labcafe、暗黒の時代
2009年2月。
moritapoはsgmtのmixiの日記に懐かしいAOCの戦績画面を見つける。
今思えば、あれがlabcafe-aocの最初の接触だったと思う。
自身はそれまでAOCをやってはいたものの、対戦はもっぱらCPUのみ。
対人戦をやっていると聞いて自分の実力がどれほどなのか試したくなったのを今でも鮮明に覚えている。
mixiの日記を読み終わると同時に、コメント欄へ招待願いを記載し、sgmtと接触。
そして、labcafeへと招待されたのだった。
確かあれは夜だったと思う。
当時、aete氏はlabcafe内で最強の一角を占めていた。(今もだが)
なんでも3VS1で勝ってしまうほどの実力だったのだから。
自分が訪れたときもaete氏対sgmt、machtを中心とした連合軍の勝負。
おそらくmixiの書きぶりからsgmt,macht連合軍は連携を強化してきたのであろう、
後ろからひょいと画面を覗いてみるとaete氏の町の中に敵の馬が闊歩している。
カフェについたときはすでにaete氏が劣勢に追い込まれていた状態だったのだ。
moritapoは、まだ試合中とあって後ろから眺めていただけだった。
しかし、気分は今すぐにでも参加したい、の一心。
すると、うずうずしているmoritapoに気が付いたのか、aete氏は「やる?」と勧め、席の交代を打診してきたのだ。
moritapoは待ってましたとばかりにこれを快諾。
そこで、moritapoが見せた最初で最後の輝きが始まるのであった。
反撃を任されたmoritapoは、当時labcafeでは存在すら知られていなかった(かもしれない)「デフォルトショートカット」を駆使。
しかし、moritapoの使ったショートカットは「shiftキー」と「h」「、」「。」という4つのキー「のみ」。
反撃の内容と言えば、槍と三平の物量で圧倒するというお粗末なものであった。
ところが、突然の素早い反撃に幕末の黒船到来さながら連合軍は混乱。
まさに暗黒の時代に領主の弓がやってきたようなものである。
「デフォルトショートカット」が絶大な威力を発揮したのだ。
もっとも、城を割り、砲台を割りじわじわ進撃を続けるも、最後は時間切れ負け。
「時間制限がつけられる」ということ自体認知されていなかった頃の話なので当然民族の象徴エンドである。
試合内容は「大量の騎兵で矛槍を殲滅させようとする」「強化壁を5重にして貼る」等、labcafe-AOCの暗黒時代を象徴する泥試合となったのである。
試合が終わるや否や、ショートカットの使い方や兵の相性、鉄鋼の重要性などmoritapoは必要な事項を皆に教えていった。
もう一度言うが、この日がmoritapoの最初で最後の輝きである。
(この数か月後、moritapoの陣地に大量のELイーグルが押し寄せることとなり、moritapoはPTSDを罹患することとなる)
盛況で終わった一夜が明け、labcafeの暗黒時代は終焉を迎える。
そして、群雄割拠の領主の時代へとステージを進化させていったのであった。
labcafe、領主の時代
それからは、labcafeを中心にAOCの風が舞い、各方面へとその波紋を広げていった。
labcafeの住人であるtuji君に加え、machtの工作によりロ技研勢が参戦。
Richaやtakeといった
メンバーがここで加わる。
その実力は全員ほぼ横一列。
そしてメンバーが増えるにしたがってlabcafe内のAOCの実力も徐々に向上。
そんな中、aete氏は進化チャートを繰り返し練習することによって確実に実力を向上させていった。
その進化練習はまさに練習というべきもので「ある程度進化した瞬間にゲームをやめる」という、
ゲームをしているんだか、勉強をしているんだか、何をしているのかよくわからない謎の猛特訓であった。
しかし、これによりlabcafeの頂点に君臨することとなり、まさに一人だけ帝王の時代状態に突入していったのであった。
