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鶏
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匿名ユーザー
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鶏 03/12/02
公園でも駅のベンチでも普通に座っていると鳩がばさばさ降り寄って来ますな。あれはやはり餌を与える者がよくそこに座ることを学習しているわけでしょうな。
小汚い鳩の群れの中に痛々しい雰囲気の真っ白い鳩が居ったらつい情をかけたくなりますな。中には頭だけ白いまるで禿鷹の冗談みたいな奴も居りますな。首だけ異様に太い奴が何故か必ず一羽は居りますな。じっと見てたらきちんと瞬きしてますな。鳥の瞬きは何か気持ち悪いですな。大体あの鳥の足。あれが動くことは不思議やね。からからに干乾びた木乃伊を思い浮かべてしまいますからな。卵よ卵。卵産むんですよ鳥類は。卵の殻はいつ・どこら辺で殻になるのか子供の頃つくづく神秘でしたな。いうても卵て例えば鶏を考えて、雌の鶏の腹の中にいきなり普段食べてる大きさの卵がぼんと出来る筈はなくて、始めは小さく段々大きくなってゆくであろうことは想像つくわけです。その後数ミリの卵から序々に大きくなってゆく黄身が数珠繋ぎになっている遠近法的な写真を見たことが想像を裏付けてくれたわけですが、殻はどうした。
殻ですわ。卵の殻はいつの段階で被われるのか。大体卵の殻には繋ぎ目がありません。怪しくないですか。生む直前の卵は殻があって、せっせと細胞分裂している黄身には当然殻はない。では、その殻のあるなしの境目はどこなのか。いつなのか。どうも便秘気味かあるいは少し分裂し過ぎて大きくなってしまった卵を産み落とす為に、雌鶏が「ふんっ・・・・・・ぬりゃああああああ」ときばった際に、殻の付いた卵がすぽーんと飛び出し遠くに落ちて割れた後、穴は緩くなっているからまだ殻の付いていない小さい卵の黄身がうりゅうりゅうりゅうりゅと出てきて雌鶏が「どうしよう!止まらないわ!脱腸の気分よ!」と狼狽えることはないのでしょうか。それを見ていた一部の変態がトサカをびんびんにして走り回る光景などはやはり有り得ないことなのでしょうか。
どうやって殻に被われるのか。その仕組は判らないままですが、人間の手術をした際に腹の中に器具を置き忘れたまま縫合してしまい、何十年も経った後、取り出してみたらカルシウム質のなにかで被われていて、打ち壊すと中から器具が出て来たという話があるわけですが、あれと同じ原理であろうと考えているのです。
鶏が卵を産むのは尻の穴からでありまして、だから卵の殻を舐めるのは鶏の尻の穴を舐めているのと同じことです。そう言えば高知のあたりでペット用新種の鶏が話題になったことがありますね。時の声を上げない物静かで少し小型でおとなしい鶏、雌ならばほぼ毎日卵を産むわけで、しかし何しろ鳥でありますから糞の躾が出来ないのでオムツを穿かせた写真を見た記憶があります。あれなら纏めて飼ってみたいですね。でも集団になると朝方細胞の奥深くに眠っていた本能が呼び覚まされて鳴く奴が出現するかもしれません。
小学校時分、鶏小屋の管理係をしていたことがありました。土曜日は午前中だけで終わり、その後は一年生から六年生まで全員校庭に集合して校長先生の長い長いお話を聞かされて、あと順々に立場の低い先生が連絡事項を伝えて、最後にその一週間の校内落し物や忘れ物を名前がある時は名前を呼ばれて全校生徒の前で恥を晒すことになるわけです。これが長く苦痛でした。しかもそれが終わると地区毎に集団下校しなければならず、それがあまりにも阿呆らしいので、学校のすぐ近くに住んでいた友人と示し合わせて鶏小屋の管理係に志願して、その退屈な最中は鶏と遊んでおりました。鶏の糞というものは何度も踏み付けられたガムのようにべっとり付着しているので掃除はそれなりの重労働でしたが、そもそも家から走って一分の距離にある学校へ集団登下校する為の集合場所は学校から反対の方向にあり、それを避ける為にも鶏は絶好の口実でありました。
たまに産み落とされている卵は交代で権利が回ってきて、いつもはそのまま食べていましたが、ある時これは暖めたら雛孵るんやろかと考え、遠赤外線の炬燵を「強」にして一週間ほど放っておいたところ、何も変化がなかったので、諦めました。しかし、そこで食べる為に割った場合、もし雛の形になっていたらかなり後味が悪い。雛にならない無精卵であっても一週間遠赤外線でじっくり温めた卵は食べると確実に腹を壊す。しかし生ごみとして捨てるにも忍びない。よって庭に卵のまま埋めました。ごめんね。
せやからね、鶏は泳げるんかどうなんか知りたいんよ俺は。
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