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序章

 幻想世界フォスタリアはマロユキア大陸。世界最大のこの大陸は、現在魔王の脅威に脅かされていた。
 6ヶ月前――突如現れ、「魔王」としての立候補宣言を行ったミレイア>魔王ミレイアは、大陸の小国4つを瞬く間にその支配下に置いた。
 フォスタリアの人口の半分を占めるともいわれている魔族の法律には、「魔王を宣言するのは自由である。ただし、宣言日から1週間以内に魔族領地以外の国を3つ以上支配すること」という実にはた迷惑なものがあった。
 その法律に幼いころから夢を抱き、魔王になることを志す魔族は数あれど、魔族とはいえたった1人で国を支配するのはたやすくない。
 理想に賛同し、自分を神の様に崇め、命を捨てる覚悟さえ出来ている多くの仲間がいなければ到底なしえないことなのだ。
 だが、ミレイアは齢200歳という若さにして、魔族界のカリスマとして君臨し、魔族の8割以上もその味方とし、魔王宣言を成しえたのである。
 それから魔王は、たった1ヶ月の間に大陸中のモンスターを従え、人間領の制服に乗り出した。

しかし、人間側も黙ってみているだけではなかった。
 勇者の登場である。
 人々の期待を背負って魔王討伐の旅に出た勇者だったが、その旅は誰もが予想しえなかった形で終わった。

 勇者の惨敗である。

 勇者を打ち負かしたことにより調子に乗った魔王は、マロユキア大陸一の大国である魔術王国ルネーニ陥落に乗り出した。
 しかし、ルネーニも黙って支配されるつもりはなかった。
 建国王であり大魔術師である魔術王ルネ(現500歳以上)はその強大なる魔力で国中に結界を張ることに成功する。
 その威力はとてつもなく、いくら魔王とはいえ追いそれと手出しすることが出来なくなった。
 魔王もあきらめて別の国を支配しに行けばいいのに、躍起になったか若さゆえのプライドのせいか、ルネーニ陥落にとにかく拘った。

ルネーニ側も強大な力を持つ魔族を前に手出しできず、肝心要の魔術王ルネも結界の制御・維持だけで手一杯だった。

 結果、争いは硬直状態に陥った。
 そして硬直から2ヶ月が経ったつい先日。
 さすがに疲労の色を隠せなくなった魔王は、1週間のバカンスに出かけてしまったのだ。

 その隙にルネは、結界を弱めその魔力を異界の勇者召喚の儀式に使うことを決意するのであった。

(あえて誤字は(ry)@wikiへ

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最終更新:2007年12月09日 22:04