べーゼちゃん親衛隊長レオパルドの朝は早い。
マジアベーゼASMRでゆっくりと起床……朝イチにSNSのタイムラインを確認、うてなと重なるタイミングに合うように朝の支度と朝食を済ませ、学校に行った後、エノルミータに向かい……
ネモが集めた情報を聞いてからというものの、しゅくびの写真に釘を打ち込む時間が出来た。
「許さない……何がマジアベーゼ様に憧れてだ、ただうてなちゃんを犯したいだけの変態ロリコン野郎が……」
(けどこれを今のうてなちゃんに知らせるのもまずいな)
近頃はキスマークの差し向けもあるが、魔法少女がいなくなったり自分が酷い目にあったりで精神的にやばくなっていた。
うてながまたあの頃のように楽しく魔法少女推し活(調教)ライフを満喫出来るようになるために、親衛隊長として頑張らなくてはならない。
「うてなちゃんの処女は……私が守る!」
………
その一方うてなは、相も変わらず魔法少女と戦う時以外は目が死んでいた。
ようやくマジアマゼンタが復帰したものの今度はマジアアズールが休んでしまった。
何故アズールはお尻の穴にビー玉なんて入れたのか理解に苦しむ、3割くらい自分のせいなのだがうてなはお尻にトラウマを残しているので分かることはないだろう。
あと、資金問題は未だに解決しないままそろそろ戦闘員に給料を与えなくてはならない。
「ヴェナえもん、貴方が確保しておいた戦闘員って何してますっけ」
「魔法少女に倒されて散り散りに消し飛んでるね」
「いやそれはいいんですけど、戦闘員ってそういうものですし、ここで何してるかって聞いたんです」
「ああここで?基本住み込みでねぇ………うーん、聞きたい?」
「変なことされたら困るんですよ」
「じゃあ言うけど、非番の時は一日中君達でオナ……」
「レオちゃん」
「もう殺すしかなくなっちゃったよ………」
全部聞くまでも無く指を鳴らしてレオパルドを召喚し、戦闘員が居る部屋にライフルを用意して一緒にカチコミをかけに行った。
そんな後ろ姿をヴェナリータは呆れ顔で眺めていた。
「もう君は戦闘員の粛清も躊躇わなくなるくらいにネジが飛んでしまったんだね………キスマークにどこまで歪められたのやら」
血を拭き落として、うてなは改めてお金をどうやって増やすか考えていた。
ギンガが副業である程度は稼いでくれるが総員数を考えると雀の涙である。
そうこうしてる間にギンガと鍛錬の約束をしてる時間になったので、一旦現実逃避することにした。
「ねえうてなちゃん、鍛錬って私もやっていい?」
「もちろんいいよ、なんなら3人がかりでやろう」
「3P!?」
………
2人は真っ白な空間で変身、始まって早々異次元空間から不意打ちをしかけたドラグヒースの攻撃を次々と回避する。
四方八方から来る攻撃にも対応し鞭で反撃、べーゼ達も
時空犯罪者との戦いを得て着実に強くなっていた、近いうちに危険帳簿に載っている者達にも匹敵する戦闘力となるだろう。
「総帥でも年下に舐められるのはムカつく……もう本気で来い!べーぜ!」
「では遠慮なく……まだトレスマジアにも見せてない私の全力、超えなければドラグレジスターは相手になりませんよ」
雰囲気が変わる、空気が重くなる。
べーゼの姿が更に変化して、ドラグヒースが見て連想したものは……全てを取り込んで餌にしてしまう巨大な毒蜘蛛の長。
「まだ上があるの……!?」
「真化………【夜蜘蛛の帳】」
変化したべーゼは元の姿と比べ………これはこれで露出がヤバいが、雰囲気は大きく変化している、本気だ。
「ちなみにアンタの推しは同じことが出来るの?」
「今はアズールだけですが、行く行くは全員が」
「なるほど……私もこれくらい強かったらいいけど」
「おや?」
「龍華!!銀河龍!!」
ドラグヒースも奥の手を解放し、全身に龍の鱗が生えた龍人のような姿に進化する。
オニキスカラーの眼がしっかりとべーゼを捕え、一直線に音速で向かっていくが………
「強いのは結構ですが闇雲に突っ込むだけなのは変わりませんね」
蜘蛛の糸のような物で両手両足を拘束され、べーゼの目の前で動きが止まってしまう。
