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「アサシン、あたしさぁ、やっぱこの戦いに乗ることにするよ。」
自分の部屋の中で、美樹さやかは壁に向かってそう呟いた。
聖杯。ありとあらゆる「願い」を叶えるとされる存在。
かつて身も心も願いに振り回された自分にはとても疑わしい話に聞こえるが、今はそんな事は言っていられない。
円環の理から暁美ほむらによって引き裂かれた「鹿目まどか」の存在、そして保っていられた秩序。
まずはそれを何としても取り戻さなければならない。
記憶を取り戻し、自分が今隣にいるアサシンと出会ったのは、つい昨日だった。
≪いいのか?マスター。》
アサシンが、霊体化したまま聞き返す。
≪君がやろうとしているのは、他人を殺すことにも繋がることだぞ?》
「まぁ、そこも考えたんだけどさ・・・」
さやかは、明るく、しかし元気はあまり感じられない口調で返す。
「・・・他人の願いを踏み台にしたことなら、もうあるからさ・・・」
願いを求めて、やがてその因果を暴走させた魔法少女の成れの果てである魔女。
それを倒す・・・いや、たおさなければならないのが、自分達魔法少女であった。
それは自分が円環の理に導かれても変わらない。後悔なんて、あるわけない。
「・・・・そうか、君の覚悟はよく分かった、僕も君と共に、この聖杯戦争を勝ち抜こうとすることを誓おう。」
アサシンの、穏やかな声が聞こえ、目の前に彼の白いジャケットを着た青年の姿が姿を表した。そしてさやかも、本来の陽気な態度で応える。
「オッケー!こちらこそよろしく頼むよ!アサシ・・・」
「それともう一つ。」アサシンがまた言ってきた。
「えっと・・・今度は何?」さやかが聞き返すと、アサシンが左手の手袋を外し、素肌が露わに
なった左手を自分の目の前に広げてみせた。手の甲には、ワインレッドの牙にも半月にも見えるような模様にワインレッドの冠のようなものをあしらったものを組み合わせた異様な、
おぞましい紋章があった。
「さっきも話した通り、僕の正体は多くの皿に乗った人の魂を食らった吸血鬼の王だ、
そんな者をサーヴァントとして使役することに、何の躊躇いはないのか?」
アサシンの真名、登太牙。
かつて魔族、ファンガイアの王として君臨し、人の食事は食べたことがないという程に
ライフエナジーを食し、更には人間と深い関係を持ったファンガイアを処刑したとされる
吸血鬼だ。これだけ聞いたら、自分もいつか殺されるんじゃないか、こんな人類の敵と
組めるか、と魔法少女になったばかりのさやかなら考えるかもしれない。しかし、
「いいって、いいって、そんなこと、あたしも似たようなものだし。」
そういうとさやかは三画の令呪が宿っている左手の指にハマっている指輪から卵状の宝石、「ソウルジェム」を取り出した。「あたしの魂ってさあ、実質この中に入っているわけ。
要するに今のあたしはこれを通して死体を動かしている様なもの、言わばゾンビ。むしろ
人外がサーヴァントで気が楽になったって感じ。それに、そんな事わざわざ言ってくれるなんて、あんたもそこまで悪いやつなんてないんでしょ?」
いつもの軽い調子で返した。やはり人外である事についてはよく分かっていたからか、
そこまでアサシンが悪い人物に見えなかったからかは分からないが。
「・・・・そうか、すまない、僕も少し気が楽になった。」
アサシンは、はにかんだような笑みを見せると、また手袋を左手に戻した。
「それじゃあさ、方針も決まったことだし気分転換にクラシックでも聞きますかね!」
「ああ、構わないよ、クラシックなら僕も気に入っている、弟がバイオリンを嗜んでいた
影響でね。」
「いやあ、それは奇遇!あたしの幼馴染もバイオリン引いててさあ、やっぱりサーヴァントとは気が合いますなあ!」

恋に破れ、理想に破れ、決して人間ではない二人の協奏が、今開幕を迎える。





【クラス名】アサシン
【真名】登太牙@仮面ライダーキバ
【性別】男
【属性】秩序・中庸
【パラメータ】筋力B 耐久C 敏捷A 魔力B 幸運D 宝具A+(サガの鎧装着時)


【クラス別スキル】

気配遮断:D
気配を遮断する能力。ただし、戦闘中は解除される。


【固有スキル】


処刑人:B-
人々を処刑した人が持つスキル。
属性が「悪」の英雄に対しパラメータに補正がかかる。
ただし、彼は属性が「善」ないし「中庸」のファンガイアも処刑したため、
あまりよく効いていない。

カリスマ:E
カリスマ性を表すスキル。
統率力はあるが、人望はそこまで得られない。

対魔力:C
魔力に対する耐性。
第一節以下の詠唱による魔術を無効化するが、大魔術、儀礼呪法などは防ぐのが
難しい。

王の紋章:EX
ファンガイアの王に代々受け継がれる王の証。月夜のごとき結界を生み出し、
敵を封じ込める他、Bランクの威圧を与える。


【宝具】

「サガーク」

ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:ー 最大捕捉:1

アサシンが物心つく前から行動を共にしていた使い魔。
ファンガイアが生み出した蛇にも円盤にも見えるゴーレム。
空を飛び彼の護る盾にもなるほか、彼の腰に巻き付くことで
「王の鎧」の一つである「サガの鎧」を装着させる。
サガの鎧は彼が掟を破りしファンガイアを処刑する際に
纏ったとされる鎧で、彼がアサシンとして呼ばれた時のみ持ってこられる宝具である。




