眠らない街、東京。
かつてそう揶揄されたこの賑やかな大都市も江東区での連続殺人をはじめとした数々の不可解な事件が発生したことで、
行きかう人々は口々に不安を吐き出し、街中の空気は重々しくなりつつあった。
しかし、渋谷区の一角に存在するとあるホール。
そこで行われているアイドルのライブはいつも通りの賑わいを見せている。
普段より警備員が増員されている事を除けば以前と何一つ変わらないその光景はある種異様であった。
——————夢を乗せて 時空超えて とどけ!アイドル——————
その理由は至極単純、ステージのメインで歌う一人の少女が人気だからである。
その少女は数いる新人アイドルの中でも特に勢いに乗って抜きんでた存在感を持ち、
その純朴かつ快活な人柄に違わぬ優しい歌声は東京に漂いつつある陰鬱な空気を吹き飛ばすと専らの評判であった。
少々……いや、かなりドジをしがちな性分ではあったものの、その欠点ですらファンからは愛嬌のうちとして好意的に受け止められている。
壇上で観客の歓声を一身に受ける少女————その名を道明寺歌鈴という。
◇ ◆ ◇ ◆
「はぁ~……」
一日のイベントを全て終えて、プロダクション内の女子寮へ戻った歌鈴は自分でも驚くぐらい深いため息をついていた。
先日の事件のせいで今回のライブは中止になると思っていたのに、まさかそのまま決行されるとは……。
100人以上を手に掛けた大量殺人なんて現代の日本では到底起こり得ない犯罪があったのにもかかわらず、だ。
確かに人々は不安を口にするようになったが、変化はそれぐらいでみな東京から避難しようともしない。
まるで遠い国で起こった事件をテレビで知ったような反応なのだ。
異常な規模の大量殺人もそうだが、この東京が歌鈴の知るそれと全く別物になっていることはもはや明白だった。
やっぱり“彼女”が教えてくれたことは本当だったんだ――そんなことを考えていた瞬間。
『見事な舞台だったというのに顔色が優れないな、歌鈴』
「ふえぇっ!?セ、セイバーひゃん!?」
唐突に頭の中で少女の声が響いたために歌鈴は思わず情けない声を上げてしまう――上げた声を噛むというオマケつきで。
二重の失敗に顔を赤らめながらも彼女は慌てて口を押さえ辺りを忙しなく見回した。
―――そう、歌鈴もまた聖杯戦争のためにこの東京に招かれたマスターの一人なのだ。
誰かに今の声を聞かれたかもと焦っている歌鈴の様子を見て取ったか、再び彼女のサーヴァントであるセイバーが念話で語りかけてきた。
『そんなに慌てなくても大丈夫だ。今この辺りに人がいないことは確認済みだからな。
まぁ、聖杯戦争に確実は存在しないがね』
『こ、怖いこと言わないでくださいっ!……見てたんですか?私の舞台』
『ああ、君が歌っている最中に実体化してな。“聞き耳”を立てて客を一人ずつ調べていたんだ。あの人数を調べるのは少々骨が折れたがね。
―――心配しなくていい。あの中に“参加者”はいなかったよ』
『よ、よかったぁ……』
歌鈴はその言葉を聞いて今度は安堵のため息をもらした。
正直な話、ライブの最中に襲われたらどうしようと気が気でなかったのだ。
いざという時はセイバーが全力で守ると誓ってくれたものの、怖いものは怖い。
彼女のことを信じていないわけではないが歌鈴としては出来る限り他の主従に会いたくなかった。
『それで……やっぱり今後もアイドルの仕事を続けたほうがいいんですか?
