見覚えがある女の姿。雑踏の中、その姿だけが幻のように浮かび上がり、強烈な光を放っていた。
『○○さん?○○∞さん、ですか』
夢中で駆け寄って来て、私の顔をまじまじと見つめて、くびを傾げました。
黙ったまま頷くのがやっとの俺は、まさか彼女が来てくれるなどと夢にも思わなかった。
あまりの狼狽ぶりに気付いたらしく、彼女はおどけて
『私が理想通りの女性と違って、がっかりなさったの?』
『がっかりなんてとんでもない。あまりの綺麗な人だから驚いているんです』
実際、彼女は私を見事に裏切ってくれた別嬪さんだった。改めてじっくり見ると抜けるような白い肌で、今風の華やかさを持っていて、しかもそうでありながら楚々とした初々しい雰囲気を醸し出していた。道行き少し緊張ぎみの彼女は
『なんだか、初めてお会いした気がしなくて…』
『なんだい?こんなおじさんだったんで、ビックリしたのかい?』
『いいえ、その逆。イメージ通りだったから、嬉しくって』
思いがけない言葉にギクリとして彼女を見ると、彼女も既に見つめ返して来ていました。
長い睫毛に縁取られた彼女のつぶらな瞳で真っ直ぐにこちらを見つめられていて返す言葉も見つからずに、目はいつしか、彼女の生白いうなしにこぼれている後れ毛や丸くて細い肩の辺り、帯に締め上げられていり胸元…ばかりを這い回っていた。
『私は今、千春さんの事で頭がいっぱいなんだ!』
冷静でいようと思っていても、こんな魅力的な女性と二人っきりで部屋の中に居るには限界があった。その時は、目の前にいる彼女の虜になっていて、どうしょうもない情欲が湧き上がり吹き出して、ついそんな告白をしてしまい、勢いづいた私は、無我夢中で彼女を抱き寄せた。
『あ、○○さん、∞さ、ん…』
彼女はか細く、切なそうな声で、私の名前を呼びました。
『こんなオジサンはイヤかな?貴女を好きになっちゃダメかい?…はっきり言ってほしい』
畳の上に押し倒した彼女に覆い被さりながら問い掛けていった。
『そんな…だって、私だって同じ気持ちなんですもの。写真とお手軽拝見して、憧れて、好きになって…だから今日、ここに来たんです』
まさか!何と彼女は、こんなオジサンを本気で慕ってくれ、逢ってなお、その思いを強くしたと途切れ途切れに告白してくれたのでした。そんな事を言われようとは夢にも思わなかった。
それなのに、こんな美しい娘が、私の事を男として慕ってくれようとは…。
そんな彼女が愛おしくなり、思いっきり抱き締めると、無我夢中で唇に吸い付いていた。初めて触れた彼女の体はどんなに極上の羽毛布団さえかなわぬ程の温もりに満ちていた。
彼女の体は細身なんですが、程良く肉付いていて、いざ重なり合ってみると骨が当たらない程度にやわらかいクッションのような、肉厚程度
『本当にいいのかい?こんなオジサンに、体を許してくれるのかい?』
やわらかくて可愛いい頬をさすりながら尋ると、彼女は潤んだ瞳を半開きにして静かに頷きます。
その唇の感触を味わいつつ、股間に力みぎなってくるのを感じながら、ゆっくり帯を解いていった。
彼女も徐々に、それまでの楚々とした表情を崩していき、しどけない表情を浮かべていました。
幾度も吸い付いたやわらかい唇の紅はすっかり剥がれ、唾液でヌラヌラと艶めかしく光っていた。
ゆっくり着物をはだけると、薄桃色の肌襦袢と喉元から続く生白い胸元が露わになって
その間、彼女はか細い腕を私の首に巻き付けて、何度も掠れた声で、私の名を呼んでくれていた。
『∞さん、好きよ。本当は誰の事も、思い出してほしくないの…』
『そうだね、いま抱いているこの温もりは、千春さんのものだけなんだよ』
彼女の言葉にハッとしながら、盛り上がった胸元に顔を埋め、そこに染み込んでいる彼女の匂いを嗅ぎ取ってると、アン、アン、と鼻から抜けるような彼女の甘ったるい喘ぎ声を聞いているうちに