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聖杯―――それはありとあらゆる願いを叶える事が可能とされる万能の願望機である。


その聖杯を求める者達はマスターとして従者であるサーヴァントと契約し、他のマスターと競い合う。
聖杯を手に出来るマスターは一人、勝ち残った一人だけが願いを叶える事が出来る。


それが聖杯戦争のルール
現在は、この『東京』と呼ばれる街で多数のマスターが己の願いを賭けて
討ち、討たれ、滅ぼし合っているのだ。
マスターとして呼ばれた、この私も望む望まないに関係無く戦禍に身を投じるのだ。


「覚悟は決まったか?」

男はマスクを磨きながら現状を再確認していると
背後から実体化したサーヴァントが姿を現し、肩にポンと手を乗せた。

「覚悟も何も既に賽は投げられたのだろう?戦場で敵前逃亡などすれば軍人なら銃殺刑だ」
「それを聞いて安心した。途中で戦いから降りようとするような腑抜けがマスターでは優勝を狙う処ではないからな」

オールバックにした髪型のサーヴァントは冷笑しながらマスターである私、ラウ・ル・クルーゼを
まるで品定めするように見下ろしていた。
このサーヴァントにとって、自分が使える存在であるか見極めようとしているのだろう。
もし、彼の御眼鏡に適わない存在と見なされたら、おそらく私は処刑されるだろう。

この冷淡な眼差しと態度、そしてアサシンのクラスとして現界された所を考えると。
使えぬと判断すれば親兄弟ですら容赦しないかもしれない。
そんな残酷さをこのアサシンから感じ取ることができた。

「それと、あと一つ聞いておきたい。貴様は聖杯を手にしたら何を望む?」

「……ふむ。それだが私は気が付いたらこの街で生活をしていた。それだけで
 特に叶えたい願いがあって聖杯戦争に参加した訳では無いのだよ」

「つまり貴様は偶然にも迷い込んだだけのマスターということか」

「いや、私はこう考えている『物事に偶然は無い。全ては必然によって成り立っている』と。
 哲学者の言葉だが、だとしたら死んだはずの私がこうして生きているのも。
 聖杯戦争に参加しているのも全て必然による物なのかもしれない」

「なるほど、願いの無い貴様でも聖杯に選ばれた確固たる理由があると」

「私はこの聖杯戦争にいたく関心を持っている。例え願いが無くても。
 他のマスター達が何を望み、どう戦い、どう生きるか。
 彼らの目指す先にはどんな終焉が待っているのか。
 我が身が再び朽ちるその時まで彼らの足掻く様を見たいのですよ」


ヤキンドゥーエでの戦いの最中で消滅したはずの私がなぜいるのか。
聖杯か、それとも他の誰かの手による物なのか、それは私の知る由ではない。
だが、この舞台に呼ばれた以上は役者として振る舞おう。

どうも、この世界では魔術師という特殊な能力を持った人間達がいるようだが。
己が願望の為に争いは絶えず続いている。
どんな世界に行こうが、どれだけの力を保有しようが。
人間の本質は等しく変わらない、という事だろうか。


ならば私は、この身に渦巻く人類への憎悪を再び解き放ち、この舞台を漆黒に染めてやろう。
止められる者がいるなら、止めてみるがいい。
私の絶望と憎しみがそれらを打ち砕いてみせよう。

「アサシンよ、貴方の力を疑う訳では無いが作戦を建てる以上。
 どんな能力を保有しているか把握しておく必要がある。
 宜しければ一つ見せていただけると嬉しいのだが」
「いいだろう。我が宝具を見るがいい。いでよ!!選ばれし我らがジオンの将兵達よ!!!!」

ジークジオン!!ジークジオン!!」

まず一機目のロボットが出現した、特徴的な所として緑色のカラーに一つ目のモノアイ。
まるでプラントが開発したMSのジンを思わせるデザインをしていた。
サイズは人並みであり、とても人間が乗り込んで操縦できる大きさでは無かったが。

「石の上にも三年ー!私も頑張りまーす!」
「私たちが優勝するのだ~」
「ガンオンこそ至高!!艦これやFGOには負けねえ!!」

続いて、次々と色んな機体が出現した機体の一つ一つが言葉を発し、性格も違う。
どうやらアサシンが司令官として、この機体達を指示して動かすのがアサシンの戦い方のようだ。
宝具を展開したアサシンは演説をやり始め、機体達は歓声を挙げながら聞いていた。

