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再活041110

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再活 04/11/10

  安く売っていたシャツの袖に釦穴のないことを知らないまま釦を切り外してしまった場合、仕方がないからピンズで無理矢理代用する。しかしピンズ裏留の外れ易さは言語道断であり、何かして腕を上げて下げると外れ落ちて転がる音が聞こえる。これがまた跳躍力を備えていて確かに外れて落ちた音を聞いて袖を見て外れたことを確認していざ探してみても周囲には見当たらない。諦めて針側も捨てようとすれば、針の返しががっちりと引っ掛かっていて裏留なしで機能を果たしていることに少しだけ動揺するが、潔くその辺の樹木に突き刺して飾っておく。

  どうしても起きねばならない理由がある時、伸びをする気力さえも沸かない場合は指で瞼を抉じ開けて静止する。まだ眠っている頭に視覚情報が強制的に入力されて血が巡りだす。直後に溢れて止まらない涙は起床行動を促す要因として作用するから理に適っている。

  十数年来にわたる吃逆との戦いを経て、ついに確実にぴたりと止める物理的な方法を確立した。以前に編み出した技であって、その後も色々と試していたが、最終的に失敗なく三秒以内に止める方法はひとつしかなかった。すなわち「涙がそれぞれ最低一粒づつ出るほど本気でえづく」のであって、人前で披露するには有り余る勇気を必要とするが、確実に止めるこれ以上の方法は確認されていない。えづく際に肺の空気が搾り出されることで横隔膜に何らかの影響を与えているのではないかと推測するものだが、とにかく三秒以内に止める方法を体得したことで無生産な時間を削減することが可能となる。

  味と性能を兼ね備えた喉飴が存在しないのであって、甘くて好印象の喉飴は咳止めの力が不足している。咳止めの効果が抜群である喉飴は薄荷が強過ぎて後頭部が涼しくなる。トローチは最も望ましい均衡を持しているが、溶解が早過ぎてつい噛み砕いた切片が喉に張り付き咳を発生させる。

  書き出しの挫折したものを抱き合わせ放流。

 
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LAST UPDATED 2025-11-07 15:52:04 (Fri)
 
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