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Ver3/【黒禍】ヤマトタケル - (2016/10/06 (木) 19:25:14) の編集履歴(バックアップ)


【黒禍】ヤマトタケル(R)
基本情報
名前 【黒禍】ヤマトタケル
種族 神族
ジョブ ディフェンダー
召喚コスト 60
<タイプ> 魔械人
タイプ 半神
HP 550
ATK 90
DEF 80
覚醒
超覚醒
アーツ
CV 立花 慎之介
備考 神族〔ヤマトタケル〕との同時登録不可

アビリティ
召喚 なし
覚醒 なし
超覚醒 真揮『禍津・草薙』
攻撃力と防御力が上がり、自身がスロウアタックを当てたときカルマを得る。
さらに、【アームズ】「昏薙ぎ」が使用できるようになる。
ARMS 昏薙ぎ
範囲内にいるターゲット中の敵ユニット1体と、その周囲の敵ユニット全てにダメージを与え、一定時間HPを徐々に減らす。
ただし、カルマを1つ消費する
効果時間 なし
wait時間 ?秒

ステータス
状態 HP ATK/DEF
召喚 550 90/80
覚醒 600 ??/??
超覚醒 650 230/220

DATA・フレーバーテキスト
+ Ver3.5
Ver3.5
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イラストレーター naked
フレーバーテキスト
フレーバーテキスト

考察
アームズの毒効果は5ダメージを3回

キャラクター説明
本文

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  • 「うおおりゃああぁ!!!!」


    須佐之男命は愛刀である天叢雲剣を力任せに“それ”へと叩きつけました。


    しかしその切っ先は、ガゴン!と大きな音を上げるだけで、さしたる損傷は与えられていない様子でした。


    「っつ! 硬ええぇ! なんなんだよこいつは――姉ちゃ…いや、姉貴ぃ!!」


    問われた月読命は応えず、その問いの答えを見極めんとするように眼前の巨大な影を見上げます。


    倭建命――草薙の剣と融合を果たし、強力無比な青銅色の巨神と化した姿がそこにありました。剣の力に浸食された倭建命の心は、今や正常な判断力を失い、立ち塞がる者すべてを蹂躙する悪鬼へと堕ちかけていたのです。


    ≪大和……脅かす者ども……俺が……倒す……≫


    巨神が大剣を薙ぎ払い、次々と巻き起こす衝撃の波を須佐之男命がかろうじてかわし続けます。見るとその度に、須佐之男命がいた周辺の地面は根こそぎ抉り取られており、その強大な力がうかがい知れました。 -- 名無しさん (2016-10-06 18:59:59)
  • 「ツクヨミ姉さんの命令…いやさ、頼みとあって駆けつけちゃあみたが…こいつぁ思った以上に厄介そうだ」
    「すっごい~ね、でっかい~ね、つっよ~いね~♪」
    「ハハ、そんじゃクニちゃん景気づけに一杯いくか~い?」


    その様子を見た大国主神はポリポリと頭を掻いて苦笑い、天細女神は気の抜けた声を上げ、少彦名神はのんきに酒を勧めます。


    みなさん、もう一度いきます――生真面目そうな片方の目の赤い青年がそう告げると、神々は「おう!」とそれに合わせ一斉に動きだしました。


    「いっくよ~、風早の舞い~!」


    天細女神の鼓舞の舞いの後押しを受け、速さが増した青年と須佐之男命が、風のような速さで左右から切り込み、巨大な巨神の剛腕の撃をするりするりと避けながら撹乱します。


    「そんじゃスクナ、一杯もらおうか!」
    「あいよ~ 飲め~ば飲~むほ~どつ~よくなる~♪」
    -- 名無しさん (2016-10-06 19:00:29)
  • 酔神の御神酒をくいっとあおった大国主神は、その隙に巨神の装甲を目にも留まらぬ速さで駆けのぼり、その頭部に、酔神の神力で増した痛烈な一撃を叩きこみます。


    ゴワンッ!! と大きな音がし、その衝撃に巨神の身体がぐらりと揺れました。


    「よっしゃあ! こういう図体のでけぇやつは、古今東西頭を狙うって決ま――うおっとぅ!!」


    虫でも払うかのように無造作に振られた巨腕を、大国主神は身をよじって避けました。


    何事も無かったかのように立ち直る巨神。そのわずかに傷付いた装甲も、すぐさま時が巻き戻るかのように再生してしまいます。


    「…あ~、全然効いてねぇなこりゃ… モノのやつ、いい加減なこと教えやがって… てか、“うち”の大将はまだかよ」


    その様子を見ていた須佐之男命は苛立たしげにダンと地面を踏みしめました。


    「あー! クソ! このままじゃラチがあかねぇ!」 -- 名無しさん (2016-10-06 19:00:59)
  • そして、仕方ないとばかりに虚空に向かって叫びます。


