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第二話~ヴォルケンリッター対イリーガルナイツ~

アリシア「久し振り・・・フェイト。初めまして、なのは。」
フェイト「アリ・・・シア・・・」
そんなはずはない・・・!心の中でフェイトは、そう言い聞かせる。
なのは「クロノ君・・・!あれは・・・あの娘は!?」
すると、アリシアの近くにいたミカが、口を開いた。
ミカ「ヴォルケンリッターが将・・・シグナムは誰だ?」
鋭い目つきで、ヴォルケンリッターを見る。
シグナム「・・・私だが?お前は・・・いや、お前たちは何者だ。」
シグナムは自分のデバイス、レヴァンティンを構え、ミカに尋ねた。
ミカ「・・・我等は、イリーガルナイツ・・・。そして私は、イリーガルナイツが将、聖槍の騎士ミカ。そして、これが私のデバイス、『グングニール』だ。」
続けて、もう二人の少女も、
フリア「私は、双銃の騎士フリア。これが、私のデバイス『エンディニティ・カノーネ』。」
ティア「私は、鉄杭の騎士ティア。これが、私のデバイス『アルト・ステーク』。」
と、自己紹介をする。
アリシア「そんなじれったいことしないで、早くやろう?フェイト、なのは、それにはやて。死のゲームをね!!さぁ・・・来て。私の剣・・・!!」
アリシアは、そう叫ぶと首にかかっていたクリスタルを掲げる。
そのクリスタルが、二つの剣に変わる。
アリシア「・・・私の可愛い『ファルクラム』。あの娘達に、実力を見せてあげよう?『ターミナル・デバイス』の力ね・・・!!」
クロノ「『ターミナル・デバイス』?聞いたことの無い杖の種類だな・・・。」
アリシアの言葉に疑問を覚えたクロノは、アリシアやイリーガルナイツから目線を外さずに、そう聞いた。
すると、シグナムが、
シグナム「・・・厄介なものが出てきたな。」
と、呟いた。
はやて「あれが何か・・・知っとるん?シグナム」
シグナム「ええ・・・。あれは、テスタロッサたちが使う『インテリジェントデバイス』と我々が使う『アームドデバイス』よりも強力なデバイスです。
それに、高出力の魔力攻撃とベルカ式のカートリッジシステムに似た、『ミディア式カートリッジシステム』を搭載していて、大変危険な代物。
攻守共々、バランスが取れていて、隙が無いのが特徴なんです。」
はやての問いに、シグナムがそう答える。
ミカ「待ちくたびれた・・・。早く片付けてやる。行くぞ!!」
イリーガルナイツの三人が、夜の闇に溶けた・・・。

