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*部品構造
-大部品: 食糧生産地(土場版T22用) RD:82 評価値:10
--大部品: 土場農業従事者 RD:5 評価値:4
---部品: 既存農家からの技術継承
---部品: 来たれ若人
---部品: 新規参入者への営農指導システム
---部品: 作業の機械化の推奨
---部品: 農業学校
--大部品: 土場農業の種別 RD:5 評価値:4
---部品: 2種類の食料生産地
---大部品: 郊外型食料生産地 RD:3 評価値:3
----部品: 郊外型の特徴
----部品: 生産地からの輸送
----部品: 食料のブランド化
---大部品: 近郊型食料生産地 RD:1 評価値:1
----部品: 近郊型の特徴
--大部品: 土場グループ内部の支援 RD:6 評価値:4
---部品: 農業機械企業、AC土場からの支援内容
---部品: 長期修理保証契約について
---部品: 肥料の提供
---部品: 農家保険
---部品: 品種改良(遺伝子組み換えではない)
---部品: 相談窓口
--部品: 新たな耕作地の開発
--大部品: 食料生産地の諸注意 RD:19 評価値:7
---大部品: 食糧生産地 RD:19 評価値:7
----大部品: 生産する作物の選定 RD:5 評価値:4
-----部品: 季節に合った作付け
-----部品: 環境にあった品種
-----部品: 救荒作物
-----部品: 穀物畑
-----部品: 根菜畑
----大部品: 連作障害対策 RD:5 評価値:4
-----部品: 土壌診断
-----部品: 有機物の投入
-----部品: 湛水
-----部品: 輪作での対応
-----部品: 藩国の環境に適した対応
----大部品: 害獣・害虫対策 RD:6 評価値:4
-----部品: 害獣・害虫の定義
-----部品: 害獣除けの工夫
-----部品: 害虫除けの知識
-----部品: 獣・虫よけの薬品
-----部品: 直接駆除をする
-----部品: 畑の監視体制
----部品: 農地管理
----部品: 一時保管倉庫
----部品: 食糧生産地の流用実績
--大部品: ムギの栽培 RD:41 評価値:9
---大部品: ムギ類の栽培史 RD:10 評価値:5
----部品: ムギ類栽培の始まり
----部品: 飛び散る種子を集める
----部品: 選抜による原始的品種改良
----部品: 新たな栽培化
----部品: 粥から粉食へ
----部品: 加工品適正
----部品: 連作障害と輪作
----部品: 品種改良による収量の大幅増加
----部品: 農業機械導入による大規模化
----部品: ムギ栽培の現状と課題
---大部品: ムギ類の植物学的特徴 RD:5 評価値:4
----部品: ムギとはなにか
----部品: 初期に栽培化された穀物
----部品: 二年草としての特徴
----部品: 粉食文化への寄与
----部品: 保存性の高さ
---大部品: ムギ類の利用法 RD:17 評価値:7
----大部品: ムギ類の粒食 RD:2 評価値:2
-----部品: オートミールとしての利用
-----部品: 押し麦としての利用
----大部品: ムギ類の粉食 RD:6 評価値:4
-----部品: 人力で、水力で、機械で
-----部品: 小麦粉さまざま
-----部品: パン、ケーキ、クッキー
-----部品: パスタ、うどん、素麺
-----部品: 包み料理への利用
-----部品: 膨らまないパン、ナン、ピザ
----大部品: 麦芽の利用 RD:4 評価値:3
-----部品: 麦芽とは何か
-----部品: ビールへの利用(麦芽)
-----部品: ウイスキーへの利用(麦芽)
-----部品: 水飴への利用(麦芽)
----大部品: 酒の原材料として(ムギ類) RD:1 評価値:1
-----部品: ムギの酒の代名詞・ビール
----大部品: 飼料利用(ムギ類) RD:2 評価値:2
-----部品: 青草の飼料利用(ムギ類)
-----部品: 種子の飼料利用(ムギ類)
----大部品: 飲料としての利用(ムギ類) RD:2 評価値:2
-----部品: 麦茶としての利用
-----部品: 酒、麦茶以外のムギ飲料
---大部品: ムギ類の栽培技術 RD:9 評価値:5
----部品: 種蒔時期の選定(ムギ栽培)
----部品: 灌漑技術(ムギ栽培)
----部品: 輪作の導入(ムギ栽培)
----部品: 越年への注意(ムギ栽培)
----部品: 雑草の駆除(ムギ栽培)
----部品: 病害虫対策(ムギ栽培)
----部品: 成熟期の見極め(ムギ栽培)
----部品: 収穫後の選別(ムギ栽培)
----部品: 乾燥・製粉・出荷(ムギ栽培)
--大部品: 高速道路開通後の変化 RD:5 評価値:4
---大部品: 食料生産地の観光地化 RD:5 評価値:4
----部品: 観光地化のきっかけ、道の駅での販売活動
----部品: 高速道路特需
----部品: 買い出し客から観光客へ
----大部品: 観光客へのアピール RD:2 評価値:2
-----部品: 新鮮食堂
-----部品: もふもふふれあいパーク
*部品定義
**部品: 既存農家からの技術継承
既存の農家へ対しては新たな世代にその技術経験を継承させるために、積極的な講演を依頼し講演料の支払いによる経済面での支援を行う。
**部品: 来たれ若人
若者の農業への参入を図り継続的な食糧生産の向上を図るために、新規参入者への各種の優遇処置をとる。
農地の割安な貸与、低金利の融資、相談窓口、お見合いパーティーなどの経営面から私生活への大きなお世話まで多種多様。
**部品: 新規参入者への営農指導システム
新たに農業に従事する人々へ向けては営農指導を行うことで農業への定着率を高める。
土地に応じた推奨作物の案内から、販売についての指導、農業機械の適切な使用方法などのきめ細やかな指導に定評がある。
**部品: 作業の機械化の推奨
大規模な農業生産には機械化は必須である。
農業機械の共有化やリースなどの活用で農家への負担が小さくなる形が望ましい。
また、過酷な農作業による機械の損耗への対策として適切な整備支援も必須である。
**部品: 農業学校
農耕牧畜に関する学校。食料生産地の研究結果を基に教育カリキュラムを策定、更新し、
その時代その時代の新たな農業従事者の支援とする。奨学金制度有り。
**部品: 2種類の食料生産地
土場には2種類の食料生産地がある。郊外型食料生産地と近郊型食料生産地である。
土場ではこの2つの食料生産地を使って、海外・国内向けの需要に合わせた食料を作り出している。
**部品: 郊外型の特徴
郊外型食料生産地は、大規模、大量生産を目的とした大農園であり、会社組織として運営されていることが多い。
主要作物としては小麦農園が主だが、酪農や牧畜もこの郊外型に含まれる。
一部の例外はあるものの、大量生産かつ安価な輸出用の食料を作っている。
**部品: 生産地からの輸送
郊外で作られた食料は、土場の高速道路網を使って輸送される。
大量の食料がコンテナに詰められ、道路を通じて港や駅に送られ、そこから他藩国へ輸出される。
**部品: 食料のブランド化
郊外型農業の一部の例外である。高地で栽培することで、本来の旬から少し外れた時期に作る野菜。
広大な土地で、ストレスなく手間暇かけて育成することにより味の向上を図った牛や鶏。
これらは主に国内の高級レストランに卸されるもので、「安価ではない、特別な食料」として少量生産されている。
評判の高まりと共に一部を輸出しているが、まだまだ藩国外では高く、比較的安価に食べられるのは土場国内のみとなっている。
増産したいが、価値は落としたくない。今後の問題として取り組むべきことであろう。
**部品: 近郊型の特徴
近郊型食料生産地とは、都市部周辺にある小規模生産地で、家族単位で運営されている。
主要な作物は、野菜、花、果実などである。
鮮度が高ければ高いほど価値が高い農作物を中心に、主として国内向け、高級志向のものが多い。
**部品: 農業機械企業、AC土場からの支援内容
AC(AgriCulture)土場という農業機械の企業が、各農家を支援している。
この企業は、小規模農家に対しては小型の機械を、大規模農園に対しては、大型機械のリース販売を行なっている。
ただ販売するだけでなく、農家の規模に応じた適切な機械の購入の相談、修理対応などを丁寧にサポート。
生産性の向上に一役買っている。
**部品: 長期修理保証契約について
AC土場では、大型の農業機械を導入している大規模農業企業と農業機械の長期メンテナンス契約を結んでいる。
これは、年にきまった額を払うことで、トラブルが発生したとき、担当者が迅速に対応してくれることと
年に一回の機械の定期検査及び整備がセットになった契約である。
3年を1単位として契約し、双方に問題がなければ契約は自動更新される。
定期検査で不備が発見され、部品の修理が必要なときはAC土場から部品を買う必要があるが、
機械が壊れる前に修理することで長期間使用することができる。
**部品: 肥料の提供
土場ヤギリース、土場ひつじ牧場から発生する家畜のフンを堆肥へ加工したものを安価に購入することができる。
また、売り物にならないクズ野菜などを安価に販売し返すWINWINな関係を築いている。
**部品: 農家保険
土場保険組合が引き受ける農家用の保険。保険料を払うことにより、
自然災害や不慮の事故などによる農作物の損害や農業機械の損害の補てんを受けることができる。
**部品: 品種改良(遺伝子組み換えではない)
品種の交配によって行われる、糖度の高い果物や収穫量の高い穀物などの品種改良は推奨される。
優秀な品種を開発できた場合は報奨金のほかに特許料などの収入への道が開かれる。
**部品: 相談窓口
土場コンサルサービスによる経営相談窓口。定期的に役場とかで開催される。
簡単な経営についての相談に無料で対応してアドバイスしてくれたりする。
**部品: 新たな耕作地の開発
遊んでいる土地をいったん国有地としたのちに耕作地として開発整備を行い、
農業従事者へ安価で販売または貸与し農地を拡張する政策。
**部品: 季節に合った作付け
当然のことながら、作物には「育つのに適した天候・気温・湿度」がある。
それから逆算し、適した時期に作付けを行うことで、安定した成長を見込める。
自然を操作することはできないが、合わせることは出来るのだ。
**部品: 環境にあった品種
藩国によって、寒暖の差、乾季と雨季、四季の流れといった環境は違う。
そのため、品種は生産国の環境に沿った物が選定される。
**部品: 救荒作物
主流の作物が不作の際にも比較的生育が良く、安定した収穫が見込める作物。
一般的には粟・稗や、蕎麦、根菜ではジャガイモやサツマイモ等。備荒作物ともいう。
共通して、「低温に強い」「生育期間が短い」「乾燥に強い」という作物が該当する。
これらは収穫後、使用する分以外は保管倉庫に緊急用に備蓄される。
**部品: 穀物畑
主に穀物類を育てる畑。広大な土地が必要。
主食となる米・麦・トウモロコシといった代表的な穀物の中から、藩国に適した種類を育てる。
その用途の他、飼料としての雑穀や、酒造用の穀物の栽培も行われる。
**部品: 根菜畑
救荒作物ともなるジャガイモやサツマイモの他、ニンジンやダイコンといった根菜を育てる畑。
主食だけでは栄養に偏りがあるため、土壌改良を兼ねて根菜が育てられる。
**部品: 土壌診断
土壌の状態を確認し、土地がやせ細らないために適切な量の堆肥や土壌改善用の薬品を割り出す作業。
低物理と高物理では手段が違うが、土壌の栄養分を探ることで不足を割り出す方法をとる。
