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Ver3.4(VerRe:3.0) |
Ver3.4(VerRe:3.0) |
全長 |
伸び盛り |
重量 |
育ち盛り |
生息域 |
禁忌の森 |
夢 |
巨大樹 |
大事なもの |
仲間 |
特技 |
真似っこ |
イラストレーター |
姉崎ダイナミック |
フレーバーテキスト |
深い深い森の中を、若いきこりが歩いていた。 きこりは村の老人に、あまり奥に行くなと忠告をされていたが、 その日は目ぼしい木を見付けられず、森の奥へ奥へと踏み入っていった。 やがてきこりがずいぶんと歩いた頃。 それは立派な大木が若い木々に囲まれるようにして立っているのを見つけた。 この木にしよう、ときこりが斧を振り上げようとしたその時。 きこりは不意に誰かに見られているような気配を感じて手を止めた。 しかし辺りを見回してみても誰もいない。 「おーい!!」 ――おーい…ーい… 「だれかいるのかー!?」 ――だれかいるのかー…かいるのかー…るのかー… きこりが試しに呼びかけてみても、きこりの声だけが森の中に響くばかり。
「…気のせいか」
きこりは気を取り直し、手にした斧を大きく振り上げた―― その時、周りの木々が、まるできこりを真似るかのように一斉に大きく枝を振り上げた。 きこりが気づいた時にはもう遅かった。 きこりは大木目がけて勢いよく斧を振り下ろすと同時に、 木々もまた、きこり目がけて太い枝を振り下ろしていた。 そしてきこりは、そのままギャヒンと吹っ飛ばされてしまった。
一体何が起きたのかと、きこりが頭を振って体を起こすと、 木々の隙間で、丸くて小さな何かが、ギャヒン、ギャヒン、と きこりの悲鳴を真似しながら嬉しそうに飛び跳ねていた。 それを見たきこりはポツリと呟いた。
「…木の精か…」 |
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