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【セーブポイント②をロードしました】

『ダメだ。頭が混乱する。今日は早く寝て落ち着いてから考えよう。』

俺は早めに布団に入った。









【第十話;ニチジョウ】


翌日の朝。
早めに目が覚めた。布団から起き上がる。
もう俺には肉親が居ない…
そんな実感は余りなかった。
五年ほど前、母親が死んだときはいつも家にいる人が居なくなって、朝違和感を覚えたのを覚えている。
でもそれもしばらくして馴れた。
親父はしばらくの間、轢逃げ犯を探していたらしいが。
いつか俺に家族が出来て、その人がある日突然いなくなったら、何を感じるんだろうか…。


家を出た。
電車に乗ると、次の駅でこなたたちが乗ってきた。

こなた・つかさ・みゆき「おはよー」

男「おはよう。」

つかさ「今日はテスト帰ってくるよ。ドキドキだね。」

かがみ「私は今回はやっちゃったからなー…」

つかさ「あっごめん…お姉ちゃん…。」

かがみ「もう大丈夫よ。まあ補習とかだったらいい人生経験だと思ってがんばるわ。」

こなた「今回は唯一かがみんに勝てそうな気がするよ。」

かがみ「みゆきのノートしかやってないんでしょ?これで高得点だったらみゆきに感謝しなきゃね。」

こなた「うむ。もう足を向けて寝れないね。」

つかさ「そういえば男君はどうだった?」

かがみ「なんか今回は男の一人勝ちの予感がするわ。」

男「それなりに出来たとは思うけど、たぶんMaxのかがみには勝てないよ。」

基本的に俺は本気を出さない。高得点を取るよりは目立たずに中の上位のがいい。でも今回はこなたの事もあって少しとちった部分もある。

午後。
黒井先生がテスト結果をそれぞれに配布した。
全体的に八割ほどだった。上位だとは思うが目立つレベルでは無いだろう。

こなたは七割弱。恐るべし『秘伝ノート』とこなたの記憶力…。
つかさは恥ずかしがって見せてくれなかったが、「良かったよ!」との事。
みゆきさんは九割弱。やっぱりなかなかの成績だな。


放課後。
かがみが合流した。

かがみ「何とか補習は無さそうね。なんかこの前はごめんね。」

男「良かった。さすが基礎力があると違うな。」

こなた「私を見て言わなくても良いではないか。」

つかさ「でもみんな補習無くてよかったよねー。」

みゆき「本当にそうですね。」

こなた「あっ、みゆきさん今回は本当に助かったよー。お礼に今度お菓子でも作るよ。」

かがみ「えっ!?あんた料理とかできるの?!」

こなた「昔から家事とかやってるとできるものだよ、かがみん。」

かがみ「…やってなくて悪かったわね。」


この四人といると、『日常』を感じられる。
昨日と一昨日の出来事がウソみたいに感じる。
『…やっぱり誰かに相談するのはやめよう…。』
俺は、今自分が手にしている『日常』を精いっぱい感じる事にした。
別れる時、かがみはこっそり俺にだけ点数を見せてくれた。
全体的に七割程度。
…こなた、負けてるぞ。

もう俺以外はだれも帰らない家に帰った。
いつもと同じように自分のために夕食を作る。

風呂から出ると、電話が鳴った。
トゥルルルル…
ガチャ

男「もしもし」
つかさ「あっ、おっ男君?」
男「うん、そうだよ。どうしたの?」
つかさ「あっあのね…こっ今週の日曜とか空いてるかな?」
男「うん。特に予定ないよ。」
つかさ「あっあのね…一緒に遊ばない?」
男「うん、いいね。また五人でどこか行きたいね。」
つかさ「………二人で遊びたいな。」
男「えっ?」
つかさ「今回のテストね、男君のおかげですごくよく出来たの。お父さんもすごくほめてくれて、今度携帯電話買ってもらう事になったの。」
つかさ「だからね…その…お礼がしたいなぁって。」
男「そんな気を使わなくてもいいのに。…うん、じゃあどこか行こうか?」
つかさ「やったぁ!じゃあさ、内巻公園でピクニックしよう!お弁当私が作ってくよ!」
男「いいよー。(うは、この間行ったとこだ。)じゃあ集合時間は後ほど決めようか。」
つかさ「うん!ありがとう!楽しみだなぁ!」
男「うんそうだね。じゃあまた明日ね。」
つかさ「はーい!おやすみなさい!」
男「おやすみー」

…電話を切った。
『さて、ちょっとだけゲームでもして寝るか。』



…俺はまだ、本当の『日常の崩壊』がこの時始まった事に気づけないでいた。]









【第十一話;ドウクツ】


男「CRANADもずいぶんやったな…飽きてきたし、そろそろ違うのでもやるか…」

男「てか、こなたのやついっぺんに貸し過ぎだろ。まだ半分も消化できてねーよ…」

男「…『Fate/stay knight』か…次はこれかな…」

男「…なんだこの道場…」


ゲームの夜は更けていく。

男「あぁぁぁぁーもうダメだ。何回やっても桜ルート入れん…」

男「久しぶりにネトゲーに移行だな…」

[ようこそ!makotoさん!]

入った瞬間こなたに発見された。
【konakona】
おっ!やっと来たかー!

【makoto】
毎回特定が早すぎる。

【konakona】
だって、前回チョプロン村で落ちただろー?最近ここを拠点にしていたのだよ(=ω=.)

【mamoto】
ふーん…とりあえず狩り行こーぜ。

【konakona】
反応薄ッッッッ(゜Д゜;)!!111
せっかく耳寄りな情報手に入れたのにー!

【makoto】
祭り?

【konakona】
ノンノン。なんと北の方に新しい洞窟が発見されたのだよ!!111

【makoto】
へーまだ発見されてない狩場があったんだな…

【konakona】
感動が薄いなぁ;;

【makoto】
そんな事は無いぞ。とりあえず先生も誘って狩りに行くか?レバ剣だいぶ強かったんだろ?
【konakona】
いやそれがさー、もしかしたら危険かもしんないんだよね…

【makoto】
レベル的に?

【konakona】
いや…何て言うかさ、トラップ的に。『狩りに行く』って言って洞窟行った人みんな帰ってこないんだよねぇ。メッセにも反応ないし…

【makoto】
そんな危険なのか…

【konakona】
トラップだったらまだいいんだけど、下手したらバグかもしれない。

【makoto】
バグだったら管理人が何とかするだろ。

【konakona】
うーん…まあそうだよね。でもとにかく今は情報収集だと思うんだ。

【makoto】
お前がそう言うんなら、その方がいいな。じゃあそうするよ。洞窟の名前は?

【konakona】
確か『シュレディンガーの洞窟』だったかな?

【makoto】
分かった。じゃあ聞き込み調査してみるよ。

【konakona】
うむ。何か分かったらすぐメッセする作業に戻るんだ。


…少し情報収集した後ログオフした。
ゲーム内でも、現実でも、こなたとこうして話していると、それだけでいい気がする。

………いや!!ダメだ!!かがみみたいに強くなるんだ!!
…言わなきゃ。こなたに…
『覚えてる?…俺の事…』


ベッドに横になり、天井を見ながら考える。
そういや日曜はつかさとハイキングか…
こなたに言うのは…

(オートセーブしました。重要分岐③-A)

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最終更新:2008年09月10日 23:22