人間
- 夕波 みつき
- 本作品の主人公。やや長めの黒髪ストレートで、背が低い。
- 母親(夕波ひより)譲りの頭脳派で、観察眼が鋭い。また好奇心も旺盛。
- 誕生と同時に母親を失っているため(父親が死ぬまでは、母親は失踪した、ということになっていた)、父親(夕波まこと)によって育てられてきた。
- 大学時代に初めてできた彼氏は、注目株のアイドルの八条はじめ。
- 本編は全話に渡って登場。外伝では名前のみ。ちなみに漢字で書くと「夕波美月」である。
大学生時代の友人たち
- 水原 月夜
- 高校生時代より、夕波みつきを付け狙っていた男。夕波みつきの1歳下で、高校・大学が同じ。
- 長身で黒髪の短髪に、銀のフレームのメガネをかけている。
- 時折見せる微笑は、自他ともに「不気味」で、どこか近寄りがたいオーラを放っている。
- 夕波みつきを遥かに上回る、作品中でもトップレベルの頭脳派で計算高く、常に「秘密のメモ帳」を携帯している。
- 偽の心霊写真を作っていたことがあり、写真やその加工技術は高く、機械にも強い。
- 父親を早くに亡くしており、母親の手1つで育てられてきたが、母親は過労のために錯乱しており病院に入れられている。
- 「遭難事件とグラサン少女」以降の作品に登場。外伝では主人公として扱われている。
- 大海 なぎさ
- 夕波みつきの大学生時代からの親友。青みのかかった長い髪をポニーテールにしている。
- 背は夕波みつきより少しだけ高い・・・が、夕波みつきが低すぎるために、平均身長よりは下。
- おおらかな性格で、場を和ませる言動から、蒼谷ゆいにかなり恋心を抱かれている。
- 一方で、カメラのことになると人が変わったようになり、目つきが鋭くなる。
- 「遭難事件とグラサン少女」以降の作品に登場。
- 蒼谷 ゆい
- 夕波みつきの大学生時代からの友人。いわゆるチャラ男に近い服装をしている。
- 顔が女性寄りで、おまけに名前が男女どちらでも通用するところから、女に間違われることにコンプレックスを抱いている。
- どちらかと言えば運動系で、頭脳派ではなく、時折後輩である水原月夜に軽くあしらわれる。
- 大海なぎさに一目惚れしていて、結婚も意識している。本人曰く「俺のお姫様」。
- 「遭難事件とグラサン少女」以降の作品に登場。
- 八条 はじめ
- 夕波みつきの大学生時代の彼氏。現役アイドルとして活躍している優男。
- 夕波みつきに一目惚れして付き合いだしたものの、芸能人生活と学生生活の間の多忙さと、本人の浮気癖があり、1年もしないうちに別れてしまう。
- 自分勝手なところがあり、強引さも見せることがある。
- 「星の王子とグラサン少女」に登場。
夕波家
- 夕波 まこと
- 夕波みつきの父親。フリーのカメラマン。写真と家族を何より愛している。
- 元貴族の家系の生まれだった烏丸ひよりと出会い、駆け落ち。
- 夕波みつきが誕生するが、同時に妻を失い、男手1人で夕波みつきを育てた。
- 夕波みつきが高校に進学する直前に、交通事故によって死亡している。
- 「幽霊公爵とグラサン少女」、「太陽と月とグラサン少女」、「終わりの世界とグラサン少女」に登場。
- 夕波 ひより(旧姓:烏丸 ひより)
- 夕波みつきの母親。元貴族の烏丸家の生まれで、とても病弱。
- 髪は金の長髪で、外を出歩くときは常に麦わら帽子を被っている。
- 両親の反対を押し切り、お気に入りの海辺で出会った夕波まことと駆け落ちする。
- 夕波みつきを産むと同時、病弱だったために、そのまま亡くなってしまう。
- 「太陽と月とグラサン少女」、「終わりの世界とグラサン少女」に登場。
烏丸家
- 烏丸 祐一郎