体の自由を失ったキースの体を好きに撫で回して、玩具にする。
「う”っ、あっ!」
「なるほど…ドラゴンの肌のようにザラザラしてますがここは相変わらず柔らかい……あ、もう硬くなりますか」
「あ、アンタ………いっ、いっつも、私の乳首ばっか弄ってっ……」
「いつも隙だらけになって負ける貴方が悪いんですよ、これはおしおきですからね」
「はっ……あっ、んっ、んんっ!!」
ドラグヒースはマジアベーゼ直々による鍛錬を受けてもらったものの、負ける度に乳首責めされていた。
服越しから乳首を指で引っ張られ、つねられ、回され、舌で舐め回され……それが絶頂するまで続く。
「ん”っんんんあああああああ!!」
ヒースも我慢の限界を迎えてべーゼの目の前でイキ顔を晒し、ビンビンの乳首から手を離されて解放される。
「次やる時は、もっと私に一撃入れられるくらいにはなってくださいね」
「ま……マジアベーゼ……許さない……絶対に晴らす、これまでの屈辱も……!!」
やるだけやって満足したべーゼは肌がツヤツヤになって上機嫌で帰る、ヒースは鍛錬の度に開発されて敏感変態乳首と化していく自身に嫌気がさしながらも、全ては奴とドラグレジスターを倒すためと考えながら自主練を続けるのだった………
……
「君から見てドラグヒースはどうかな、マジアベーゼ」
「少しづつ強くはなっていますが、まだやる事が単純すぎるんですよねぇ………」
うてなは気分転換にヴェナリータと共に別世界から取り寄せたドラグレジスターのアニメDVDを見ながらポテチを食べていた。
アニメの中のドラグレジスターの3人、ドラグルビー、ドラグアクア、ドラグパールはみんな応用力が強く、怪人に追い詰められて逆境に陥っても閃きと協力プレイでそれを乗り越えていく。
「確かにこれを見ている限りでは彼女のワープ空間を作る力は強力だが、とても彼女達に勝てる状態では無いね」
「ですよね、もっとあの力で色々出来れば勝ち目はあると思うんですが、攻撃を待ったり真正面から突っ込んできたり」
「ドラゴンっていうかイノシシなんですよね、あの方……このままじゃ復讐者どころかライバルと思ってるだけのただのかませ犬で終わります」
長年魔法少女を見てきたからこそ分かる、復讐心が本物だからこそ彼女も情けないやられ役で終わらせたくない。
心から倒したい悪をしょうもないまま終わらせたくない、うてなが自ら鍛錬を引き受けたのもそういうことである。
それはそれとして少し生意気でエロい乳首してるからいじめたかったという下心もあるにはあるが、高校生はギリ許容範囲である。
「それでべーゼ、お給料のことだけど」
「こんな時くらいそんな話しないでください」
「それもしかしたらなんとかなるかもしれないよ」
「えっ!?」
…………
ヴェナリータに言われ、うてなが急いで確認すると………本当に存在していた。
エノルミータが、本を出版していたという情報があったのだ。
それもコミケ等で
(薄い本)
(しかも魔法少女と私の本)
「実物がこちらになります」
「サンキューヴェナえもん」
数多くあるエノルミータの薄い本をうてなは即座に読み進めていくが、即座に重い顔をして指を鳴らし今度はネロアリスを呼び出す。
「これ書いたの戦闘員ですか?」
「うん」
「私の人形を3つあげます、こりすちゃん私3人でジェットストリームアタックをしかけなさい」
迫るべーゼ 地獄の3人の総帥
ネロアリスは凄い楽しそうな顔をしながらべーゼ人形を連れていき戦闘員をシバきあげて拘束して引っ張り出してきた。
「よくもまぁ私の組織の名前でこんな本を出してくれましたね」
「魔法少女が完膚なきまでに敗北し私の足を舐めて屈服し快楽に堕ちる?いけませんいけませんいけませんいけませんいけません」
「今度 解釈違い本を書いた戦闘員は首を折ります」
「まだ話は終わってませんよ………この本、マジカル☆べーゼ棒ってなんですか」
「こんなもので堕ちるなら魔法少女なんてやってませんよ」
「後これもなんですか、魔法少女の裏の顔って………貴方達は我々が相手してるトレスマジアがこんなカスと一緒に見えるんですか〜〜〜〜?」
