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突指

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匿名ユーザー

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突指 04/03/01

  登る階段で段差を蹴飛ばしていきなり突っ転んだわけだが、いつもの如く冷静に手をつこうと出したところ、掌で角を押さえるべきなのに手が蹴り込みまで滑って左手人差指を突いた。それが三日前のことで、単なる突指であろうと気楽に構えていたが、関節が段々腫れ上がってきて今では曲がらない状態だ。指を鉤の形に曲げるなど到底不可能であって、現在キーボードを叩く際は通常左手人差指で打鍵するところを全て左手中指で代用している。不思議なもので何故か滞ることなく打ち続けられるのは、「指がキーを覚えているのではなく、手が覚えている」からなのだろう。

  突指の療法として、「引き伸ばす」「押し込む」「揉む」「冷やす」「放置する」などがあり、しかしこれらは全て気休めの迷信であると理解した。関節とその下は熱を持っているのであって、見たところ色の変化は全くないが、関節の腫れ上がった人差指はまるでツチノコのようだ。

  強引に曲げなければ完全に無痛なので、対応が遅れたこともあるが、困るのはタバコのセロファンを剥がす時で、右手に箱を持ち左手の人差指と親指で摘んで引き剥こうとしたら曲がらない。仕方がないから親指と中指で引っ張るわけだが、左手でOKマークをした際に、中指から小指までは少しづつ開くようになっていて、これが美しさの理由なのだが、このOKマークから人差指をぴんと伸ばして親指には代わって中指を接続する。すると中指と連動した薬指が少し角度を戻し、しかし小指はそのまま、つまり好意的に解釈すれば「狐」であるが、煙草のセロファンを剥く際にこの手付きをしていたら、ただのオカマだ。

  突指で済んで良かったとも思うが、突指の癖に三日掛けて序々に腫れ上がるとは一体何様のつもりか。指を曲げられなくする権利など貴様にはない。勝手に発熱するんじゃない。いい加減にしろ。

 
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