アリシア「どうしたの?フェイト、なのは、はやて。どうして攻撃してこないの?これから、私に殺されちゃうのに・・・?」
アリシアは、笑いながら『ファルクラム』を振るい続ける。
フェイト「アリシア・・・!やめて!」
フェイトが必死に呼びかけるが、当のアリシアは完全に無視している。
なのは「アリシアちゃん!」
なのはの呼びかけも、アリシアの耳には届いていなかった。
アリシア「私は・・・もうあなた達の知ってるアリシアじゃない!私は、『お父さん』のお陰でこうしてここに、居ることが出来る!」
フェイト「お父さん・・・!?」
アリシア「そう、お父さん・・・。あの人がいてくれたから、私は今ここに居て、お母さんを『殺した』フェイトを『殺す』ことが出来る!!」
アリシアの言葉には、明らかに『殺意』があった。
憎しみの言葉・・・怒りの言葉・・・何もかもがアリシアの言葉に篭っていた。
すると、なのはが、
なのは「フェイトちゃんは、プレシアさんを殺してなんか無い!!」
と、アリシアに対し反論した。
なのは「レイジングハート・・・!!行くよ!」
レイジングハート『Stand by Ready.Set Up.Exselion Busuter』
なのはのデバイス『レイジングハート』が、淡い桃色の光を発しながら電子音で答える。
なのは「エクセリオン・バスター!!」
レイジングハートから、魔力の塊のようなものが撃ち出される。
しかし、アリシアは微動だにしなかった。
そのアリシアの行動に、疑問を覚えるフェイト。
フェイト「(・・・まさか!?)」
フェイトはあることに気付く。それは、アリシアの周りが淡い青色に煌いていたのである。
シグナムのパンツァーガイストに似ていた。
シグナムのパンツァーガイストも、淡い紫色に煌くのだ。
そして、あらゆる魔力攻撃のダメージを軽減、もしくは無効化する。
アリシア「ファルクラム・・・奏でて。『ミラージュ・シンフォニー』。」
フェイト「なのは!!すぐに、防御魔法を!!」
異変に気付いたフェイトは、なのはに呼びかける。
アリシアの『ミラージュ・シンフォニー』は、魔力攻撃を吸収し、その受けた魔力攻撃を倍にして撃ち出す。
なのは「え・・・?う、うん。分かった!」
なのはは即座に、防御魔法『ラウンドシールド』を展開させた。
アリシア「撃ち貫いて・・・エクセリオンバスター!!」
アリシアの体から、なのはの撃ったエクセリオンバスターが発せられる。
先ほどより倍の威力で・・・だ。
その、アリシアの放ったエクセリオンバスターが、なのはのラウンドシールドに直撃する。
なのは「・・・っ!!(何とか・・・やり過ごさないと・・・フェイトちゃん、はやてちゃん!)」
なのはは魔導師同士だけが出来る『思念会話』で、フェイトとはやてに呼びかけた。
なのは「(私が合図したら、一斉に『トリプル・ブレイカー』を!)」
はやて「(あの時に使った・・・あれ・・・?)」
『トリプル・ブレイカー』とは、闇の書事件の終盤、闇の書の防衛プログラムを封印する際に使った、
はやての『ラグナロク・ブレイカー』、
フェイトの『プラズマザンバー・ブレイカー』、
なのはの『スターライト・ブレイカー』を一斉に放った攻撃のことである。
フェイト「(わかった・・・!)」
フェイトとはやては、それぞれ位置につくと、自分たちの『全力全開』の魔力攻撃をするため、詠唱を始める。
はやて「響け、終焉の笛・・・!ラグナロク・・・!!」
フェイト「雷光一閃・・・!プラズマザンバー・・・!!」
なのはは、アリシアの攻撃に耐え切ると、すぐに詠唱を始めた。
なのは「集え、星の光!スターライト・・・!!(今!!)」
なのは&はやて&フェイト「「「ブレイカァァァァァァッ!!!」」」
凄い音を立て、アリシアに落ちていく『トリプル・ブレイカー』。
確実に命中したかに思えた、その時・・・。
アリシア「・・・痛いなぁ・・・。」
アリシアが『無傷』で、先ほどいた場所に佇んでいた。
あの強力な魔力攻撃を受けても、アリシアは無傷だった。
そのことに驚きを隠せない三人。
アリシア「無駄だよ。あなた達の攻撃は、全部私の魔力になったから。さぁ・・・」
アリシアのデバイス、ファルクラムが、少し動いたかと思った瞬間、フェイトの『セイグリットジャケット(防護服)』に傷がついた。
アリシア「重力に逆らえる・・・?『グラビティ・ドライ』。」
アリシアは、ファルクラムを下に振るった。
その瞬間、無数の重力の塊がなのは達に降り注いだ。

