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自鳴琴
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匿名ユーザー
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自鳴琴 04/03/14
オルガニートというものがあって、これはオルガンではなくオルゴールである。オルゴールは自鳴琴と書く。
自鳴琴とは金属の薄板を弾くことで音を出し、また板の長さを調整することで音階を作れることから古くより自動演奏機として存在したわけだが、何しろ作るのが難しい。音楽の素養に加えて金属の加工技術も必要だ。
長らく専門家だけのものであった自鳴琴で素人が手軽に曲を作れるようになったのは、オルガニート生産が始まった1860年頃のことで、一時自鳴琴は廃れたものの、何故か近年突如復活し、今ではこちらが主流となる勢いだ。
オルガニートとは、パンチカードを利用した自鳴琴のことで、パンチカードには五線符が印刷されており、そこに穴を開けて装着すれば回転させると旋律が漂うという寸法だ。当然オルゴールであるから手回しであったり発条であったりと古典的な機構を持つ。電池を入れたりするのは確かに気分が悪い。
鳥篭の中で小鳥が踊る仕組の自鳴琴を見たことがあるが、自鳴琴が発条ならぱ、何か別の機構と組み合わせることも出来る筈だ。日本伝統のお茶汲み人形というからくりがあるわけだが、あれにオルゴールを組込み、何やら賑やかに踊り動き回る人形なんて面白そうじゃないか?大量生産した阿波踊りの動きをする人形を並べてそれぞれ一体一体が音頭を流しているところなど、想像したら少し薄気味悪いが、一体だけなら楽しいかもしれない。
チョロQに自鳴琴を組込んで暴走族スタイルにすればどうか。インターホンの呼び出し音を自鳴琴に直結出来ないか?時限装置を組込んで目覚まし自鳴琴ならばどうだ。時限装置を如何にして電池不使用で作るか。長い発条にするか。ピアノ線をリールに巻くような形にすれば長い設定が可能かもしれない。
部屋の彩りとしてしばし置かれている嘲笑の対象であり始末に困る小型の循環式噴水を、電池ではなく発条で汲み上げればよい。そこまでの力がないならば水車にすればよい。水車は有難いことに円形であるから、ついでに円盤型オルゴールを貼り付ければよい。
五分程の砂時計に丁度五分程の自鳴琴を合体させればよろしい。連動させる必要はなくただ同じ土台に乗せればよいだけだが、どうせなら発条を巻いて音が出ると同時に砂時計が勝手に引っくり返って砂時計が終わる頃に自鳴琴も合わせて止まる。くれぐれも砂時計が終わっているのに二周目に入らないよう、そして二周目に入った後に中途半端なところで止まらないよう申し付けるものである。
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