トランク
- トランクとはCUCMにおける通信チャンネルのこと
- SIPトランク、H323トランク、クラスタ間トランク(ICT:Inter-Cluster Trunk)がある
- SIPトランクとH.323トランクの比較
SIPトランク
- 各トランクで最大16 IPアドレス、FQDN、または単一のDNS SRVをサポート
- 9.xよりクラスタ間トランクはSIPをサポート。機能がH323トランクより豊富。
- 昔のバージョンを使うとH.323 Annex M1 が推奨される
- シスコ以外のアプリケーションベンダ、プロバイダーとの接続もSIPを推奨
- [Run on all Active Unified CM Nodes]をONにすると、SIPデーモンを利用してどのサブスクライバでも発信・着信が可能。以前のバージョンはノードを三つまで指定する必要があった。
- SDP(session Description Protocol)によってメディア情報をネゴシエートする。
- SDPはRFC 3261で定義されている
- SDPはデバイスでサポートされるメディア ストリーム、コーデック、方向属性、IP アドレス、使用されるポートなどを記述する
- SDPは下記の2種類の場合がある
- 発信者が初期INVITEメッセージでEarly Offerをする。MTPが必要。
- 着信者が信頼性のある返答にDelayed Offerで送信する。MTPは必要ない。Default
- アーリーメディア (Early Media)
- 場合によって先行してメディアパスを確立する必要がある
- クリッピング(オーディオカットスルー遅延)を軽減させるか、着信側でネットワークのVMを提供する場合
- DTMFまたは、IVRにアクセスさせる場合
- SIPトランクの可用性
- 標準の Unified CM Group (3つまで選択)
- [Run on all Active Unified CM Nodes]をON
- 単一のSIP トランクに複数の宛先 IP アドレス
- SIP OPTIONS pingを有効にする
MTPが必要な場合は?
- SIP トランク上で SIP アーリー オファーを配信する場合(キャリアが要求する場合も)
- DTMF転送の不一致に対処する場合
- RSVP エージェントとして動作する場合
- TPPとして動作する場合
- IPv4からIPv6へ変換する場合
SIPトランクのMTP
- ソフトウェア(Tトレイン)
- ハードウェア(オンボード DSP リソースを使用)
- SIPトランクのDTMFシグナリング方法を選択する。
- DTMF Signaling Method:No Preference
- MTPの利用を最小限に抑える。両方のエンドポイントがNTEをサポートする場合はMTPは必要ない。
- DTMF Signaling Method:RFC 2833
- 片方、もしくは両方NTEをサポートしてない場合、強制的にMTPを割り当てる。
- DTMF Signaling Method:OOB and RFC 2833
- KPML(または Unsolicited NOTIFY)とNTE ベースの両方のDTMF送信
- 両方ともサポートされている場合のみMTPがアサインされない。ほとんどのケースはアサインされる。
Early Offerの設定
- SIP Trunk上で[MTP Required]をOnにする
- SIP Profile上で[Early Offer support for voice and video calls (insert MTP if needed)] をOnにする(推奨)
SIP Trunkのセキュリティ
- メディア暗号化
- トランクの[SRTP allowed]をOnにする
- メディアの暗号化のみ。シグナリングは暗号化されない
- 暗号化されている場合は電話機に鍵アイコンがでる。
- [MTP Required]をチェックしている場合はMTPがパススルーコーデックをサポートしないためRTPを暗号化できない。
- [Early Offer support for voice and video calls (insert MTP if needed)]でMTPを使用しない場合は暗号化される。
- SAF対応のSIPトランクではサポートされない
- シグナリング暗号化
- SIPプロファイルでTLSを設定する。
- TLS は X.509 証明書の交換を使用して認証する。
H.323トランク
- H.225呼制御。H.245メディア制御シグナリングはTCP.GWとのRASはUDP.
- クラスタ間トランク(非ゲートキーパー制御)
- クラスタ間トランク(ゲートキーパー制御)
- H.225 トランク(ゲートキーパー制御)
- クラスタ間トランク(ゲートキーパ制御)
- [Run on All Active Unified CM Nodes] 機能をサポートしない
- h323_id に_n というノード番号が自動生成され変更不可。
- デフォルトでロードバランス。
- 避ける場合は gw-priority の設定で優先順位をつける。
- H.225 トランク(ゲートキーパー制御)
- CUCMクラスタに追加で、ゲートウェイ、会議システムなどのH.323デバイスと連動して動作
- H.323のMTP
- H.323トランクは基本的にMTPは必要ないが、下記の場合は必要
- 通信相手がH.323 version1
- H.323付加サービス。ECS (Empty Capabilility Set)でOpenLogicalChannelとCloseLogicalChannelをサポートしてない場合(ほとんどない)
- H.323 Fast Start をする場合(着信Fast ConnectはMTPを必要としないが、発信Fast Connectは必要)
- DTMF 転送
- アウトオブバンド・インバウンド両方ともサポート
- 設定オプションはなし。必要に応じてリレー変換が必要な場合はMTPを動的にアサイン。
H323トランクのセキュリティ
- メディア暗号化
- トランクの[SRTP allowed]をOnにする
- シグナリング暗号化
- 暗号化はIPSec
- IPSecをCUCMサーバで使うとパフォーマンスに影響があるため、インフラでIPsecにすることを推奨。
- [MTP Required]をチェックしている場合はMTPがパススルーコーデックをサポートしないためRTPを暗号化できない。
最終更新:2014年02月10日 14:23