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【1日目】



「ったく、どうなってんだ、一体……」


 金田一一は、一日の授業を終えた後、街に出て、どこか俯きながら、縛りあげた長い後ろ髪をぽりぽり掻いていた。
 ボサボサで、清潔感の欠片もない頭だが、こうしてそれを掻いているという事は、疑問にぶち当たり、彼の頭の中がすっきり纏まっていこうとしている証でもある。

 何を隠そう、はじめは、同じ苗字の有名な名探偵の孫だ。
 そう、もはや、日本人ならば、その名を知らぬ者もいないであろう名探偵、金田一耕助。
 金田一耕助といえば、あの戦後最大の難事件として有名な「獄門島」の殺人事件を解き明かしたのが一番有名な逸話だろうか。
 その祖父の血を引き継いでいるだけあって、彼自身も、高い知能指数とひらめきを持っており、これまでも幾つもの難事件を解決している。
 いわば、英霊の孫と言い換えても良いのが、はじめだ。
 しかし、残念ながら、彼は今のところ、聖杯戦争については知らない。

 勿論、彼は、その高い直感で、既に世界の違和感にも気づいている。
 同じ高校に通っていた死者が数名蘇っている事や、同じ高校に通っていた逮捕者が数名当然のように通学している事を知ったのが、そのきっかけだった。
 死者、逮捕者、ともにそれなりの数がいるが、それが全員、校内に平然といるのである。
 思わず、全て思い出したはじめは、すぐに手を合わせて、「成仏してくれ~」と叫びながら頭を下げて、クラスの人間に不審がられてしまったくらいだ。


(どうも納得いかないんだよな……あいつらが生きてるって言われても。確かに、悪い事じゃないんだけど……)


 これでは、まるで学校がお化け屋敷である。
 昨日までの平和な学校生活とは、まったく様相が違っている。
 それに対して、自分の幼馴染の七瀬美雪も含め、誰も疑問を持っていないというのだから不思議だ。
 はじめの方が却っておかしいと思われているくらいである。


(……参ったよ、ジッチャン。流石に、今回ばっかりは、考えてもすぐに解決できそうにないぜ)


 はじめも、当然、妙だと思っている。
 自分が夢を見ているか、あるいは、夢を見ていたか、でなければ説明がつかない。
 しかし、その可能性はまず真っ先に捨て去った。そんな事を考えたら全てが根底から崩れるからだ。
 いつものように、「考えろ金田一!」と何度も頭に鞭を打って思考を加速させたが、それでも全く推理に進展はない。
 まったく、合理的な理屈が見つからないのだ。
 何せ、死んだ人間が、蘇るなど、絶対にありえない事のはずなのだから――。

 だから、今度ばかりは、一度、自分の中の常識を全て捨て去る覚悟で挑むしかなかった。
 ずっと前に死んだ人間が、瓜二つの別人などではなく、そっくりそのままそこにいるのを説明する理屈はこの世に存在しない。
 しかし、既にそれを体験してしまった以上、それを信じなければならない状況にあるのだ。
 それを念頭に入れたうえで、自分はなぜそんな状況にあるのか……と、最初に「推理」を行おうとしている。


(いつもの事件とは、全くタイプも違うし……。
 まずは、オッサンや明智の所に行って、過去の事件データを確認しとかなきゃ――)


 殺人事件の捜査ならば得意であるものの、逆に、人が死んでおらず、「人が生き返る」などという事件は初めて直面するはじめだ。
 今、はじめは、最初に、確実にそのデータがあるであろう警察署に向かおうとしていた。
 この近くの警察署には、親しい警察の人間人がいるし、顔も利く。
 その為、民間人なら不可能な事件記録の閲覧も可能となる。

 過去に自分が関わった事件データの確認を行い、本当に起きていたかどうかを確認するのだ。
 美雪は勿論、自分の記憶までついさっきまで丸ごと書き換えられていたのだから、「記憶」はあてにならない。
 だとすれば、今度調べるべきは、「記録」じゃないのか。
 記録があるのは、警視庁や警察署だ。はじめが関わった事件も残ってるはずだ。
 ここに無かったとしても、後でフリーライターのいつき陽介に調べてもらうという手もある。


