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男「…人を殺せる人が、涙なんて流さないよ。」

みゆき「!!!」

みゆき「…ちがいます…これは…違います…!」

男「一人で…全部背負おうとしないでいいよ。俺も…たぶんこなたも…みゆきさんを許す。」

みゆき「…やめてください。」

男「みゆきさんは本当は優しい人だよ。俺やこなたを…眠らせただけで殺してない。みゆきさんはお祖父さんみたいになるべきじゃない。」

みゆき「……そうです…私は臆病者です。あなたを…泉さんを[ピーーー]チャンスなどいくらでもあった。…でも出来なかった…人を[ピーーー]のが怖かったんです。」

男「俺は違うと思うな。」

みゆき「え?」

男「『人を』じゃない。『友達を』だ。掛け替えのない友達を断ち切ることができなかったんだよ。…俺だってそうだよ。みんなは…もちろんみゆきさんも含めて、どんな事があったとしてもやっぱり友達だし、憎む事なんてできないよ。」

みゆきさんは持っていた武器を床に落とした。

みゆき「…あなた達は…うっ…うっ…おおばかです…」

しばらくして落ち着くとみゆきさんは言った。

みゆき「…泉さんが今朝私になんて言ったか分かりますか?」

男「え?」

みゆき「『私はいいからかがみんを助けて』って言ったんですよ?」

男「…こなた。」

みゆき「…私が…殺せるわけ無いじゃないですか…かがみさんを…みんなを…。」

みゆきさんはめがねを外して目を拭った。
そして男を縛っていた縄を解いた。

みゆき「…かがみさんは地下に、泉さん達は二階の私の部屋にいます…。」

男「…みゆきさん」

みゆき「…終わったら…警察を呼んでくださいね…自分で呼ぶのは…怖いです。」

男「何言ってるんだ。俺はみゆきさんに道を聞きに来ただけだし、みんなも遊びに来ただけだろ。」

みゆき「…でも!」

男「分かってくれるよ…みんな…。」

みゆき「…うっ…うっ…ごめんなさい…」

その瞬間、勢いよくドアが開いた。

黒井先生「そこまでや!!!」

男「…」

みゆき「…」

黒井先生「………あれ?」

男「先生…タイミング悪すぎです。」

黒井先生「な…なんやー…えと…ぶ…無事解決やな!」

男「…」

みゆき「…」

黒井先生「…」

男「…地下にかがみがいます。先生はそっち行ってもらえますか?」

黒井先生「お…おう。男はどーするんや?」

男はモニターを指さしながら言った。

男「二人を説得します。」

黒井先生「がんばりや。」

男「はい。」

男はみゆきさんと黒井先生を残し、みゆきさんに渡された部屋の鍵を持って二階へと上がっていった。
以前来たみゆきさんの部屋の前まで来ると、一度深呼吸をし、鍵を回してドアを開けた。

部屋の中のこなたはナイフを握って、机に手を突きながらやっと立ち上がっていた。

男「こなた!」

こなた「あ…おとこだぁ…」

男「とりあえずそのナイフを捨ててこっちこい。」

こなた「アハハハなんでー?」

こなたは呂律が回っていない。
たぶんコイツ酒は弱いな…

男「もう…終わったんだ…全部…終わったんだ。…だからもう、みんなで一緒に帰ろう?」

こなた「…あーそっかぁ…忘れてたよ。男はもうテキなんだった。」

男「テキじゃない!!俺はずっとおまえのミカタだ!!!」

こなた「…じゃあさぁ…つかさはどうするべきだと思う?」

男「…え?…一緒に帰るんだろ?」

こなた「…なんだ…やっぱりテキじゃん。」

男「…何言ってるんだ?」

こなた「つかさはねぇ…今寝言で男の名前つぶやいたんだー。」

男「こなた…」

こなた「ころさなきゃ…テキはころさなきゃ…テキはころさなきゃ…テキはころさなきゃ…テキはころさなきゃ!!」

男「落ち着けこなた!」

こなた「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

ドテッ

こなたは自分の髪の毛を踏んで転んだ。

そのスキを見計らって男はこなたを押さえ込んだ。

ナイフを取り上げ遠くに投げる。

こなた「はなせぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

男「放さない!絶対放さない!!」

こなた「はなせぇ…うぇっ…おとこのニセモノは…うぇっ…はなせぇ…」

男「俺は俺だ!ずっと昔からお前の事知ってる俺だ!…これからも…ずっと一緒だ!」

こなた「うぇっ…うぇっ…」

酔っているせいもあるだろうが、こなたは抵抗を止めたのか、力を感じなくなった。

こなた「うぇっ…だっておとこは…つかさと…て…つないでた…」

男「じゃあこれでいいか?」

男はこなたの手をしっかりと握った。

こなた「…ぁ……でも…でも…」

男「そういや、まだ答えてなかったな。誰を選ぶか…。」

男はこなたの頬に、自分の唇で触れた。

男「これが答えでも…いいか?」

こなた「………ぉふぅ…」

男「お…おい。」

こなた「ぐーぐー」

男「………全く。」

眠ってしまったこなたの髪をなでながら、男は少し安堵した。

男『やっと…終わったのか…』

でもその安堵は、背後の気配で一緒にしてかき消された。

つかさ「おーとーこーくんっ?」

男「つ…つかさ…」

つかさの左手にはさっき投げたナイフが握られていた。
しかしそれ以上に目がうつろだ。
かなり酔っている。

つかさ「えへへーおとこくんは、こなちゃんから離れてー」

男「な…何する気だ…。」

つかさ「[ピーーー]」

男「なっ…やめろ…!」

つかさ「やだっ![ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー]!!!!」

男「つかさも落ち着け!!」

つかさ「あははははははっ!!!」

男「来るなっっ!!!」

(オートセーブしました。重要分岐G)



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最終更新:2008年11月14日 21:33