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ドーナツ
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匿名ユーザー
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ドーナツ 04/11/16
ところで誰が言っていたか忘れたが、「ドーナツの輪を喰べたことがある」ことは、甘い物は極力避けている今でも誇りである。氾濫するドーナツ屋が色々内臓するせいで単なる揚饅頭と化してはいるが、ドーナツの輪を食べたい向きには解説しよう。
まずドーナツを自分で作る必要がある。小麦粉やら何やらの材料は詳しく知らないが、ドーナツの輪の原理は説明出来る。薄板状の生地から円の型で抜く必要があり、完全な六角形でない限り無駄に余った生地が残る。これを再びこねくり回して薄く拡げ、また型で抜く。数回繰り返すと最後には一個分しか抜けない程度まで生地は減る。それ以上は作れない最後の生地で型を抜けば、輪に抜かれたドーナツの元が沢山と、一番最後に抜いた型の中心部分の丸い生地が佇んでいる。
「ドーナツの輪を食べたことがあるか」という引っ掛け問題に対する答えがこれだ。「ドーナツの輪はないから喰べることが出来ない」としたり顔する者に対しては、えたり顔で上記の内容を告げるのが作法とされている。
「最後の塊は指に巻き付けて小さいドーナツを無理矢理作る」という負けず嫌いに対しては、憐憫の微笑をもって暖かく受け流すと逆上するので、次の機会に試してみればよい旨を的確に申し伝えることが肝要である。
するとある日別な人から「ドーナツの輪を食べたことがあるか」と問われるのであって、伝播経路を辿れば先の人が得意になって吹聴したらしい事と、実は一本取られて悔しかったらしい事が判明する。
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