「キバットバットⅡ世」

ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:ー 最大捕捉:1

ファンガイアの王が代々継承する「闇のキバ」の鎧の管理者であり、彼の使い魔である。
人種と同様の言語を喋る、尊大な態度が特徴のワインレッドのコウモリ。
アサシンの手の甲に噛み付くことで、彼に闇のキバの鎧を纏わせる。
闇のキバの鎧はその気になれば世界を破壊出来るとされるEXランクの危険な代物である、アサシンの切り札。だが、世界の破滅を行使するためには膨大な魔力が必要である。

【Weapon】

「ジャコーダー」
サガの鎧を起動するためのアイテム。腰に巻き付いたサガークに指すことで発動する。
また、先端から光の鞭を突出させて鞭として使うことも出来る。

「ウェイクアップフエッスル」
サガーク専用の小型の笛。サガークに吹かせてもう一度ジャコーダーを突き刺すことで
必殺「スネーキングデスブレイク」が発動できる。

【人物背景】

人のライフエナジーを糧とする魔族「ファンガイア」の王族の血を引く、王座の後継者。
表向きはファンガイアで構成された投資企業「D&P」の若社長で、人類の進化に貢献する可能性のある技術を見つけては、その関係者を抹殺させていた。
また、掟を破ったファンガイアを自分の手で殺めてもいた。しかし、異父弟であり親友でもある紅渡が、自分の婚約者である鈴木深央と恋愛関係を持っていることから彼との友情に亀裂が走り、彼をファンガイアに迎えようとする気持ちもやがて
深央の死により憎しみに変わり、ついには彼に王座を奪われたことから精神的に不安定な状態に陥る。
最後に自分の元に残った「キング」の座はよこすまいと母から強引に闇のキバの力を奪い取り、弟との決着に向かうが、互いにぶつかり合った内に和解。その後は渡と共に人間とファンガイアの共存する世界を創りあげようとしていった。
基本的に紳士的かつ冷酷な人物。人類を「家畜」と見なし裏切りのファンガイアにも容赦は無かったが、家族である渡や婚約者である深央には甘く、人間とファンガイアの
ハーフである渡をファンガイアに引き入れようとしたり人間とファンガイアを融合させる技術に例外的に投資したりと一族のためになることにならある程度人間に
もある種の温情を見せていたり、自らの養父である嶋護に対してもファンガイアの身体を埋め込んだ後に彼をファンガイアから引き戻したりと根本的な部分では優しく、いじめられていた幼少期の渡を助けてあげたりもした。


【サーヴァントとしての願い】
人間とファンガイアが完全に共存できる世界を創りあげる。


【方針】
マスターを守る。現在はサガークとキバットバットⅡ世に偵察を任せている。
マスターの性格上気配を遮断してでのマスター狙いは出来ない。




【マスター名】美樹さやか@劇場版魔法少女まどか☆マギカ叛逆の物語
【性別】女

【能力、技能】

  • 魔法少女
願いと引き換えに自らの魂を「ソウルジェム」と呼ばれる宝石に変えた魔法少女に変身
する能力。彼女の武器は剣と突出した治癒能力である。本来なら円環の使いの
力として自らが絶望した成れの果てである「魔女」としての力も使えるが、
暁美ほむらによって失われた。


  • ソウルジェム
タマゴ型の紺碧の宝石。彼女の魂の本体であり、魔法少女に変身するための道具。
擬似的な魔力炉としても機能する。本来なら魔力を消費すればするほど色が濁っていき、
彼女の精神状態が悪ければ悪いほど濁っていくスピードも早くなるが、円環の使いと
なった影響でそれはなくなっている。

【人物背景】
見滝原中学校2年生の、ごく普通の少女・・・だった人。偶然出会ったインキュベーターによって、想い人であり幼馴染である上条恭介の腕を元通りにするという願いと引き換えに
魔法少女になる。が、自分の魔法少女としての素質が親友である鹿目まどかには
及ばないと言われ、実は自分が人間ではないことを知らされ、あげく上条恭介を親友にである志筑仁美に取られ精神的に追い詰められ絶望、魔女へと変貌してしまう。
しかし願いの力で全ての魔女を円環の理へと導いたまどかにより心身ともに救われ
成仏。その後暁美ほむらのソウルジェムの世界に巻き込まれたまどかの記憶の
「カバン持ち」として百江なぎさと共にほむらを円環の理に戻そうとするも
ほむらが「円環の理」から「鹿目まどか」の存在を引き裂くという事態が発生。
それに巻き込まれる形で彼女の変えた世界に残ってしまう。
明るく正義感が強い性格だが打たれ弱い人物。また猪突猛進な人物だと思われがちだが
ほむらの本質を見抜くなど洞察力には優れている。


【サーヴァントとしての願い】
まどかを円環の理に戻し、ほむらを救い出す。


【方針】
自らの魔法少女としての力とアサシンの戦闘力を使ってうまく勝ち抜く。



候補作投下順



最終更新:2016年03月03日 22:59