それでも彼は空を求めた

メイドウィン「えーーー!?赤色がどっか行ったの!?」

カーレッジ「ああ……完全にデータが消えた、シャットアウトされている」

メイドウィン「じゃあ仕方ない……青いクレヨンに助けてもらうか」

メイドウィン「青いクレヨン……うーん、見た目はどんなのにしよう」

ポン!

ブルース「………」

メイドウィン「出来た!ブルース・メイドウィン・空鳥!」

カーレッジ「こいつには俺のエッセンスも込めた、言う通りに聞いてくれるはずだ」

ブルース「『はい』」

メイドウィン「じゃあブルース!俺の代わりにあれやこれや何から何までやって!」

ブルース「『わかりました』」


カーレッジ「何から何までは俺がやる、お前はメイドウィンに言われたことだけやれ」


ブルース「『わかりました』」

メイドウィン「じゃあ代わりに俺の小説と物語を作ってー!!」

カーレッジ「1日100本がノルマだ、メイドウィンワールドを広げるためにな」

ブルース『「わかりました」』



………


メイドウィン「で、頼んだはいいけど………」

メイドウィン「青いクレヨンで作ったからか、『海』か『空』が題材のやつばかりなんだよなぁ」

カーレッジ「青色だけでは限界があるということか」

メイドウィン「しかも……見たことない単語だからリアルワールドに残すことも出来ない」

メイドウィン「というかめんどくさい!」

カーレッジ「仕方ない、100年ぐらいかかるが俺が翻訳しておいてやろう」

メイドウィン「あんがと!」



ブルース『「………」』


メイドウィン「あ、でもこのままブルースが動き続けるんじゃカーレッジの負担が増えるだけじゃ」

カーレッジ「世界ってのは役立ずが多くて俺みたいな全知全能に頼ってる方が安定するものだ」

カーレッジ「何より頼られるのは気持ちがいい」

メイドウィン「うーーん………」


松山「なんか困ってるみたいだな、珍しく」


メイドウィン「松山!かくかくしかじか」


松山「知らねーよテメーがなんとかしろ」


松山「バカの劣化コピー作ったってバカにしかならねーだろ」


松山「大体な、小説ってのは書きたいところだけ妄想で書くんじゃなくてじっくり構想をねって何ヶ月もかけるもんなんだわ」

カーレッジ「………」



………


「ぶ……ブルースが死んでる!?一体誰がこんなことを………」


ガレット「………」
最終更新:2023年08月12日 15:28