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 レースのカーテン越しに、黄金色に輝く西日が差し込む中、二人は恵美の部屋の中央でお互いを抱きしめあった。熱を帯びた視線と視線が交錯し、抑え切れぬときめきが互いの心臓を早鐘のように打ち鳴らす。
 どちらが合図するでもなく、黄金色の光の中で、二人は唇を重ね合った。舌先と舌先を絡め合い、互いの唾液の甘みを味わいながら、誰に邪魔されることもない空間で唇を吸い合う。
「ん……ぅ」
「は……ぁ」
 火をつけられた互いの淫情が燃えさかり、止まらなくなる。立っていられなくなった二人は、自然とベッドに腰掛けた。もう一度、唇を重ね合って、そのまま、敦子は恵美の身体を優しく押し倒した。
「ふふ……」
 含み笑いを浮かべて、ベッドに埋もれた恵美は両手を伸ばし、敦子の身体を抱きしめて引き寄せる。
「……もぉ、だめだよ……おかしくなりそう、私」
 荒い息づかいを隠そうともせず、耳まで真っ赤に染めながら恵美は弾む口調でそう言った。
「我慢、しなくてもいいよ……。今は、ふたりっきりだもの」
 応えるようにそう言って、敦子は恵美の首筋に顔を埋めた。耳から、首筋へキスの嵐を降らせる。
「んんっ……」
 顔をよじり、身体を小さく震わせて、恵美の声が漏れる。
 引き続き耳や首筋を唇で責めながら、敦子の指先が、なめらかに恵美の上着のボタンと、リボンタイ、そしてブラウスのボタンを外していく。
「ずっと……我慢してたんでしょ、恵美」
 はだけられたブラウスの隙間から、滑り込んだ敦子の手のひらが、少しふくよかさを増した恵美の膨らみを、包み込んで柔らかく揉み上げた。
「ん、ぅ、そ、お……だよ。だって、敦子が、図書室でちゃんとしてくれ……あんっ」
 ブラの上からでも、はっきりと分かるほど固くしこった先端が、指先でつまみ上げられた。そのまま転がすように、弾くように弄ばれ、恵美の身体がそれに合わせて揺れる。
「もぉ……こんなになってる、ほらぁ」
 ひっかくような指先の動きは、ブラの生地越しに微妙な振動となって、恵美の先端を快感の渦に巻き込んだ。
「んっ、あっ、んううっ」
「だって、時間無かったもの。しょうがない、でしょ……」
 ささやくように、息を吹きかけるように耳元でそう言うと、敦子は空いた方の手のひらを恵美の背中に滑り込ませた。手探りで、ブラのホックを探し当てて、外す。
 ゆるんだブラをめくりあげると、敦子はむき出しになった膨らみの鴇色の先端に軽くキスした。そしてそのまま、唇で挟み込んで、そっと息を吹きかける。
「ふぁぅ……んぅ」
 堪えきれず伸び上がる恵美の身体にかまわず、敦子は固く尖った先端を口に含んだ。最初軽く吸い、続いて強めに吸い込んでから、舌先で転がすようにねぶっていく。
「んっ、あっ、ああっ……っ」
 荒い呼吸に混じって嬌声を漏らす恵美の膨らみを敦子は代わりばんこで責め続けた。舌先で先端を弾き、転がしてはしゃぶる。甘噛みしながら、舌先でつついて舐める。リズミカルに、パターンを変えて恵美の淫情を揺さぶり、引き出していく。
 初めての睦み合いからやくひと月半。何度も身体を重ねていくうちに、鍛えられた敦子のテクニックは、流れるように恵美の身体を弄んでいく。
 下半身に伸びた指先はスカートのホックにたどり着き、それを外してジッパーも下ろしてしまった。
「お尻浮かせて……恵美」
 敦子のささやきに、恵美が朦朧としたまま腰を浮かせた。それに乗じて、敦子は恵美のスカートをはぎ取ってしまう。制服姿の、可憐な美少女には似つかわしくないTバックの下半身が、露わになる。