今まで感じたことの無いほどの解釈違いと怒りで感情の昂りによる強制変身を通り越して夜蜘蛛の帳が発動してべーゼは戦闘員に詰め寄っていく。
この瞬間だけは本当に悪の総帥のようにしか見えない。
「スミマセンデシタ………」
「きこえなぁぁぁぁ〜〜〜〜〜い???」
「あああああああああ!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)」
………
「見事に戦闘員を矯正したねうてな、初めて悪の総帥っぽい所を見た気がするよ」
「嬉しくありません」
解釈違いの山をこの手で販売していたことに納得出来ず不貞腐れるべーゼ、こんな時こそ魔法少女をしばいて心を落ち着かせるしかない……
そして都合良く魔法少女が出てきたという情報も来た。
「存分にストレス発散してきなよ」
「そうさせてもらいます」
意気揚々と
時空の渦に入るべーゼをヴェナリータは見送り……不安げに空を見る。
「キスマーク……僕が気付くより先にトレスマジアに向かっている?そんな奴は初めてだ、アイツは一体……?」
………
そしてキスマークは、それより先にトレスマジアに合流。
又しても邪魔をしようとしていた。
「お前しつこすぎるわ」
「貴方、一体何がしたいの?」
「ゆくゆくはべーゼ様を私だけの玩具にして監禁して……最終的には【ピーーーーー】
「へ……変態だーーーー!!!?」
あまりの欲求にマゼンタはドン引きするがそれをサルファを窘める。
「ええかマゼンタ?確かにコイツはこれまで出会ってきた中で1番きっしょいわ、はっきり言って死んだ方がええ、でもな」
「この組織で大体相手してはりなった奴全員平等に異常者や!!」
「そうだった!!」
キスマークは時間停止で背後に周り、鎖でまた拘束するが……
「へっ、キスマーク、いくら1分間も止められるからって毎度毎度うちらが大人しく捕まると思ったか?」
「フン!!」
サルファは鎖を引きちぎって脱出し、マゼンタの鎖もチョップで切断する。
更に時間停止で近づいたキスマークも先読みして顔に裏拳を浴びせる。
「な、何故……!?」
「強くなってるのはウチらも同じや、だいぶしごかれたけどな」
「キスマーク!貴方の好きにはさせない!」
「というより貴方、悪の組織を通り越してもう現実的な犯罪者になりそうだから、このたま倒して警察に連れていきたい!」
魔法少女とは思えない現実的すぎる手段を検討させる危険人物と思われているキスマーク。
マゼンタの言う通りこのままムショ送りにしてやろうかと半殺しモードになったサルファ。
キスマークは逃げ出そうと時間停止魔法を再度発動する。
しかし………
「う………動けない!?ば、馬鹿なっ!?」
全てが停止した空間でキスマークまでもが止まっている、こんなことは今までなかった。
しばらく抵抗したかと思えば、魔法が解除される。
「うっ……!?どうして、なんで魔法が」
「ここよ、貴方の意表返し」
「っ!?」
キスマークの後ろに……今までの事をやり返すようにマジアズールが立っており、背中から切りつける。
「アズール!?無事だったの!?」
「うっ!?アズール!?どうして……お尻をブラギガスして入院したはずなのに!?」
「そんな物
たくっちスノーに即座に引っこ抜いてもらったわ!治療もすぐ済んだのよ!」
………
「ああっそこ、いい〜」
「変な声出すな気持ち悪い!二度とケツの穴に丸いもの入れようとか思うなよ!?」
………
「そして貴方が何故時間停止中に動けなかったのか……それは単純」
「止めるより先に私が止めた……氷で!」
キスマークの靴から膝までかけて軽く氷で固まっていた、マゼンタ達と会話している隙を見計らって遠くから氷剣で狙撃したのだ。
そして………
「分かったよね皆!キスマークが時間を止めた時!」
「ええ、あいつは集中しないと完全に止められないのね……止まっても意識があった!」
「うぐぐ………こんなもの!氷なんてさっさと壊して……」
「お前自分の魔法がチートだからって思い上がりが過ぎへんかー?大概にせぇよ!!」
足の氷を破壊し再度時間停止をかける。
だがしかし壊すまでの僅かな時間、それだけあれば充分だった。