「ん……?」


 と。
 まっすぐ警察署へと向かっていたはじめの前に、ふと、零れてくる夕日を遮るような、長い影が落ちてきた。

 それは、かなり長い――。
 余程長身の男が影を作っているような気がした。
 それで、はじめは思わず、前を向いた。


「随分と頭の悪そうな顔だな……。
 コイツが俺がこれから一緒に戦うマスターだと思うと頭が痛くなるぜ――」


 誰だ……?
 はじめの思考も、ふとその瞬間に遮られた。
 一度考えると没頭し続けるはじめには、目の前の人間の登場は、ちょっとした刺激にもなったのだろう。

 何せ、そこにいたのは、身長190センチを超えるであろう、筋骨隆々の大男である。
 しかし、まるで海外の彫刻像のように、堀が深く、細長い顔は、殆ど美青年と言って良い。
 どこか、その男に威圧感さえ覚えながら、はじめは後ずさる。
 何メートルも離れていたが、それでも結構な威圧感であった。


(な、なんだ!? このデカい男……っ!)


 などと考えている内に、その男は、まっすぐはじめの方に近づいてくる。
 彼は、明確にはじめの方に向かってきているように歩いてきた。
 視線は明らかにはじめの顔を見ていたし、影は徐々にはじめの全身を飲み込んだ。
 まるで見下ろすように、はじめの顔を見つめたままだ。
 はじめは、思わず、蛇に睨まれた蛙のように動かなくなった。
 しかし、大男を見上げたままだ。


「あ、あんた、一体……」


 はじめは、思わず好奇心からそう訊いてしまう。
 体格差から危険信号は発されているものの、それに好奇心が勝ってしまったようである。
 男は、冷静な声色で答えた。


「一度しか言わねえから、よく聞いておけ。
 俺は、『アーチャー』……いや、『空条承太郎』だ」

「空条……承太郎……?」

「ああ。残念ながら、お前は、この『聖杯戦争』で、俺の『マスター』に、そして、俺はお前の『サーヴァント』に選ばれた。
 気に入らねえが……ひとまずはこの世界について、お前に話しておくぜ」

「聖杯、戦争……それに、『この世界』だって……?
 あんた、もしかして、今の状況の事、知ってるのか……!?」


 うろたえるように聞いたはじめに、承太郎はコクリと頷いた。
 何やら、本当にはじめの知らない事を全て知っているようである。


「死にたくなければツラを貸せ。誰も見てない所で話す必要がある」

「……」


 はじめは少し考えてから、警戒した表情ながらも、承太郎という男の後を追った。
 彼の背中を追わなければ、このまま何もわからないままだと何となくわかっていたからだ。
 はじめにも、突然現れた承太郎の事は信頼しかねたが、この奇妙な誘い方を見るに、危害を加えるつもりではじめを呼んだわけではないだろう。
 自分が異常な状況に巻き込まれているのはわかっている――それなら、そのヒントを聞いておきたい。
 承太郎も、こうもあっさりはじめが顔を貸してくれるとは思っていなかったようだが、ひとまず、別の人気のない場所に連れだした。



◆ ◆ ◆ ◆ ◆



 承太郎が長い足を組んで座っているのは、近くの公園のベンチだ。
 この時間、既に児童への帰宅を促す鐘の音は鳴っており、公園内はすっかり人気がなくなっていた。
 だからと言って、全く人がいないというわけではないが、あの程度の人目はいちいち気にしていられない。
 むしろ、全く人気のない場所に行ってしまえば、却って不自然に見えるくらいである。
 このくらいの方が丁度良い。
 公園を指名したのは、はじめの提案だったが、思ったよりも良い場所を選んでくれたものだ。