**部品: 有機物の投入
動物性肥料や植物性肥料を使用し、土壌を改善することで病気を避け、生産性を安定化させる。
わざわざ書くまでもないが、生育に適した状態に調整するために行うことであって、作物が大量にとれるように土壌を改良するというものではない。
**部品: 湛水
畑によっては、一定期間水を溜めることで病原体や害虫を処理し、水溶性の塩類を水に溶け出させることで塩害を避ける手段も取れる。
殆どの病原体や害虫は、水中で長時間は生きられないため効果は高い。
が、畑の地形や形状によってはこの手段はとれない。
**部品: 輪作での対応
いくつかの異なる作物を同じ畑で作り回すことで、土壌の養分の偏りを防ぐ。
連作障害の原因のうち、ほぼすべての物に有効ではあるが、同じ畑で一つの種類を栽培することに比べると
「同じ量を取るために倍以上の面積を必要とする」「育てる作物が変わるので、その分の知識や技術が必要となる」という欠点がある。
**部品: 藩国の環境に適した対応
これらの連作障害対策のうち、各藩国で育成する作物や環境、食糧生産地の規模により、各国に適した物を行う。
全てをやることで効果が高まるわけではなく、適した物を、必要なだけ行うことが大事である。
**部品: 害獣・害虫の定義
自然に存在する獣にもさまざまな種類があるが、その中でも「人間の活動に害をもたらす哺乳類に属する動物一般」をさす。
家畜等を除けばほぼすべての獣が該当しうるが、今回の場合、畑を荒らす等の「(個人・公共問わず)資産に被害を与える」獣を害獣と呼ぶ。
同様に、上記と条件の一致する昆虫を「害虫」と呼ぶ。
**部品: 害獣除けの工夫
藩国によって様々な野生動物がいるため方法は様々だが、基本の方法として「飛び越えれない高さの柵を立てる」というものがある。
その他、その害獣より強い生き物の匂いのするものを置く、罠を仕掛ける、案山子を立てる、等、状況と藩国技術にあった方法を取り、害獣を近づけさせないようにする工夫。
**部品: 害虫除けの知識
害虫にもさまざまな種類がいるが、一番わかりやすいものは「直接葉等を食べてしまう」イモムシたちだろう。
その被害を防ぐには、『卵の段階で取り除く』『薬品を巻いてイモムシを殺す』等の対策を行う。
**部品: 獣・虫よけの薬品
人体にはほぼ害はないが、獣や虫には害となる薬品を使用することで食糧生産地を守る。
薬品に関しては、自然由来の材料で作ったものもあれば、人工的に合成された薬品もある。
どちらも一長一短であるため、場合により使い分けすることもある。
**部品: 直接駆除をする
害獣・害虫は放置すれば放置するほど、増えてゆく。
必要とあらば、直接駆除することで、数を減らすことも重要である。
なお、駆除する予定の害獣が「食べられるもの」だった場合、駆除の後、おいしく頂くこととなる。
**部品: 畑の監視体制
生産地の規模が大きくなるほど、人の目ではすべてを把握できなくなる。
そのため、夜間は監視カメラ(低物理域ではそれに準ずるもの)にて監視を行い、問題があれば対処するという方法をとる。
**部品: 農地管理
各自が自由に、好きな物を作るのではなく、農地を区切り、気候と環境に合わせた生産物の管理を行うことで効率的な生産が可能となる。
また、連作障害対策で輪作をする場合や、虫害発生時にも有効となる。
**部品: 一時保管倉庫
収穫した作物や、備蓄となる救荒作物を一時的に保管するための倉庫。
ここに一度集め、虫食いのチェックや、分類・品質分けの後、分配されたり、さらに大きな倉庫に移される。
**部品: 食糧生産地の流用実績
この大部品は、玄霧弦耶@玄霧藩国によって作成されました。
これまでに自国以外では
後ほねっこ男爵領
フィーブル藩国
FROG
レンジャー連邦
よんた藩国
満天星国
土場藩国
紅葉国
リワマヒ国
愛鳴之藩国
akiharu国
暁の円卓藩国
鍋の国
にて流用されています。
**部品: ムギ類栽培の始まり
ムギ類のなかで最初に栽培化されたのはオオムギ、ついでコムギの栽培が始まる。いずれも、野生種の種子を集めて蒔く(直播)ことから栽培が始まったと考えられている。
**部品: 飛び散る種子を集める
ムギ類は、亜熱帯から熱帯にかけての大河のほとりで栽培化が始まった。いずれもその原種は、種子が容易に穂から飛び散る性質を持っており、初期の収穫は大変な作業であったと考えられている。
**部品: 選抜による原始的品種改良
そのうちに、穂から種子が飛び散りにくい株、より背の高く種子をよくつける株が経験的に選抜され、原始的な品種改良がおこなわれるようになっていった。
**部品: 新たな栽培化
選抜が行われるようになると、畑の雑草の中に、オオムギやコムギと似た草があり、それらも種子をつけることが見出される。そうして新たに栽培化されたのが、ライムギやエンバクである。
**部品: 粥から粉食へ
当初、オオムギやコムギは主に粥にして食されていた。これを変えたのが碾き臼の登場である。碾き臼により粉食が普及していくと、グルテンを持つコムギが、さまざまな加工品の原料として重要視されるようになっていく。
**部品: 加工品適正
パンやパスタに向いたコムギ、同じくパンに利用されるライムギ、ビールやウイスキーの原料として重要なオオムギ、飼料としての活用が多いエンバクなど、それぞれの適性に応じた利用がなされるようになっていった。
**部品: 連作障害と輪作
ムギ類は総じて吸肥性が高く、品種改良によって徐々に収量も増えていった。その反面、連作障害が起こりやすいという欠点も持っている。そのため、ジャガイモやインゲンマメを利用した輪作や、コメの裏作としての二毛作利用という手法が用いられるようになった。
**部品: 品種改良による収量の大幅増加
近代に入ると、品種改良技術の進歩により、収量を大幅に増加させつつ、湿害や病害虫に強い、あるいは倒伏の危険が少ない品種が誕生した。ただし、冷害等による不作は現在でも起こりうるリスクである。
**部品: 農業機械導入による大規模化
近代になり農業機械が導入されると、大規模耕地の管理を少人数で行うことが可能になった。これにより、耕地面積は拡大し、さらにコストの削減により、生産物価格も抑制されるようになった。
**部品: ムギ栽培の現状と課題
各国で危険な品種改良が禁じられていることもあり、基本的には現行品種からの選抜で毎年の作付けが行われている。これに付加価値をつけるべく、各国で加工品の開発が続けられており、ムギ農家の収入増加はこの点にかかっているとも言える。
**部品: ムギとはなにか
ムギ(麦)とは、外見の似たイネ科植物を総称して呼ぶときの名称である。オオムギ、コムギ、ライムギ、エンバク等が含まれ、これらはみなイネ科イチゴツナギ亜科に属する。なお、ハトムギはキビ亜科に属している。
**部品: 初期に栽培化された穀物
ムギ類、なかでもオオムギとコムギは、人類が早い段階で栽培化に成功した穀物である。オオムギは粒が大きく収量が多い利点を持ち、コムギは乾燥に強いという特性を持っている。
**部品: 二年草としての特徴
ムギ類は二年草であり、生活環の完了には二年が必要となる。そのため、本来は秋蒔きで越年して翌夏〜秋に収穫していた。現在では品種改良で春蒔きの品種も一般化している。
**部品: 粉食文化への寄与
オオムギの栽培化に成功した頃から、すでに粉食が行われていた。ムギ類は一般的に粉に挽いてからの加工に適しており、パンやパスタ、ケーキなどに加工され、食文化の多様化に寄与した。
**部品: 保存性の高さ
ムギ類の穂にみのる実は、硬い外皮に覆われており、可食部はその中にある。そのため、外皮付きの状態で乾燥させると保存性が高い。近年では、小麦粉やパスタの状態に加工してパッケージングすることで、保存性を高めることも行われている。
**部品: オートミールとしての利用
ムギの利用法でもっとも古い歴史を持つのがオートミールである。脱穀したものをそのまま、あるいは粗く挽いて煮ることが古い調理法である。焼けた石にオートミールをこぼしたことからパンづくりが始まるといわれる。
**部品: 押し麦としての利用
ムギ類はコメに比べ煮えにくい特徴を持つ。粒の大きいオオムギはそのまま主食利用もされるが、その場合も水と熱を加えて押し麦にしてから、コメや雑穀類と混炊することが多い。
**部品: 人力で、水力で、機械で
ムギ類の粉食の歴史は古く、最初は原始的な石皿を用いて行われていた。その後、石臼が発明され、水力や家畜の力で動かすことで大量製粉が可能となった。近代以降、機械を導入することで、さらなる効率化が可能となった。
**部品: 小麦粉さまざま
ムギ類の粉食文化は実に多彩であり、小麦粉だけとってもさまざまな種別がある。デンプン含有量によって薄力粉・中力粉・強力粉、殻ごとひいた全粒粉、粒のやや粗いセモリナ粉などがあり、それぞれ料理に対する適正が異なる。
**部品: パン、ケーキ、クッキー
オートミールを焼けた石の上にこぼしたことから始まったパンは、その後西国人の主食の一つとなるほどまでに発展を遂げた。また、ケーキやクッキーなどの菓子類は、コムギを用いたパンから発展したものと位置付けられる。
**部品: パスタ、うどん、素麺
ムギ類、特にコムギの粉は麺類に適している。世界各地で小麦粉は製麺されたが、水以外に塩や鶏卵を利用したパスタは種類も豊富である。東国ではうどん、素麺などが小麦粉を使った麺類の代表である。
**部品: 包み料理への利用
ムギ類の粉は、水などを加えて練ることでさまざまな形状をとる。この特性を利用し、その他の具材を包み、蒸す、焼く、揚げるなどすることも多い。東国の饅頭がその代表といえる。
**部品: 膨らまないパン、ナン、ピザ
パン類が多彩に発展した一方、南国ではチャパティなどの名で呼ばれる膨らまないパンが長く食されている。これは、その他の料理を載せる、包むなどの食し方が便利であるためである。また、カレーと共に食べるナン、さまざまな食材を載せて窯で焼くピザなどもこの類と言える。
**部品: 麦芽とは何か
麦芽は、ムギ類の種子を発芽させた物を言うが、一般的によく利用されるのはオオムギの麦芽である。発芽により、種子中に含まれる酵素が活性化されるという特徴を持つ。発芽後に乾燥・焙煎して利用することが多い。
**部品: ビールへの利用(麦芽)
乾燥・焙煎し、芽と根を取り除いた麦芽を、糖質原料としてビール醸造に利用する。ビールの多くではオオムギ麦芽が利用されている。
**部品: ウイスキーへの利用(麦芽)
ウイスキーの醸造段階は、ビールの製法とよく似ている。モルト・ウイスキーではオオムギ麦芽を、ライ・ウイスキーではライムギ麦芽をそれぞれ利用する。複数の原種をブレンドするブレンデッド・ウイスキーにも、原材料としてムギ類の麦芽が含まれていることが多い。
**部品: 水飴への利用(麦芽)
穀類の発芽によって活性化した酵素を用い、デンプンを糖化させて水飴を製造する。かつては発芽玄米がもっぱら用いられていたが、効率の面でまさるオオムギ麦芽が現在は主要原料となっている。
**部品: ムギの酒の代名詞・ビール
ムギ類を利用して造られる醸造酒として、最も著名で消費量が多いのはビールである。その発祥は非常に古く、当初は濾過をしないためどろっとしていた。現在では醸造技術の発展に伴い、色や味わいも多彩で、世界中で親しまれている。
**部品: 青草の飼料利用(ムギ類)
ムギ類の青草は、特にウマが好む飼料である。エンバクだけでなく、オオムギ、コムギ、ライムギにも飼料用品種があり、刈り取り時期が幅広いというムギ類の利点を生かした栽培と利用がなされている。
**部品: 種子の飼料利用(ムギ類)
種子の飼料利用がもっとも盛んなのはエンバクである。家畜にそのまま与える場合もあれば、押し麦にしてから与える場合もある。家畜の種類に応じて、他の飼料と混合で与えられる場合が多い。
