旅の話をしただけなのに!

たくっちスノー「最終回!?なんでまた急に!」

たくっちスノー「え、便宜上!?10話だしちょうどいい!?続きやりたくなったら2期を作る!?」

たくっちスノー「ふざけんな!ノルマの為に終わらされてたまるかよ!」


たくっちスノー「こうなったら最後はとことん最終回っぽくしてやる!大きな存在なんかに負けるかよ!」


たくっちスノー「……………実際これで何作目なんだ?」

たくっちスノー「てか、このオチ大丈夫?」


………


たくっちスノー「改めて俺って……あっちこっち旅をしてきたよなぁ」

たくっちスノー「こう確認してみると変な体験とかばっかだけど」

たくっちスノー「あんまりにもめちゃくちゃだが………」


たくっちスノー「!」


その時たくっちスノーに電流走る………


たくっちスノー「自伝だ!自伝を作ろう!」


たくっちスノー「俺が見てきたものを本にすれば高く売れるぞ!ジーカ稼ぎにもなる!」


たくっちスノー「早速本を作るか!」


…………


たくっちスノー「さて、まず自伝のタイトルはどうするかな………しっくりくるのが浮かばねーし……」

たくっちスノー「………『旅の話をしていいか?』でいいか、うん」


たくっちスノー「ページ数は何処までがいいかなぁ…………ま、こういうのは書けるところまで書いてみるもんだよな!」


〜2時間後〜


たくっちスノー「400ページはいけた」



たくっちスノー「これが多いのか少ないのかは全然分からねえ」


たくっちスノー「後はこれをそれっぽくタイトルいじくり回して………」

………

たくっちスノー「出来た!なんだよやってみれば出来るものじゃないか!!」


たくっちスノー「でも後は………」


たくっちスノー「これをどうやって売るか、なんだよな………」

たくっちスノー「犯罪者の俺が出版社に持ち込むわけにもいかないし、かと言って自分で立ち上げるのもな………」


たくっちスノー「………しかも」



たくっちスノー「もう3巻は作っちまった………」


たくっちスノー「仕方ない、最初は路上販売でもするか………」


…………

たくっちスノー「おっも!!」

たくっちスノー「本ってなんで売るとこんなにいっぱい用意しなくちゃならないんだ!?」


たくっちスノー「あーもう!!なんか夜逃げみたいになっちまったじゃねーか!荷車とか用意すればよかった!」

………



たくっちスノー「用意した!用意したらいいけど」

たくっちスノー「これはこれでなんで悲しくなってくるんだ………」


たくっちスノー「なんかアレだ、セガサターン売ってる時のあのCMみたいになってくるんだ…………」

たくっちスノー「ええい!!なんでもいい!!」

たくっちスノー「誰か買ってくれる人はいないのか!!」


………

たくっちスノー「い、いない………」

たくっちスノー「マジかよ………400円くらいなのに」


たくっちスノー「やっぱアマチュアがいきなり本を出すとか無理があったのか?」


たくっちスノー「!」

たくっちスノー「そうだ!コミケで売ればいいんだ!アマチュアにはアマチュアの為の敷居がある!」


たくっちスノー「そうと決まれば早速!」



………

たくっちスノー「スペース確保できなかった………」

たくっちスノー「畜生!何が悪いんだ!」

たくっちスノー「仕方ない………こうなったら転売だ!」


………

たくっちスノー「買取拒否ってなんだよ………」

たくっちスノー「俺が一体何をした!?…………何かしらやってたな」


たくっちスノー「となると……たくっちスノーだからダメとか?」


たくっちスノー「よし、ペンネーム使うか」



たくっちスノー「たくっちスノーだから……うーん」


たくっちスノー「御井ラックとか?」

たくっちスノー「よし、ペンネーム御井ラックにして改めて作り直して………」

たくっちスノー「念の為顔面もマガイモノチェンジで」

たくっちスノー「よし!」


…………


たくっちスノー「やっと1冊売れたか……まさか、軽く弄るだけで売れるものになるとはな」

たくっちスノー「だがここからだ!定期的にレビューも確認して、やばかったら自演!」

………

たくっちスノー「………」




………



数年後


たくっちスノー「………そういえばこんなの作ってたな、懐かし」

たくっちスノー「まさか、また俺は一人旅をしてるとはな……ま、俺はこういうのが1番落ち着くって訳だ」

たくっちスノー「でも今回は触れ合って知り合って……真面目にやってるんだよな」

たくっちスノー「いや、前の旅が真面目じゃなかったみたいな感じだけど………真面目じゃなかったか?」


たくっちスノー「………御井ラックの新刊、作ってみるかな」

たくっちスノー「色んな面白いやつと交流したし、そこで名前を変えて色々楽しめたしな………」

………

『たくっちスノーの旅を話をしていいか、続編出版後』

たくっちスノー「………え、マガフォンに電話?え、マジ?」

たくっちスノー「めっちゃ売れたの!?出版社が協力してくれる!?」

たくっちスノー「そ、そうか……あの時と違って今は誰でも時空を越えられる時代、別世界の話は全時空で需要があるのか」

たくっちスノー「え?ああ、今も旅はしてるしまた続編は作れるけど………」


たくっちスノー「今回の本の収入?え、それはまぁ……」


たくっちスノー「500万ジーカ!!?」


たくっちスノー「しかも月々!?いやいらねえよそんなに!!」

たくっちスノー「また自伝を書けばいい?それはそうだが倍近くになるだろ金が!!」



たくっちスノー「…………はははは」

たくっちスノー「どうしよう、このお金………」


一夜にして大富豪になってしまったたくっちスノー………

たくっちスノー「俺が一体何をしたっていうんだ!!」


たくっちスノー「旅の話をしていただけじゃねーかよ!!」


(一時的に終わり)
最終更新:2023年09月03日 13:50