「お前の名前は?」

「……金田一一だけど」


 はじめは、正直に本当の名前を告げた。
 ここで偽名を使っても何の意味もない。


「金田一か。どこかで聞いた事のある名前だな。国語学者と、それから、えっと……」

「――金田一耕助?」

「そうだ! そんな名前の名探偵がいたな。……尤も、小説の中の話だが」

「いや、小説の話じゃないよ。金田一耕助……俺のジッチャンなんだ」


 祖父ははじめの自慢でもある。
 生まれながらにして、特別な血統と、犯罪を赦さない正義感を受け継いだわけだ。
 承太郎は、少しだけ目を見開いた。


「……そうか。それは流石に驚いたぜ」


 別段、驚いたわけでもなく、どうでもいいといった様子で承太郎は言った。
 しかし、多少、面食らったのも事実だろう。
 彼も少々、特別な因縁のある家系だった故だろうか。


「だが、名探偵の孫にしては、随分無警戒に俺に着いてきたな」

「あんたが俺をどうにかする事はないと思ってたからね。
 ……あんたみたいな奴の恨みを買った覚えはないし、俺を殴りたいんだとしてもそういう誘い方じゃなかった。
 それに、『死にたくなければ』って言っただろ?
 その割には、脅してるニュアンスでもなかったし、誰かに強制されている感じじゃなかったから、逆にあんたは信用できると思ったんだ」

「……やれやれだぜ」


 呆れたような言葉をかけて帽子を深く被る承太郎だが、あまり本心から呆れているようには見えなかった。

 はじめはゴクリと息を飲む。
 実を言えば、これも推理というほどの事ではない。あくまで、一つの賭けのようなものだ。
 承太郎が信頼できる相手だと思っているわけではなく、こうしなければ自分の疑問が氷解しないからこそ承太郎についていった。
 それこそ、頭のおかしな奴だったら理屈なんて通用しない。
 このまま、殴られるかもしれないし、仲間を呼ばれて暴行されるかもしれないというのは少し思っていた。

 だから、いざという時に目立つ場所にもなりうる住宅街近くの公園を話し合いの場所に選んだわけだ。
 承太郎に或る程度信頼が置けたのは、その場所で話す事を呑んだからである。
 どうやら、はじめの考えていた事を、承太郎も理解しているらしかった。

 ……ただ。


「金田一。一つ言っておくが、お前はこれから、恨みを買った覚えがない奴にも狙われるハメになるぜ」


 承太郎は、低く抑揚のない声でそう言った。
 胸をナイフで突き刺されたように、はじめはその一言で固まった。


「……!」

「それが、俺の言っている『死にたくなければ』って言葉の意味だ。今から、黙って俺の話を聞け」


 そして、承太郎は、金田一の目の前に人差し指をつきつけた。



「――――お前が今いるのは、お前が本来いるべき世界じゃない」



 それから、承太郎は、聖杯戦争について、はじめに向けて語り出した。
 この承太郎の話で、はじめが先ほどまで持っていた疑問は全て氷解していく事になる。
 それは決して、はじめにとって、全て、簡単に納得できるほどの事ではなかったが――。



◆ ◆ ◆ ◆ ◆



 ……それから、数刻。
 はじめは、警察署に行く予定を変え、結果として、そのまままっすぐ家に帰る事になった。

 この頃、ある事件が起きた関係で、警察署は非常に忙しい状況にあったのだが、その中途でアーチャーに会えたのは幸いだろう。
 それこそ、はじめならば、事件が起きた江東区まで足を運びかねない。
 そして、今、丁度、夕飯の時間という訳である。


(なんでこうなってんだよ……)


 しかし、はじめは腑に落ちない顔でうなぎを食べていた。
 それは、自分が危険な聖杯戦争の参加者になったからでも、本当の世界じゃない場所に来るハメになったからでもない。
 そんな繊細な神経をしているならば、これまで七十件以上の殺人事件に巻き込まれている時点で、とっくに発狂しているだろう。


