「これは俺の考えだけど、移動手段ほど面倒臭いものは無い!」ほか

【第1話】
「これは俺の考えだけど、移動手段ほど面倒臭いものは無い!」(など数話)



「これは俺の考えだけど、移動手段ほど面倒臭いものは無い!」


俺の名前は如月大和!

有名……かどうかは分からないがとても大きいグループ『如月』の代表で、希望ヶ峰学園では【超高校級の発明家】として未来をより良きものにしていく為活動している!

俺自身この学園生活で気の合うクラスメートや親友を見つけ、変なヤツが乗り込んできてコロシアイなんてふざけた事も起こらず楽しく過ごしている………

だが、今俺はある問題に直面している、それは………


ブロロロ


如月
「なんで俺の送迎は毎度毎度リムジンの送迎なの!?」

「そう?リムジンもいいじゃない」

「大企業のお坊ちゃんって感じがするじゃない?如月君」

隣にいるのは『黒川美佳子』【超高校級の退魔師】で、俺にとっては………1人の家族みたいなもの、本人には面と向かって言えないけど。

如月
「俺だって学生だよ!?友達と並んで帰りたいの!」

如月
「電車でも歩きでもいいから、友達と食っちゃべって暇な時間にゲーセン行ったりして帰りたい!」

如月
「なんかぼっちみたいで辛い!」


黒川
「如月君……」

黒川
「言いたいことも分かるけど気分だけでは解決しないこともあるのよ」

黒川
「だいたい、家のある所から希望ヶ峰学園まで何キロあると思ってるの」

如月
「ぐ………ここにも寮とかあったら良かったのに」

黒川
「電車もこの辺りまでは線路弾いてないし、いくらなんでも無理………」



如月
「それってつまり線路があればいいんだな?」


黒川
「えっ」


翌日


そこには希望ヶ峰学園の近くに線路が引かれた姿が

如月
「開通!!!希望ヶ峰学園間近の駅!!」


黒川
「行 動 力 の 化 身 」


如月
「大丈夫!これウチ全く関わってない俺の独断で開発したものだから!」

黒川
「独断でローカル鉄道組める方がおかしくない!!?【超高校級の発明家】だからってなんでもありにも程があるわよ!?」

如月
「でも観光客が来るのにも役立ってるぞ?駅名は俺の苗字から取って『きさらぎ駅』だ!」

黒川
「やめて!!奇跡的に怪異とか招きそうな不穏な名前になってるから!!」


それから如月駅は希望ヶ峰学園の名所になりました。




「これは俺の考えだが、男女共通のロマンは綱渡りだ。」


俺は空き部屋を1つ借りて『科学部』を設立!

実質的なラボを使って色んなものを学園内でも開発しようと奮闘している!

そして皆は俺を頼って色んなものを作って欲しいと頼むので、その気持ちに答えたいというのもあるんだ!