**部品: 麦茶としての利用
オオムギの種子を煎って煎じたものを麦茶という。東国では初夏の飲み物として親しまれている。収穫期に当たる初夏のものは鮮度が高いため味がよい。また、カフェインを含まないため、幼児や妊婦の飲み物として適している。
**部品: 酒、麦茶以外のムギ飲料
酒の原料、麦茶として用いられる以外にも、飲料利用がある。西国の一部では主にオオムギをエスプレッソ風にして飲む文化がある。また、麦芽の飲料利用は全世界的に行われている。
**部品: 種蒔時期の選定(ムギ栽培)
ムギ類は品種によって晩夏〜春まで、種蒔時期が多様である。品種ごとに適した時期を、その年の気候を勘案しつつ選ぶ必要がある。
**部品: 灌漑技術(ムギ栽培)
ムギ類の中ではオオムギなどに比較的乾燥に強い品種も存在するが、それでもそれなりの量の水は必要である。年間雨量の少ない場所では、灌漑技術が必要になる。
**部品: 輪作の導入(ムギ栽培)
ムギ類は吸肥性に優れるが、地力を消耗するため、連作には不向きである。そのため、輪作を導入し、ムギを植えつけない年にはマメ類やイモ類、カブ、牧草などを栽培したり、完全に休耕地とする技術が発達した。
**部品: 越年への注意(ムギ栽培)
品種改良によって必須ではなくなったが、ムギ類は本来、生育に一定の低温期間を必要とする越年性の植物である。ただし、寒すぎる場合は越年できずに枯れてしまう。植え付け場所の最低気温には注意を払う必要がある。
**部品: 雑草の駆除(ムギ栽培)
春に植え付けを行う穀類に比べると雑草の繁茂は少ないが、それでもある程度の雑草駆除は行う必要がある。農薬を使用する場合、藩国ごとに定められた残留基準を下回るように散布を行う。
**部品: 病害虫対策(ムギ栽培)
病害としては赤カビ病、害虫としてはモグリバエなどが代表的である。害虫の駆除に農薬を使用する場合、雑草駆除と同じく藩国ごとに定められた残留基準を下回るように散布を行う。
**部品: 成熟期の見極め(ムギ栽培)
その後の作業の効率化や品質担保のために、収穫時期の見極めが重要となる。種子の水分量から、一般的に成熟期の3日程度あとがよいとされる。品種ごとに異なることもあるため、見極めは熟練者の指導を仰ぐこともある。
**部品: 収穫後の選別(ムギ栽培)
収穫した種子は、葉や茎、その他のゴミ、未成熟な種子などを取り除くため選別を行う。機械化されている藩国ではこの手間がかなり短縮されている。
**部品: 乾燥・製粉・出荷(ムギ栽培)
選別後は、水分量が適正であればそのまま出荷あるいは製粉を行う。自家製粉を行うか、出荷後に別業者で製粉を行うかは地域や経営規模によって異なる。
**部品: 観光地化のきっかけ、道の駅での販売活動
高速道路は長く長時間の移動には休息が必要であった。そこで要所要所に休息所が作られることになった。
通称「道の駅」である。もともと商売のタネにめざとい土場国民である。あっという間に移動業者相手の商売として食堂が出来、
生産地でとれたての食料の販売所が出来た。
最初の頃は、休憩ついでに食事をしてくれたらいいな。ついでに何か買ってくれたらいいな、程度の話だったのであるが
輸送の費用がかからない、間に業者を挟まないことで、都会で買うより安価な商品があるという口コミが広がりはじめた。
**部品: 高速道路特需
口コミの広がりだけでは、おそらく人は来なかったであろう。
なにせ、今までは道なき道を行き、行商人しか行かなかったような僻地である。
それを高速道路が変えた、この道路を使えば数時間で到達できる。
初めは、安い食料目当てであった。都会から、郊外へ人の流れが生まれ始めていた。
後に、高速道路特需と呼ばれる現象に食料生産地側は驚くも、冷静に考えていた。
道の駅での販売特需は一時的なものであると分析していたのだ。
**部品: 買い出し客から観光客へ
道の駅でも販売特需も、しばらくすると落ち着いてきた。
買い出し客は冷静になったのだ。移動にかかる時間と高速道路の通行料を
考えると結果的に都会で買うのと大差がないことに気がついたからである。
食料生産地側も最初からそれは分かっていた。
需要の落ち着く少し前ぐらいから、買い出し客へのアピールをポスターにして道の駅に掲示したのだ。
「かわいいどうぶつ、います!」
「ぼくらがたべるものはどうやってできているの?」
「チーズを作ってみませんか?」
単純なキャッチフレーズであるがインパクトはあった。もふもふした羊のイラストや
普段よく食べているモノの絵、それらを見せることで
牧場のかわいい動物とふれあいたい、自分たちが普段食べているものの製造工程をみて安心したい。
普段作らないものを作ってみたい、そういうニーズをうまく掘り起こしたのだ。
ただの買い出し客は、このときから観光客となった。
**部品: 新鮮食堂
地産地消を目的とした食堂。
新鮮の野菜や熟成した肉など生産地でとれた食材を用いた料理を提供する。とてもおいしい。
ここでしか食べられないグルメ体験を約束する施設。
**部品: もふもふふれあいパーク
もふもふした羊と触れ合える牧場。おとなしいアイドル羊に、売店で購入したエサを与えることもできる。
隣接する牧場から送られてくるとれたての牛乳から作る牛乳アイスが美味と評判。
*提出書式
大部品: 食糧生産地(土場版T22用) RD:82 評価値:10
-大部品: 土場農業従事者 RD:5 評価値:4
--部品: 既存農家からの技術継承
--部品: 来たれ若人
--部品: 新規参入者への営農指導システム
--部品: 作業の機械化の推奨
--部品: 農業学校
-大部品: 土場農業の種別 RD:5 評価値:4
--部品: 2種類の食料生産地
--大部品: 郊外型食料生産地 RD:3 評価値:3
---部品: 郊外型の特徴
---部品: 生産地からの輸送
---部品: 食料のブランド化
--大部品: 近郊型食料生産地 RD:1 評価値:1
---部品: 近郊型の特徴
-大部品: 土場グループ内部の支援 RD:6 評価値:4
--部品: 農業機械企業、AC土場からの支援内容
--部品: 長期修理保証契約について
--部品: 肥料の提供
--部品: 農家保険
--部品: 品種改良(遺伝子組み換えではない)
--部品: 相談窓口
-部品: 新たな耕作地の開発
-大部品: 食料生産地の諸注意 RD:19 評価値:7
--大部品: 食糧生産地 RD:19 評価値:7
---大部品: 生産する作物の選定 RD:5 評価値:4
----部品: 季節に合った作付け
----部品: 環境にあった品種
----部品: 救荒作物
----部品: 穀物畑
----部品: 根菜畑
---大部品: 連作障害対策 RD:5 評価値:4
----部品: 土壌診断
----部品: 有機物の投入
----部品: 湛水
----部品: 輪作での対応
----部品: 藩国の環境に適した対応
---大部品: 害獣・害虫対策 RD:6 評価値:4
----部品: 害獣・害虫の定義
----部品: 害獣除けの工夫
----部品: 害虫除けの知識
----部品: 獣・虫よけの薬品
----部品: 直接駆除をする
----部品: 畑の監視体制
---部品: 農地管理
---部品: 一時保管倉庫
---部品: 食糧生産地の流用実績
-大部品: ムギの栽培 RD:41 評価値:9
--大部品: ムギ類の栽培史 RD:10 評価値:5
---部品: ムギ類栽培の始まり
---部品: 飛び散る種子を集める
---部品: 選抜による原始的品種改良
---部品: 新たな栽培化
---部品: 粥から粉食へ
---部品: 加工品適正
---部品: 連作障害と輪作
---部品: 品種改良による収量の大幅増加
---部品: 農業機械導入による大規模化
---部品: ムギ栽培の現状と課題
--大部品: ムギ類の植物学的特徴 RD:5 評価値:4
---部品: ムギとはなにか
---部品: 初期に栽培化された穀物
---部品: 二年草としての特徴
---部品: 粉食文化への寄与
---部品: 保存性の高さ
--大部品: ムギ類の利用法 RD:17 評価値:7
---大部品: ムギ類の粒食 RD:2 評価値:2
----部品: オートミールとしての利用
----部品: 押し麦としての利用
---大部品: ムギ類の粉食 RD:6 評価値:4
----部品: 人力で、水力で、機械で
----部品: 小麦粉さまざま
----部品: パン、ケーキ、クッキー
----部品: パスタ、うどん、素麺
----部品: 包み料理への利用
----部品: 膨らまないパン、ナン、ピザ
---大部品: 麦芽の利用 RD:4 評価値:3
----部品: 麦芽とは何か
----部品: ビールへの利用(麦芽)
----部品: ウイスキーへの利用(麦芽)
----部品: 水飴への利用(麦芽)
---大部品: 酒の原材料として(ムギ類) RD:1 評価値:1
----部品: ムギの酒の代名詞・ビール
---大部品: 飼料利用(ムギ類) RD:2 評価値:2
----部品: 青草の飼料利用(ムギ類)
----部品: 種子の飼料利用(ムギ類)
---大部品: 飲料としての利用(ムギ類) RD:2 評価値:2
----部品: 麦茶としての利用
----部品: 酒、麦茶以外のムギ飲料
--大部品: ムギ類の栽培技術 RD:9 評価値:5
---部品: 種蒔時期の選定(ムギ栽培)
---部品: 灌漑技術(ムギ栽培)
---部品: 輪作の導入(ムギ栽培)
---部品: 越年への注意(ムギ栽培)
---部品: 雑草の駆除(ムギ栽培)
---部品: 病害虫対策(ムギ栽培)
---部品: 成熟期の見極め(ムギ栽培)
---部品: 収穫後の選別(ムギ栽培)
---部品: 乾燥・製粉・出荷(ムギ栽培)
-大部品: 高速道路開通後の変化 RD:5 評価値:4
--大部品: 食料生産地の観光地化 RD:5 評価値:4
---部品: 観光地化のきっかけ、道の駅での販売活動
---部品: 高速道路特需
---部品: 買い出し客から観光客へ
---大部品: 観光客へのアピール RD:2 評価値:2
----部品: 新鮮食堂
----部品: もふもふふれあいパーク
部品: 既存農家からの技術継承
既存の農家へ対しては新たな世代にその技術経験を継承させるために、積極的な講演を依頼し講演料の支払いによる経済面での支援を行う。
部品: 来たれ若人
若者の農業への参入を図り継続的な食糧生産の向上を図るために、新規参入者への各種の優遇処置をとる。
農地の割安な貸与、低金利の融資、相談窓口、お見合いパーティーなどの経営面から私生活への大きなお世話まで多種多様。
部品: 新規参入者への営農指導システム
新たに農業に従事する人々へ向けては営農指導を行うことで農業への定着率を高める。
土地に応じた推奨作物の案内から、販売についての指導、農業機械の適切な使用方法などのきめ細やかな指導に定評がある。
部品: 作業の機械化の推奨
大規模な農業生産には機械化は必須である。
農業機械の共有化やリースなどの活用で農家への負担が小さくなる形が望ましい。
また、過酷な農作業による機械の損耗への対策として適切な整備支援も必須である。
部品: 農業学校
農耕牧畜に関する学校。食料生産地の研究結果を基に教育カリキュラムを策定、更新し、
その時代その時代の新たな農業従事者の支援とする。奨学金制度有り。
部品: 2種類の食料生産地
土場には2種類の食料生産地がある。郊外型食料生産地と近郊型食料生産地である。
土場ではこの2つの食料生産地を使って、海外・国内向けの需要に合わせた食料を作り出している。
部品: 郊外型の特徴
郊外型食料生産地は、大規模、大量生産を目的とした大農園であり、会社組織として運営されていることが多い。
主要作物としては小麦農園が主だが、酪農や牧畜もこの郊外型に含まれる。
