奏
「滅亡迅雷式として、あと考えるのが面倒だったから、この姿は『
仮面ライダー奏』ってことにしておこうかな」
奏
「フフフ…‥‥‥やろっか」
ゼロゼロ
「‥‥‥‥‥‥!!」
ゼロゼロ
「おらああああああああぁぁぁ!!!」
ゼロゼロは拳を振り上げ奏に迫るが‥‥‥
奏
「フンっ!!」バシッ!!
奏は右腕から糸を何重にも巻いて鞭のように固め、ゼロゼロを叩く
ゼロゼロ
「がっ!!」
奏
「下手だよお姉ちゃん‥‥‥戦い方が下手くそすぎるよ」
奏
「安心して?死ぬようなことはないから‥‥‥痛い目、見てもらうだけで」
ゼロゼロ
「ぐ‥‥‥今のは、油断しただけよ!!」
奏
「そっか」
ドン!!
起き上がろうとするゼロゼロに向かってショットライザーの弾丸が襲いかかる
ゼロゼロ
「っぎ‥‥‥‥!!」
奏
「ほらほら頑張って」
ゼロゼロ
「ぐ‥‥‥来なさい!!ギスターソード!!」
『ギスター!』
ゼロゼロ
「ッ!!オラッ!!」
奏
「!‥‥‥‥なかなかやるね、お姉ちゃん」
奏
「でも‥‥‥‥これならどう!?」
奏の両腕から糸が張り巡らされ、まるでレーザートラップのように周囲に貼られて行く!
ゼロゼロ
「なんの真似?」
奏
「今にわかるよ‥‥‥‥ほら、来て?」
ゼロゼロ
「この‥‥‥‥なめるんじゃないわよ!!」
ゼロゼロはギスターソードで何度も何度も奏を殴る
奏
「ハハッ アハハっ ほらほら」
ゼロゼロ
「‥‥‥っ!!しゃああああああ!!」
奏
「来い、ボルトワイヤー」
奏が糸を引っ張ると、掃除機のコードが収納されるかのように糸が戻っていき‥‥‥‥ちょうど真後ろに居たゼロゼロに向かって多数の糸が‥‥‥‥
ゼロゼロ
「ひっ!!?」
ギュルルルルルル!!
腕に、足に、首に、腹に‥‥‥強固なワイヤーが手足に何重にも引っかかって締め付けていった
ゼロゼロ
「い"っ‥‥‥いだい‥‥‥‥糸が‥‥‥‥!!」
奏
「だから言ったでしょ、お姉ちゃんが私に勝てたことあるって」
奏
「せっかくだから‥‥‥‥今ここで直してあげるよ」
ゼロゼロ
「い‥‥‥何を」
奏
「えい」
その瞬間、全てのワイヤーから電流が流れ始める!!
ゼロゼロ
「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」バチバチバチバチ!!
或人
「響!!!」
奏
「ほらッ!!」バシィッ
奏
「どうしたのっ!!?さっきまでの威勢はっ!!」バシィッ
ゼロゼロ
「い‥‥‥いたい‥‥‥‥」
奏
「この約立たず!!」バシィッ
奏
「そうやって私から離れて!!」バシィッ
ゼロゼロ
「っ!!」
奏
「ずっと、ずっと私のそばにいて!!」バシィッ
奏
「響」
奏
「笑いながら『大好き』って言って」バシィッ
ゼロゼロ
「‥‥‥‥っ、ううう」
奏
「響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響」
奏
「愛してるよ、響」
ゼロゼロ
「あたしは‥‥‥‥‥」
ゼロゼロ
「奏の‥‥‥‥事が‥‥‥‥‥」
ゼロゼロ
「大嫌いよ」
ゼロゼロの周囲から電波が飛び出し、ワイヤーを全て斬ってギスターソードで奏を押し出す‥‥‥‥
奏
「ワイヤーを‥‥‥?」
ゼロゼロ
「ぜー‥‥‥ぜー‥‥‥ちょっとした自爆技よ、ユニコーンの夢のチカラ」
或人
「なんで耐えるような真似を‥‥‥‥」
ゼロゼロ
「奏のことを知ろうと思って‥‥‥‥‥」
奏
「えっ?」
ゼロゼロ
「でも、やっぱりダメだった」
ゼロゼロ
「あたしにはあんたの考えてる事が到底理解できないわ」
ゼロゼロ
「‥‥‥‥‥‥‥ごめん、奏」
ゼロゼロ
「あたしはあんただけの『音ノ小路響』にはなれない」
ゼロゼロ
「
仮面ライダーというまーちゃんの夢を抱えてるし‥‥‥‥」
ゼロゼロ
「あたしにも夢‥‥‥‥みたいなものが出来た」
ゼロゼロ
「あっちゃんとか、ふーちゃんとか、迅とか、あの
たくっちスノーって男だって夢はあったけど」
ゼロゼロ
「せっかく手に入れたこの力で、ゼロを付け足してパワーアップするように‥‥‥夢の手助けをする」
ゼロゼロ
「あたしはもう人形なんかじゃない!!」
ゼロゼロ
「あたしは生きている!!」
奏
「夢?手助け?」
奏
「アッハハハハ‥‥‥お姉ちゃんはたった1人、何も無い存在だよ」
奏
「ゼロは1人だけじゃただのゼロ、空っぽに過ぎないんだよおおおおお!!!!」
【ゼツメツ!!】
ゼロゼロ
「奏えええええええ!!!」
【ゼロ!ダブルゼロ!!】
【操奏奪心】
【トラッピングディストピア】
【ハーモニクスウェイブ】
最終更新:2020年07月28日 23:24