黒川
「あっ、やっぱりここにいた」

如月
「あっ、ちょっと待って、今ちょっと手が離せないんだ」


黒川
「今度は一体何作ってるの?」


如月
「レンズ越しで見ると透けて見えるメガネ…………」


黒川
「」スッ


如月
「あーーーーっ!!待って!!割っちゃダメ!!このレンズ本当に作るの苦労したの!!」


黒川
「完成させたら2エピソード目で作者ごとこの小説が打ち切りになるわよ」

如月
「やめて!そんなこと言ったら俺と同じ才能のあの人なんて出禁レベルだろ!」

黒川
「彼女は本当に24時間規制音ウーマンだから………」


如月
「大体、俺がそんな危険な物そのまま用意するわけないだろ?」

如月
「着替えを除ける装置とか、パンツを簡単に手に入る装置とか、予備学科や他のやつに散々頼まれたけど上手くあしらって来たんだからな?」

黒川
「……それで?今回はなんで作ったの?」

如月
「だって今回の相手花村だもん!!」


如月
「目の前でズボン脱がれたら俺だって怖いんだもん!!」

黒川
「そればかりは如月君に同情するわ………」

黒川
「それでどうするの?またストレートに開発したわけじゃなさそうだけど」

如月
「しっかり健全版だ、肌も通り越して内蔵や骨が見えるほど透視するよくあるパターンだ」

黒川
「全然健全じゃない!後ろにGがつくタイプよそれ!」

如月
「ククク……花村め……そんなモノを作ってやるつもりは無いぞ………」





如月
「そんな物出来るなら俺が個人的に使

黒川
「煩悩退散!!!」

如月
「滅ッ」 ジュボッ


その後俺は入院し、完成した透視メガネはなんだかんだあって祷(超高校級の外科医)に行き渡った。



「凄い発明ですね!これなら人体の異常をすぐ見つけられます!」

如月
「そ、そう………それはよかった………」



「これは俺の考えだが、ドッジボールが強いやつはモテる!」


今日は体育の授業でクラス内対抗ドッジボール大会!


如月
「当然俺もカッコよく活躍するぞ!!」

黒川
「その前にでかいリュックサックを下ろしなさい!!」

如月
「科学者キャラと言えばデカいリュックにマジックハンドだろ!?」

ビューン

バスッ

如月
「あっ」

小橋川
「ほら見ろ!現実だとただのデカい的なんだよ!」

山口
「ど、どどどうしよう………もう1人やられちゃった……」


金城
「心配するな如月、1人倒れた程度でどうこうなるわけじゃない」

波多野
「そうだな、それに………」



波多野
「茜と前田がバグってるような強さしているしな………」


向こうでは平良茜が尋常じゃない反応速度でボールを拾い発射して、前田勇気がどんな軌道からでもボールを普通にかわしていた!

あの人達なんなの!?怖いよ!!

虹上
「なんだか茜さんがえげつない動きでボールとってくるんですけどぉ!?」

幕乃内
「メイドの動きじゃねぇよアレ」

知恵袋
「前田君にも全然ボール当たらないんだけど!?どうなってるのあれ!?」


「あー、いるわよねー………ドッジボールで避けることだけ滅茶苦茶上手い奴」

前田
「いや僕も意識してないんだよ!? 」

金城
「【超高校級の幸運】もここまで来るとどうかしてるな………」


如月
「そっちだけで頑張らないで!主人公は俺だぞ!」


如月
「ククク………お前だけヒーローにはさせないぞ前田勇気………」



「なんか後ろの如月のオーラが怖いんやけど」

銘苅
「相手するだけ無駄よ」



如月
「ボールをくれーっ!!前田!!」

前田
「え!?あ、うん!何か策があるんだね如月!」

ポイッ

如月
「いくぞ!俺の新発明レオンくんハンド1号!!」

如月
「超高校級の野球選手のパワーを99.9%再現……!!」


讀賣
「ちょっと、彼桑田の全力を再現する気だけど!?」

葛西
「野球選手のストレートを受け止めろってか!?」


「奏!あれ何とかして!!」


「無理無理無理!!死んじゃう!!」



如月
「発射!!」ブゥン



「ひいいい!!」スカッ



と、そこに………あれ、奥に誰か



狛枝
「いやーごめんね皆、ちょっと準備してたら遅r


ドグシャアッ!!!