 はだけられてはいるものの、紺のブレザーと、ブラウスはそのままに下半身をむき出しにした恵美の姿に、敦子の淫情が誘われ刺激される。裸足ではなく、紺のハイソックスを履いている奇妙さもそれに拍車をかけた。
 何も言わず、敦子は恵美の両膝の裏に手をかけた。そのまま、持ち上げるように開かせても、敦子の責めを受け続け、息を荒げて脱力している恵美は抵抗しようともしなかった。されるがままに、とろんとした目つきで敦子の一挙一動にその胸をときめかせる表情になった。
 その開脚された脚の間に、顔を埋めるようにした敦子はその中心にまとわれた白いショーツに目を奪われた。
 後側同様、派手にレースがあしらわれているものの、前から見る限りカットもそう過激ではないショーツのクロッチのあたりを中心に、布地の色が湿り気を帯び、変色して染みになっているのがはっきりと分かる。
「……ぐちょぐちょだよ……恵美」
 敦子がそう声をかけると、恵美は紅潮した頬をさらに赤く染めた。
「……だって、だって、敦子が……お昼、から、ずっと……いじめるんだもん」
 半泣きの表情で、恵美はのろのろとそうつぶやいた。羞恥の感情に耐えきれなくなったらしく、目を伏せて視線を逸らす。
「ふふ……。学校から、ずっとこんななんだ?」
 恵美の表情に嗜虐心をそそられ、煽られた敦子は必死でクールな口調を保った。
 視線を逸らしたまま、無言でコクンと頷く恵美の愛らしさに、気が狂いそうなほどの淫情に胸が締め付けられ、敦子の下半身もそれに応じて収縮するのが分かった。
「……恵美が、悪いんだよ……。今日みたいなことして、わたしを挑発するんだもの。わたしだって、もうぐちょぐちょなんだよ……」
 本音がこぼれ、隠しきれなくなった淫情に心と体が支配されて、敦子の頭が痺れたようになった。愛する少女を、もっと感じさせたい、官能の頂点に導き、その虜にしたい。
 そんな衝動に完全に支配されて、敦子は軽い息苦しさを覚える。小さく深呼吸してから、恵美の身体に改めて覆い被さった。そのまま、唇に唇を重ねていく。微かなうめきを漏らす恵美の舌先を強く吸い込んでから自分の舌先を絡みつける。
「んっ……」
 恵美の唇を蹂躙しながら、敦子は下半身をも責め立てた。指2本を突き立てるようにあてがい、ショーツの湿り気を帯びたあたりを強めになぞり、食い込ませる。溢れ、しみ出た熱く淫らなぬめり気がそれに応じるように指先に絡みつき、こびりついた。
「んんぅぅっ、ンっ、んぅっ!」
 発生した快感の痺れに、恵美は切なげに顔を歪め、苦しそうなうめきを漏らして小刻みに身体を震わせた。覆い被さる敦子の身体に自らの快楽の度合いを伝えるかのようにしがみつき、腰をうごめかせてのけぞる。
「ンぐっ、んぅぅーっ、んっ、んーっっ!!」
 唇でふさがれた口から漏れるうめきが強くなり、恵美の身体がビン、と伸びて跳ねた。身体の疼きを放置され、我慢に我慢を重ねた少女の官能が、いとも簡単に爆発し解放された瞬間だった。
 よだれでべとべとになった唇を離す。新鮮な空気を求めて喘ぐものの、ぐったりした恵美の身体は身じろぎすらせずにベッドに横たわっている。
 敦子は自分の口元を手の甲で拭うと、喘ぐ恵美の口元も指先で拭ってきれいにした。紅潮し上気した頬に軽いキスをすると、立ち上がって自らの制服を脱いでいく。
 下着と、恵美と同じ紺のハイソックスだけの姿になった敦子は、飛び乗らんばかりの勢いで再びベッドの上の人となった。
 以前のような味けも素っ気もない地味な下着ではない。形やデザインはシンプルで、色も紺をベースにしているが、大人びた刺繍のデザインと色遣いがスリムな敦子の身体を引き立てている。恵美のアドバイスを聞いて、ネット通販で安く手に入れてもらったものだった。
「ふはぁ……」
 吐息を漏らして、恵美の意識が覚醒する気配があった。