- 明治時代の貴族、烏丸家の若き当主。爵位は公爵。いつも黒い執事服のようなスーツを着ている。
- 若くして治政の腕が高く、治める民からはかなり慕われていた。勉学・武術の心得も持っていた。
- しかしながら、謎の病気「烏丸家の呪い」によって20代で死去している。
- 唯一の妹である烏丸まひるのことが気がかりであると、死亡した後も幽霊となって屋敷に住みつく。
- 夕波みつきは、いくらか遠いが子孫であり、妹の面影があることから、夕波みつきを家族と思っている。
- 「幽霊公爵とグラサン少女」、「はじまりの魔法とグラサン少女」以降に登場。
- 外伝でもいくつか登場している。
- 烏丸 ひより
- 「夕波 ひより」を参照。
- 烏丸 まひる
- 烏丸祐一郎の妹。烏丸祐一郎曰く「夕波みつきにそっくり」。
- 当時はとても貴重なカメラを、烏丸祐一郎が持ち帰った際に、それに興味を示し、以降カメラに没頭する。
- 烏丸家のカメラ好きの発端となった人物。
- 「はじまりの魔法とグラサン少女」に登場。
- 結城(本名不明)
- 烏丸家に代々仕えている執事。
- 「太陽と恋とグラサン少女」、「はじまりの魔法とグラサン少女」に登場。
- (ただし、2作品に登場するのは同一人物では無い。)
右京家
- 右京 こまち
- 代々、幽霊討伐・悪霊退治・解呪といったことを専門としてきた右京家の若き女当主。
- 紺色を貴重とした和服に身を包み、腰下まである長く黒い髪を持っている。
- 非常に強気な性格だが、弱い一面も時折見せることがある。
- 右京家に伝わる武器「妖刀【影桜】」と「魔束帯と呼ばれる包帯の1種の【紫炎帯】」を使用する。
- 「幽霊公爵とグラサン少女」、「遭難事件とグラサン少女」以降の作品に登場。
- 外伝では、水原月夜とともに主人公を担う。
- 紅天聖(本名不明)
- 右京家の初代当主。
- 異界出身の人間の剣士で、他の人間とともに、横暴な圧政を行う【九神霊】たちに反乱を起こした、その首謀者。
- 【九神霊】との戦いのときには、「紅蓮の英雄」という通り名で呼ばれていた。
- 一時は戦いで重傷を負ったが、恋心を抱いていた【美麗帝ユニカ】より力を分けてもらい、戦いを続けた。
- 後に、人間界に渡り、その地で、異界と人間界をつなぐ黒い穴を管理するために屋敷を建てた。
- 使用していた剣は、現在子孫である右京こまちが使用している「妖刀【影桜】」である。
- 外伝にのみ登場。
警察関係者
- 白河 忠志
- 凄腕の警察官。地位は警部。背が高く、がっしりとした身体の持ち主。
- 清宮山での遭難殺人事件をきっかけに、夕波みつきたちと交流を持つようになった。
- 実直な性格ではあるが、通常なら部外者を入れない事件現場に夕波みつきを入れるなど、優しさも持ち合わせている。
- 「星の王子とグラサン少女」(名前は出ていない)、「遭難事件とグラサン少女」以降の作品に登場。
- 名前の由来は「白河天皇」から。
- 高倉 なみ
- 白河忠志の後輩で、警部補。インテリそうなメガネをかけている。
- 同僚の鳥羽義政をいじめるのが好きだが、実は結婚前提で付き合っていた。
- 小説を書くことが好き。
- 「遭難事件とグラサン少女」以降の作品に登場。
- 名前の由来は「高倉天皇」から。
- 鳥羽 義政
- 白河忠志の後輩で、高倉なみの同僚。巡査長。
- 軽薄な性格で、自身を「300年に1人のサーフィンの逸材」と言うが、実際はネットサーフィンのことを指している。
- 高倉なみに半ばいじめられるように扱われているが、結婚を前提に付き合っていた。
- しかしながら、元々は清宮山の徒然荘で働く枕崎早子と付き合っており、浮気していたため、枕崎早子とその兄に殺害されてしまう。
- 「遭難事件とグラサン少女」に登場。