一部の例外はあるものの、大量生産かつ安価な輸出用の食料を作っている。
部品: 生産地からの輸送
郊外で作られた食料は、土場の高速道路網を使って輸送される。
大量の食料がコンテナに詰められ、道路を通じて港や駅に送られ、そこから他藩国へ輸出される。
部品: 食料のブランド化
郊外型農業の一部の例外である。高地で栽培することで、本来の旬から少し外れた時期に作る野菜。
広大な土地で、ストレスなく手間暇かけて育成することにより味の向上を図った牛や鶏。
これらは主に国内の高級レストランに卸されるもので、「安価ではない、特別な食料」として少量生産されている。
評判の高まりと共に一部を輸出しているが、まだまだ藩国外では高く、比較的安価に食べられるのは土場国内のみとなっている。
増産したいが、価値は落としたくない。今後の問題として取り組むべきことであろう。
部品: 近郊型の特徴
近郊型食料生産地とは、都市部周辺にある小規模生産地で、家族単位で運営されている。
主要な作物は、野菜、花、果実などである。
鮮度が高ければ高いほど価値が高い農作物を中心に、主として国内向け、高級志向のものが多い。
部品: 農業機械企業、AC土場からの支援内容
AC(AgriCulture)土場という農業機械の企業が、各農家を支援している。
この企業は、小規模農家に対しては小型の機械を、大規模農園に対しては、大型機械のリース販売を行なっている。
ただ販売するだけでなく、農家の規模に応じた適切な機械の購入の相談、修理対応などを丁寧にサポート。
生産性の向上に一役買っている。
部品: 長期修理保証契約について
AC土場では、大型の農業機械を導入している大規模農業企業と農業機械の長期メンテナンス契約を結んでいる。
これは、年にきまった額を払うことで、トラブルが発生したとき、担当者が迅速に対応してくれることと
年に一回の機械の定期検査及び整備がセットになった契約である。
3年を1単位として契約し、双方に問題がなければ契約は自動更新される。
定期検査で不備が発見され、部品の修理が必要なときはAC土場から部品を買う必要があるが、
機械が壊れる前に修理することで長期間使用することができる。
部品: 肥料の提供
土場ヤギリース、土場ひつじ牧場から発生する家畜のフンを堆肥へ加工したものを安価に購入することができる。
また、売り物にならないクズ野菜などを安価に販売し返すWINWINな関係を築いている。
部品: 農家保険
土場保険組合が引き受ける農家用の保険。保険料を払うことにより、
自然災害や不慮の事故などによる農作物の損害や農業機械の損害の補てんを受けることができる。
部品: 品種改良(遺伝子組み換えではない)
品種の交配によって行われる、糖度の高い果物や収穫量の高い穀物などの品種改良は推奨される。
優秀な品種を開発できた場合は報奨金のほかに特許料などの収入への道が開かれる。
部品: 相談窓口
土場コンサルサービスによる経営相談窓口。定期的に役場とかで開催される。
簡単な経営についての相談に無料で対応してアドバイスしてくれたりする。
部品: 新たな耕作地の開発
遊んでいる土地をいったん国有地としたのちに耕作地として開発整備を行い、
農業従事者へ安価で販売または貸与し農地を拡張する政策。
部品: 季節に合った作付け
当然のことながら、作物には「育つのに適した天候・気温・湿度」がある。
それから逆算し、適した時期に作付けを行うことで、安定した成長を見込める。
自然を操作することはできないが、合わせることは出来るのだ。
部品: 環境にあった品種
藩国によって、寒暖の差、乾季と雨季、四季の流れといった環境は違う。
そのため、品種は生産国の環境に沿った物が選定される。
部品: 救荒作物
主流の作物が不作の際にも比較的生育が良く、安定した収穫が見込める作物。
一般的には粟・稗や、蕎麦、根菜ではジャガイモやサツマイモ等。備荒作物ともいう。
共通して、「低温に強い」「生育期間が短い」「乾燥に強い」という作物が該当する。
これらは収穫後、使用する分以外は保管倉庫に緊急用に備蓄される。
部品: 穀物畑
主に穀物類を育てる畑。広大な土地が必要。
主食となる米・麦・トウモロコシといった代表的な穀物の中から、藩国に適した種類を育てる。
その用途の他、飼料としての雑穀や、酒造用の穀物の栽培も行われる。
部品: 根菜畑
救荒作物ともなるジャガイモやサツマイモの他、ニンジンやダイコンといった根菜を育てる畑。
主食だけでは栄養に偏りがあるため、土壌改良を兼ねて根菜が育てられる。
部品: 土壌診断
土壌の状態を確認し、土地がやせ細らないために適切な量の堆肥や土壌改善用の薬品を割り出す作業。
低物理と高物理では手段が違うが、土壌の栄養分を探ることで不足を割り出す方法をとる。
部品: 有機物の投入
動物性肥料や植物性肥料を使用し、土壌を改善することで病気を避け、生産性を安定化させる。
わざわざ書くまでもないが、生育に適した状態に調整するために行うことであって、作物が大量にとれるように土壌を改良するというものではない。
部品: 湛水
畑によっては、一定期間水を溜めることで病原体や害虫を処理し、水溶性の塩類を水に溶け出させることで塩害を避ける手段も取れる。
殆どの病原体や害虫は、水中で長時間は生きられないため効果は高い。
が、畑の地形や形状によってはこの手段はとれない。
部品: 輪作での対応
いくつかの異なる作物を同じ畑で作り回すことで、土壌の養分の偏りを防ぐ。
連作障害の原因のうち、ほぼすべての物に有効ではあるが、同じ畑で一つの種類を栽培することに比べると
「同じ量を取るために倍以上の面積を必要とする」「育てる作物が変わるので、その分の知識や技術が必要となる」という欠点がある。
部品: 藩国の環境に適した対応
これらの連作障害対策のうち、各藩国で育成する作物や環境、食糧生産地の規模により、各国に適した物を行う。
全てをやることで効果が高まるわけではなく、適した物を、必要なだけ行うことが大事である。
部品: 害獣・害虫の定義
自然に存在する獣にもさまざまな種類があるが、その中でも「人間の活動に害をもたらす哺乳類に属する動物一般」をさす。
家畜等を除けばほぼすべての獣が該当しうるが、今回の場合、畑を荒らす等の「(個人・公共問わず)資産に被害を与える」獣を害獣と呼ぶ。
同様に、上記と条件の一致する昆虫を「害虫」と呼ぶ。
部品: 害獣除けの工夫
藩国によって様々な野生動物がいるため方法は様々だが、基本の方法として「飛び越えれない高さの柵を立てる」というものがある。
その他、その害獣より強い生き物の匂いのするものを置く、罠を仕掛ける、案山子を立てる、等、状況と藩国技術にあった方法を取り、害獣を近づけさせないようにする工夫。
部品: 害虫除けの知識
害虫にもさまざまな種類がいるが、一番わかりやすいものは「直接葉等を食べてしまう」イモムシたちだろう。
その被害を防ぐには、『卵の段階で取り除く』『薬品を巻いてイモムシを殺す』等の対策を行う。
部品: 獣・虫よけの薬品
人体にはほぼ害はないが、獣や虫には害となる薬品を使用することで食糧生産地を守る。
薬品に関しては、自然由来の材料で作ったものもあれば、人工的に合成された薬品もある。
どちらも一長一短であるため、場合により使い分けすることもある。
部品: 直接駆除をする
害獣・害虫は放置すれば放置するほど、増えてゆく。
必要とあらば、直接駆除することで、数を減らすことも重要である。
なお、駆除する予定の害獣が「食べられるもの」だった場合、駆除の後、おいしく頂くこととなる。
部品: 畑の監視体制
生産地の規模が大きくなるほど、人の目ではすべてを把握できなくなる。
そのため、夜間は監視カメラ(低物理域ではそれに準ずるもの)にて監視を行い、問題があれば対処するという方法をとる。
部品: 農地管理
各自が自由に、好きな物を作るのではなく、農地を区切り、気候と環境に合わせた生産物の管理を行うことで効率的な生産が可能となる。
また、連作障害対策で輪作をする場合や、虫害発生時にも有効となる。
部品: 一時保管倉庫
収穫した作物や、備蓄となる救荒作物を一時的に保管するための倉庫。
ここに一度集め、虫食いのチェックや、分類・品質分けの後、分配されたり、さらに大きな倉庫に移される。
部品: 食糧生産地の流用実績
この大部品は、玄霧弦耶@玄霧藩国によって作成されました。
これまでに自国以外では
後ほねっこ男爵領
フィーブル藩国
FROG
レンジャー連邦
よんた藩国
満天星国
土場藩国
紅葉国
リワマヒ国
愛鳴之藩国
akiharu国
暁の円卓藩国
鍋の国
にて流用されています。
部品: ムギ類栽培の始まり
ムギ類のなかで最初に栽培化されたのはオオムギ、ついでコムギの栽培が始まる。いずれも、野生種の種子を集めて蒔く(直播)ことから栽培が始まったと考えられている。
部品: 飛び散る種子を集める
ムギ類は、亜熱帯から熱帯にかけての大河のほとりで栽培化が始まった。いずれもその原種は、種子が容易に穂から飛び散る性質を持っており、初期の収穫は大変な作業であったと考えられている。
部品: 選抜による原始的品種改良
そのうちに、穂から種子が飛び散りにくい株、より背の高く種子をよくつける株が経験的に選抜され、原始的な品種改良がおこなわれるようになっていった。
部品: 新たな栽培化
選抜が行われるようになると、畑の雑草の中に、オオムギやコムギと似た草があり、それらも種子をつけることが見出される。そうして新たに栽培化されたのが、ライムギやエンバクである。
部品: 粥から粉食へ
当初、オオムギやコムギは主に粥にして食されていた。これを変えたのが碾き臼の登場である。碾き臼により粉食が普及していくと、グルテンを持つコムギが、さまざまな加工品の原料として重要視されるようになっていく。
部品: 加工品適正
パンやパスタに向いたコムギ、同じくパンに利用されるライムギ、ビールやウイスキーの原料として重要なオオムギ、飼料としての活用が多いエンバクなど、それぞれの適性に応じた利用がなされるようになっていった。
部品: 連作障害と輪作
ムギ類は総じて吸肥性が高く、品種改良によって徐々に収量も増えていった。その反面、連作障害が起こりやすいという欠点も持っている。そのため、ジャガイモやインゲンマメを利用した輪作や、コメの裏作としての二毛作利用という手法が用いられるようになった。
部品: 品種改良による収量の大幅増加
近代に入ると、品種改良技術の進歩により、収量を大幅に増加させつつ、湿害や病害虫に強い、あるいは倒伏の危険が少ない品種が誕生した。ただし、冷害等による不作は現在でも起こりうるリスクである。
部品: 農業機械導入による大規模化
近代になり農業機械が導入されると、大規模耕地の管理を少人数で行うことが可能になった。これにより、耕地面積は拡大し、さらにコストの削減により、生産物価格も抑制されるようになった。
部品: ムギ栽培の現状と課題
各国で危険な品種改良が禁じられていることもあり、基本的には現行品種からの選抜で毎年の作付けが行われている。これに付加価値をつけるべく、各国で加工品の開発が続けられており、ムギ農家の収入増加はこの点にかかっているとも言える。
部品: ムギとはなにか
ムギ(麦)とは、外見の似たイネ科植物を総称して呼ぶときの名称である。オオムギ、コムギ、ライムギ、エンバク等が含まれ、これらはみなイネ科イチゴツナギ亜科に属する。なお、ハトムギはキビ亜科に属している。
部品: 初期に栽培化された穀物
ムギ類、なかでもオオムギとコムギは、人類が早い段階で栽培化に成功した穀物である。オオムギは粒が大きく収量が多い利点を持ち、コムギは乾燥に強いという特性を持っている。
部品: 二年草としての特徴
ムギ類は二年草であり、生活環の完了には二年が必要となる。そのため、本来は秋蒔きで越年して翌夏〜秋に収穫していた。現在では品種改良で春蒔きの品種も一般化している。