如月
「狛枝ァァァァ!!!」

前田
「め、めり込んだ!!!!」

小橋川
「メディーック!!メディーーーック!!!!」

銘苅
「封印しなさいその危険物!!!」

その後俺たちは狛枝に滅茶苦茶土下座した。





「これは俺の考えだが、腹を割って話すと楽しい!」


如月
「俺に相談って何?山口」

山口
「あ、あのね………如月君、本当はこういうのに頼っちゃダメっていうのは、分かるんだけど」


山口
「上手く、人と話せるようになる装置とか、作れないかな………」

山口
「友達とか、作りたくて……」

如月
「あー……」

彼は山口駆、俺のクラスメートで【超高校級の弁護士】だ
俺は見た事ないが法廷に立った時の彼は気迫があってとても力強さを感じるそうだが、普段はこんな感じだ。

如月
「仕事中はちゃんと話せるんだよね?」

山口
「うん、弁護席に居るとすごく自身が出てきて……なんだか自分じゃなくなったみたいになるんだ」

山口
「出来ればそんな風になりたいんだけど………出来ないかな?」

如月
「よし、頼られたからには………あ、これ使えそうだ」

ゴソゴソ

如月
「これ、考えてることを言葉にしてくれるウェストポーチ型翻訳機」

山口
「翻訳機!?」

如月
「元々は何言ってるか分からない田中の言葉を理解する為に作ったものだけど、どうかな?」

山口
「うーーん、気持ちは本当に嬉しいけど……」

山口
「その、やっぱりこういうのは自分の言葉で喋った方がいいと思うというか」

山口
「心の中丸聞こえはちょっと恥ずかしいかも………」

如月
「確かにそうだな……自信がつくようにとなると……やっぱり話の練習しかないな。」

山口
「だ、だよね……でも如月君でもちょっとドキドキするのに、人と話すなんて出来るかなぁ……」

如月
「………あ、そうだ!ちょっと待っててくれ!」


………

如月
「不二咲連れてきた」

山口
「なんで!!?」

如月
「今回の件は俺よりかr…彼女の方が向いてると思って」

如月
「ほら、あのアルターエゴっていう奴でなんとかならないかな?」

不二咲
「急に如月君が教室に入ってきて目を輝かせて付き合ってくれなんて言われた時は驚いたけど………」

不二咲
「僕のアルターエゴが役に立てるなら、力になるよ」

山口
「………」

山口
「ありがとう、2人とも……僕にここまでして……えっと、凄く嬉しいな……」

ーーーーーーーーー

アルターエゴ
『山口くんは好きな食べ物とかあるの?』

山口
「ぼっ……ぼ、ぼ、僕は……ドーナツ、好きなんだ」

アルターエゴ
『ドーナツ!美味しいよね』


如月
(頑張れ……山口!)




「これは俺の考えだが、深夜テンションは諸刃の剣だ」


如月
「……………」

黒川
「どうですか先生」


「思いっきり睡眠不足です」


「一体何やってたんですか……」

如月
「5徹で研究」


「寝てください!!研究が大事かもしれませんが自分の体調の事も考えてください!!」

如月
「今回のは凄いんだ!!あと少しで真理に到達出来るかもしれないって俺の中でグルグルしている!」

如月
「そうか………こんなに簡単な事だったのか、希望とは………」

黒川
「戻ってきて如月君!!貴方が見えているのは真理じゃなくて虚無よ!!」


「えいっ」ぺち

如月
「はうっ!!」

如月
「いかんいかん……あと少しで魂持っていかれる所だった……」

如月
「祷に言われたからには寝るようにはするけど……はぁ……」

如月
「大体人間の体は不便じゃないか?1日24時間もあって、その内8時間~10時間も休息に当てないといけないのか?」

如月
「もっとコストを減らして余った時間を有意義に使えないものだろうか?」

黒川
「どうですか保険医さん」

罪木
「典型的な早死する人の思考です………」グスッ

如月
「わ、分かった分かった、寝るよ、だから泣かないでくれ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その夜

如月
「…………」

黒川
「…………」



「…………」

罪木
「…………」


如月
「なんで俺の間で寝てるの!?」

黒川
「如月君は1人にしたらまた研究に乗り出しそうな気が」


「しないとは言いきれませんからね」

如月
(うっ、自動羊数え機作ろうとしてたこともうバレてる!!)


如月
「い、いや2人とも?状況考えて?健全な男子高校生の隣に女の子3人だよ?」

如月
「明日、これ誰かに見られたら俺は………」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

左右田
「イヤミか貴様ッッッ!!!」

葉隠
「うおおおおお!!社長特権でハーレムしてやがるべ!!!!」

ーーーーーー
如月
「とか思われるんだ!!」

黒川
「とりあえず如月君は明日左右田君達に謝った方がいいわよ」


「zzz……」

黒川
「ほら祷ももう寝てるし」

如月
「やめて!俺の肩抱いて寝ないで!」


…………


罪木
「おはようございます、寝れましたか?」

如月
「うん」



如月
「ドキドキして全然寝れませんでした」


如月大和、6徹目突入。


【第1話 おしまい】
最終更新:2022年07月10日 13:56