hunting Wolf




たくっちスノー
「ま、マジか………奏が………」

翔太郎
「とは言うが、それを確かなものにする決定的な証拠はない」

不破
「それに、そんな昔から失踪が始まっていたとして、その頃の奏は響同様ただのガキだ」

不破
「今でも発見されないぐらい手の込んだ失踪なんて小学生が出来るか?」

不破
「普通に考えれば音ノ小路の古い関係者、別の親族による犯行だろ」

或人
「それに奏さんが響の関係者を狙う動機が分からない」

たくっちスノー
「…………実は響のことが嫌いだとか?いやそれだったら響自身を狙うか………」

或人
「嫌いなわけがない、最初の対決で奏さんは………」

或人
「『辛そうな響を守ってあげたい』って………確かに言ってたんだ」

たくっちスノー
「…………」

不破
「…………」

翔太郎
「まぁ、犯人が奏かどうかは置いといてだ」

翔太郎
「今響と1番接しているのは力を与え共に戦う[[飛電或人]]

翔太郎
敗北の意味を教えてくれた不破諫

翔太郎
「次に狙われるのはお前たちの可能性が高い」

たくっちスノー
「あと、メロディーリズムの件を調べてるお前も気をつけた方がいいぞ」

翔太郎
「分かってる。」

不破
「ハッ………要するに夜道に気を付けろって話か」


不破
「帰るぞ」

或人
「え、ちょっと不破さん!」


不破
「そのぐらいこと心配されるまでもねぇ、じゃあな」ガチャン

不破は資料をテーブルに置き、部屋から出ていく………

たくっちスノー
「念の為、奏以外の関係者も俺からみっちり調べておくか」

たくっちスノー
「或人も夜道気をつけろよ」

或人
「夜道って………不破さんはともかく不審者相手に仮面ライダーの力は使えないしどうするか…………」

たくっちスノー
「ボディーガード型ヒューマギアを借りるとか?」

或人
「それだ!」

…………

その夜、雨が振る暗い道を不破は歩いていた

不破
「…………失踪事件、か」

不破
(仮に音ノ小路奏が響を狙うとして、響ではなく関係者を狙う理由は………)


不破
「………辛そうな、響を守る?」


その瞬間、不破は自身の偽りの記憶と、番組で奏が言っていた言葉を思い出す





『そもそも人工知能って、必要ですか?』




不破
(奏はヒューマギアを………いや、心を不要という発言を度々していた………)


不破
「まさか…………!!」






ガンッ!!!



その瞬間

雨音が止まない静かな夜道に




鈍い音が 響き渡った
最終更新:2020年07月26日 17:52