現代言語論

現代言語論には大別して三つの視点がある。

1.形式主義と機能主義及び語用論
Frege(1849〜1925)に始まる言語論の潮流。
意味論について形式的なアプローチを取る特徴を持つ。
FregeからRussell、Russell(1872〜1970)からWittgenstein(1889〜1951)と続く。
この潮流は論理学に影響を与え、Wittgensteinの着眼は英米哲学に言語論的展開をもたらした。

2.精神分析
Freud(1856〜1939)に始まる精神分析学の潮流。
無意識について言及するのが特徴。
FreudからLacan(1901〜1981)、LacanからKristeva(1941〜)へと続く。
Lacan以降の精神分析においては後述のフランス現代思想とも密接な関わりを持つ。

3.記号学と構造主義言語学
Saussure(1857〜1913)に始まる記号学(構造主義言語学)の潮流。
この潮流はフランス現代思想と呼ばれる様々な思想の思想家や言語学者を内包する。
Hjemslev、Barthes、Tesniereなど。
また、構造主義言語学の潮流にはフランスのものとアメリカのものがあり、
生成文法を提唱したChomskyはアメリカ構造主義言語学の土壌にいた。

これに加え言語論の現代史においてHusserlの創始した現象学も重要な役割を持ち、
例えば語用論的視点から言語行為論を提唱したAustinとSearleに対しHusserlを批判的継承したDerridaが批判を行っている。
またMerleau-Pontyは言語の現象学について考察している。

参照:現代言語論(新曜社)



  • テスト -- yuu (2020-11-28 03:37:55)
  • ぴぽ -- ぴよ (2020-11-28 03:40:24)
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最終更新:2020年12月01日 11:46