「マゼンタ頼むで!」
「いくよ!!」
マゼンタが魔法でサルファを押し出し、その勢いに乗って魔法で作ったガントレットでキスマークの顔面を力強く掴み上げる。
「ああああああああああ!!?」
そしてそのタイミングで時間停止、巨大な石が頭を締め付けてるのと変わらない状態でありどんなに力を入れても外れない。
「うっ……がっ、あああっ!!」
1分間強制圧縮を味わいながら魔法が解除され……覚えているだろうか、サルファはマゼンタに『吹っ飛ばしてもらい』突っ込んだのだ。
解除した瞬間勢いは戻りそのままキスマークは壁に激突し………
「1分間絞められてキツかったやろ?最後は一思いにやったるわ」
ダメ押しとばかりに更に力を込める、戦闘不能に陥らせるには充分であった。
キスマークの戦いが終わる頃、ちょうどマジアベーゼが到着した。
「キスマーク………?貴方また居たんですか」
「おうマジアベーゼ、新しい部下は甲斐性なしばっかやな〜」
「1人はまだこれからですが、キスマークは………」
「ま、マジアベーゼ様ぁ………これはその、違うんです、ちょっと時間停止の調子が悪くて……」
「もういいです、はっきり言って貴方のやりたい事と私のやりたい事は相反しています」
「女の子犯したいだけなら他所でやってください、この変態」
(それお前が言えるセリフか……?)
サルファは至極真っ当なツッコミを脳内でしながら、ベーゼに見捨てられるキスマークを見ていると……
「そんな目で私を見るな………この
「うぐっ!?」
喋ってる途中でキスマークが時間停止で消え去り、その間に何かを仕込んだのかベーゼの舌に妙な味が残る、何かを仕込まれた……
「あ、あいつはまた……こうやって魔法少女に薬を盛ろうとして、一体何を……」
「うっ……うっ!?」
ベーゼの股間か妙に熱い、それどころか妙な違和感を感じる……何かが、何かが盛り上がって、生えて……よく見ると、それは……
「こ、これはどう見ても」
どう見ても男性に生えているご立派で大きくてビクビクするソレ……
「マジカル☆ベーゼ棒〜〜〜〜!!?」
「きゃああああああああ!!!?」
初めて見た男性のリアルでビッグな股間のキノコにマゼンタは思わず顔を真っ赤にして目を隠し、アズールは隠しながらも隙間からちょっと覗き、サルファは……
「魔法少女の前にそんな汚ったないイチモツ見せんなや!!」
「うぎゃぁぁぁぁああああ!!?」
男性のウィークポイントに向かってマジギレパンチ。
玉はほぼ内臓とも言われる大事な所で、それをキスマークを締め付けた時と同じ衝撃が走り、泡を拭きながら倒れた。
「はあ、はあ……もしウチらがあのまま捕まっとったらこいつみたいに生やされたんやな」
「おち、おち……ち……は、初めて見た…恥ずかしい……」
(股間を蹴られるのって凄く痛いって聞くけどどれくらいなんだろう………)
………
そして帰った後もうてなに戻っても立派なマジカル☆ベーゼ棒はそのままな上に勃起が止まらん。
「はあはあ……どうしよう、こんなの……」
このまま放置して学校になんていけるわけないし、なんなら生えてるところからマジアベーゼの正体がバレかねない
チンチンのせいで悪の女幹部バレなんて何回死んでも悔やみきれないほどの恥となってしまう。
………逆に考えれば、これを予定通り魔法少女が飲んでいればチンチンから嫌でも正体が分かってしまう最低最悪のネタバレを踏んでいたことになるのだろうか、そう思うとまだ致命傷ではない……うてなはそう必死に言い聞かせた。
ここ立派なモノをどうするか……
だがここには、獣がすぐそばにいる。
「ハアハア……うてなちゃん……」
………
「キウイちゃん!?キウイちゃん!!?待って、さすがにコレでやるのはライン超えちゃうから!!私たちまだ未成年だから!!」
「あっあっあっキウイちゃんのおっぱい凄い柔らかい!!出る!!出る出る出る!!いっくうううう〜〜〜〜!!!」びゅびゅびゅびゅ!!
翌日、2人はロコルベコンビから会議室がイカ臭いとめちゃくちゃ説教を受けた。
最終更新:2024年05月05日 07:50