私の知らない世界でもこのような兵器は生まれていたのか。
何だか奇妙な因縁を感じるよ、それはそれで……面白い。





【クラス】アサシン
【真名】ギレン・ザビ
【出典】機動戦士ガンダムオンライン
【性別】男性
【属性】混沌・悪

【パラメーター】
筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:D 幸運:C 宝具:B

【クラススキル】
気配遮断:E
 自身の気配を消す能力。技術ではなく策謀による暗殺を行っていたのでクラススキルの恩威は殆ど得られない。

【保有スキル】
軍略:B
多人数を動員した戦場における戦術的直感能力。自らの対軍宝具行使や、逆に相手の対軍宝具への対処に有利な補正がつく。

カリスマ:C+
軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。団体戦闘に置いて自軍の能力を向上させる稀有な才能。
ギレンへの信望者は数多く存在し、彼の死後も意思を受け継ぐジオニストによるテロが長年続いた。

拠点作成:A
司令官として指揮を執り、戦術を駆使する拠点を作成する能力。
拠点内にはサーヴァントを守る砲台が点在しているが迎撃を行うには歩兵の防衛が不可欠。
拠点その物が核となっているため、全ての拠点の破壊はサーヴァントの消滅を意味する。

【宝具】
『戦術兵器(アトミックセット)』
ランク:E 種別;対拠点宝具 レンジ:1~100 最大補足:1000人
一撃で戦況を変える強力な兵器。
歩兵に運搬させて敵拠点傍に設置し、発動させる事で拠点ごと敵を葬る事ができる。
この宝具は拠点となっていない建築物の破壊は不可能となっているが
内部にいるマスターやサーヴァント、NPC等の殺害は可能である。

『誇り高きジオンの将兵(ジーク・ジオン)』
ランク:B 種別:大軍宝具 レンジ1~99 最大補足:51人
スペースノイドの独立を掲げ、戦場を駆け巡った51人の軍勢。
51人が様々な機体を保有しており、撃墜されても一定時間後に復活するが。
再出撃する度にマスターへの負担を強いることになる。

【weapon】
無し
 あえて挙げるなら戦術を駆使し、どんな残忍な手も平気で使う頭脳。

【人物背景】
ジオン公国の総帥にして階級は大将。デギンの長男。放映開始時の設定上の年齢は35歳。
『THE ORIGIN』では45歳。身長190cmの長身。少年時代から政治活動に参加し、デギンの隠退後は、ジオン公国の実質的最高指導者(総帥)となっていた。
TVや劇場においてはギレン自身の出番が演説等でしかなく、直接戦闘の指揮をする事自体が最後のア・バウア・クー戦のみとなる。
にも関わらず、彼が指揮を務めている局面では連邦を圧倒し続けた。
指揮官としても優秀だが、本来は戦略家といえる人物。
ガンダムの世界において彼の唱えた政治思想や世界観は巨大な影響力を持ち、次世代にまで波及していった。

【サーヴァントとしての願い】
過去をやり直しジオン公国を勝利させ、ザビ家による地球圏の支配を行う。

【基本戦術、方針、運用法】
自軍拠点を守りつつ、敵の居場所をレーダーや索敵で見つけ、始末する。
親兄弟ですら謀殺した冷酷さからして、非道な手段も容赦なく使ってくるだろう。


【マスター】ラウ・ル・クルーゼ
【出典】機動戦士ガンダムSEED
【性別】男性

【マスターとしての願い】
全人類への憎しみを果たす。

【weapon】
軍用の銃
 軍人としての役割を与えられたクルーゼが最初から所有している拳銃。

【能力・技能】
操縦技術
 失敗作のクローンでありながら、MSの操縦はコーディネイタ―をも上回る。
 空間把握能力に優れ、初搭乗でドラグーンシステムもたやすく使いこなせた。

【人物背景】
普段は仮面で素顔を隠している為「仮面の男」と呼ばれる。ザフト軍クルーゼ隊の指揮官。獅子を思わせるような癖のある毛質をしている。
地球連合軍のG兵器奪取の為、ヘリオポリスを襲撃、取り逃したG兵器の1体・ストライクと新造艦・アークエンジェルを執拗に追い、各地で戦闘を行った。
ムウ・ラ・フラガの父親・アル・ダ・フラガのクローンとして、キラ・ヤマトの父親・ユーレン・ヒビキによって生み出された。
オリジナルが既に高齢と言える歳のクローン故、テロメア遺伝子の減少短縮による老化と短命という問題を抱え。
細胞分裂を抑制する薬品を頻繁に服用し、年齢に見合わず老化した素顔を仮面で隠している。
自らを失敗作として扱った周りの環境や、自身を含むコーディネーターの研究とそれに対する人々の行動などを目にするうちに。
欲望のままに愚かな行為を続ける人類に対して憎しみを抱き、世界のすべてを滅ぼすことを目的として行動していた。

【方針】
聖杯戦争に参加する全てのマスターを殺害する。



候補作投下順



最終更新:2016年03月03日 23:43