「ごほん。……聞いて驚け!」
「言い直した」
「うっせいっ! 俺は異世界から召喚された期待の星、勇者舞人様だぞ!」
バァーン、と某ホームページを見て練習しておいたジョジョ立ちでカッコよく(本人的に)決める舞人。
「……異世界の? 勇者?」
「おっおっ……なにその淡白な反応? まさかこんなド田舎にはまだ噂が伝わってないとか?」
「いや、噂くらいは届いてるよ。ルネ王が魔法で勇者を召喚した、って……」
だが、
ルーシィの目は明らかに疑惑のそれだった。
「もしかして信用されてないですか?」
「そりゃあね。確かにここらじゃ見慣れない顔のつくりだけど、どうせ東方の人でしょ? 嘘つくんならもっとマシな嘘ついたらどう?」
「いやいやいやいや、かなり大マジなんですけど」
最初から信じようとしていないルーシィの態度に、必死に縋り付く舞人。
「もー……しつこいなぁ……そんなにいうなら、証拠見せてみなよ」
「証拠?」
「そ、勇者の証拠。見せてくれたら、信じたげる」
この展開、どこかで見たことがあるような……。
「そうだ、まるっきり俺とルネのときの展開じゃねーかwwなら話は早いぜ!」
あのとき、ルネがやってみせたようにすればいいのだ。
舞人は張り切って両手を天に翳した。
「世界中のツンデレのみんな、オラにツン気を分けてくれ!」
「……なにしてんの? バカみたい」
(今に見てろよこの男女wwwwwww)
舞人は十分もったいぶって、高らかに叫んだ。
最終更新:2007年05月20日 15:42