何だか私たちのことバレちゃいそうで怖いんですけど……』
『……すまない、こればかりは君に協力してもらわねば私は持続した実体化すら困難だ。
人々から信仰を集めるのは他人任せにするべきじゃないんだが、サーヴァントとなった身で迂闊に人前に出るわけにはいかないしな。
幸いパスを通して君に向けられる信仰を私自身のものとして魔力に変換することは可能らしい』
『あ、あはは……何ていうかセイバーさんって本当に神様みたいですね』
最初に会った時にセイバーは人気を信仰という形で自らの魔力に変えられると教えてくれた。
未だに歌鈴には信じがたいことだが、彼女を召喚してから歌鈴の体を襲っていた奇妙な疲れが今は嘘のように無くなっている。
きっとこれが先のライブで人気を集めた結果なのだろう……。
神が現世に降りてこられるように巫女が神事で神楽を奉納するということは、実家が神社なだけあって歌鈴も知っているが、
まさかこういった形で自分が実践することになるとは夢にも思っていなかった。
セイバー自身は、自分は神そのものというわけではないと語っていたがなんとなく歌鈴には神と神に仕えている巫女のような関係に思えた。
―――もっとも正確には歌鈴が主でセイバーの方が従者なのだが。
『それに君は私を召喚する前から既にこの地で有名になっているらしいからな。
今から仕事を急に止めればこちらを嗅ぎまわる者をかえって増やしかねないし、
やはり今の活動を続けつつ協力者を私の宝具で探すことを勧めよう。
ただあくまで私は君の従者。君の判断に従うつもりだ』
『そうですか……うん、決めました!私ここでアイドルを続けてみます。
本当はこんな形で人気になんてなりたくなかったけど私の歌を楽しみにしてる人たちの期待にも応えてあげたいですし。
…何だかファンの皆さんを利用しているみたいで申し訳なくもあるんですけどね……』
『相分かった。案ずるな、歌鈴。私のスキルは彼らに何一つ悪影響を与えないさ。
それに君が言う通り確かに私は現界のために彼らを利用してるといえる。
だが君自身は皆を笑顔にしたい一心でその仕事に誇りをもって臨んでいるんだろう?
なら歌鈴、君が後ろめたく思う必要はないんじゃないか』
『はぅぅ、セイバーさんにそう言ってもらえると気が楽になります』
とりあえず今後の方針は一通り決まった。
未だに“あの日”以来夢の中にいるんじゃないかと思うこともある歌鈴だったがこれは紛れもない現実。
全くどこぞの巫女にもその優しさを見習わせてあげたいよ、と苦笑するセイバーをよそに
歌鈴は全ての始まりとなった日を思い出していた―――
◇ ◆ ◇ ◆
「お疲れ、歌鈴。今日のイベントも大盛況だったな」
「えへへ、プロデューサーさんが見守ってくれたら何時だって大吉級の大成功ですっ!」
今日のライブも大成功だった。
新人アイドルとして事務所に所属したばかりの歌鈴だったが、すぐにその才が周囲に認知され今や期待のアイドル扱いである。
歌鈴自身にもよく分からないが、まるでもっと前からアイドルとして活動していたように体が仕事の内容を覚えているのだ。
そう遠くないうちにもっと大きな舞台を任されるかもしれないと思うと今後の活動がなおさら楽しみであった。
そこで上機嫌になった歌鈴は思い切ってプロデューサーにある誘いをかけてみた。
「あ、あのっ、プロデューサーさん!もしよかったら今度また一緒に奈良に行きませんか?
まだまだ紹介していない名所がたくさんありますし、楽しいですよきっと!」
歌鈴はファンの喜ぶ姿は大好きだったが、それ以上に自分のプロデューサーの笑顔を見るのが好きだった。
それで恩返しも兼ねて自分の出身でもある奈良へ誘うことにしたのだ。
以前一緒に行った時も実家の神社を紹介したり様々な名所を観光したりして共に楽しんだものである。
これじゃまるでデートの誘いみたいだなぁ、と思いつつもプロデューサーの返事を待つ歌鈴であったが……。
「……?おいおい歌鈴、突然何言ってるんだ。お前と一緒に奈良に行ったことなんてないぞ?」
―――プロデューサーの返答はあまりにも予想外で素っ気のないものであった。
「えっ……」
「ははぁ、大方昔行った誰かと勘違いしたんだろう?
まぁ、ここならそういうドジもいいけど舞台の上ではしっかりしてくれよな」
さらに思いがけぬ言葉をかけられた途端、目の前の男性が歌鈴の記憶にない人物に変化したように思えたのだ。
立ち去っていくプロデューサー“だった”男の後ろ姿を彼女は呆けた顔で見送るしかなかった―――
◇ ◆ ◇ ◆
(ち、違う……。あの人じゃない!)