「なかなか美味いな……。ここの奥さんは、かなり良いメシを作るみたいだ」


 彼のうな重の味が薄いのは、アーチャーこと空条承太郎が、金田一家に住み着く事になったからだ。
 そして、こうして、承太郎も一緒に夕食の卓を囲んでいる。

 空条承太郎という名前の通り、日本育ちなので、その外人じみた顔に反して和食も好んでいるらしく、箸の使い方も上手である。
 承太郎の登場で、はじめの晩飯のうな重のうなぎの量が、明らかにいつもの分量より少なく、しかもタレが全然かかってないところが全部はじめに来ている。
 この家の人間であるはじめよりも、承太郎の方が多くうなぎが寄せられているのは、全く、どういう事だろう。
 確かに、これも全部、偽りの食卓と言えばそれまでなのだが、やはり、どんな場所でも美味い物は食べたいのである。
 こうして、豪勢な飯の日に限って、来客にそれを取られるのははじめの家のジンクスなのだろうか。


「まあ、空条さんたら~! お上手ね~!」


 はじめの母もこんな様子である。
 これだけ顔が良くてワイルドな客人が来てしまえば、態度が変わるのも仕方ない。
 イトコのフミも、「おい、ハジメ! このイケメン誰だよ!」と小突いてくるが、はじめはそれを無視している。
 要するに、女性はメロメロなのである。

 この調子で美雪まで取られたら……と、はじめの脳裏に嫌な予感がよぎる。
 いくら模造された世界とはいえ、そんな事になったらはじめは破滅だ。
 その想像だけはすぐに振り払っておきたかった。


「――まったく、あんたもこんなにカッコいい友達が泊まりに来るならもっと早く言いなさいよ!
 言われてればもっと奮発できたのに……」

「……んな事言ったって、今日突然言われたんだもん! しょうがないだろ」

「ねえ、でも、空条さんはこれから何日か泊まっていくんでしょう?
 それなら、明日からもっと良い物を作っておきたいわねぇ」

「普段通りでいいだろぉ! 突然気合い入れなくたって」


 はじめは、内心「第一、友達じゃないし……」と、独り言ちた。
 しかし、遠方から訪ねて来た友達という事になっている。
 そうしなければ、承太郎を家に置かせてもらえないからだ。
 はじめの受難の原因である承太郎は、どこか余裕のある笑みで金田一親子を見ながら夕飯を頬張っていて、少し腹立たしい。


『……すまんが、泊まる場所が手配できそうになくてな。
 今日からお前の家には世話になる事になる。
 ただし、代わりに、お前の言う通り、お前やお前の近しい人間は全て俺が保護する」


 夕方に話した内容では、こんな感じだ。
 要するに、承太郎がここに泊まるのは、交換条件によるものという事になる。

 確かに、聖杯戦争のルールからして、承太郎を手近な所に置いておくのは当然なのだが、ただでさえフミという居候がいるこの家が余計に居心地が悪くなってしまうだろう。
 承太郎が泊まれる部屋ははじめの部屋くらいしかない今、承太郎は必然的にはじめの部屋に泊まる形になるわけだ。
 こんな大きな人間が入ればそれだけで圧迫されるし、エッチなDVDも見づらくなってしまう。いくらなんでも、居心地が悪すぎるだろう。


(まあ、仕方ないっちゃ、仕方ないんだけどさ……)


 サーヴァントとしての空条承太郎に託した命令は、『自分の周囲の人間の保護』のみだ。
 聖杯はいらないし、脱出方法を探し出すまでは、承太郎にはここのガードマンをやってもらう。
 はじめと承太郎は、それを条件とした同盟関係を受け入れた。
 家に泊めてやらなければ、ちゃんと働いてくれるかもわからない。まだ承太郎の性格もよくわかっていないのだから。

 ゲームのNPCのような物であるとはいえ、この世界の中にははじめのように別の世界から連れてこられた人間も紛れ込んでいるかもしれない。
 何かのきっかけに記憶が戻って来るシステム上、美雪や母さんが本来の記憶を失った彼女たちである可能性も否定できないわけだ。
 それゆえ、NPCの犠牲も最低限にとどめなければ危険であるのは明らかだった。
 はじめだけじゃなく、それを守る役割も、彼に担わせた。
 その点において、はじめも後悔はしてない。