- 名前の由来は「鳥羽天皇」から。
- 亀山 弦一
- 白河忠志や高倉なみ、鳥羽義政の後輩。寡黙で、どこか達観したような目を持っている背の高い男。
- その言動は謎に包まれているが、何故か妙に信憑性のあることから、白河忠志などからはある程度の信頼を寄せられている。
- 「遭難事件とグラサン少女」以降の作品に登場。
- 名前の由来は「亀山天皇」から。
- 栗山(本名不明)
- 白河忠志の後輩。隠れ家にしていた倉庫の番をしていたところ、同僚の椎名に殺害される。
- 「はじまりの魔法とグラサン少女」に登場。
- 椎名(本名不明)
- 白河忠志の後輩。銃の腕前がある。
- 隠れ家にしていた倉庫の番をしていたところ、ミニョルフに操られ、同僚の栗山を殺害する。
- 「はじまりの魔法とグラサン少女」に登場。
- 九条院 相汰
- 警察の内部事情に詳しい謎の燕尾服の男。
- 父親が警察上層部の人間であり、白河忠志とは子どもの頃に面識がある。
- 「はじまりの魔法とグラサン少女」以降の作品に登場
- 名前の由来は近衛天皇の后・・・だからと言うわけでは無い。
- (特別出演扱いであり、元の人物は、原作者進藤リヴァイアの「CMOMラグナロク」の「空鷹アイダ」)
国家国防省関係者
- 進藤 竜一
- 国家国防省の長官。水原月夜に劣らない背の高さの持ち主。
- フレームの無いメガネをかけていて、いつも黒いビジネススーツを着ている。
- 夕波みつきを殺して世界を救う、といった発言を繰り返している。
- 「幽霊公爵とグラサン少女」(名前のみ)、「はじまりの魔法とグラサン少女」以降の作品に登場。
- 大海 なぎさ
- 一時期、国家国防省に所属していたが、後に反逆。
- 「大学生時代の友人たち」の「大海 なぎさ」を参照。
- 魔神ミニョルフ
- 「九神霊」の【魔神ミニョルフ】を参照。
- 椎名(本名不明)
- 「警察関係者」の「椎名」を参照。
枕崎家
- 枕崎 紀之
- 清宮山スキーエリアに徒然荘というロッジを構えている男。
- 白河忠志とは小学生時代からの親友(悪友?)。
- 雪女の伝説のある山にロッジを建てたことは良いが、度々吹き荒れる吹雪に頭を悩ませている。
- 「遭難事件とグラサン少女」に登場。
- 名前の由来は、古典「枕草子」と土佐日記の作者「紀貫之」。
- 枕崎 早子
- 枕崎紀之の娘。メガネっ子で、おっとりとした性格。
- かつて鳥羽義政と付き合っていた。
- 「遭難事件とグラサン少女」に登場。
- 名前の由来は、古典「枕草子」。
- 枕崎 兼好
- 枕崎紀之の息子で、枕崎早子の兄。冷徹だが、料理の腕は高く、一流の料理人を目指して有名ホテルで修行をしていた。
- 徒然荘の料理人として父である枕崎紀之に連れ戻されて以来、家族や仕事に対する不満があった。
- 「遭難事件とグラサン少女」に登場。
- 名前の由来は、古典「枕草子」と徒然荘の由来になった古典「徒然草」の作者「吉田兼好」。
その他の人物
- 牧山 まきた
- 烏丸家の屋敷に侵入して、隠された財産を奪おうとした泥棒。
- 烏丸祐一郎の前にあっけなく退散した。
- 「幽霊公爵とグラサン少女」に登場。
- 榊(本名不明)
- 夕波ひよりと同じ病院に入院している50代後半の男性患者。
- 深刻な病気を患っているにもかかわらず、病院の裏の林でよくタバコを吸っている。
- 「終わりの世界とグラサン少女」に登場。
人間以外の霊体
【九神霊】
- 【神霊王ディオリス】
- 【九神霊】の頂点に君臨する、霊体の最高神。過激派。
- 【九神霊】に反発する人間たちを恐れ、【はじまりの魔法】(【烏丸家の呪い】)を生み出した張本人。
- 数話に、名前のみ登場。
- 【魔神ミニョルフ】