あれから急いで自室に戻った歌鈴は一人恐怖で震えていた。
自分にとって大切な恩師であるプロデューサーが全くの別人にすり替わっていたことに気づいてしまったのだ。
いや、それだけじゃない。この事務所の外観や内装だって自分が知るそれとは別だ。
ドッキリのような企画も疑ったが人の記憶まで忘れさせるなんてそれこそ人間に出来ることではない。
あの会話以来、頭にかかっていたもやが取り払われるように次々と歌鈴の“本当”の記憶が浮かんできたのだ。
なぜ、記憶を失っていたはずの歌鈴が元の世界でのプロデューサーとの思い出だけは失わなかったのかは定かではない。
曲がりなりにも巫女という形で神秘に携わった経験があるためか、
あるいはその思い出が外部からの操作程度で忘れることができないくらい脳裏に焼き付いていたためか―――
ともかく、記憶を取り戻したが全く状況が分からない。
夢の中にいるんじゃないかと思い切り頬をつねってみたが痛いだけだ。
一体これからどうすれば……そんな時だった。
「痛ッ!……な、何コレ?」
混乱する歌鈴の目を覚ますように右手の甲に痛みが走ったのだ。
そちらに目を向けてみれば手に奇妙な形の痣が――否、彼女にとって見覚えのある形だ。
そう、確かこの形は陰陽紋―――
「初めまして我が主(マスター)。セイバーのサーヴァント、只今馳せ参じました」
「ひゃあぁぁぁっ!?」
唐突に声をかけられて驚きのあまり尻餅をついてしまった。
痛みを堪えつつ声がした方向へ顔を向けてみれば、奇抜な容姿の少女が一人歌鈴に向かって跪いていた。
時代がかった服装、龍が描かれた豪奢なマント、そして何より目を引く獣の耳のごとく逆立った髪。
アイドルという職業柄、派手な衣装を着る機会が多い歌鈴だがさすがにここまで変わった格好になった経験はない。…多分。
一瞬同じ寮に通う子かと思ったが全く見覚えがないし、そもそも鍵をかけたドアがあるのに物音一つ立てずに部屋に入れるわけがない。
一体何者なのか――歌鈴には一つだけ思い当たるフシがあった。
(ひょ、ひょっとして……幽霊!?)
もし目の前の少女が幽霊だとしたら数々の怪現象も幽霊による祟りということで説明がつく!
混乱した頭でとんでもない結論を勝手に出した歌鈴は自分でも効果があるのかよく分からない祈りを捧げ始めた。
「はわわっ、幽霊さんどうかお怒りをお静めください~!」
突然の奇行にしばらく目を丸くしていた少女だったが、歌鈴が聖杯戦争について何の知識も持たないことを悟り再び彼女へ声をかけた。
「…確かに霊というのは間違っていませんが……。主よ、とりあえず落ち着いてください。
一から『聖杯戦争』について説明しましょう」
◇ ◆ ◇ ◆
「―――以上が『聖杯戦争』についての概要です。ご理解いただけたでしょうか」
「……………」
正直な話、セイバーと名乗る少女から語られた内容は理解の範疇を超えていた。
彼女の説明が悪かったわけではない。むしろ説明そのものは非常に分かりやすかった。
歌鈴が疑問に思ったことを予め知っていたかのように先んじて解説してくれたのだから。
だが、『聖杯戦争』とはまるでアニメやゲームに出てくるような代物で易々と信じられるようなものではない。
「信じられないのも無理はないでしょう。ですがこれは決して夢ではありません。
その証拠に貴方にいくつか私の持つ力をお見せしました。
おそらく、貴方以外のマスターもサーヴァントの召喚に成功し聖杯取得のために各々動き出しているはずです」
「そ、そんな事いわれても……」
しかし、半信半疑だった歌鈴に今の状況を理解させるためにセイバーは自らの能力の一端を披露したのだ。
ワイヤーも無しにふわりと宙に浮かび上がり部屋の中を右へ左へと自在に飛び回る姿には
否が応にもサーヴァントという超常存在の実在を信じざるを得なかった。
しかし、本当に聖杯が存在するとしても歌鈴に人を殺してまで叶えたい願いなど存在しない。
そもそも、彼女の大切なプロデューサーと一緒にアイドルとして一歩ずつ成長していくことが何よりの望みだったのだ。
現在進行形で願いが叶っていたのに、これでは願いを叶えるどころかその逆だ。
だからこそこの場ではっきりと自分の意見をセイバーに伝えなくてはならない。
昔の歌鈴ならこの状況で何も言えなかったかも知れないが、今なら言わなければならないことをちゃんと伝えられる。
「い、いくら願いを叶えられる物だって人を殺してまで手に入れたいとは思いませんっ!
