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食パン
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匿名ユーザー
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食パン 05/02/03
「食パン」の食が気になっていた。
食用のパンの略であるかと納得したつもりであったが、よくよく考えてみると「食用でないパン」が日常に溢れていなければ存在しない言葉になるからおかしい。
調べてみると日本ではパンがなかなか拡まらず、業を煮やしたかやけくそになったかで饅頭の餡子を詰め込むと爆発的に売れたが、あくまでも菓子として位置付けられ、それより後に拡まった主食用のパンを「食パン」と呼び習わしたことに由来するらしい。
基本的に正立方体を五・六・七枚に切り売りされていて、稀に四枚やら八枚やらがある。梱包効率から正六面体が主流であることは推測出来るが、両端に耳がないの見ると「もしかしてこれらの食パンは横に長ぁぁぁぁぁい状態で焼いたものを裁断しているのではないか」という疑惑が気持ち悪くて余り喰う気がしない。
しかし斤単位なら喜んで買うから嫌いなわけではない。しかし斤単位で買うと、焼きあげる際に焦げた面を指して「耳」とは呼び難い。端っこに付いている邪魔そうな物を指すから耳でよいが、まず切った一枚目の裏の全面を耳と呼ぶのは間が抜けている。それはパンというより皿なのであって、本体から考えて「その一枚目全てが耳」と考えるべきであるらしい。
しかし斤で買うことを続けていると、やがて必ず「いちいち出して切るの面倒いわ」と思う時期がやって来る。するとどうなるか。それまでは正置されていたのが縦にして置かれる。袋から出すような事はせずに上の方だけ捲り下ろし、刃物で水平に切る。手順が大幅に省略された上、俎板が必要ないから楽になる。油断すると切り口がずれたまま回転してゆき切り離せずにプロペラのようになってしまうが、二枚分喰うなら同じことだから問題はない。
それでも面倒に感じてくると切らずに毟った塊を喰うが、自慢出来る姿ではないらしい。
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