響
「そういえばさ奏、あっちゃんの事で思い出したけど」
響
「なんで奏ってヒューマギアに否定的なの?」
奏
「否定的?なんで?」
響
「ほら前、心なんて必要ないって言ってたじゃん」
響
「心のないヒューマギアなんてただのロボットじゃないのよ」
奏
「ああ、そういう事‥‥‥‥‥別に嫌いってわけじゃないよ」
奏
「ただ、機械の心って他者の手で簡単にコントロール出来るからね‥‥滅亡迅雷の時みたいに」
奏
「失うのが怖いなら最初から付けなければいいのにって」
響
「確かに心を失うのは怖いけど…………」
響
「心が無いのも怖くない?まるでお人形を操作してるみたいで」
奏
「私は人形とか好きだよ?」
奏
「私はね、ずーっと同じ………同じ人形を愛でてたんだ」
響
「何それ初耳よ、どんな人形?」
奏
「もう見せられないの、最近壊れちゃってね」
奏
「糸が………ぷつり、ぷつりって、私の手から切れていって、ぼとりと落ちていったの」
響
「え、奏の人形って糸操人形の事だったの?」
奏
「マリオネット………とはちょっと違うかな、それよりはよく出来てて、とっても綺麗な顔をして………」
響
「捨てたの?」
奏
「まさか、糸が切れただけだから直せるよ」
奏
「もうちょっとしたら………また、元通りになるから」
響
「ならよかった、今度はちゃんと見せなさいよ?あたしも興味あるし」
奏
「…………いいよ、人形が直ったら………一緒にね………♥」
‥‥‥‥
翔太郎
「ああ、勘違いというのはな………これを見てくれ」
翔太郎は鞄から複数の資料を取り出す
或人
「おかしな点は特には……」
不破
「おい、待てよ」
不破
「なんでこんなに…………行方不明者や怪我人が出るんだ?」
たくっちスノー
「え!?………あ、マジだ!!この教師も生徒も、年代職業関係なくだ!!」
或人
「これは小学校………中学………高校………」
翔太郎
「転入先の希望ヶ峰学園 でも同様だ。」
たくっちスノー
「転入………元・超高校級………まさかこいつって2人が通ってた学校!!?」
翔太郎
「ああ」
たくっちスノー
「失踪事件はメロディーリズムがデビューする前から起きていたってのか……!?」
或人
「でもそれは………」
翔太郎
「出来れば俺も偶然と思いたいが………共通点がある」
翔太郎
「これらの学校の失踪者、そしてメロディーの件………それらは皆」
翔太郎
「何かしらの形で音ノ小路響と接点があった人物だった」
全員
「…………!!?」
翔太郎
「勘違いというのは………俺たちが追っているのはメロディーリズム失踪事件ではなく」
翔太郎
「音ノ小路響関係者失踪事件というのが正しい名称だろう」
或人
「そんなの………有り得ない」
或人
「だってもし、そんな昔まで遡ったら容疑者が…………」
或人
「そこまで出来るのは響の1番の関係者で………」
不破
「他でもないアイツの妹…………音ノ小路奏ってことになっちまうな」
最終更新:2020年07月26日 14:20