責任 ~ご利用は計画的に~

扉がゆっくり開かれる。

数年前、自分達がずっと目指していた場所だ。

魔王城………

クリム「来たか……アロン」

アロン「魔王クリム……この気迫、ここからでも伝わる力……」

アロン「復活したのか……魔力が」


クリム「そうだ」


クリム「貴様が……ゆ、勇者とおっぱじめて、スクイーズで奴が生えてる時に搾り取ってな」

アロン「お、おう……」

クリム「そんなことはいい!奴は……勇者ミルヒラッテはどうした!!」

アロン「あー……その、勇者様はね」


アロン「産休」

クリム「な……き、貴様!!なんて事……」

クリム「ええい!もうなんでもいい!!貴様1人でも我があの世に送って……」


〜1時間後〜


クリム「んおおおおおっ!!」パンパンパン

アロン「もちろん魔王のMストーンは持ってきておいたよ」

クリム「んっ、ううっ………か、体が言うことを聞かな……」

クリム「何故……力は、我の方が……」

びゅっ!!びゅるるっ!!

クリム「うああっ!!」


クリム「中に……中に入る度力が抜けて頭から何かが抜けて……」


アロン「魔王と言えど女性型モンスター、1度Mストーンを作っておけば無力になる……」

アロン「そして、魔力が復活した以上放置も出来ない、近くに置いておく」


アロン「だから!」


ずぷっ!

クリム「んんっ!!?きゅ、急に奥に……子宮が刺激されて………」

つん

クリム「お”お”っ」


ずっ、ずぷぷ……… ぐりぐり……

クリム「ん”お”お”っ……子宮ぐりぐりするなっ……活性化して……卵子が………」


クリム「お、おい貴様は………まさか!!」


アロン「そうだ………アルテマーラはもう発動している」


クリム「よ、よせ!!やめろ!!我はダメだ!お前、勇者まで孕ませておいてこの我までも!!」

クリム「何にしても我はだめだ!あっ、いやっ!激しく動かないで!!」

パンパンパンパンパンパン!!

クリム「イクッ!!イキながらピストン狂いして………」


ビュルルルルルッドプッドプッ!!

クリム「あああっ!!入るっ!!黒い精子が受精する!妊娠するっっ!!」

クリム「らめええ!!」

アロン(今どきらめえとかいうひと居るんだ………)


………


クリム「き、貴様!貴様!なんてことをしてくれる!!」

アロン「早っもう腹膨らんでる!勇者様と同じレベルじゃん!」

クリム「責任取ってもらうぞ!」

アロン「当然だ!お前を好きにさせない為に少々手荒い手段を取ったんだからな」

クリム「手荒すぎるわ!!勇者というものがありながら……!!」

アロン「お前だって自分の魔力の為に勇者様を襲ったんだろ!」

クリム「そ、それに!我があれだけ忠告したと言うのに!それをあっさりと!」


クリム「いや……うう、魔王である我にやるなと言わなかったのも悪いとは思うが」

アロン「だがこれで……終わったんだ」


クリム「………これで終わったと思うな」


クリム「否、お前に降りかかるのは地獄だ!」

クリム「…………折角だ、見た方がお前も理解するだろう」


………


アロン「ただいまー、皆帰ったよ」

アロン「あれ?皆どこだ?」


クリム「今にわかる」


トパーズ「………」

アロン「トパーズ?一体どうし……え!?」


トパーズ「マスター……ナゼダカキュウニ……デキチャイマシタ♡」

アロン「な、なんでゴーレムのトパーズが妊娠してるんだ!?」



ゴブ子「お、おい!!アロン!!きさまぁ!!」

アロン「ゴブ子!?ゴブ子まで………」

ゴブ子「わらわ達だけではない!何故か突然お腹辺りがうずいたと思ったら……着床しておった」

ゴブ子「クミルの奴は寝ておるから気付いとらんがすぐに分かる、エミリーはもう産む体勢してる!」

アロン「な、なんで!?」

アロン「俺がアルテマーラを使ったのは魔王だけなのに!!」

クリム「………我が魔王だからだ」


クリム「女性型モンスターの魔力と精力は魔王とそれに連なるサキュバスの遺伝子に通ずる」

クリム「ヒエラルキートップである我がアルテマーラで黒い精子を受けて着床すれば……」

クリム「女性型モンスターの中に残ってる精子は滅多に死なん、生き残ったものも反応して黒化して………」

クリム「子供を宿す、魔王を継ぐというのはそういうことだ」

アロン「え、魔王を?え?」

クリム「な……何を!?まさかそんな事も気付かずこんな手を使ったのか!?」

クリム「魔王の我を孕ませれば当然お前は夫として魔王を継ぐことになる!」

クリム「性の手段に頼りすぎて脳まで猿になったか!?」

アロン「…………」



アロン「やってしまった………?」


クリム「もう遅い!!見ろ!」

ざわざわ……

アロン「………!!」

レプラコーン「なんかアロンのことを考えてたら妊娠しちゃって……♡」

リザードマン「人間のオス……♡まさか本当にこんな……」

キラービー「初めてよ……こんな形でキラービーの子を産むことになるなんて………」



アロン「…………」


クリム「貴様、やはりただ母乳を取っただけで終わってなかったようだな!それもここまで!!」

クリム「一体何種類の女性型モンスターと肉体関係を持った!!」



クリム「こうなったらからには貴様は責任持って!!」


クリム「今まで売り物にしてきた女性型モンスターの分全種類と結婚してもらうからな!!」


アロン「え……」



アロン「え!?」




かくして、『ミルクバー』は店主……否、魔王アロンと大量の妻達による1つの国。
『ミルクバーバリアン魔国』へと発展する羽目になり。

勇者と魔王が共存させられてモンスターと人を繋ぐ新たな架け橋に……なる……?かもしれない。
これはいずれ訪れる確定した『最終回』の話

【モンスターミルクバー】
『END』
最終更新:2023年09月03日 13:55