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「ともかく、この呪文書に記された文字は、その呪文を知る権利を持つものにだけ理解できる文字になるとされています」
「これはなんというご都合主義……」
「これを読めたということは、あなたにはこの呪文を知る権利があるのです」
「スルーかよ」
「さぁ、勇者マイト。この呪文を会得するのです!」
「……なんていうか、ルネさんや。あんた、RPGの王様Aみたいだよな。話聞けよ」
どうやら言っても聞かないようだ。
「しかし会得っつってもなー……」
舞人は呪文書に記された言葉――前置きやら詠唱やらといったものは一切ない、ただ一文書かれた呪文の名を唱えてみた。
「ツンデイン」

ズバババァァァァァン!!!

突如虚空から降り注いだイナズマは庭木のひとつに直撃して一瞬のうちにそれを炭化させてしまった。
「凄い……この威力、勇者ルーシィ以上の……あら? 勇者様?」
ルネが驚愕の表情を浮かべ舞人に視線を移すと、そこには舞人の姿がなかった。
「勇者様?」
きょろきょろと視線を彷徨わせ、地面に舞人が倒れているのを発見した。
「う~~~~」
まるで漫画のように目をぐるぐるまわして、青い顔でぶっ倒れている。
「あらあらあら!?」
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最終更新:2007年05月04日 14:47