テスト中

ケチャップ

最終更新:

匿名ユーザー

- view
管理者のみ編集可

ケチャップ 04/10/23

  ケチャップは下痢する。

  ある程度使われて内容量が半分程度に減った頃、安定感を理由に直立させている状態から蓋を跳ね上げて圧力をかけたれば実に汚い音を立てて途切れ途切れに噴出される。これを避ける為には蓋を閉じた段階で内部の空気と本体の位置を入れ替える必要がある。不注意により汚い音を出した直後に、慌てて蓋付近に空気ではなく本体を寄せるべく振ってみる瞬間、不幸にして蓋を開けたままであれば、少量づつ弾丸の如く玉状で予測もつかない方向へ飛んでゆき、何故か必ず困る場所へと着弾することになっている。

  では空気を入れない状態の、つまり搾り出す為にかけられた圧力がそのまま残っている所謂潰れた容器の場合は下痢しない。ただし自立せずだらしなく横たわっているから見苦しい。クリームを絞る袋のように下に蓋口を付けておけばよいのだが、それは逆さにして保管すればよいと反駁されるのであり、確かにその通りではあるが蜂蜜の容器で下から垂れる奴があるだろう、あの形を参考にすればよい。

  また蓋口周辺を丁寧に拭っておかない場合、一部が乾燥して穴を塞ぐ。塞がれなくても穴の一部に乾燥付着してしまい、勢いで吹っ飛ばされると問題ないが、強固に付着してある場合は穴の形が微妙に変化し、出てくるケチャップは変化球の軌跡を描く。ここに空気が溜まってあれば「変化球で飛び散る下痢状のケチャップ」という悲惨な事態が発生する。

  「ケチャップ」の語源は諸説あり過ぎて最早誰も信じられない状況にあるが、日本語としては片仮名で定着しているのが少々悔しい。元が何語であるか位が判明すれば話も進もうものだが、仕方がない。とりあえず中国語ではどう表記されているか。「番茄酱ふぁんちえじぃあん」これをこのまま日本で適用するには無理があるようだ。そもそもトマトの漢字が中国輸入の「蕃茄ばんか」と日本で当てられたらしき「赤茄子」である。トマト自体の語源はメキシコ土着語の「TOMATL」と考えられているがこちらからの接近は難しいようだ。

  強引に当てるならば、「けちゃっぷ」赤茶色と考えて「茶」の字を使えるだろう。すると前の「け」後ろの「っぷ」が必要になる。「け」の候補は後で考えるとして、「っぷ」の漢字はどうするか。ここはアイヌ語に当てた漢字から応用すれば「音威子府」「納沙布」つまり「ふ」の文字でよいわけだから、「府不負腑婦譜附符歩訃布麩賦普扶腐付夫阜怖斑蒲釜缶埠富冨敷斧舗浮膚芙赴風」どれを選ぼうか。印象のよくない字や一見「ふ」と読めない字、別の印象が強過ぎる字を除くと「布普扶付富冨芙風」あたりが残る。

  「掛茶布」何やら台拭の銘柄の如き組み合わせになった。「布」が悪いのか。「掛茶風」何処の国の料理か。つまりこれは無理なのだな。

 
TOTAL ACCESS: -  Today: -  Yesterday: -
LAST UPDATED 2025-11-07 22:02:29 (Fri)
 
ウィキ募集バナー