(別の世界、か――)


 はじめは、――半信半疑であったが――、ふと、思う。
 親しい人の死や、引き起こした悲劇までが、全部、この世界にはない。
 それが少し、切なくもあった。
 この世界の人間がこれから殺人事件を引き起こそうとするか否かはわからないが、未来を知っているのなら止めたかった事件も数えきれないほどある。
 尤も、ここでそれをしたところで、元の世界に影響はないし、止めようにも難しい所は多い。


(……)


 今更、そんな事を考えていても仕方ない。――はじめは、すぐにそう思った。
 やはり、頭をすぐに切り替える必要があった。
 そう、ここに捕らわれた人間がどれだけいるのかわからないが、それが全員で生きて帰れるように、常に頭を働かせなければならない。
 聖杯戦争に飲み込まれて、殺されてしまわないように……。



(……大丈夫。俺はきっと、元の世界に帰ってみせる。
 何たって、俺は、あの金田一耕助の孫なんだ――! ジッチャンの名にかけて……必ず!!)







【CLASS】

アーチャー

【真名】

空条承太郎@ジョジョの奇妙な冒険

【パラメーター】

筋力D 耐久C 敏捷D 魔力C 幸運A 宝具EX

【属性】

混沌・善 

【クラススキル】

対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

単独行動:C
 マスター不在でも行動できる。
 アーチャーの場合、マスターを失ってから一日間現界可能。

【保有スキル】

黄金の精神:A
 「正義」の輝きの中にある精神。人間賛歌を謳う勇気と覚悟の心である。
 勇猛、戦闘続行を兼ね備えた特殊スキル。

心眼(偽):B
 直感・第六感による危険回避。
 虫の知らせとも言われる、天性の才能による危険予知。視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。

海洋知識:A
 海洋生物について学者レベルの知識を持つ。
 その為、海に深い関わりのある相手と遭遇した場合、その真名や特性を即座に看破する事が可能となる。

【宝具】

『星の白金(スタープラチナ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人

 空条承太郎の持つ幽波紋(スタンド)。
 高い筋力と戦闘力を有し、生身の人間である本体・承太郎の代わりに戦闘を行ってくれる。
 他のスタンドを寄せ付けない桁外れな破壊力、スピード、精密動作性、視力、動体視力を持ち、眼前から発射された銃弾を指で摘んで止める事さえも可能とする。
 アーチャーとしては、この『星の白金(スタープラチナ)』が金属製の弾丸などを拳銃のようなスピードで射出する事もできる為にクラス適正があるとされる。
 この宝具の使用中は、Aランクの『千里眼』のスキルも付随され、遠距離からの攻撃を回避する事も可能。
 【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - A / 成長性 - 完成】

『JOJOの世界(スタープラチナ・ザ・ワールド)』
ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:∞ 最大補足:∞

 宝具『星の白金(スタープラチナ)』による時間停止能力。
 この宝具の真名解放を行うと、承太郎と『星の白金(スタープラチナ)』以外、自らのマスターも含め誰も対応できない独自の時間停止世界が始まる。
 その為、この宝具の真名を解放すると、アーチャーは光さえも超えるスピードで動く事が可能となる。
 ただし、その限界時間は5秒程度で、再使用には数呼吸時間を置く必要がある。
 また、例外的に、同種の能力を持つ相手がこの時間停止に対応できてしまう場合がある。

【weapon】

『帽子』
 彼のトレードマーク

【人物背景】

 『ジョジョの奇妙な冒険』の第3部に登場する主人公。第4部、第6部にも主要人物として登場する。
 肉体は17歳~20歳ごろの若い頃であるが、記憶はあくまで死亡時までの物を有している。
 ちなみに、能力も、全盛期を基準にしている為、スタープラチナ・ザ・ワールドは5秒まで可能。

