かえさる

公式

2D格闘ゲーム「ペルソナ4~ジ・アルティメット・イン・マヨナカアリーナ~(以下、P4Uと略)」の登場人物・真田明彦が行使するペルソナ。
アルカナは「皇帝」。
右手に剣を、左手に地球を掲げ、月桂冠を被った大理石色の武装歩兵として描かれる。
電撃属性のスキルに長ける。
キャラクターデザインを担当している副島成記氏の話によれば、ペルソナ・カエサルの外観は相当巨大なものと考えていたらしく、腹部中央に見える人型がちょうど明彦の身長と同サイズと語っている。
(ここから逆算すると、目算でカエサルの体躯は15~20mほどあると考えられる)

神話

紀元前のローマに実在した政治家、ガイウス・ユリウス・カエサル(紀元前100~紀元前44年)のこと。
英読みでは「ジュリアス・シーザー」と呼ぶ。
軍事の長を意味する「インペラトル」の号を賜り、後にこの語が「皇帝」を意味する英単語「EMPEROR」の語源となる。

共和制を敷いていた頃のローマの名門貴族として生まれ、ルキウス・コルネリウス・スッラが終身独裁官としてローマの共和制を支配していた頃は東方に亡命をしていた。
スッラ死後ローマに帰還したカエサルは軍事的才能に秀でたグナエウス・ポンペイウスと、当時のローマ政財界をまとめていたマルクス・リキニウス・クラッススとによる三頭政治を企図し、これによりローマ政界を牛耳る。
しかしクラッススの死によって三頭政治は崩壊し、当時ガリアに遠征していたカエサルはローマに武力侵攻、元老院の担ぐポンペイウスを打倒してローマの実質的な指導者となる。
このとき彼が口にしたのが、「賽は投げられた」の名言である。

その後は、ローマから逃れた後エジプトで暗殺されたポンペイウスの残党を討つべく、各地を転戦。
クレオパトラⅦ世とのロマンスや「来た、見た、勝った」の言葉は、この時期のもの。
最終的にスペインでの決戦に勝利し、内乱を収拾したことで地中海全域の覇権を握り、凱旋後のローマで終身独裁官に就任するものの、最後は共和制原理主義者・ブルートゥス一味によって暗殺され、その生涯を閉じる。

彼の死後、ローマは再び混乱に陥るが、遺言状にて「自身の後継者」として指名していたガイウス・オクタヴィアス・トゥリヌスがこれを鎮め、後のローマ帝国初代皇帝「アウグストゥス」となる。
アウグストゥスはカエサルの神格化を建議し、これが元老院・民会の同意を得たことで、『神君カエサル』として神々の一人に列席することとなった。

斯様に軍人・政治家として数多の功績を残したカエサルだが、文化人としての「後世に伝わる功績」もまた計り知れない。
ラテン語の名著と語り継がれる『ガリア戦記』は彼の著作であり、初期の太陽暦である「ユリウス暦」を制定したのも彼である。
その他、コイントスやシーザー暗号を発明し、英単語で7月を意味する「JULY」はカエサルの名が語源である。

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最終更新:2012年07月23日 09:01