    「デカブツにはデカブツだ! 出番だぜ! 親父ぃぃぃ!!」


    すると、地響きと共に天が割れ、天を突くほどに大きく荒御霊を昂ぶらせた伊邪那岐命が雷鳴と共に降臨し、巨神を睥睨しました。


    「ふん、葦原のことは皆に任せておったが、子供らの頼みとあらば聞かぬでもない――天津神の神力じゃ…存分に味わええええい!!!!」


    轟!!――ひと振りで大地を揺るがせ、天を裂き、海を割る、圧倒的な質量の一撃。数百の落雷が同時に起こったようなすさまじい轟音が辺りに響きわたりました。


    しかし――それを受けてなお、土煙の消える頃には、巨神の身体は既に修復されていたのです。


    「これでもダメなの? はぁ…父様ばつ悪そうにして帰っちゃったじゃない… これ、厄介どころの騒ぎじゃなさそうね。どう、なにか打開策はありそう?」


    月読命は、倭建命の弱点を見つけようと観戦させていた、隣でじぃっとしている多邇具久神へと問いかけました。
    -- 名無しさん (2016-10-06 19:22:54)
  • 「………………」
    「タニグク…寝てないわよね?」
    「ゲコッ! 寝てなどおら~ん、起きておる、手前はず~っと起きておる。あ~~~手前の知るところによるとだな、奴と一体化しとる“草薙の剣”には、機甲装置の他にも、な~んか別のものがおるようじゃの~。その正体を掴むことができれば、あるいはなにかのきっかけぐらいにはなるかもしれんの~う」


    曖昧な多邇具久神の言葉を聞いた月読命は、目を細め、鋼の巨神を見ました。


    「…何か“関係してる”とは思ったけど、なるほど、剣の中にね…彼女を呼んでおいてよかったわ」


    そして、弟神に言いました。


    「スサノオ、ちょっとあんたのムラクモ貸しなさい」
    「は!? なんでだよ、やだ――あ、いや、なんでもないです。どうぞ、好きに使ってください」


    須佐之男命はものすごく嫌がりましたが、姉神に睨まれると途端に気勢を削がれ、大人しく天叢雲剣を差し出しました。 -- 名無しさん (2016-10-06 19:23:12)
  • 何をする気ですか――赤眼の青年の問いに、月読命は答えます。


    「草薙の剣と天叢雲は元々とても良く似た性質を持つ剣なの。これを使えば――“映せる”かもしれない」


    そう言って目を閉じ、月読命は神力を高めていきます。


    映すとは一体――青年がさらに尋ねようとしたとき、須佐之男命の危急を告げる声が響き渡りました。


    「姉貴! 小僧っ! 危ねぇ避けろ!!」


    青年と月読命が振り返ると、巨神のひと振りによって放たれた巨大な衝撃の波が、こちらへ向かってきていました。その勢いたるや、まさに必殺…それは痛恨の油断でした――もはや回避することは不可能なその波が、青年と月読命を包み込もうとしたまさにそのとき、突如飛来した三本足の烏から、二つの影が落ちました。


    ≪ふるべ… ゆらゆらとふるべ――“天津祓”!!≫


    凛と少女の声が響くと共に、青年と月読命は淡く光を放つ繭のようなものに覆われていました。
    -- 名無しさん (2016-10-06 19:23:33)
  • その直後に襲い来た波は、光の繭に全て受け流されるように弾かれて霧散し、青年と月読命は一切の傷を負いませんでした。


    これは、すごい――目を白黒させる青年と対照的に、さほど動揺した様子もない月読命は、現れた目の前の少女に語りかけました。


    「ふぅ、来てくれたのね、ありがとう女王様。それと――」


    あっちのあなたのお仲間もね――促されて青年が見ると、青年と同じように片方の目が赤く染まった、やや粗野な印象を受ける赤毛の青年が、果敢に倭建命へと斬りかかるところでした。青年は、彼が来てくれたのなら安心していいと笑い、その場を月読命に任せ、赤毛の青年の元へ加勢にゆきます。


    「もう卑弥呼は女王じゃないよ神様。私を呼んだのはあなただね。…卑弥呼の残した剣が悪さをしてるって聞いて、それを見るのが怖くて、すごく悲しくて、すごく落ち込んでたんだけど……でも、やっぱり卑弥呼が撒いた種なら、卑弥呼がなんとかしなくちゃいけないもんね。こういうの“ケジメをつける”っていうんだって、あの人が教えてくれたんだ」 -- 名無しさん (2016-10-06 19:24:50)
  • 赤い髪の青年に少しだけ泣き腫らした目を向けつつ、卑弥呼はにっこり笑い、「それで、何をすればいいの」と尋ねました。月読命は、卑弥呼の覚悟に感謝しつつ言いました。


    「…これはきっとあなたにしかできないこと。あの剣に封じられたものを、私の月でこの天叢雲剣に“映す”わ。そうしたら“それ”を、あなたの力で“憑び出して”ほしいの」


    * * * *


    ――駄目…タケル…


    ≪…あんた…は…!?≫


    その美しい姫の姿を見た途端、巨神は先程までの暴走が嘘のように動きを止めました。
    -- 名無しさん (2016-10-06 19:25:14)
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