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関西弁

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関西弁 03/06/13

  まあ地の文でも壊れた時には関西弁になるのだが、慣用句を関西弁には変換しない。通常の会話でも慣用句はそのまま使う。筈なのだが、言われるまで気が付かないこともある。例えば

   「けつ燃やして消ぇよったけどよ、相手も腹煮えとるしどうこけても先ないわな」

   尻に火がつく → けつ燃えとる
   腸が煮えくり返る → 腹煮えとる
   どう転んでも → どうこけても

  指摘されると少々恥ずかしい気もする。特別関西弁に愛着はないのだが、そもそも純粋の河内弁とは違ういわば「関西標準弁」であるから関西代表とされるには違和感がある。関西二府四県はそれぞれ微妙に違いがあり、それが適当に混じって関西弁の衣となった。

  大阪と言っても毎年かなりの人口流入と変動があるので純粋に大阪弁というものは存在しない。もっと限定された地域、船場言葉、河内弁、あたりは有名だが、今どき普通に「わて」「でんねん」「まんねん」を使う者はほとんどいない。通天閣がある。

  京都は長年中心であった名残が言葉の洗練具合に残っていて、婉曲すぎる表現は正直に言って「言葉の襞を感じとれ」というのは無理な相談だ。それでもそのような京言葉は限定されたあたりでしか話されず、大勢は標準関西弁と融合しつつある。京都タワーがある。

  兵庫は語尾に「とう」がつくのですぐわかる。「〜してる?」が「〜しとう?」となるがそれ以外特に際立った違いは感じない。ただし巧みに「とう」を使わないことで普通の関西弁としかわからないことも多い。また早くから開港していたこともあり、関西としては洒落た雰囲気であると認識されている。横浜に相当する。ポートタワーがある。

  滋賀は中央に琵琶湖があるものだから、大津付近では京都の影響を受けており、米原のほうでは岐阜の影を感じる。当然北側は北陸と呼んで差し支えない。びわ湖タワーもあるが長浜タワーのほうが雰囲気はある。

  和歌山は長い徳川時代、御三家の一であったから、少々関西としては別の風味がある。薩摩から房総あたりまで黒潮に乗れば短期間での交易が可能であり、特に南の方では南国と呼ぶべき気候帯でもあり、紀の国全体が山脈に遮られてもおり、近畿では「和歌山は最も田舎」と何となく考えられている。市内は意外に発展している。潮岬タワーがある。

  奈良は一応都があったことで京都とセットにされることが多いのだが、何しろ古い話であるから「やはり田舎」と考えられている。実際に田舎なのは、開発しようとしてマンションなりビルなりの基礎工事をするために地面を掘ると必ず何か遺跡に類するものが出てきてしまうので、迂闊な掘り起こしは出来ない。そろそろと表土を浚って平べったい建物にするか精々住宅地にするのが限界である。従ってベッドタウンとして人口が増えつつあるが、田舎は田舎だ。タワーはない。

  滋賀と和歌山と奈良と大阪に住んで、兵庫に親戚がいて、滋賀と京都に友人知人がいて、あれこれ混じった関西弁が妙な具合に醗酵してくると既に取り返しがつかなくなっている。
 
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