部品: 粉食文化への寄与
オオムギの栽培化に成功した頃から、すでに粉食が行われていた。ムギ類は一般的に粉に挽いてからの加工に適しており、パンやパスタ、ケーキなどに加工され、食文化の多様化に寄与した。
部品: 保存性の高さ
ムギ類の穂にみのる実は、硬い外皮に覆われており、可食部はその中にある。そのため、外皮付きの状態で乾燥させると保存性が高い。近年では、小麦粉やパスタの状態に加工してパッケージングすることで、保存性を高めることも行われている。
部品: オートミールとしての利用
ムギの利用法でもっとも古い歴史を持つのがオートミールである。脱穀したものをそのまま、あるいは粗く挽いて煮ることが古い調理法である。焼けた石にオートミールをこぼしたことからパンづくりが始まるといわれる。
部品: 押し麦としての利用
ムギ類はコメに比べ煮えにくい特徴を持つ。粒の大きいオオムギはそのまま主食利用もされるが、その場合も水と熱を加えて押し麦にしてから、コメや雑穀類と混炊することが多い。
部品: 人力で、水力で、機械で
ムギ類の粉食の歴史は古く、最初は原始的な石皿を用いて行われていた。その後、石臼が発明され、水力や家畜の力で動かすことで大量製粉が可能となった。近代以降、機械を導入することで、さらなる効率化が可能となった。
部品: 小麦粉さまざま
ムギ類の粉食文化は実に多彩であり、小麦粉だけとってもさまざまな種別がある。デンプン含有量によって薄力粉・中力粉・強力粉、殻ごとひいた全粒粉、粒のやや粗いセモリナ粉などがあり、それぞれ料理に対する適正が異なる。
部品: パン、ケーキ、クッキー
オートミールを焼けた石の上にこぼしたことから始まったパンは、その後西国人の主食の一つとなるほどまでに発展を遂げた。また、ケーキやクッキーなどの菓子類は、コムギを用いたパンから発展したものと位置付けられる。
部品: パスタ、うどん、素麺
ムギ類、特にコムギの粉は麺類に適している。世界各地で小麦粉は製麺されたが、水以外に塩や鶏卵を利用したパスタは種類も豊富である。東国ではうどん、素麺などが小麦粉を使った麺類の代表である。
部品: 包み料理への利用
ムギ類の粉は、水などを加えて練ることでさまざまな形状をとる。この特性を利用し、その他の具材を包み、蒸す、焼く、揚げるなどすることも多い。東国の饅頭がその代表といえる。
部品: 膨らまないパン、ナン、ピザ
パン類が多彩に発展した一方、南国ではチャパティなどの名で呼ばれる膨らまないパンが長く食されている。これは、その他の料理を載せる、包むなどの食し方が便利であるためである。また、カレーと共に食べるナン、さまざまな食材を載せて窯で焼くピザなどもこの類と言える。
部品: 麦芽とは何か
麦芽は、ムギ類の種子を発芽させた物を言うが、一般的によく利用されるのはオオムギの麦芽である。発芽により、種子中に含まれる酵素が活性化されるという特徴を持つ。発芽後に乾燥・焙煎して利用することが多い。
部品: ビールへの利用(麦芽)
乾燥・焙煎し、芽と根を取り除いた麦芽を、糖質原料としてビール醸造に利用する。ビールの多くではオオムギ麦芽が利用されている。
部品: ウイスキーへの利用(麦芽)
ウイスキーの醸造段階は、ビールの製法とよく似ている。モルト・ウイスキーではオオムギ麦芽を、ライ・ウイスキーではライムギ麦芽をそれぞれ利用する。複数の原種をブレンドするブレンデッド・ウイスキーにも、原材料としてムギ類の麦芽が含まれていることが多い。
部品: 水飴への利用(麦芽)
穀類の発芽によって活性化した酵素を用い、デンプンを糖化させて水飴を製造する。かつては発芽玄米がもっぱら用いられていたが、効率の面でまさるオオムギ麦芽が現在は主要原料となっている。
部品: ムギの酒の代名詞・ビール
ムギ類を利用して造られる醸造酒として、最も著名で消費量が多いのはビールである。その発祥は非常に古く、当初は濾過をしないためどろっとしていた。現在では醸造技術の発展に伴い、色や味わいも多彩で、世界中で親しまれている。
部品: 青草の飼料利用(ムギ類)
ムギ類の青草は、特にウマが好む飼料である。エンバクだけでなく、オオムギ、コムギ、ライムギにも飼料用品種があり、刈り取り時期が幅広いというムギ類の利点を生かした栽培と利用がなされている。
部品: 種子の飼料利用(ムギ類)
種子の飼料利用がもっとも盛んなのはエンバクである。家畜にそのまま与える場合もあれば、押し麦にしてから与える場合もある。家畜の種類に応じて、他の飼料と混合で与えられる場合が多い。
部品: 麦茶としての利用
オオムギの種子を煎って煎じたものを麦茶という。東国では初夏の飲み物として親しまれている。収穫期に当たる初夏のものは鮮度が高いため味がよい。また、カフェインを含まないため、幼児や妊婦の飲み物として適している。
部品: 酒、麦茶以外のムギ飲料
酒の原料、麦茶として用いられる以外にも、飲料利用がある。西国の一部では主にオオムギをエスプレッソ風にして飲む文化がある。また、麦芽の飲料利用は全世界的に行われている。
部品: 種蒔時期の選定(ムギ栽培)
ムギ類は品種によって晩夏〜春まで、種蒔時期が多様である。品種ごとに適した時期を、その年の気候を勘案しつつ選ぶ必要がある。
部品: 灌漑技術(ムギ栽培)
ムギ類の中ではオオムギなどに比較的乾燥に強い品種も存在するが、それでもそれなりの量の水は必要である。年間雨量の少ない場所では、灌漑技術が必要になる。
部品: 輪作の導入(ムギ栽培)
ムギ類は吸肥性に優れるが、地力を消耗するため、連作には不向きである。そのため、輪作を導入し、ムギを植えつけない年にはマメ類やイモ類、カブ、牧草などを栽培したり、完全に休耕地とする技術が発達した。
部品: 越年への注意(ムギ栽培)
品種改良によって必須ではなくなったが、ムギ類は本来、生育に一定の低温期間を必要とする越年性の植物である。ただし、寒すぎる場合は越年できずに枯れてしまう。植え付け場所の最低気温には注意を払う必要がある。
部品: 雑草の駆除(ムギ栽培)
春に植え付けを行う穀類に比べると雑草の繁茂は少ないが、それでもある程度の雑草駆除は行う必要がある。農薬を使用する場合、藩国ごとに定められた残留基準を下回るように散布を行う。
部品: 病害虫対策(ムギ栽培)
病害としては赤カビ病、害虫としてはモグリバエなどが代表的である。害虫の駆除に農薬を使用する場合、雑草駆除と同じく藩国ごとに定められた残留基準を下回るように散布を行う。
部品: 成熟期の見極め(ムギ栽培)
その後の作業の効率化や品質担保のために、収穫時期の見極めが重要となる。種子の水分量から、一般的に成熟期の3日程度あとがよいとされる。品種ごとに異なることもあるため、見極めは熟練者の指導を仰ぐこともある。
部品: 収穫後の選別(ムギ栽培)
収穫した種子は、葉や茎、その他のゴミ、未成熟な種子などを取り除くため選別を行う。機械化されている藩国ではこの手間がかなり短縮されている。
部品: 乾燥・製粉・出荷(ムギ栽培)
選別後は、水分量が適正であればそのまま出荷あるいは製粉を行う。自家製粉を行うか、出荷後に別業者で製粉を行うかは地域や経営規模によって異なる。
部品: 観光地化のきっかけ、道の駅での販売活動
高速道路は長く長時間の移動には休息が必要であった。そこで要所要所に休息所が作られることになった。
通称「道の駅」である。もともと商売のタネにめざとい土場国民である。あっという間に移動業者相手の商売として食堂が出来、
生産地でとれたての食料の販売所が出来た。
最初の頃は、休憩ついでに食事をしてくれたらいいな。ついでに何か買ってくれたらいいな、程度の話だったのであるが
輸送の費用がかからない、間に業者を挟まないことで、都会で買うより安価な商品があるという口コミが広がりはじめた。
部品: 高速道路特需
口コミの広がりだけでは、おそらく人は来なかったであろう。
なにせ、今までは道なき道を行き、行商人しか行かなかったような僻地である。
それを高速道路が変えた、この道路を使えば数時間で到達できる。
初めは、安い食料目当てであった。都会から、郊外へ人の流れが生まれ始めていた。
後に、高速道路特需と呼ばれる現象に食料生産地側は驚くも、冷静に考えていた。
道の駅での販売特需は一時的なものであると分析していたのだ。
部品: 買い出し客から観光客へ
道の駅でも販売特需も、しばらくすると落ち着いてきた。
買い出し客は冷静になったのだ。移動にかかる時間と高速道路の通行料を
考えると結果的に都会で買うのと大差がないことに気がついたからである。
食料生産地側も最初からそれは分かっていた。
需要の落ち着く少し前ぐらいから、買い出し客へのアピールをポスターにして道の駅に掲示したのだ。
「かわいいどうぶつ、います!」
「ぼくらがたべるものはどうやってできているの?」
「チーズを作ってみませんか?」
単純なキャッチフレーズであるがインパクトはあった。もふもふした羊のイラストや
普段よく食べているモノの絵、それらを見せることで
牧場のかわいい動物とふれあいたい、自分たちが普段食べているものの製造工程をみて安心したい。
普段作らないものを作ってみたい、そういうニーズをうまく掘り起こしたのだ。
ただの買い出し客は、このときから観光客となった。
部品: 新鮮食堂
地産地消を目的とした食堂。
新鮮の野菜や熟成した肉など生産地でとれた食材を用いた料理を提供する。とてもおいしい。
ここでしか食べられないグルメ体験を約束する施設。
部品: もふもふふれあいパーク
もふもふした羊と触れ合える牧場。おとなしいアイドル羊に、売店で購入したエサを与えることもできる。
隣接する牧場から送られてくるとれたての牛乳から作る牛乳アイスが美味と評判。
*インポート用定義データ
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"title": "新規参入者への営農指導システム",
"description": "新たに農業に従事する人々へ向けては営農指導を行うことで農業への定着率を高める。\n土地に応じた推奨作物の案内から、販売についての指導、農業機械の適切な使用方法などのきめ細やかな指導に定評がある。",
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"title": "作業の機械化の推奨",
"description": "大規模な農業生産には機械化は必須である。\n農業機械の共有化やリースなどの活用で農家への負担が小さくなる形が望ましい。\nまた、過酷な農作業による機械の損耗への対策として適切な整備支援も必須である。",
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"title": "農業学校",
"description": "農耕牧畜に関する学校。食料生産地の研究結果を基に教育カリキュラムを策定、更新し、\nその時代その時代の新たな農業従事者の支援とする。奨学金制度有り。\n",
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"title": "2種類の食料生産地",
"description": "土場には2種類の食料生産地がある。郊外型食料生産地と近郊型食料生産地である。\n土場ではこの2つの食料生産地を使って、海外・国内向けの需要に合わせた食料を作り出している。",
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"title": "郊外型の特徴",
"description": "郊外型食料生産地は、大規模、大量生産を目的とした大農園であり、会社組織として運営されていることが多い。\n主要作物としては小麦農園が主だが、酪農や牧畜もこの郊外型に含まれる。\n一部の例外はあるものの、大量生産かつ安価な輸出用の食料を作っている。",