一方、sgmtはというと多忙のおかげもあって(?)、ガラパゴス諸島並みの独自進化を遂げることとなる。
つまり、彼なりのこだわりで進化チャートを導入せず馬文明を独力で極めるというものであった。
当時使用していた文明は、まさに馬文明のオンパレードで「スペイン」「フン」などが主流。
「領主戦は基本やらずに即馬」という荒らされなければ最強の戦術を磨いていったのである。
実際、新しく加入したメンバーに対してはめっぽう強く、
一方で合理的進化チャートを導入した勢力には、苦戦を強いられながらも良い勝負をするといった結果を残していったのである。
「近衛馬最強、きこり農民メシウマ」の掛け声の下、倒した人数の数はものすごいことになっていったのである。
そんな二人を後目に、machtは弓を主体とする攻撃手法を、進化チャートの習得と同時に磨いていったのであった。
前述したとおり、machtはロ技研勢の親玉として君臨。
メンバーのレベルを向上させると同時にlabcafeのすそ野を広げ、自身の能力の向上を図るにとどまらず
cafe全体のレベルアップに貢献したのであった。
と同時にこのころからモンゴルを愛用。
後衛を引いたときの強さはaete氏をも脅かすほどとなっていったのである。
さて、moritapoはというと、aete氏やmacht氏の台頭によりすでにその輝きを失い、
長年CPUと乳繰り合ってきた貯金でもってメンバーと渡り合うようになる。
技術や奇策で勝ちをもぎ取るも、進化チャートを知らないmoritapoは日に日にその地位を後退させていったのであった。
まさに領主の時代の弓はlabcafeが城主の時代に移行する過程で駆逐されていったのである。
labcafe、城主の時代
皆がそれぞれの練習を重ねる中、aete氏、machtはついにlabcafeとのいう枠の外へと進出。
AOC予備校への入学を果たしたのであった。
それまで内側で細々と練習を続けていたlabcafeメンツと比べ、弱肉強食の荒波にもまれた二人はメキメキとその実力を伸ばしていった。
そして、次第にlabcafe内に格差が生まれ、aete氏を筆頭とするピラミッド社会を構築するに至る。
もっとも、「だから何か不都合が起きたのか」というと、そうではなく、うまいことチームを編成し、cafeはcafeで楽しく遊んでいる状態だった。
ところが、machtとtakeが精神の時の部屋で修業を積み重ね、takeがmachtを追い抜くという事件が発生。
しかし、aete氏の絶対王政は崩れない。
そんなこんなで、あれやこれやとやっている間に、labcafe-aocは新たな時代を迎えるのであった。
labcafe、帝王の時代
labcafeは、帝王の時代を迎えるにふさわしく、今までのLAN接続による対戦から、とうとうインターネットによる対戦が可能になる。
これに伴い、各段にlabcafe内部の対戦が行いやすくなったのである。
そして、これに若干遅れて、ニコ生のAOCコミュニティを発見。
cafeから突撃する人が現れ始め、特にtakeはすっかり有名人になってしまった。
moritapoも名前をnyuudogumoに変え、在りし日の姿を夢見てニコ生で日々精進する毎日を過ごしている。
メンバー全員が多忙の中、labcafe-aocは不定期に細々と対戦が続けられ、現在に至るのである。
具体的には、aete氏はリアル聖職者として国民の体力回復に活躍。
sgmtは騎士を回す代わりに飛行機を乗り回してたり、相変わらずいろんなことをやっていて忙しい。
machtは…暇そうである。
ネット対戦ができるようになってからというもの、皆が一堂に会する機会が減ってしまって残念ではある。
しかし、文明の利器を有効に使い、さらに文明を発展させるのはAOCの基本であるし、趣旨にかなった行動である。
labcafe-aocのこれからの新時代を期待しつつ、labcafe-aocの歴史についての執筆はこの辺でやめておくこととする。
おしまい
最終更新:2017年01月14日 18:10