今すぐにでもここから帰りたいくらいです。……そんな聖杯なんて私いらないですよっ!!」
勢いのままに聖杯の入手を否定した歌鈴は恐る恐るセイバーの反応を窺う。
願いを叶える過程で人を殺すことは絶対に許容できないが、それはあくまで歌鈴にとっての話。
中にはいかなる犠牲を払ってでも聖杯を手にして願いを叶えたい人がいるかもしれない。
そして、目の前の少女がそうでない保証はどこにもないのだ。
息苦しい静寂が部屋を包む中、ややあってセイバーが口を開いた。
「分かりました。貴方が聖杯を望まないのならば私もその決断に従いましょう」
「……えっ、あのっ、いいんですか?」
……あまりにも呆気なく自分の考えに同意してもらえたため、逆に拍子抜けしてしまった。
いや、確かに歌鈴にとっては願ったり叶ったりの展開なのだが、そもそもサーヴァントも願いを持っていると語ったのはセイバーの方ではないか。
そんな歌鈴の疑問に先んじてセイバーは答えた。
「確かに私にも望みはありますが、貴方が言った通り聖杯で叶えたいとは思いません。
……実の所詳しい事は後で話しますが、私には貴方が聖杯を望まないことが先に分かっていました。
ただ、貴方の口から直接そのことを聞きたかっただけなのです」
「そ、それじゃあ私がここから帰ることに協力してくれるんですか!?」
「勿論です。まして貴方はかつて私が愛し治めたこの国の子孫。
その上で私にとって縁深いかの地の出身となれば、尚更協力を拒む理由はありません」
その言葉にパッと歌鈴の表情が明るくなった。
どこか懐かしむように歌鈴に微笑むセイバーからは嘘偽りは感じられない。
歌鈴一人なら途方に暮れていた所だが、目の前の少女と二人でなら安心できる。
根拠があるわけではないがセイバーからは不思議な頼もしさが感じられるのだ
―――そう、歌鈴をアイドルまで導いてくれたプロデューサーのように。
「あのっ、それじゃ私のことマスターじゃなくて歌鈴って呼んでくれませんか?
私ちょっと堅苦しいのが苦手でして……もっと気軽に話しましょうっ!」
「ははっ、分かったよ。ではこれからよろしく頼むぞ歌鈴」
歌鈴の頼みに快く応え、セイバーは今までより大分砕けた口調で歌鈴に話しかけてきた。
ハキハキとしたその様子から、ひょっとしたらこの喋り方が彼女の素の口調なのかもしれない。
どちらにせよ今まで導かれる側にいた歌鈴にとっては従者のような態度をとられるよりも
フランクに話しかけてもらえた方が親しみやすい。
そんなセイバーに報いるために歌鈴も挨拶を返そうと大きく息を吸い込んだ。
元気な挨拶はアイドルにとっての基本であり最も大切なことでもある。
「こ、こちらこそよろしくお願いしまふっ!……あぁっ」
……緊張していたためか思い切り噛んでしまった。
どうしてこう自分は肝心な所で締まらないのだろう。見ればセイバーも笑いを堪えているではないか。
羞恥に顔を赤らめつつも慌てて歌鈴は話題を変えた。
色々とありすぎて今の今まで一つ大事なことを聞き忘れていたのだ。
「そ、そういえば私まだセイバーさんの本名を聞いてなかったです。
奈良に縁がある方なんですよね?」
最初の説明によればサーヴァントは基本的に神話や歴史に名を遺した人たちが呼び出されるらしい。
セイバーの口振りからすると彼女は日本の、それも奈良に縁がある人物なのは間違いない。
だが、地元の歴史は人並み以上には知っているはずの歌鈴にもセイバーと名乗る少女の本名は皆目見当がつかなかった。
首を傾げながら考え込んでいる歌鈴を前に、目の前の少女は悪戯っぽい笑みを浮かべて口を開いた。
「ふむ、それでは改めて自己紹介をしよう。私の名は――――」
「…………えぇぇぇぇぇぇっ!?」
自らが召喚したサーヴァント。
その真名と来歴を聞いた歌鈴は、本日二度目の尻餅をつく羽目になるのであった―――
◇ ◆ ◇ ◆
歌鈴が召喚したセイバー、その真名は豊聡耳神子(とよさとみみのみこ)。
——————かつてこの日出づる国で『聖徳太子』と呼ばれた存在である。
【クラス】
セイバー
【真名】
豊聡耳神子@東方Project
【パラメータ】
筋力B 耐久A 敏捷C 魔力B+ 幸運A 宝具A
【属性】
秩序・善
【クラススキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
【保有スキル】
仙人:D+
仙術を操る不老長寿の存在であり、神子は一度死を経て再び現世に蘇る術を使い仙人になった尸解仙にあたる。
錬丹により頑強な肉体を有し魔力を消費することで仙術による飛行や短距離の縮地(転移)の他、
「魔力放出」のように自身の仙力を武器ないし自らの肉体に帯びさせての強化や仙力そのものを様々な形で放出することが可能になる。
尸解仙は仙人の中で最も格が低い存在だが、術の触媒として宝剣を用いたためか神子は他の尸解仙とは一線を画した仙力を誇る。
天職の為政者:B
為政者として国を治める才能を示すスキルで、人々を導く能力が必要であるため同ランクの「カリスマ」も兼ね備える特殊スキル。
神子は神霊という信仰が高まると力を強める種族特性を有するため、このスキルで
自身あるいは自らとパスを繋げているマスターへ向けられる正の祈りや欲(有り体に言えば人気や信仰)を魔力として吸収することが可能であり
さらに東京都全域という規模で欲を集められるようになればBランクの「狂化」相当のステータスアップを獲得できる。
ただし、同様の規模で嫌悪などの負の感情を人々から向けられると魔力を集められないばかりか逆に全ステータスが1ランク下降してしまう。
気配感知:C(B)
宝具の影響で超人的な聴覚を備えており、それで効果範囲内の状況・環境を認識し、近距離ならば同ランクまでの気配遮断を無効化する。
また、宝具の制御に用いている耳あてを外すことで数値が1ランク上昇する。
あくまで聴覚に基づくスキルなので、何らかの理由で失聴してしまった場合にはこのスキルは消失する。
神性:C
神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
生前は人間であった神子だが数々の偉業により信仰を集め、存在の神格化が行われたため
死後に神霊となった逸話をもつ。
【宝具】
『十人の話を同時に聞くことが出来る程度の能力』
ランク:C 種別:対欲宝具 レンジ:1~20(~40) 最大捕捉:10
数ある聖徳太子の伝説の中でも代表格となる逸話の具現。
読んで字のごとく十人の話を同時に聞いて理解するだけではなく、
人が生まれつき持つといわれる十の欲全てを同時に聴き取り理解することでその者の本質を見抜くことができる。
それによって宝具の対象となった人間の欲する事を読み取って間接的に読心が可能となりその間はAランクの「直感」に等しい効果を得る。
ただし聴覚への妨害は防ぐことができずより強く影響を受けてしまい、失聴した場合この宝具の効果は失われてしまう。
性質上常時発動型の宝具であり、能力の制御に用いている耳あてを外すことで射程と精度が上昇するが魔力消費もまた増加する。
人間同様に十の欲を全て持っているならば人間以外の存在や霊体化したサーヴァントの欲すら聴き取れるが、逆に欲が無いもしくは欠けている者
――より具体的にいえば自我が希薄な者、心を閉ざす術を持った者、そしてCランク以上の「狂化」スキルを持った者などに対しては
正確に心を読み取ることができず、この宝具は意味をなさなくなる(欲が欠けている事自体は把握できる)。
『承詔必謹(みことのりをうけてはかならずつつしめ)』
ランク:A+ 種別:対城宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:500
聖徳王の切り札(ラストワード)たる最終奥義。
神子の全仙力と今までに集めた欲を笏(しゃく)に乗せ、巨大な光剣と化して戦場を両断する。
範囲内におけるBランク以下のスキルまたは宝具による防御と回避を無効化し、
光剣の威力はスキルで集めた欲の量に比例してより上昇していく。
間合い内の全てを捻じ伏せると謳われる強力無比な一撃ではあるが、
全力を用いるがゆえに消費する魔力が非常に多く発動までの隙も大きいため使いどころを見極める必要がある。
【Weapon】
「宝剣」・「笏」
共に仙力を纏わせ強化して振るう武器。また宝具による一撃を放つ際の媒体になる。
「黄金の剣」