その頃、イリーガルナイツとヴォルケンリッターは・・・。
ミカ「はあぁぁっ!!」
ミカは一気に間合いを詰めると、グングニールでシグナムを突き刺そうとする。
シグナム「やらせんっ!!」
その間合いを、一気に引き離しその一撃をかわす。
そして距離を置き、叫ぶ。
シグナム「レヴァンティン!スナイパー・フォーム!!」
シグナムは、レヴァンティンとレヴァンティンの鞘を合体させる。
レヴァンティン『Sniper Form!(スナイパー・フォーム!)』
すると、剣のような形だったレヴァンティンが弓のような形へと変化した。
シグナム「駆けよ、隼!シュツルム・ファルケン!!」
炎を纏った一つの矢が、ミカに向かって放たれる。
だが・・・
ミカ「甘い!グングニール・・・カートリッジ・ロード!!」
ミカは、素早くシグナムの攻撃を避け、グングニールを前に向けた。
カシャ・・・!ガコンッ!!
グングニールが、刃の部分から、薬莢を排出する。
ミカ「全てを貫き通せ!!アプローチ・ランサー!!」
グングニールが輝き出し、刃の部分に薄赤色の光が集まる。
刹那・・・シグナムは防御できずに、吹き飛ばされる。
その様子を見た、ヴィータは、
ヴィータ「シグナム!くそっ!!」
吹き飛ばされたシグナムの所へ行こうとした。
しかし、そこに鉄杭(てっくい)の騎士ティアが立ちはだかる。
ヴィータ「邪魔すんなっ!」
ヴィータは、鉄槌型のデバイス、グラーフアイゼンを振り上げる。
すると、ティアはニヤリと口元を歪め、右腕についている『アルト・ステーク』をヴィータの腹部に向けて突き出した。
ティア「その程度で、『騎士』を気取っているの?馬鹿馬鹿しい!」
ヴィータ「・・・!グラーフアイゼン!」
グラーフアイゼン『Panther Hindaness!(パンツァー・ヒンダネス)』
ヴィータは、グラーフアイゼンに障壁を発動させるように命じた。
ヴィータの周りに、クリスタルのような立体型の障壁が現れる。
丁度、その時にアルト・ステークが当たる。
ティア「・・・!」
ヴィータは、手応えを感じた。
だが、その考えがいけなかった。
ティアは、アルト・ステークに「カートリッジ・ロード」を呼びかけたのだ。
ティア「そんな障壁!すぐに破ってあげる!!ガリング・バンカァー!!」
一撃・・・たった一撃で、障壁が破られた。
そして、ヴィータもまた、吹き飛ばされてしまう。
ヴィータ「うあぁぁぁぁぁっ!!!!」
土煙を上げて、森の中に消えていくヴィータ。
彼女達の魔法攻撃能力はあり得ないほどの高さであった。
あの、なのはやフェイト、はやてでさえ、一人も抑えられないのだ。
残るは、サポートのシャマル、ザフィーラ、ユーノ、アルフ。
そして、クロノのみである。
クロノ「(・・・なのは達やシグナム、ヴィータもやられた・・・。どうすれば・・・!)」
その時・・・
???「術符・・・!光来!!」
少女の声が聞こえた。
その声と同時に、光が周りを包む。
ユーノ「な、何だ!?」
シャマル「この光は・・・!?」
そして、今度は青年の声が聞こえた。
???「・・・神輝一閃!!」
威勢のいい掛け声とともに、金属が擦れ合う音がする。
ミカ「ぐっ!!」
フリア「ああっ・・・!!」
ティア「くぅあっ!!」
アリシア「きゃあっ!!」
四人の悲鳴が聞こえる。
光がやんだと思うと、そこにはミカやアリシアなどが、肩を押さえて苦痛に顔をゆがめていた。
するとクロノは、あることに気付いた。
青年が持っている、刀である。
あれは、時空管理局執務隊長がもっていたものと同じだと・・・。
クロノ「あの・・・貴方はもしかして・・・。」
青年「・・・クロノ・・・話は後だ!那美さん!!」
青年は確かに『クロノ』と言った。
クロノは『奇跡』と言うものを、初めて感じた気がした。
そして、那美と呼ばれた巫女服姿の少女は、
那美「はい!久遠・・・!」
袴に捕まっていた子狐を呼んだ。
久遠「くぅん!!」
子狐『久遠』は、音を立て、なのはと同じぐらいの少女に変身(?)した。
何故か、巫女服姿。
久遠は、跳躍すると、ミカに掴み掛かった。
久遠「あああぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
久遠は、思い切り叫んだ。
その時、あれだけ魔力的な攻撃を受け付けなかったミカの『プロテクト・ジャケット』を貫く、雷がミカに降り注いだ。
ミカ「かはっ・・・!」
力が入らないほどの強力な物理攻撃だった。
久遠「かいと・・・!!今・・・っ!!」
久遠は青年の「名」を呼ぶ。
海人「・・・君達にこんなことはしたくない。だけど・・・状況が状況だけにそうは行かなくてね。今すぐ、武装の解除と降伏を・・・」
青年・・・海人が言い終わる前に、ミカは自力で久遠を跳ね除け、
ミカ「・・・くっ!まさか・・・変なところで邪魔が入るとはな。今回は、ここまでにしておく・・・。
だが・・・次は無いと思え!!」
そう叫び、彼女達は消えていった。

海人「・・・終わったか。」
海人は、刀を鞘に納めると、ふぅ・・・とため息をついた。
那美「・・・まさか、ここまでくるなんて・・・」
久遠「・・・くおん・・・つかれた・・・。」
久遠はそう言うと、子狐の姿に戻り、那美の肩に乗った。
アルフ「ねぇ、アンタたち・・・一体何モンだい?」
アルフの問いに、海人と那美は声をそろえて、
那美&海人「「一種の魔導師です。」」
と、言った。
クロノ「まさか・・・貴方とまた逢うことができるなんて・・・時空管理局執務隊長、富野海人隊長。」
クロノは、海人に手を差し出した。
すると海人は、その手を握り、
海人「僕もさ。立派になったな・・・クロノ執務官。」
と、笑顔で言った。
この那美と海人との出会いが・・・のちになのは達の運命を大きく変えていくこととなる。

久遠「子狐『久遠』と巫女さん『神咲那美さん』、そしてどこにでも出てきてる『富野海人君』を登場させました。
じゃ、次回予告!」
シグナム「我々は戦いに敗れてしまった。」
フェイト「その時助けてくれた、海人と那美と久遠・・・。あの人たちは、何故私達を助けたのか・・・。そして、海人が言う『賭け』とは・・・?」
シグナム&フェイト『次回、~第三話、魔神・・・召喚、そして、新たなるチカラ~に、ターミナル・イグニッション!!』
最終更新:2013年08月21日 17:45