「んーっ……、強引、だよぉ……」
 ため息混じりにそう言う恵美に、敦子はキスで応じる。
「ふふっ、イッちゃうの、早かったね……」
 からかうようにそう言う敦子に、恵美はその可愛らしい唇を軽く尖らせた。
「だってっ……。ずっと、我慢してたんだもの……。あんなにされたら、すぐ、イッちゃうよ」
 まだ荒い息づかいでささやく恵美に、敦子はさらに追い打ちをかける。
「そっかぁ……。そんなに、我慢してたんなら、まだイき足りないよね……」
 意地悪そうな敦子の言葉に、恵美の表情に軽い怯えめいたものが走った。
 だが、そんな恵美の反応は一種のポーズに過ぎないと、このひと月半の付き合いで分かっている。そうすれば、敦子が喜ぶのだと知っているのだ。
 その証拠に、再び覆い被さり、ショーツをはぎ取りにかかった敦子に、恵美はほんの少し拒否の言葉を漏らすだけで、抵抗らしい抵抗はしようともしない。
 淫らなぬめり気で張り付くようになったあたりが、粘着物を剥がすときのような音を立てる。
「恵美……糸引いてる……。ほら」
 ぬめり気に輝くショーツの裏地を、見せつけるように恵美の眼前に晒す。
「やだ……。そんなの、見せないで……」
 言いながらも、恵美の視線は敦子が手にした自らのショーツに釘付けになっていた。
「四つんばいに、なって」
 屈辱的とも言える体勢を指示する敦子に、恵美はいっそう顔を赤面させて、のろのろと従った。
 恵美の淫裂と、淡いチョコレート色の可愛らしいすぼまりがむき出しになり、晒される。恵美の、素の少女としての羞恥心がこみ上げて、恵美の中の被虐心を煽り高ぶらせる。
「くぅ……んっ」
 乱れた上着と靴下だけを身につけた美少女は、自らがどれほど淫らな振る舞いをしているのかを自覚して、羞恥に震え悶え、微かなうめきを漏らした。
 自らの身体を駆け抜ける激しい羞恥の感情に、脱力した恵美は上半身を支えきれなくなった。自然と、腰を突き上げるような体勢に変化する。
 そして、より一層むき出しになり晒される淫裂は軽くひくついて、にじみ溢れる淫らなぬめり気の鈍い輝きで満たされていく。
「そんなに、わたしに見て欲しいんだ? 恵美は……」
 芝居がかった口調の敦子は、熟れきった果実が自然と裂けるがごとく、しとどに濡れてピンクの肉襞を露出させた恵美の淫裂に、指先を這わせた。したたりそうなほど溢れたぬめり気が、敦子の指先に絡んで、小さく音を立てる。
「うぅんっ……」
 びくっと恵美の腰が震え、揺れる。這わせる指を2本に増やした敦子は、ぬめり気を絡みつけながら指先を自在に動かして恵美の淫裂を弄んだ。
「はぅぅんんっ、ああ、んくぅぅっ」
 滑らせ、押しつけたかと思うと、そっと突き立ててこねるような動きが、微妙な振動となって恵美を快感の園に誘う。その度に、ベッドに顔を押しつけるようにして、恵美は甘美な吐息とうめきを漏らし続けた。
 それでも、未だ一番恵美を快楽の園に誘い、官能の頂点へ導く部分へ触れてもらえないことが、疼きとなって恵美少女に焦燥感を煽り立てる。すでに、はち切れんばかりになっているその場所が、熱く固く尖ってその存在を主張する。
 焦らされる苦しさと、それによって煽り立てられる官能の喜びが、綯い交ぜになって恵美の身体を締め付け痺れさせる。
「触って、欲しい? もっと、気持ち良くなりたくて、我慢できないんじゃない?」
 嗜虐の感情をむき出しにした敦子の言葉に、恵美の心が折れた。
「ぁん、いじわる……しないで、おねがいぃ……あつこぉ……」
 懇願の言葉を口にして、恵美は身体をびくんっ、と震わせた。疼くからだが、官能の期待に打ち震える瞬間だった。
「可愛い……恵美、もっと……可愛い声出させて、あげる……」
