Library > 社会 > 組織構造

組織の構造を知りたくなったら読む本。
自分と組織との関係を冷静に見つめることで、生き方、働き方の冷静な選択に繋がるのでは?と思う。
組織における、個体の行動パタンが生存優位かどうかについてついては、ゲーム理論のような研究にもつながっている。
近年では、アスペルガー症候群、サイコパスと言われる、人口に対して少数派の人々の研究もあり、
さまざまな人々と仕事を進める上では、重要な知見を提供していることに気がつく。
さらに、人類をいくつかのパターンに分類し、分類された分布を知る事で、
理論的根拠に基づく社会適応能力とは何かを知る事ができるだろう。
現実世界は、社会学者や、心理学者にとって巨大な実験場でもあることがわかる。
組織をうまくまとめあげるためにも、組織と個の理解は必要不可欠。

組織としての研究所

世界の技術を支配するベル研究所の興亡

人類史上最高の産業技術研究所と言われた"ベル研究所"の組織を語った本。アイデアを生み出す組織とは何かが語られている(臨界質量、あらゆる分野の人が交流しやすい)。

成功要因となる4つの要素

  1. 経営トップを含めて管理職が技術に精通していること
  2. 研究者が資金を調達する責任を負わないこと
  3. 1つのテーマやシステムに関する研究が何年にもわたって続くこと。またそれが、当然とされること
  4. ある研究を打ち切ることになっても、研究者が責められないこと

ランド -世界を支配した研究所-

戦略意思決定などを得意とするシンクタンクの最初の例として紹介されている。Operation Reserchなどの分野を開拓した組織である。

平田 周、求められる新世代のジェネラリスト ー日本型経営に欠かせないジェネラリストの存在ー

ジェネラリストについての意見書

チャールズ・オライリー、ジェフェリー・フェファー,"隠れた人材価値 -高業績を続ける組織の秘密-"

これは面白うそうだと買ってみた。「イノベーションのジレンマ」と同じシリーズ。

ハッカー集団

パーミー・オルソン, "我々はアノニマス"

非常に面白い。2chanから4chanが生まれた経緯、そこから、ハッカー集団が生まれた経緯などが書かれている。技術的なことは、おおざっぱであるが、内容には、生き生きとしたものを感じる。

異端者

ケヴィン・ダットン,"サイコパス 秘められた能力"

人格のひとつとして、サイコパスと分類される人々がいる。彼らは、実社会においては、成功者タイプと、害虫的なタイプに二分されているようだ。サイコパスの特質とは何か?一般人は、何を学ぶべきかについて非常によくまとめられている。

ケヴィン・ダットン,"瞬間説得"

サイコパス理解のための入門書的位置づけだと思った。信じるというプロセスについての実験などが書かれている。

ハワード・S・ベッカー, "完訳 アウトサイダーズ-ラベリング理論再考-"

組織が、はずれもの(アウトサイダー)をいかにして作り出すかについて書かれている。

C・ギルバーグ,"アスペルガー症候群がわかる本-理解と対応のためのガイドブック-"

アスペルガー症候群が何かって知りたくて買った(@BOOK OFFにて)。参考になると思う。

組織

C.N. パーキンソン, "パーキンソンの法則 -部下には読ませられぬ本-"

ローレンス・J・ピーター, "ピーターの法則-創造的無能のすすめ-"

面白いね〜。無能に到達するとは...

日経コンピュータ編, "システム障害はなぜ2度起きたか-みずほ12年の教訓-"

似たような話が、金融システムに限らず、いろんなところで起きている。ここでの教訓は、全てのシステムに通じると思う。

鈴木 博毅, "ガンダムが教えてくれたこと -一年戦争に学ぶ"勝ち残る組織"のつくり方-"

シャアに学ぶ逆境に克つ仕事術にならんで面白い。

鈴木 博毅, "「超」入門 失敗の本質 -日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ-"

戸部、寺本、蒲田、杉之尾、村井、野中, "失敗の本質-日本軍の組織論的研究-"

技術と経営

ソフトを他人に作らせる日本、自分で作る米国-「経営と技術」から見た近代化の諸問題-

技術が内部に蓄積しない「多段発注」。適応異常(何か一つに集中して、全体像を失う)。行き過ぎた分業。利益はデザインできまる。

会社

新原 浩郎

日本の優秀企業研究

表面的だと思うが、自分以外の企業の様子が、分かってとてもよいと思う。 花王には、稟議書が存在しないとか。。。面白いね。

楠木 新

人事部は見ている

人事部出身の人が、内情を明かしている。 世間全般にどうたかは分からんが、ふーんて本。

会社が嫌いになったら読む本

名前の通りの本。 会社を辞める人の分類、成功例、失敗例が参考になる。

会社が嫌いになっても大丈夫

サラリーマンは二度会社を辞める

似たような調子の本。だけど、こころの定年についてさらに具体性を増している感じ。

村上龍氏の言葉「趣味の世界には、自分を脅かすものがない代わりに人生を揺るがすような出会いも発見もない」

永井隆

"人事と出世の方程式"

人事部の機能を描いた本。組織描写として参考になる。ビジネスピープルの4つのタイプ分類は、印象に残っている。それぞれ最適な人生があるようだ。今の自分の経歴から脱する経歴を歩んだ石井静太郎さんの逸話は励ましになる。

1) E:起業家(Entrrpreneur)
2) P:実務家(Producer)
3) A:管理者(Administrator)
4) I:統合者(Integrator)

城 繁幸 ...

若者はなぜ3年で辞めるのか?

年功序列が、民間、公務員問わず浸透していることに着目し、社会的な構造的問題を指摘している。 官僚であれば、天下りが有名。各省庁における事務次官を頂点としたピラミッド構造が生み出す負の連鎖について言及。 民間であれば、官僚同様のピラミッド構造、正社員、非正規雇用である派遣の関係の構造に着目してその歪みを言及。 官民問わず浸透した社会構造の指摘を通じて、若者が生き生きと活躍できない社会構造を批判している。

3年で辞めた若者はどこへ行ったのか

「若者はなぜ3年で辞めるのか?」の続編に思えるがスタンスが異なる本。 多くの日本人が持つ共通認識である昭和的価値観とそれに対するお話という構図の本。 「若者はなぜ3年で辞めるのか?」に対して、生き方アドバイス的な要素を強くしたような本。

荒井 千暁 ... 職場はなぜ壊れるのか

産業医が書いた本。職場選びの参考に。

勝間和代 ... 会社に人生を傾けるな

個人的には普通の本。リファレンスが役に立つと思う。

最終更新:2016年03月27日 00:07