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カルピス

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カルピス 05/01/12

  カルピスとは蒙古の馬乳酒が誕生の由来であるらしい。名前の方はカルシウムの「カル」とサンスクリット語の「サルピス」が合成されたという。サルピスとは仏教用語で熟酥を指し、醍醐に次ぐ味のことを指すというから大したものだ。海外ではCALPISは「CowPiss牛の小便」と響く為に「CALPICO」と名を変えている。

  原液を水で割り濃度を自由に調整することが可能なので、冷蔵庫の場所を取らず手軽で安上がりな飲物として重宝されるものだが、適正な割合というものが人によって違うので友人宅で頂いたカルピスが薄かったり濃かったりするとそれで一騒ぎする。それを聞いている親の気持ちは複雑であろう。

  今でこそ薄められた物を缶で発売してあるから発売元が適正であると考える濃度を知ることが出来るが、薄過ぎると色と味が僅かに付いた水を飲んでいる気分になるのであって、また濃くて甘過ぎると耳の下が突っ張る感じがするから、作る際は厳かにかつ大胆に注ぐのであって、しかし原液が完全に口を塞いでいて出る速度がこぽこぽこぽとなればよいが、瓶を傾ける角度によっては空気と原液の交換が速やかに行われるのであり、すると予想以上の場合によってはコップに半分までの原液が溜まってしまう。

  そのような場合、物事を弁えた大人であれば仕方がないから新たなるコップを用意して株分けするのだが、何も考えない子供であればひとまず水で薄めてみて甘すぎることを確認し、少し飲んで少し水を注ぎ、それを繰り返してゆくうちに段々薄く不味くなってきた頃には腹が膨れていて、丁度好みので味である筈の最後の一杯を飲む気力は失せている。

  ところでカルピスの包装は水玉模様であり、おそらく泡なのだろうと考えていたが違った。あの水玉は星なのだそうで、それが「蒙古の大草原に寝転がって見上げた星空を意匠した」であれば新鮮な印象を与えると思うのだが、実際は七月七日の七夕に発売されたから、星空は星空でも水玉模様は特に天の河を意匠しているらしい。さほど風雅に見えはしないが、七夕あたりに思い出したなら飲んでみるのも悪くない。

 
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