 職業は海洋学者。
 高校時代に「スタンド」の力に目覚め、母を救う為に仲間と共に、DIOを倒す冒険に出た事がある。
 父は日本人ジャズミュージシャン・空条貞夫、母はジョセフ・ジョースターとスージーQ夫妻の一人娘ホリィ。
 このように、ジョースターの血統を引き継ぐハーフであり、後にアメリカ人女性と結婚。娘・徐倫を授かっている。
 互いに引かれ合うスタンド能力を持つ事で、40代で亡くなるまで、善悪問わず多くのスタンド使いと出会い、戦いに巻き込まれた。

【サーヴァントとしての願い】

 自分の死後の娘の様子を確かめたい。
 だが、ひとまずはマスターの方針に付き合ってやる。

【基本戦術、方針、運用法】

 戦闘力は十分だが、『星の白金(スタープラチナ)』の射程が射程なだけに、一般的なアーチャーとは使い勝手が異なる(ただし、弾丸などを弾きだす事で遠距離の相手にも攻撃する事は一応可能である)。
 承太郎自身も、体力、頭の良さ、度胸がいずれも人並以上とはいえ、あくまで肉体は普通の人間なので、生命に損傷を受けるような攻撃を受ければあっさり死んでしまう。
 『星の白金(スタープラチナ)』の本体である承太郎と、マスターであるはじめが同時に弱点になってしまうが、自己防衛は彼らの持つ機転に期待するしかない。

 性格面では、口は悪く、気に入らない相手には絶対に従わない為、サーヴァントとしては扱いづらいだろうが、方針の合うマスターならば、共同戦線を張るだろう。
 今回のはじめも、比較的まともに意見が合致した部類だが、それでも、令呪など自分に都合の悪いルールはあまり話していない。
 そうした協調性の薄いマイペースな部分は、場合によっては凶と出る事もあるかもしれない。





【マスター】

金田一一@金田一少年の事件簿

【マスターとしての願い】

この聖杯戦争からの脱出。

【weapon】

特になし。

【能力・技能】

『推理力』
 何といってもその祖父譲りの高い推理力。IQ180という驚異的な知能指数を持つ。
 これまでに多くの難事件を解決しており、その能力は警察内部でも一目置かれている。警視総監賞を受賞しそうになった事もあるが、総監の前でAVを再生した為に取り消しになった。
 また、学校の成績は悪いが、中学生まではちゃんと勉強していたらしく、不動高校の入学時の成績は高校始まって以来のトップだったらしい(そうは見えないが、当初の公式ガイドブックでも、「中学の時は勉強していたのかも」と書かれている)。
 初期はその片鱗が見られ、「異人館村」では長々と「ダビデの星」について解説するシーンなど、後期からは到底考えられないような理知的なシーンもある。
 「悲報島」や「雪影村」では中学生レベルの理科に関しては当たり前に知っている描写もあったが、「天草財宝伝説」などでは天草四郎、「ゲームの館」では鎌倉幕府を知らないなど中学生レベルの社会科すらわかっていない姿も見受けられる。
 ただし、「異人館村」、「秘宝島」、「首吊り学園」など一部事件では、何らかの形で推理を失敗する描写も見られ、あくまで完全であるとは言えない。

『人脈』
 相当の人脈があるのか、クラスには多数の友人がいる描写があり、過去の友人から招待を受けるなどの形で事件現場に足を運ぶケースも多い。
 たまに、クラスの友人が代返をしてくれるとか……。

『卓球』
 一応、特技。
 製作者いわく、「亡霊学校殺人事件」のトリックの都合で作られた設定らしく、この話以外では特に話題に挙がらない。
 他のスポーツはほぼダメ。

『マジック』
 祖父にマジックを仕込まれており、その為、自らもプロのマジシャン顔負けのマジックを行う事が出来る。
 そのほか、そんな手先の器用な一面を活かし、スリなども行う(ただし犯罪には使っていない)。