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"description": "郊外で作られた食料は、土場の高速道路網を使って輸送される。\n大量の食料がコンテナに詰められ、道路を通じて港や駅に送られ、そこから他藩国へ輸出される。",
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"title": "食料のブランド化",
"description": "郊外型農業の一部の例外である。高地で栽培することで、本来の旬から少し外れた時期に作る野菜。\n広大な土地で、ストレスなく手間暇かけて育成することにより味の向上を図った牛や鶏。\nこれらは主に国内の高級レストランに卸されるもので、「安価ではない、特別な食料」として少量生産されている。\n\n評判の高まりと共に一部を輸出しているが、まだまだ藩国外では高く、比較的安価に食べられるのは土場国内のみとなっている。\n増産したいが、価値は落としたくない。今後の問題として取り組むべきことであろう。",
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"title": "近郊型食料生産地",
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"title": "近郊型の特徴",
"description": "近郊型食料生産地とは、都市部周辺にある小規模生産地で、家族単位で運営されている。\n主要な作物は、野菜、花、果実などである。\n鮮度が高ければ高いほど価値が高い農作物を中心に、主として国内向け、高級志向のものが多い。",
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"title": "農業機械企業、AC土場からの支援内容",
"description": "AC(AgriCulture)土場という農業機械の企業が、各農家を支援している。\nこの企業は、小規模農家に対しては小型の機械を、大規模農園に対しては、大型機械のリース販売を行なっている。\nただ販売するだけでなく、農家の規模に応じた適切な機械の購入の相談、修理対応などを丁寧にサポート。\n生産性の向上に一役買っている。",
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"title": "長期修理保証契約について",
"description": "AC土場では、大型の農業機械を導入している大規模農業企業と農業機械の長期メンテナンス契約を結んでいる。\nこれは、年にきまった額を払うことで、トラブルが発生したとき、担当者が迅速に対応してくれることと\n年に一回の機械の定期検査及び整備がセットになった契約である。\n3年を1単位として契約し、双方に問題がなければ契約は自動更新される。\n\n定期検査で不備が発見され、部品の修理が必要なときはAC土場から部品を買う必要があるが、\n機械が壊れる前に修理することで長期間使用することができる。",
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"title": "肥料の提供",
"description": "土場ヤギリース、土場ひつじ牧場から発生する家畜のフンを堆肥へ加工したものを安価に購入することができる。\nまた、売り物にならないクズ野菜などを安価に販売し返すWINWINな関係を築いている。",
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"title": "農家保険",
"description": "土場保険組合が引き受ける農家用の保険。保険料を払うことにより、\n自然災害や不慮の事故などによる農作物の損害や農業機械の損害の補てんを受けることができる。",
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"title": "品種改良(遺伝子組み換えではない)",
"description": "品種の交配によって行われる、糖度の高い果物や収穫量の高い穀物などの品種改良は推奨される。\n優秀な品種を開発できた場合は報奨金のほかに特許料などの収入への道が開かれる。",
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"description": "土場コンサルサービスによる経営相談窓口。定期的に役場とかで開催される。\n簡単な経営についての相談に無料で対応してアドバイスしてくれたりする。",
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"title": "季節に合った作付け",
"description": "当然のことながら、作物には「育つのに適した天候・気温・湿度」がある。\nそれから逆算し、適した時期に作付けを行うことで、安定した成長を見込める。\n自然を操作することはできないが、合わせることは出来るのだ。",
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"description": "主流の作物が不作の際にも比較的生育が良く、安定した収穫が見込める作物。\n一般的には粟・稗や、蕎麦、根菜ではジャガイモやサツマイモ等。備荒作物ともいう。\n共通して、「低温に強い」「生育期間が短い」「乾燥に強い」という作物が該当する。\nこれらは収穫後、使用する分以外は保管倉庫に緊急用に備蓄される。",
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"title": "穀物畑",
"description": "主に穀物類を育てる畑。広大な土地が必要。\n主食となる米・麦・トウモロコシといった代表的な穀物の中から、藩国に適した種類を育てる。\nその用途の他、飼料としての雑穀や、酒造用の穀物の栽培も行われる。",
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"description": "救荒作物ともなるジャガイモやサツマイモの他、ニンジンやダイコンといった根菜を育てる畑。\n主食だけでは栄養に偏りがあるため、土壌改良を兼ねて根菜が育てられる。",
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"title": "連作障害対策",
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"title": "土壌診断",
"description": "土壌の状態を確認し、土地がやせ細らないために適切な量の堆肥や土壌改善用の薬品を割り出す作業。\n低物理と高物理では手段が違うが、土壌の栄養分を探ることで不足を割り出す方法をとる。\n",
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"title": "有機物の投入",
"description": "動物性肥料や植物性肥料を使用し、土壌を改善することで病気を避け、生産性を安定化させる。\nわざわざ書くまでもないが、生育に適した状態に調整するために行うことであって、作物が大量にとれるように土壌を改良するというものではない。",
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"title": "湛水",
"description": "畑によっては、一定期間水を溜めることで病原体や害虫を処理し、水溶性の塩類を水に溶け出させることで塩害を避ける手段も取れる。\n殆どの病原体や害虫は、水中で長時間は生きられないため効果は高い。\nが、畑の地形や形状によってはこの手段はとれない。",
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"title": "輪作での対応",
"description": "いくつかの異なる作物を同じ畑で作り回すことで、土壌の養分の偏りを防ぐ。\n連作障害の原因のうち、ほぼすべての物に有効ではあるが、同じ畑で一つの種類を栽培することに比べると\n「同じ量を取るために倍以上の面積を必要とする」「育てる作物が変わるので、その分の知識や技術が必要となる」という欠点がある。",
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"title": "藩国の環境に適した対応",
"description": "これらの連作障害対策のうち、各藩国で育成する作物や環境、食糧生産地の規模により、各国に適した物を行う。\n全てをやることで効果が高まるわけではなく、適した物を、必要なだけ行うことが大事である。",
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"title": "害獣・害虫対策",
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"title": "害獣・害虫の定義",
"description": "自然に存在する獣にもさまざまな種類があるが、その中でも「人間の活動に害をもたらす哺乳類に属する動物一般」をさす。\n家畜等を除けばほぼすべての獣が該当しうるが、今回の場合、畑を荒らす等の「(個人・公共問わず)資産に被害を与える」獣を害獣と呼ぶ。\n同様に、上記と条件の一致する昆虫を「害虫」と呼ぶ。",
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"title": "害獣除けの工夫",
"description": "藩国によって様々な野生動物がいるため方法は様々だが、基本の方法として「飛び越えれない高さの柵を立てる」というものがある。\nその他、その害獣より強い生き物の匂いのするものを置く、罠を仕掛ける、案山子を立てる、等、状況と藩国技術にあった方法を取り、害獣を近づけさせないようにする工夫。",
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"title": "害虫除けの知識",
"description": "害虫にもさまざまな種類がいるが、一番わかりやすいものは「直接葉等を食べてしまう」イモムシたちだろう。\nその被害を防ぐには、『卵の段階で取り除く』『薬品を巻いてイモムシを殺す』等の対策を行う。",
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"title": "獣・虫よけの薬品",
"description": "人体にはほぼ害はないが、獣や虫には害となる薬品を使用することで食糧生産地を守る。\n薬品に関しては、自然由来の材料で作ったものもあれば、人工的に合成された薬品もある。\nどちらも一長一短であるため、場合により使い分けすることもある。",
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"title": "直接駆除をする",
"description": "害獣・害虫は放置すれば放置するほど、増えてゆく。\n必要とあらば、直接駆除することで、数を減らすことも重要である。\nなお、駆除する予定の害獣が「食べられるもの」だった場合、駆除の後、おいしく頂くこととなる。",