仙力そのものを黄金色に輝く剣に変化させたもの。同時に複数生み出せ、飛び道具として射出も可能である。
「耳あて」
和という文字が書かれた耳あて。
聴覚の制御に用いている品であり一部のスキルや宝具の性能を落とす代わりにそれらによる魔力の消費を抑えることができる。
【人物背景】
かの世界における聖徳太子その人。
幼い頃より役人たちの訴えを全て理解し、それぞれに的確な指示を出すことが出来た。
そのため多くの尊敬を集め為政者としても活躍するようになるが、その一方でいずれは死にゆく人間の運命に不満を持つようになる。
そんな中彼女の評判を聞きつけてやってきた霍青娥と名乗る仙人が道教を勧めにやってくる。青娥は仙人になれば不老不死を実現できるというのだ。
心躍らせる神子であったが、道教の理念は国の平定には向かないと判断したため表向きには、
殺生を禁じ厳格な戒律のある仏教を普及させて国を安定させ、その裏で不老不死のために道教の研究を進めた。
しかし、錬丹術に用いる薬剤によって体を蝕まれ死を悟った彼女は尸解仙となって復活する事を決意する。
尸解仙の法は成功し復活するまで眼りにつくが、想定よりも復活が遅れたことと時代が流れたことで
彼女に纏わる伝説が架空のものだと思われるようになったために存在が幻想となった者たちが行きつく場所――幻想郷にて復活を遂げることになる。
公事の際には物腰穏やかかつ礼儀正しい口調で他者と接するが、異変解決など私事で行動する際には威風堂々とした口調と態度をとる。
基本的に地位相応に責任感の強い性格をしているが、時には気さくな一面や為政者らしい強かさを見せることも。
【サーヴァントとしての願い】
マスターである歌鈴の生還。
神子自身にも仙人としてより高位の存在になりたいという願いはあるが、それを聖杯で叶えたいとは思っていない。
【基本戦術、方針、運用法】
セイバーらしく高いステータスを有するが切り札の宝具も含めてあまり燃費の良いサーヴァントではない。
マスターからの魔力供給が見込めないため、スキルを用いて直接魔力を集める必要がある。
そのためにはリスク承知でライブなどのイベントで歌鈴が人気を集める必要があるが、
目立つということは当然マスターであることが露見しやすくなるため、スキルと宝具を活用して常に敵の襲撃に備えなければならない。
ステータス強化を狙う場合は東京全体で名が知られるレベルの人気者にならなければならないのでなおさらである。
また、万が一マスターや自身が多くの人望を失うことになれば酷く弱体化してしまうので他の主従よりも一際人目を気にかける必要がある。
幸い宝具で交渉事には滅法強いので脱出のための協力者を探しやすく他者との同盟も結びやすい。
【補足】
今回はセイバーとして現界したため、仙術による陣地作成や道具作成は不可能であり、
仙力によって放出された弾幕や光線は「対魔力」でダメージが軽減される。
【マスター】
道明寺歌鈴@アイドルマスターシンデレラガールズ
【マスターとしての願い】
生きて元の世界に帰りたい。
【能力・技能】
アイドルとして歌と踊りが得意。
また、実家が神社であり自身も巫女の経験があるので神道に関する知識がある。
【人物背景】
アイドルマスターシンデレラガールズに登場するアイドルの一人。
実家が神社の巫女アイドルであり、地元で有名になるくらいのドジっ娘。
最初の頃はアイドルである自信がなく、緊張するとよく台詞を噛んでしまっていたが
経験を積んだことでアイドルとしての自覚が芽生え、明朗快活な言動を多くする前向きな性格になった。
しかし、台詞を噛むことは少なくなったがドジっぷりは健在である。
【方針】
アイドルの仕事をこなしつつ神子さんと一緒にこの東京から脱出できる方法を探す。
出来る限り争いは避けたいし、他の人を傷つけたくもない。
【補足】
令呪の位置は右手の甲にあり陰陽太極図を模した形をしている。
そのため、アイドル衣装と私服は令呪が完全に隠れるものを着用中。
聖杯戦争における役割(ロール)は渋谷区内にある大手芸能プロダクション所属の新人アイドルであり、その女子寮に住んでいる。
候補作投下順
最終更新:2016年03月12日 21:56