『スケベ』
 スカートから見えるパンツの色で不動高校の先輩の名前がわかるという無駄な特技まで持っている。
 ただし、桜樹るい子(「学園七不思議」)や宗像さつき(「魔神遺跡」)以外の先輩の多くは初対面として扱われる事が多い為、別に先輩全員がわかるわけではない。
 「魔術列車」では、目隠しして身体に触れるゲームを婦警たちと行っており、その際には次々と相手のバストサイズや体格で名前を当てている。

『ゲーム』
 テレビゲーム好きで、そこそこ強い。
 これは時代によって内容が代わり、かつては「バーチャで酔拳のジジイ使えば負けない」と言っていったが、最近はスマホでアプリをやっている。
 それに限らず、知的ゲームは相当得意で、将棋や囲碁は、ほぼ未経験でも経験者をうならせるレベルの腕前を持つ。

『死神』
 行く先々で殺人事件に巻き込まれるという特異体質であり、現時点で70件以上もの殺人事件に偶然巻き込まれている。
 中には、「邪宗館」、「狐火流し」など、事件そのものがはじめの行動が遠因となって発生しているケースも……。
 ただし、一方で、逆に、「氷点下15度の殺意」のように、金田一がいなければ死人が出ていたのを、彼の救護で重症レベルで済ませた事件もあるほか、「悲恋湖伝説」では、ある登場人物が「酷い事件を解決する為に天命が君を呼んだ」と解釈している事もある。

『男性的魅力?』
 女性関係では、上述の通り幼馴染の七瀬美雪と両想いであるが、なかなか進展していない。ただし、「グランドフィナーレ」では、キスを交わしており、それ以前にも抱き合う描写などもある。
 また、アイドルの速水玲香にも好意を寄せられており、金田一自身も「好みのタイプは玲香」であるとしているが、やはり本命は美雪。好みのタイプと本命はやっぱり違う。とはいえ二股もかけようとする。
 ちなみに、美雪によると、金田一の初恋は小学校の時の共通の幼馴染であった高森ますみ(「仏蘭西銀貨」)であると言っているが、金田一自身がそうした素振りを見せる描写はない。
 作中では、「怪盗紳士の殺人」の和泉さくら、「天草財宝伝説」の三浦エミリ、「雪影村」の太刀川都、「邪宗館」の常葉瑠璃子など、多くの女性キャラに好意を寄せられている。

【人物背景】

 誰よりも犯罪を憎み、誰よりも犯罪者を憎まない少年。
 かの名探偵・金田一耕助の孫(母方の祖父)にして、IQ180の天才高校生。
 東京都不動山市内にある私立不動高校の2年生で、8月5日生まれの獅子座(公式ガイドブックでは昭和53年とされているが、この辺はサザエさん時空なので気にしてはいけない)。本籍は埼玉県。B型。
 普段は成績が悪く、運動音痴で、サボリやエスケープも行う劣等生で、学校では先生に怒られる事もしばしば。スケベでお調子者で、酷い時は「屋上からバンジージャンプして遊んで大怪我する」など、おふざけで大けがをする場面も。
 しかし、そんな彼もひとたび事件が起こると祖父譲りの推理力や冷静さ、そして犯罪を許さない正義感で殺人の犯人たちを暴いていく。

 幼馴染の七瀬美雪とは両想いだが進展せず、「金田一少年の事件簿」では大半の事件で彼女と共に事件に巻き込まれる事になる。
 決め台詞は、「ジッチャンの名にかけて!」、「謎はすべてとけた!」。

【方針】

 聖杯戦争からの脱出。

【備考】

 不動高校では、はじめが解決したいくつかの事件が発生していなかった形に改竄されています。
 ただし、「オペラ座館殺人事件」の剣持警部や「悲恋湖伝説殺人事件」のいつきさんのように、事件を通してコネクションが出来たレギュラーキャラについては、はじめとの関わりがある物として扱われているかもしれません。

 また、承太郎は、令呪についてははじめに話していません。



候補作投下順



最終更新:2016年03月03日 23:29