+
|
Ver3.3 |
身長 |
1.66[meter] |
「…大和は 国のまほろば…」 旅路の果て、倭建命はとうとう最期を迎えようとしていました。 その身体は積年の戦いで激しく傷つき、さらに は重い病が体内を隅々まで蝕んでいたのです。 「俺は…まだ… 弟橘… あんたの分も……!」 倭建命にとって、その生涯は戦いでのみ彩られていました。 兄を殺し、豪族を討ち、神とすら戦い――それでもまだ 戦いをやめることはできませんでした。それは、自らの戦いの中で 失ってしまった、最愛の人の命に見合う生を全うできたとは思えなかったから…。 しかし、無情にも、その命は消えようとしていました。 「たのむ…たのむ…! まだ…まだなんだ……!!」 しくしくと、少しずつを消え入る倭建命の命。その最中、彼は不思議な声を聴きました。 ――君、面白いね。神の血を引き、そして神の剣を持つ。 でも、あくまで、どこまでも君は 人間だ。必要なのは神性と慟哭――神の剣と人の悲しみ、それに アレを合わせればさぞかし……いいよ、救ってあげるよ。 眩き光、地が砕けるような轟音、そして自身の四肢を出鱈目に引き裂かれるような激しい痛みが倭建命を襲いました。 ひと時の後、止まぬ眩暈に耐えながら倭建命が目を開くと、そこには神剣と一つになったなった己の姿があったのです。 ───『紅蓮古事記 』其の捌 |
体重 |
54[kg] |
再誕の地 |
能褒野 |
幼名 |
小碓命 |
愛する人 |
オトタチバナヒメ |
宿命 |
戦い |
イラストレーター |
水栄一 X 下口智裕 |
|