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タイピスト
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匿名ユーザー
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タイピスト 04/08/19
タイピングの異常に速い人を、例えば講演会などに配置しておく。
そして講演会場にはスクリーン或いは巨大なモニタを用意しておいて、タイプ画面をそのまま表示させるよう手筈をつけておく。すると如何なる効果が生まれるか。
まずはタイピストの雇用だ。真に能力あるタイピストならば発話速度で文脈を読み違えることもなく的確な変換を選ぶことが可能であり、そのような能力のある者を単なるテープ起こしに封じておくには勿体ない。日本語に通じた有能なタイピストに活躍の場と報酬を提供し、代償として優れ秀でた文章の表示を得る。
更にタイプされた文章が発話速度でモニタに出ると、意味を取り難かった文章を眼で確認することになる。これは表意文字の特性を活用するもので、視覚を通じた理解が約束されていると、安心して望むことが出来る。発話者の顔や声調に注意が届かなくなる恐れもあるが、その責任は聴衆に帰せられるべきである。ただでさえ顔を睨み付けて話を聞く者の少ない現状を鑑みれば「顔を上に向かせる効果」を否定できるものではない。
また発話速度でモニタに文章が打ち出されることは、聴覚障害者にとっての同時通訳に値する。視覚障害者の場合モニタには何の意味も持ち得ないのだが、聴覚障害者ならば如何に読唇術に長けていようがモニタの文章を読むことの方が明らかに楽である。聴覚障害を負う者にとって講演会や公開会議などは敷居が高い。しかしモニタに速記されることが約束されているならば敷居など存在しないも同然だ。
止めには、タイピストが発話をそのまま入力し、保存することで講演録や議事録を作成する為のテープ起こしの手間を省く事が可能であり、それを冊子や書籍にする場合はタイプされた文章がそのまま下書きとなるのであって、これは講演を企画する側よりも講演する者にとっての益である故に、常にタイピストを帯同している講演家ならば、主催側にモニタの用意を申し付けるだけで済む。リアルタイムの字幕、それだけで聴覚障害者という新たなる鉱脈を掘り当てることが約束される上に、通常の聴衆の理解度も深まるであろうことを考えれば、これを逃す手はないだろう。
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LAST UPDATED 2025-11-07 18:22:14 (Fri)
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