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"title": "畑の監視体制",
"description": "生産地の規模が大きくなるほど、人の目ではすべてを把握できなくなる。\nそのため、夜間は監視カメラ(低物理域ではそれに準ずるもの)にて監視を行い、問題があれば対処するという方法をとる。",
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"title": "農地管理",
"description": "各自が自由に、好きな物を作るのではなく、農地を区切り、気候と環境に合わせた生産物の管理を行うことで効率的な生産が可能となる。\nまた、連作障害対策で輪作をする場合や、虫害発生時にも有効となる。",
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"title": "一時保管倉庫",
"description": "収穫した作物や、備蓄となる救荒作物を一時的に保管するための倉庫。\nここに一度集め、虫食いのチェックや、分類・品質分けの後、分配されたり、さらに大きな倉庫に移される。",
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"title": "食糧生産地の流用実績",
"description": "この大部品は、玄霧弦耶@玄霧藩国によって作成されました。\n\nこれまでに自国以外では\n後ほねっこ男爵領\nフィーブル藩国\nFROG\nレンジャー連邦\nよんた藩国\n満天星国\n土場藩国\n紅葉国\nリワマヒ国\n愛鳴之藩国\nakiharu国\n暁の円卓藩国\n鍋の国\n\nにて流用されています。",
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"description": "ムギ類のなかで最初に栽培化されたのはオオムギ、ついでコムギの栽培が始まる。いずれも、野生種の種子を集めて蒔く(直播)ことから栽培が始まったと考えられている。",
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"description": "ムギ類は、亜熱帯から熱帯にかけての大河のほとりで栽培化が始まった。いずれもその原種は、種子が容易に穂から飛び散る性質を持っており、初期の収穫は大変な作業であったと考えられている。",
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"title": "新たな栽培化",
"description": "選抜が行われるようになると、畑の雑草の中に、オオムギやコムギと似た草があり、それらも種子をつけることが見出される。そうして新たに栽培化されたのが、ライムギやエンバクである。",
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"title": "粥から粉食へ",
"description": "当初、オオムギやコムギは主に粥にして食されていた。これを変えたのが碾き臼の登場である。碾き臼により粉食が普及していくと、グルテンを持つコムギが、さまざまな加工品の原料として重要視されるようになっていく。",
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"title": "加工品適正",
"description": "パンやパスタに向いたコムギ、同じくパンに利用されるライムギ、ビールやウイスキーの原料として重要なオオムギ、飼料としての活用が多いエンバクなど、それぞれの適性に応じた利用がなされるようになっていった。",
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"title": "連作障害と輪作",
"description": "ムギ類は総じて吸肥性が高く、品種改良によって徐々に収量も増えていった。その反面、連作障害が起こりやすいという欠点も持っている。そのため、ジャガイモやインゲンマメを利用した輪作や、コメの裏作としての二毛作利用という手法が用いられるようになった。",
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"title": "品種改良による収量の大幅増加",
"description": "近代に入ると、品種改良技術の進歩により、収量を大幅に増加させつつ、湿害や病害虫に強い、あるいは倒伏の危険が少ない品種が誕生した。ただし、冷害等による不作は現在でも起こりうるリスクである。",
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"title": "農業機械導入による大規模化",
"description": "近代になり農業機械が導入されると、大規模耕地の管理を少人数で行うことが可能になった。これにより、耕地面積は拡大し、さらにコストの削減により、生産物価格も抑制されるようになった。",
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"title": "ムギ栽培の現状と課題",
"description": "各国で危険な品種改良が禁じられていることもあり、基本的には現行品種からの選抜で毎年の作付けが行われている。これに付加価値をつけるべく、各国で加工品の開発が続けられており、ムギ農家の収入増加はこの点にかかっているとも言える。",
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"title": "ムギ類の植物学的特徴",
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"title": "ムギとはなにか",
"description": "ムギ(麦)とは、外見の似たイネ科植物を総称して呼ぶときの名称である。オオムギ、コムギ、ライムギ、エンバク等が含まれ、これらはみなイネ科イチゴツナギ亜科に属する。なお、ハトムギはキビ亜科に属している。",
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"description": "ムギ類、なかでもオオムギとコムギは、人類が早い段階で栽培化に成功した穀物である。オオムギは粒が大きく収量が多い利点を持ち、コムギは乾燥に強いという特性を持っている。",
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"title": "二年草としての特徴",
"description": "ムギ類は二年草であり、生活環の完了には二年が必要となる。そのため、本来は秋蒔きで越年して翌夏〜秋に収穫していた。現在では品種改良で春蒔きの品種も一般化している。",
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"title": "粉食文化への寄与",
"description": "オオムギの栽培化に成功した頃から、すでに粉食が行われていた。ムギ類は一般的に粉に挽いてからの加工に適しており、パンやパスタ、ケーキなどに加工され、食文化の多様化に寄与した。",
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"title": "保存性の高さ",
"description": "ムギ類の穂にみのる実は、硬い外皮に覆われており、可食部はその中にある。そのため、外皮付きの状態で乾燥させると保存性が高い。近年では、小麦粉やパスタの状態に加工してパッケージングすることで、保存性を高めることも行われている。",
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"title": "ムギ類の利用法",
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"title": "ムギ類の粒食",
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"title": "オートミールとしての利用",
"description": "ムギの利用法でもっとも古い歴史を持つのがオートミールである。脱穀したものをそのまま、あるいは粗く挽いて煮ることが古い調理法である。焼けた石にオートミールをこぼしたことからパンづくりが始まるといわれる。",
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"title": "押し麦としての利用",
"description": "ムギ類はコメに比べ煮えにくい特徴を持つ。粒の大きいオオムギはそのまま主食利用もされるが、その場合も水と熱を加えて押し麦にしてから、コメや雑穀類と混炊することが多い。",
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"title": "人力で、水力で、機械で",
"description": "ムギ類の粉食の歴史は古く、最初は原始的な石皿を用いて行われていた。その後、石臼が発明され、水力や家畜の力で動かすことで大量製粉が可能となった。近代以降、機械を導入することで、さらなる効率化が可能となった。",
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"title": "小麦粉さまざま",
"description": "ムギ類の粉食文化は実に多彩であり、小麦粉だけとってもさまざまな種別がある。デンプン含有量によって薄力粉・中力粉・強力粉、殻ごとひいた全粒粉、粒のやや粗いセモリナ粉などがあり、それぞれ料理に対する適正が異なる。",
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"title": "パン、ケーキ、クッキー",
"description": "オートミールを焼けた石の上にこぼしたことから始まったパンは、その後西国人の主食の一つとなるほどまでに発展を遂げた。また、ケーキやクッキーなどの菓子類は、コムギを用いたパンから発展したものと位置付けられる。",
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"title": "パスタ、うどん、素麺",
"description": "ムギ類、特にコムギの粉は麺類に適している。世界各地で小麦粉は製麺されたが、水以外に塩や鶏卵を利用したパスタは種類も豊富である。東国ではうどん、素麺などが小麦粉を使った麺類の代表である。",
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"title": "包み料理への利用",
"description": "ムギ類の粉は、水などを加えて練ることでさまざまな形状をとる。この特性を利用し、その他の具材を包み、蒸す、焼く、揚げるなどすることも多い。東国の饅頭がその代表といえる。",
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"title": "膨らまないパン、ナン、ピザ",