- 紳士服に身を包んだ、猫顔の男。【九神霊】の1体で、過激派。
- 右京こまちの父親である、右京家先代当主を殺しているが、一方で人間であるはずの進藤竜一と協力体勢を持っており、
- 内側で何を考えているか非常に捉えにくい人物。
- 【魔神レニオル】と姿は瓜二つであるが、微妙に異なる。
- 本編「はじまりの魔法とグラサン少女」、「終わりの世界とグラサン少女」、外伝に登場。
- 【魔神レニオル】
- 紳士服に身を包んだ、猫顔の男。【九神霊】の1体で、穏便派。
- 人間の可能性を信じ、協調姿勢を持つべきだと主張する穏便派の筆頭。
- 失踪した【魔神レニオル】を探すため、人間界に現れたところに、水原月夜が偶然居合わせ、
- 以降しばらくの間、水原月夜と行動を共にする。
- 【魔神ミニョルフ】と姿は瓜二つであるが、レニオルの右目の下には大きな切り傷がある。
- 本編「遭難事件とグラサン少女」、「はじまりの魔法とグラサン少女」、「終わりの世界とグラサン少女」、外伝に登場。
- 【獣神霊ヴァンネル】
- 【九神霊】の1体で、霊体の中でも数少ない”竜人族”を、取りまとめる武人。傍観派。
- 【九神霊】のなかでは霊力がもっとも低いが、戦闘民族である竜人族であるため、武器を用いた戦闘を得意とする。
- 他者との付き合いをあまり好まないため、森の奥にある小さな小屋で生活している。
- かつては【堕天使グローチェリア】と協力体制を取っていたが、【呪曹カロッサ】に仲間を人質にされ、過激派の肩入れをしてしまっている。
- 外伝に登場。
- 【堕天使グローチェリア】
- 【九神霊】の1体で、天使が着るような白衣と、悪魔がつけているような漆黒の翼を持った男。穏便派。
- 【魔神レニオル】が異界を留守にしている間、穏便派の代表的人物として活動している。
- ファッションにこだわりがあり、いつも黒いスーツを着ている友人の烏丸祐一郎に、よく純白の服を勧めている。
- 「はじまりの魔法とグラサン少女」、外伝に登場。
- 【美麗帝ユニカ】
- 【九神霊】の1体で、【九神霊】のなかではもっとも人間に近い、美しい女性の姿をしている。穏便派。
- 遥か昔、人間と【九神霊】が全面戦争を繰り広げた際、人間である「紅蓮の英雄(紅天聖。右京こまちの祖先)」に恋してしまい、
- それ以来、人間との関係を持つことに反発する過激派たちによって、自身の持つ城に半ば幽閉されたような状態になってしまう。
- 炎の力を操ることを得意とするが、「紅蓮の英雄」がくれた紅いコートの力によって能力を得ており、普段は暗器を用いる。
- 「終わりの世界とグラサン少女」、外伝に登場。
- 【呪曹カロッサ】
- 【九神霊】の1体で、車椅子に乗っている老齢の男。過激派。
- 古くより【九神霊】の【神霊王ディオリス】に仕えてきた片腕であり、その霊力は【九神霊】のなかでもトップクラスを誇る。
- 虫や蜘蛛、【クィドル】といった生物を用いる攻撃を得意とし、また知将としての手腕も高い。
- 外伝に登場。
- 【大天使オージェント】
- 先代【九神霊】の1人。【堕天使グローチェリア】が【九神霊】になる前、その地位についていた。穏便派。
- 「はじまりの魔法とグラサン少女」に名前のみ登場。
その他の霊体
- 烏丸 祐一郎
- 「烏丸家」の「烏丸 祐一郎」を参照。
- 【クィドル】
- 【九神霊】の【呪曹カロッサ】が使役する霊体。
- 黒いマントのなかに、無数の腕の生えた球体を抱えているという、不気味な姿をしている。
- 霊体のなかでは、それなりに強い霊力を持つ。
- 「はじまりの魔法とグラサン少女」、「終わりの世界とグラサン少女」に登場。
最終更新:2012年01月07日 15:01