遂に始まった黒の騎士団とエリア11のブリタニア軍との全面戦争。コーネリアは租界の外壁に軍を配備した
しかし、ゼロの策略により外壁は崩壊、それによりブリタニアは指揮系統が一時乱れた。ゼロはそのすきを突いて
突入した、対してコーネリアは政庁まで軍を引いた。状況は黒の騎士団に優勢だった。
この時間との勝負はこのままいけば勝ちだった。しかし、現実はあまりにも残酷だった。
「藤堂、ライ。後のことは任せた」
「どういうことだ、ゼロ。何故戦闘の最中に」
「私にはやることがある」
「CC、どうゆうことだ、君まで付いていくのか!」
「ライ、心配するな。私なら大丈夫だ、じゃあな」
ゼロの戦線離脱により次々と黒の騎士団は押され始めた、そして遂にギルフォード卿が
「全軍突撃せよ、敵を一気にせん滅する」
「ライ君、君は卜部たちと一緒に脱出しろ、ここは我らが引き受けた」
「藤堂さん、・・・・・わかりました、かならず皆さんをいつか助け出します」
「中佐、ご武運を」
ライ、卜部そして数十人の黒の騎士団員は脱出に成功した。しかし、事実上黒の騎士団は崩壊した
のちにブラック・リベリオンと呼ばれる戦いは日本の二回目の敗北となった
時は流れ、カレンと合流したライ達は仲間との合流ポイントに向かっていた。
ライは敵の罠の可能性を考えて1人で偵察に出ていた、容姿だけならブリアニア人と間違えられてもおかしくない
ライにしかできない作戦だった、当初はカレンも偵察に来る予定だったが黒の騎士団構成員と顔が知れてしまっていた
それに万が一のため紅蓮で皆と待機していた。
「(もう少しで合流ポイントだ、今回合流するのは隊員6名とナイトメア2機か・・・・。)」
歩きながら考えことをしていたライはほんの少しの間周囲を警戒するのを忘れていた。そんな彼に近づくものがいるのに気がつかなかった。
気付いた時には既に遅くカチャ、と銃を頭に突き付けられた。
「(しまった!油断していた。どうする?1人なら問題ないが・・・・・・)」
「戦闘隊長ともあろうものが後ろを取られるとは腕が鈍ったか?ライ」
「CC!なぜ、君がこんなところに」
「私がここにいてはおかしいか?」
ライは少し混乱していた。あの戦いの後、ブリタニアの発表でゼロはスザクに捕まり処刑されたと聞いたから。
当然CCも捕まったと思っていた。そんな僕の考えに気付いたのかCCはあの後のことを話してくれた。
すべて聞いた後僕は心の奥底で激しく怒っていた。無茶はしないという約束を破ったからである。
ルルーシュをナナリーの所へ行かせるために敵と戦い共に海に沈んでいった、そしてラクシャータ達に助けてもらい
彼らと別れて自分は日本に残った。
「ライ、わかってくれ。ああするしかなかったんだ。」
「・・・・・わかったよ、とりあえず仲間と合流して休もう。疲れただろ?」
「ああ、そうさせてもらうさ。」
そういってCCは共に合流ポイントの所へ向かった、しかしCCは気付かなかった。
ライの心の奥底から湧き上がるようにあふれ出している怒りに。
「(CC、君は僕の約束を破りルルーシュを優先させたのか!それにルルーシュ、ナナリーのためとはいえそんな
ことのために仲間を見捨てたのか)」
ライはかつての親友の行動に怒りを感じていた、そしてある一つの結論に達していた。
「(もし、皆の前で謝罪の一つとなかったらもう君は信用することはできない)」
2人の仲は死神の鎌によって徐々に引き裂かれていった。
最終更新:2011年03月02日 02:47