 以前の敦子からは考えられないほど、淫靡さをまとわせた声色でささやいて、敦子は恵美の腰に顔を埋めるようにした。
 すでにぬめり気が絡みついた2本の指先で、恵美の熱く固く尖ったクリトリスを、挟み込んで締め付ける。
「あぁぁんっ……」
 それだけで、悲鳴めいた嬌声を漏らす恵美にかまわず、敦子はその指先を数回、締め付けるようにしてから、ぬめり気を生かして指先を前後に滑らせた。挟み込まれた恵美のクリをしごくような動きで刺激する。
「あっ、あっ、ああ、んぁあっ!」
 跳ねるような恵美の叫びが、敦子の耳を打ち、その反応に気をよくした敦子は、さらに過激な行動に出た。淫情にまみれ支配された少女の理性が消し飛び、普通ならけして登ることのない官能のステージを駆け上がらせた。
 敦子は淫蕩な笑みを浮かべると、淫楽の震えがひくつかせる恵美のチョコレート色のすぼまりに口づけた。淫裂を責める手は休めることなく、ちろりと唇から突き出すようにした舌先で、なぞり、えぐるようにつつく。
「あぁぁーっ、あっ、あつ……はぅぅぐぅっ……!!」
 腹の底から絞り出されたような声が、恵美の愛らしく可憐な唇から吐き出される。微かに残った理性が制止させようとする言葉すら吹き飛ばす勢いで、快楽と官能の雪崩が恵美を埋め尽くして流そうとしていた。
 敏感な粘膜を2箇所同時に責められる強烈すぎる刺激は、恵美少女の身体を鋭く震わせ、のけぞらせた。敦子の舌先と、指先の動きに合わせて、淫らな水音が湧き起こり勢いを増していく。
 もはや少女たちの淫らな秘め事、といった域を超えた過激な責めに蹂躙されて、恵美はあっという間に官能の極みにたどり着かされた。それも、一度ではなく、短いタイミングで数回登り詰めたあと、巨大な官能の頂点が恵美の身体を暴虐に蹂躙して、そして意識をも奪って去っていった。
「はぁぅ、ぁぁ、ぁあん、ああんくぅぅっ……!!」
 絶叫が漏れ、そして消え入るように小さくなるうめきのあと、恵美はぴくりとも動かなくなった。
「恵美……?」
 糸の切れた人形のようになった恵美に呼びかけ、ぐったりとした身体を抱きかかえる。焦点の合わない瞳、半開きになった唇が、まさに人形を思わせる。
 そのまま抱きしめるようにして、敦子は恵美の頬にキスした。
「ひっ……ん」
 しゃっくりめいた吐息を漏らして、恵美が意識を取り戻す。抱きかかえられたまま、敦子の胸に預けるように顔を埋めてため息をついた。
 そんな恵美に愛おしさを覚えて、敦子は優しく恵美の背中を撫で、頭を優しく包み込んで抱きしめた。
「……ごめんね、大丈夫?」
 敦子のささやきに恵美は埋めていた顔を上げた。淫虐といっても過言ではない敦子の責めに蹂躙されて、紅潮し上気した肌の色が美しい。抱きしめられた安堵からきたのか、目の端に薄く涙をにじませている。
「頭が……ヘンになるかと……思った」
 たどたどしいつぶやきを漏らすと、長い髪を揺らして目を閉じ、もう一度敦子の胸にもたれかからせる。
「すごく……気持ち良かったけど……。でも、あんなとこ、舐められるって思ってなかったから……。汚いのに。おなか、壊しちゃうよ……敦子」
「ごめん……。でも、なんか……ひくひくっ……ってしてるのみたら、可愛くて、すごく……愛おしいような気持ちになって、つい……舐めちゃった」
 恵美の長い黒髪に指先を絡ませ、撫でるようにすきながら、敦子は軽く赤面した。終わってみると、なぜそこまでしたのか自分でもよく分からず、曖昧なことを言ってお茶を濁す。
「気持ち……よかった?」
「……うん」
 敦子の問いに、少し間をおいて、恵美はぽつりと、そう言った。
 しばらくそのまま、二人は無言で寄り添っていたが、ややあって恵美が、うなるようなつぶやきを漏らした。
