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【 棒テン理論 】 そのⅲ - (2005/07/09 (土) 13:53:17) の編集履歴(バックアップ)


 【 棒テン理論 】編、第3回。
 今回は「 捌く 」ということを念頭に考察してみよう。

 当たり前のことではあるが、麻雀は必要な牌だけをツモってくるとは限らない。
 となると、必然的に牌の優先順位を付けて残す牌、切る牌を区別する。
 それは個別の「 何切る 」的な判断ではなく、全体的な牌効率を左右する考え方なので、

 ここで詳細をみてみよう。


 まずは基本的なおさらいから。


 麻雀は聴牌に至るまでに、3つの面子と1つの雀頭を作っていくことにより進行する。
 そして面子の種類には2種類ある。


 1. 順子
 2. 刻子


 槓子というものもあるが、これは刻子に含めることとする。


 この場合、面子はすべて暗順、暗刻として考える。【 棒テン 】は面前で進めなければならない
 からだ。


 となると、2.の刻子を作ることが出来る確率は非常に低くなる。
 順番に考えてみよう。話を単純化するために  で考える。


 ① 単独  から塔子・対子になる比較
 1.塔子     4種16枚
 2.対子     1種3枚


 ② 塔子・対子から面子になる比較
 1.塔子

  +    +   +   + 

                   6種24枚


 2.対子  +  1種2枚

 

 と、単純に考えただけでもこれだけの違いがある。


 仮にこれが最も使いづらい  であったらどうか。


 ③ 単独  から塔子・対子になる比較
 1.塔子   2種8枚
 2.対子   1種3枚


 ② 塔子・対子から面子になる比較
 1.塔子  +   +  2種8枚
 2.対子  +       1種2枚


 となり、ここでもかなりの差がある。


 つまり、以下のように結論がでる。


 暗順 > 暗刻


 塔子 > 対子


 また、字牌は順子に出来ないことを考えると、


 数牌 > 字牌


 である。


 厄介なことに、麻雀は面子だけを作ればいいというわけではなく、雀頭も作らなければ
 ならない。よって対子に利用価値がないというわけではもちろんない。


 さらに数牌の中での利用価値を見てみよう。


 刻子を作る確率は字牌を含めてすべての牌で同じであることがわかった。
 ではそれを考慮せず、順子を作るために各々の数牌が寄与する力配分はどの程度であるか。
 順に追ってみよう。


 1. 
  塔子   2種
  面子     2種


 2. 
  塔子    3種
  面子       4種


 3. 
  塔子     4種
  面子         6種


 4. 
  塔子     4種
  面子         6種


 5. 
  塔子     4種
  面子         6種
 
 以下、  =  、  =  、  =  、  =  である。


 このように比較すると、


  >  > 


 となることがわかる。


 ここまでは基本中の基本。だれでも感覚的に掴んでいるであろう。


 では  =  =  であるのか。


 これを説明するためには「 塔子の進化 」を追わなければならない。
 中間的に念を押すが、あくまで手を進めるための利用率である。


 塔子には以下の種類がある。


 1. 辺塔 【 ペンター 】  1種4枚
 2. 嵌塔 【 カンター  】  1種4枚
 3. 両塔 【 リャンター 】  2種8枚


 前回の雑考でも、この【 両塔 】が優秀であることがわかった。


 では 【 辺塔 】 = 【 嵌塔 】 かというと、そうではない。
 それは、これらが両塔に変化できるかどうかによる。


 嵌塔は1枚で両塔に変化することが出来る。
 まずは嵌塔の種類を細分化してみよう。


 1. 嵌塔A
  →  +  → 
  →  +  → 
  →  +  → 
  →  +  → 


 2. 嵌塔B
  →  +  →  or  +  → 
  →  +  →  or  +  → 
  →  +  →  or  +  → 


 嵌塔Aよりも嵌塔Bのほうが2方向に変化できる分優秀である。

 一方、辺塔の変化を見てみると、


 3. 辺塔
  →  +  → 
  →  +  → 


 というように、辺塔は嵌塔Aにしかなり得ない。よって、


 両塔 > 嵌塔B > 嵌塔A > 辺塔 


 がまず成り立つ。
 
 この「 塔子の進化 」の際に、両塔に変化するのに必要な牌をもう一度みてみよう。

 1. 嵌塔Aからは  が2回、  が2回
 2. 嵌塔Bからは  が2回、  が2回、  が2回


 となり、これに辺塔からの変化を合わせると以下のようになる。
 (  は単独牌なので便宜上2倍する)


  ・・・ 0回
  ・・・ 2回
  ・・・ 2回
  ・・・ 6回
    ・・・ 4回


 これらをまとめると、


  >  >  >  >  > 字牌


 という結論が出てくる。

 ここまで非常に基本的なことをずらずらと並べてきたが、まとめると、


 ① すべての牌の優先順位を並べると
  >  >  >  >  > 字牌 である

 ② 面子の候補という意味では
 塔子 > 対子 である

 ③ 塔子の中での優先順位は
 両塔 > 嵌塔B > 嵌塔A > 辺塔 である

 実はこのほかにさまざまな規則があり、条件別の差異も存在するのだがこれは別途説明する。
 とりあえずこの基本を頭に叩き込んでおきたい。


 では個別に実戦例をみてみよう。


 【 例① 】
 

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