ゼロからワンへ




「ぐっ‥‥‥‥ふふ」



「がっ!!‥‥‥つ………」

必殺技がぶつかった後………互いに吹き飛ばされ、ゼロゼロの変身が解ける



「‥‥‥‥‥‥終わったね」

或人
「響!!」


「まだよっ!!!」


響は生身のまま奏に突っ込み‥‥‥奏はそのままワイヤーを伸ばすが


「りゃっ!!」

響はスライディングで奏の股下をくぐり抜け‥‥‥‥


「‥‥‥‥‥‥え?」


「おりゃっ!!」

背後から回し蹴りを行うと、バランスを崩し糸が‥‥‥




「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」バリバリバリバリバリ



「あ、あがっ‥‥‥‥‥ぎゃああああああああああああああ!!!!」バリバリバリバリバリ!!!


「‥‥‥‥‥あたしは何があっても、勝つことを諦めない」


「負けるのだけは死んでもいや、だから‥‥‥勝つまで戦う!」


そして、フォースライザーが壊れ‥‥‥体のあちこちから血が滲み出して、奏は倒れる


「‥‥‥‥は、ははは‥‥‥‥お姉‥‥‥‥ちゃん‥‥‥‥」



「奏」



「‥‥‥‥アンタがやってきたことは、誰の目から見ても許されることじゃない」


「あたしを支配することがアンタの悦びなら」



「あたしはもう二度と、あんたに顔も見せない」



「‥‥‥‥‥‥無駄だよ」


「いずれ私たちは巡り会う‥‥‥‥どんなに嫌がっても、否定しても、拒んでも‥‥‥何十年‥‥‥いや、100年後かな?私たちは一緒なんだよ」



「空の上で再開したら、その時また調教し直してあげるからね‥‥‥‥‥」



「待ってるよぉ‥‥‥‥お 姉 ち ゃ ん ♥」


「ゲボハッ!!!」

奏は血を吐き出し、気を失った



「あ、どうしようこれ!?ギスターソードで切れるかな!?」

不破
「おい、その前にここがどこか説明しろ!」


「大丈夫!携帯は通じるような場所だから!あとは警察に‥‥‥‥」


「‥‥‥‥はぁ、はぁ」

或人
「響‥‥‥‥大丈夫か?」


「あっちゃん‥‥‥‥あははっ、やったよ」


「あたし、やっと奏に勝てたよ、本気の奏に、ね、すごいよね」


或人
「響‥‥‥‥」



「ずっと、ずっとこうなりたかったのに」


「あれ?勝ったのになぁ」


「どうして、泣いてるんだろ、あたし」

或人
「もういい、もういいよ、響‥‥‥‥」

或人
「今は‥‥‥‥泣いたっていい‥‥‥‥‥」



‥‥‥‥‥‥‥

その後或人達は音ノ小路響が呼び出した警察に保護され、後日海に捨てられたゼロワンドライバーの回収作業が始まった‥‥‥‥


その光景を翔太郎とたくっちスノーは見ていた

たくっちスノー
「‥‥‥‥‥ちっ、俺らは何も出来なかった」

たくっちスノー
「‥‥‥‥はっきり言って、響が居なければ、立ち直っていなければ上手くいくことはなかった」

翔太郎
「‥‥‥‥‥元々りりすた革命団にとってはイレギュラーな事件だった」

翔太郎
「‥‥‥‥‥‥だが、響には‥‥‥‥よく頑張ってくれた、としか言えない」

たくっちスノー
「俺も正直リセットを考えたぐらいだ‥‥‥」

翔太郎
「音ノ小路奏は‥‥‥‥どうする?」

たくっちスノー
「どうするも何も時空監獄にぶちこむしかねーだろ、天津よりランクは下だが別世界の人間を始末してるわけだからな」


たくっちスノー
「ただ、あいつには特殊な刑罰が為せられた」

翔太郎
「特殊な刑罰?」

たくっちスノー
「なんつーか、ヤバい時空犯罪者はそれぞれ個別の刑が掛けられるんだ、俺もそうだった」


たくっちスノー
「奏は‥‥‥どうなったかしらんが、あいつらのやり方なら‥‥‥‥」



たくっちスノー
『もう二度と、どんな手を使っても響に会うことは出来ない』

‥‥‥‥‥


そして訪れた、帰宅の日



「あっちゃん、ふーちゃん、この世界に来て色々‥‥‥楽しかったよ」

或人
「‥‥‥‥これから、どうするの?メロディーリズムは‥‥‥‥」


「奏がいないんじゃもう解散、あたしから見ても奏の代わりになるような人間なんて絶対現れない」


「何より‥‥‥‥‥これから、一人で頑張ってみたいから」


「このまま居ても、依存先が奏からあっちゃんに代わるだけ」


「だからね、あの時みたいにソロで!あたしなりに一人で頑張ってみるの!」


「その時はまた、ライブ見に来てね!」

或人
「‥‥‥‥‥ああ、分かった」


「ふーちゃんも、この世界をよろしく」

不破
「‥‥‥‥言われるまでもねぇよ」

不破
「なんかあったら、またここに来い」

或人
「うん、そのゼロディドライバーがある限り‥‥‥俺たちは一緒だ 」


或人
「ゼロから‥‥‥また始めよう」


「うん、あっちゃんはゼロから1を繋げてくれる鍵」





「ありがと、あっちゃん‥‥‥‥あたし、あっちゃんの夢、大好き」



そして乙女は大人になり、支配から解放され成長へと向かっていく‥‥‥‥




‥‥‥‥‥‥

それからのこと


乙女は少し涙脆くなった、昔の名残だろうか

乙女は負けるのが嫌ではなくなった、自分が納得出来ればそれで良かった。


それでも彼女は歌い続けた、一人、優しく歌っていた‥‥‥夢のために



「お前が仮面ライダーゼロゼロか?お前のせいでzaia日本支部社員の私のキャリアは滅茶苦茶だ」

【レイドライズ!】


パンダレイダー
「死で償え!!」



「‥‥‥‥‥あ〜もう、のんびり歌うヒマもないじゃない、でも‥‥‥これがあっちゃんのくれた力の代償、ってやつかしら」








「変身!!」



そして乙女は、悪が現れる度‥‥‥ゼロから始まる仮面ライダーとなる!!




「END」
最終更新:2020年07月29日 22:39