「あー、でもなんかやっぱ、すっごい恥ずかしいっ……。なんか、やだーっ」
 だだをこねる子供のような恵美の口調に、あっけにとられた敦子は目を丸くしながら、もう一度謝罪の言葉を口にした。
「……ごめん、ごめんなさい。もう、しないよぉ……。だから、機嫌直して、恵美……」
 だが、敦子の謝罪に恵美は口を尖らせた。
「……やだ。やめなくてもいいよっ。私がやだって言ったのは、違うことなの」
「えっ?」
 意味が分からず、目を丸くしたまま敦子は乱れた服装そのままでベッドに座り込んだ恵美を見た。
 すっかり平静さを取り戻していた恵美の頬が、再び、紅潮していた。
「違うことって……なっ、きゃっ、ん」
 飛びつく勢いで、抱きつかれた敦子はそのまま押し倒され、小さく悲鳴を上げた。
 ベッドに倒されて、敦子の身体に馬乗りになった恵美は、そのくるりとした瞳をキラキラと高揚させて、上半身に残った乱れた衣服を脱ぎ始めた。
 ゆるんで、絡みつくだけになっていたブラも勢いよくはぎ取って、紺のハイソックスを除けば全裸になった恵美は、突然のことに絶句して固まっている敦子に唇を寄せた。
「ん、んっ、んーっ」
 唇を割って差し込まれた舌先で、歯茎やその裏、上あごをなぞられ、怯えたように縮こまってしまった舌先を吸い込まれ、絡め取られて、敦子は苦しげなうめきを漏らして身をよじることしかできなかった。
「……敦子が、私のを舐めるんなら、私も敦子のを舐める。どれくらい、気持ち良くて、どれくらい、恥ずかしいのか、敦子にも、体験させてあげる」
 熱を帯びた、それでいて冷酷な宣告を告げた美少女は、淫情にまみれて輝く瞳で敦子の心を撃ち抜いた。
「……えっ、あ、ちょっ……待って、恵美、そんな……」
 それでも、かろうじて制止の言葉を口にした敦子に恵美は淫蕩な微笑みで応えた。
「敦子も……もう、我慢できない、でしょ? さっき、私にそう言ってたじゃない」
 ささやいて、恵美は再び敦子の唇を強奪した。反論するいとまを与えず、さっきよりも丁寧に敦子の唇を蹂躙していく。
「んんぅ……」
 痺れるようなキスの快感と恵美から発散される淫蕩な空気に圧倒されて、敦子の理性が消し飛びそうになった。
 しかし、その恵美の淫情に火をつけたのは他ならぬ敦子自身なのだ。

 横たわったまま、折り曲げられ開脚されて、敦子の亀裂とその周囲がむき出しになる。身長の割に 攻守転じて、強気な恵美の責めに圧倒された敦子は、見る間に下着をはぎ取られ、全裸にされてしまっていた。
「もぉこんなにこりこりしてるよ……敦子」
 嗜虐の快感に酔った恵美のささやきと、つまみ上げられ、こねくり回される膨らみの先端から全身を走る快感に呑まれて、敦子はただ、くねくねと身をよじり苦しげにうめくことしかできずにいた。
「やっ……あぁっ……ん」
 のけぞり眉を顰めて、荒く喘ぐ吐息を堪えることも許されない自分自身を、熱のこもった視線で見つめる恵美の瞳の輝きに、敦子は犯されていた。
 恵美を責めるうちに燃え上がり、そして今はくすぶる敦子の淫情は、嗜虐から被虐に転じた刹那に再び赤く燃え上がろうとしていた。
 熱く火照る身体の、奥底の何かが収縮し、さらに熱い何かがにじみ出て溢れそうになる感覚に、敦子は無意識のうちに内股をすりあわせ、きつく閉じてしまう。
「だめだよ……敦子」
 身体の位置をずらした恵美の声は、行動として敦子に襲いかかった。
 体格の差など情熱の前には意味がない、とさえ思えるほど、意外な力できつく閉じた敦子の両脚が膝裏を掴まれて持ち上げられる。うっすらとしたアンダーヘアと、恵美よりも色素の沈着が薄いごく淡いチョコレート色のすぼまりを露わになった。
「ほーら……すごいカッコだよ……敦子ぉ」
「くぅ……ん」
