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駐輪

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駐輪 03/09/28

  自転車の無料パーキングシステム。

  いよいよ目につくようになってきた。車のコインパーキングと原理機構ともに似ている。自転車を有料で駐車させて管理すると何らかのメリットがあるからに違いないが、果たして採算がとれるのかどうか、おそらく複雑な計算式でもあるのだろうと思う。それにしても広すぎる歩道のど真ん中にある花壇を撤去したところに駐輪機を据え付けたことは、「何さらすねん」の感情が湧き起こる事を否定できない。

  試験運用期間として「約二週間無料開放します」という小細工は、それまでその一帯が無法駐輪地帯として混乱していたことに対する最後通告でもあった。駐輪機の端にある夜間照明付きの看板には「24時間OPEN」「料金は後精算」、そして「注意」として、

  1.自分の鍵かけとけ
  2.あらゆるトラブルに責任持たんよ
  3.壊したら弁償な
  4.連続駐輪五日間までな 五日オーバーは撤去な
  5.満車の時は諦めろよ
  6.駐車場内は押し歩きよ

  「4」の撤去とは、恐らく不法駐輪扱いとして、どこか遠くまで保管料を払いに行き、貰い下げて来なければならないのだと思う。大抵この保管場というものは自転車で行くにしても遠い所であって、てくてくてくてく歩いた時間と労力は、「自転車を取り戻すこと」に釣り合っていない事が多い。金銭的時間的損失を考えると、諦めて新しい自転車を買うほうが合理的な場合もある。「5」、満車の時はとあるが、ごく冷静な目で眺めてみて、どう考えてもそれまでの不法駐輪に比べて収容台数が劣っており、満車であろうとなかろうと、やがてまた不法駐輪で溢れ返ることは明白であり、これはもう「今まで黙認だった不法駐車を明確な不法駐車として取り締まっていく」意図が感じられる。「6」は場内も何もそこは元々歩道なのであって、しかも折角自転車があるのに押してなどいられるかと叫ぶくらい無駄に広いから、これは「事故があっても注意書きしてるもんね」という言訳用に付け足しただけに見える。いかにも天下屋のやりそうなことである。

  さて、その機構であるが、前輪を「コの字」の奥へ突っ込むと餌付いたように爪が「がちり」と出て「内の字」のようになり、前輪が絡め取られる。自動車のコインパーキングのような無賃脱出は不可能である。しかしこれだけで十分鍵になっているからといって自分の鍵を施錠する必要がないわけではない。爪を解除する為には、集中コントロールパネルに駐輪台番号を打ち込み、確認ボタンを押し、金を投入すればよいだけであるから、自分の鍵をかけていない自転車はたった数百円でごく自然に盗まれることになる。そして盗まれても管理責任はないそうだから、これはこれで危険でもあるが、初期の混乱は楽しい騒ぎになるだろう。

  反対側にはミニバイク用の駐輪システムがあり、こちらは前輪固定を電磁鎖錠で行う。一台毎にコイン投入口があり、自転車よりも多少格上であることは収益に比例するからだろうか。

  しかし無駄なのは、その駅周辺に不法駐輪見張員が徘徊していることであって、朝には一斉攻撃で押し止めようがないのだが、昼過ぎの暇そうな時に限って不愉快なまでに高圧的な態度もどうかと思うが、これらのことを総合的に勘案すれば「単に金余っとるだけかいな」との結論に達する。自転車の有料駐輪機構、これを設置してある駅を持つ自治体は、金の使い方に苦労していることが判るのだから、もし見かけたら、大袈裟な溜息でも吐いてみよう。

 
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