"description": "パン類が多彩に発展した一方、南国ではチャパティなどの名で呼ばれる膨らまないパンが長く食されている。これは、その他の料理を載せる、包むなどの食し方が便利であるためである。また、カレーと共に食べるナン、さまざまな食材を載せて窯で焼くピザなどもこの類と言える。",
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"title": "麦芽の利用",
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"title": "麦芽とは何か",
"description": "麦芽は、ムギ類の種子を発芽させた物を言うが、一般的によく利用されるのはオオムギの麦芽である。発芽により、種子中に含まれる酵素が活性化されるという特徴を持つ。発芽後に乾燥・焙煎して利用することが多い。",
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"title": "ビールへの利用(麦芽)",
"description": "乾燥・焙煎し、芽と根を取り除いた麦芽を、糖質原料としてビール醸造に利用する。ビールの多くではオオムギ麦芽が利用されている。",
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"title": "ウイスキーへの利用(麦芽)",
"description": "ウイスキーの醸造段階は、ビールの製法とよく似ている。モルト・ウイスキーではオオムギ麦芽を、ライ・ウイスキーではライムギ麦芽をそれぞれ利用する。複数の原種をブレンドするブレンデッド・ウイスキーにも、原材料としてムギ類の麦芽が含まれていることが多い。",
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"title": "水飴への利用(麦芽)",
"description": "穀類の発芽によって活性化した酵素を用い、デンプンを糖化させて水飴を製造する。かつては発芽玄米がもっぱら用いられていたが、効率の面でまさるオオムギ麦芽が現在は主要原料となっている。",
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"title": "酒の原材料として(ムギ類)",
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"title": "ムギの酒の代名詞・ビール",
"description": "ムギ類を利用して造られる醸造酒として、最も著名で消費量が多いのはビールである。その発祥は非常に古く、当初は濾過をしないためどろっとしていた。現在では醸造技術の発展に伴い、色や味わいも多彩で、世界中で親しまれている。",
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"title": "飼料利用(ムギ類)",
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"title": "青草の飼料利用(ムギ類)",
"description": "ムギ類の青草は、特にウマが好む飼料である。エンバクだけでなく、オオムギ、コムギ、ライムギにも飼料用品種があり、刈り取り時期が幅広いというムギ類の利点を生かした栽培と利用がなされている。",
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"title": "種子の飼料利用(ムギ類)",
"description": "種子の飼料利用がもっとも盛んなのはエンバクである。家畜にそのまま与える場合もあれば、押し麦にしてから与える場合もある。家畜の種類に応じて、他の飼料と混合で与えられる場合が多い。",
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"title": "飲料としての利用(ムギ類)",
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"title": "麦茶としての利用",
"description": "オオムギの種子を煎って煎じたものを麦茶という。東国では初夏の飲み物として親しまれている。収穫期に当たる初夏のものは鮮度が高いため味がよい。また、カフェインを含まないため、幼児や妊婦の飲み物として適している。",
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"title": "酒、麦茶以外のムギ飲料",
"description": "酒の原料、麦茶として用いられる以外にも、飲料利用がある。西国の一部では主にオオムギをエスプレッソ風にして飲む文化がある。また、麦芽の飲料利用は全世界的に行われている。",
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"title": "種蒔時期の選定(ムギ栽培)",
"description": "ムギ類は品種によって晩夏〜春まで、種蒔時期が多様である。品種ごとに適した時期を、その年の気候を勘案しつつ選ぶ必要がある。",
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"title": "灌漑技術(ムギ栽培)",
"description": "ムギ類の中ではオオムギなどに比較的乾燥に強い品種も存在するが、それでもそれなりの量の水は必要である。年間雨量の少ない場所では、灌漑技術が必要になる。",
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"title": "輪作の導入(ムギ栽培)",
"description": "ムギ類は吸肥性に優れるが、地力を消耗するため、連作には不向きである。そのため、輪作を導入し、ムギを植えつけない年にはマメ類やイモ類、カブ、牧草などを栽培したり、完全に休耕地とする技術が発達した。",
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"title": "越年への注意(ムギ栽培)",
"description": "品種改良によって必須ではなくなったが、ムギ類は本来、生育に一定の低温期間を必要とする越年性の植物である。ただし、寒すぎる場合は越年できずに枯れてしまう。植え付け場所の最低気温には注意を払う必要がある。",
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"title": "雑草の駆除(ムギ栽培)",
"description": "春に植え付けを行う穀類に比べると雑草の繁茂は少ないが、それでもある程度の雑草駆除は行う必要がある。農薬を使用する場合、藩国ごとに定められた残留基準を下回るように散布を行う。",
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"description": "病害としては赤カビ病、害虫としてはモグリバエなどが代表的である。害虫の駆除に農薬を使用する場合、雑草駆除と同じく藩国ごとに定められた残留基準を下回るように散布を行う。",
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"description": "その後の作業の効率化や品質担保のために、収穫時期の見極めが重要となる。種子の水分量から、一般的に成熟期の3日程度あとがよいとされる。品種ごとに異なることもあるため、見極めは熟練者の指導を仰ぐこともある。",
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"title": "高速道路開通後の変化",
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"title": "食料生産地の観光地化",
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"title": "観光地化のきっかけ、道の駅での販売活動",
"description": "高速道路は長く長時間の移動には休息が必要であった。そこで要所要所に休息所が作られることになった。\n通称「道の駅」である。もともと商売のタネにめざとい土場国民である。あっという間に移動業者相手の商売として食堂が出来、\n生産地でとれたての食料の販売所が出来た。\n最初の頃は、休憩ついでに食事をしてくれたらいいな。ついでに何か買ってくれたらいいな、程度の話だったのであるが\n輸送の費用がかからない、間に業者を挟まないことで、都会で買うより安価な商品があるという口コミが広がりはじめた。",
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"title": "高速道路特需",
"description": "口コミの広がりだけでは、おそらく人は来なかったであろう。\nなにせ、今までは道なき道を行き、行商人しか行かなかったような僻地である。\nそれを高速道路が変えた、この道路を使えば数時間で到達できる。\n初めは、安い食料目当てであった。都会から、郊外へ人の流れが生まれ始めていた。\n\n後に、高速道路特需と呼ばれる現象に食料生産地側は驚くも、冷静に考えていた。\n道の駅での販売特需は一時的なものであると分析していたのだ。",
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"title": "買い出し客から観光客へ",
"description": "道の駅でも販売特需も、しばらくすると落ち着いてきた。\n買い出し客は冷静になったのだ。移動にかかる時間と高速道路の通行料を\n考えると結果的に都会で買うのと大差がないことに気がついたからである。\n\n食料生産地側も最初からそれは分かっていた。\n需要の落ち着く少し前ぐらいから、買い出し客へのアピールをポスターにして道の駅に掲示したのだ。\n\n「かわいいどうぶつ、います!」\n「ぼくらがたべるものはどうやってできているの?」\n「チーズを作ってみませんか?」\n\n単純なキャッチフレーズであるがインパクトはあった。もふもふした羊のイラストや\n普段よく食べているモノの絵、それらを見せることで\n牧場のかわいい動物とふれあいたい、自分たちが普段食べているものの製造工程をみて安心したい。\n普段作らないものを作ってみたい、そういうニーズをうまく掘り起こしたのだ。\n\nただの買い出し客は、このときから観光客となった。",
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"title": "新鮮食堂",
"description": "地産地消を目的とした食堂。\n新鮮の野菜や熟成した肉など生産地でとれた食材を用いた料理を提供する。とてもおいしい。\nここでしか食べられないグルメ体験を約束する施設。",
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"description": "もふもふした羊と触れ合える牧場。おとなしいアイドル羊に、売店で購入したエサを与えることもできる。\n隣接する牧場から送られてくるとれたての牛乳から作る牛乳アイスが美味と評判。",
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