 ささやき煽る恵美の視線に嬲られて、敦子は微かなうめきとともに口をつぐみ、視線を逸らした。
 それでも感じる恵美の視線が嬲る感覚を無視できず、嗜虐の視線に嬲られ犯される自分を自覚して、湧き起こる被虐感に敦子の身体が蹂躙されていく。
「恥ずかしい……? でも、さっきよか、もっと濡れてきてる……敦子の、ここ」
 顔を寄せ、観察する恵美の視線と、吐息がかかりそのむずがゆさにも似た感覚に、敦子は身をよじりうめきを漏らしてそれに耐えた。いや、耐えようとした。
「やぁ……んっ」
 だが、心に反して身体は素直に反応してしまう。羞恥をそそられる責めに敦子の身体が歓喜のしたたりを見せた。自然と揺れてひくつく亀裂は、敦子の意志に反して淫裂へと変貌を遂げていたのだ。
「あっ……ああっ、あぅんっ」
 暖かな固まりが力強くうごめいて敦子の淫裂をなぞりかき混ぜる。快感の爆発に敦子の身体が鋭く跳ねた。
 無言でひたすらに動き回る恵美の舌先が、まだ何も受け入れたことのない敦子の内部へ差し入れられる感覚があった。圧迫感と、引き裂かれるような鈍い痛み。
「ッめ、恵美……くぅぅっ」
 苦悶する敦子の声から察したのか、恵美はすぐにそれを取りやめた。だがそれは責めの終了ではなく、目標が変わっただけのことでしかない。
 ちろちろ……と這うような動きが、排泄のために用意された器官の入り口をくすぐり、なぞる。
「ふぁぅぅ……」
 おぞましさを伴った快感の違和感に翻弄されて、敦子の腰が怯えたように揺れる。羞恥の実感を口に出して訴えたくとも、先に仕掛けたのが自分であるという事実が、敦子の口をつぐませる。
「ん……、あっ、あぐぅぅ……っ」
 なぞるような舌の動きがえぐるように変わった時、敦子の嬌声は獣の叫びに変貌を遂げた。
 内臓をねぶられるような感覚が快感に変わり、敦子の頭と身体を痺れさせ服従させていく。
 上下感覚が喪失し、視界は朦朧として敦子は宙に浮いているような錯覚を覚えた。
 さらに、追い打ちをかける恵美の責めが加えられた。淫裂の上部で白っぽく光る淫芯を、指でつまみ上げて転がし、弾く。
 敦子が先に仕掛けたままに責める恵美に敦子はなすすべもなく陥落する。
「くあぅぅぅっ、ああっ、あ、あ、あ、あぁんんぅっ!!」
 獣じみた叫びは瞬時に絶叫になり、そして。
 火花が飛び散るような感覚が、敦子の脳内を駆け回り、そして消えた。
 達したあと、熱くたぎっていた身体が徐々に冷めていき、そして残る気だるさに包まれる感覚の中、敦子は閉じていた目を開けた。
 その時初めて、身体にかかる重みに気付く。恵美が、敦子の首筋に顔を埋めるようにして、隣に横たわっていたのだ。
「へへ……。どぉ、だった?」
 感想を聞く無邪気な声に耳元をくすぐられ、敦子は軽く赤面する。
「なんだかよく分かんない、頭の中ぐちゃぐちゃだよ……。でも、気持ち良かった」
 下半身を支配するひりひりとした感覚が抜けきらない。身体に力が入らないまま、敦子は恵美に向き直ってその身体を抱きしめた。
「すごく、好き。恵美……」
 敦子に応じて、恵美が抱きしめ返す。
「私も……同じだよ。だから、これからも」
 いたずらっぽく笑った恵美は急激に顔を赤面させる。
「……? なあに?」
「……いっぱい、気持ちいいこと、しようね」
 恥ずかしげにささやく恵美に敦子はくすりと笑った。
「うん……。いっぱい、恵美をイかせてあげる」
「私も……」
 ささやきあって、少女たちは笑いあった。
 そして、確かめ合うように唇を重ねて、ついばみ合う。
 抱きしめ合うお互いの身体のぬくもりに包み込まれる感覚に、二人はいつまでも酔い続けた。

(プラネタリウム 第2話 終)

最終更新:2006年07月16日 20:03