~紅爛の女王~(SR)
基本情報
名前 ~紅爛の女王~
真名 リシア
種族 降魔
ジョブ マジシャン
初期カルマ 1
カルマ取得速度 SLOW
<タイプ> <紅皇>
タイプ 紅蓮
HP 700
ATK 210
DEF 210
ハイアーツ
CV 五十嵐 由佳

カルマアビリティ
カルマ1個 ユニットサポートD
自身が戦場に出ている間、自ユニットの防御力を15上げる。
ただし、自身は効果を受けない。
カルマ2個 ユニットサポートD
自身が戦場に出ている間、自ユニットの防御力を20上げる。
ただし、自身は効果を受けない。
カルマ3個 英雄の紅盾
自身が戦場に出ている間、自ユニットが受けるダメージを3減らし、さらにHPが毎秒5回復する。
ただし、自身は効果を受けない。
ハイアーツ 紅き蓮盾
一定時間、範囲内にいる自ユニット全ての防御力を30上げ、敵ユニットから受けるクリティカルを通常ダメージにする。
ただし、自身は効果を受けない。
効果時間 20秒

ステータス
  • 魔神状態中
カルマ所持数 融合体数 HP ATK/DEF
カルマ1個 0体 700 210/210
7体 1000 270/270
  • 魔神状態解除後
カルマ所持数 HP ATK/DEF
カルマ1個 700 210/210
カルマ2個
カルマ3個


DATA・イラスト・フレーバーテキスト
+ Ver3.4(VerRe:3.0)※LoV3ストーリーのネタバレ注意
Ver3.4(VerRe:3.0)
そこに宿すもの 滅びを破る白
新たなる力 滅びを招く黒
アルド二世
兄弟 死別した兄が一人
目的 混沌を滅ぼす
真名 リシア
イラストレーター タイキ
フレーバーテキスト
『この世の果ての神殿』に開かれた次元を超える扉。その向こうに伸びる、白き塔。紅蓮の王は、混沌種との戦いに決着をつけるべく、その頂を目指した。

≪ギ…キ…ィィィイイ!≫

塔内に響く声を上げ、最後の混沌が虚無へと還った。

「良くやったリシア。とうとうこの時が来たのだな…」

長い黒髪をたらして俯き、肩で息をする紅蓮の王に、機甲人・ドゥクスは優しくその肩に手を置いた。

「さぁ、行こう」

ドゥクスが示す先、それは、塔の頂へと通じる扉。紅蓮の王は、剣を杖代わりにつきつつも、決意の表情で頂の扉をくぐった。

見渡す限りの黒――扉の向こう側は、全てが黒い世界だった。

その中心に何かがいた。

…あれは――紅蓮の王は剣を構える。それは一人の男だった。

「ニド… 兄…さん…」

彼女の心は知っていた。それが、既にこの世にいるはずのない、兄の姿であることを。彼女は悟った。『この世の果ての神殿』の向こう側、次元の狭間に存在する、黒淵と白焔の双塔、その存在が示す答えが今、目の前にあることを。

紅蓮の王は、剣を下ろし、幼いころ自分を生かすための生贄となった、決して出会うはずのなかった兄へと手を伸ばした。

「リシア…なのか…?」

妹は兄の手を取り、兄はその手を――。

「いけない! 離れろリシア!!」

男の顔が奇妙にゆがみ、その体から凄まじい数の混沌が合わさった触手が伸びる。いち早く男の正体を察したドゥクスが体を割り込ませるが、触手はそれを紙のように貫く。

「ドゥクス…!!」

「リシア…決して立ち止まるな…進め!」

すまない友よ、あなたとの約束は果たせそうもない…だが、この子なら…あなたの娘ならばきっと――紅蓮の王の師であり、父でもあった機甲人は、自らの胸に手を突き刺し、体内の人工アルカナを暴走させた。漆黒の塔に、眩く広がる紅い光の爆発。

光が納まると、全ての混沌は消え去って――衝撃が紅蓮の王の背を貫いた。崩れ落ちながら振り向くと、半分体を失った男が、ゆがんだ表情で妹を見下ろしていた。その手には、紅く濡れたアルカナを握りながら。

≪…どう…やら この次…元も『ハズレ』のよ…うだ≫

「お前は…なぜ…その姿を…!」

≪我ら…に時間や空…間の概念はない 全て…が個であ…り ひとつで…ある 故…に お前の兄が生…き、お前…が死した世界も…知っている≫

「……!」

≪今 こ…の瞬間 お前のア…ルカナは次元主性を失…った 可能…性のな…いお前も この石もすべて…廃滅の次元線と…定…義された この次…元に『お前の子ら』の…干…渉はない 我ら…はそれに会いた…いのだがな…≫

「私の…子ら…?」

≪滅び…よ 弱き可能…性…敗れ…し紅蓮の王よ… クク…お前の師も…下ら…ぬ死であった…な さ…て 我…らは次の次元線…へと向かおう… 次は…お前の兄…に会えるかもしれ…ぬな…≫

「待て…!」

そう言って混沌は消えた。

ここまでなのか。友を失い、父を手にかけ、師を失った。多くの悲しみを背負い、ここまで来た。しかしその結果がこれなのか。紅蓮の王は、虚空を見上げ、叫んだ。そして、紅き光を失った瞳は白く染まり、その体は白い焔を発した。

「ニド…あなたは、別の世界で生きているのね… なら…私の残された命を…白き希望の焔を兄さんに託します…どうか生きて…世界を…救って…!」

小さな涙と共に、白き焔を異空へと解き放った王は目を閉じた。アルカナを失った体が、ゆっくりと砂のように崩れ去っていく。そして、消滅を迎え入れようとしたその時、彼女の体を熱い光が包み込んだ。

それは、黒き焔。薄れゆく意識の中で、彼女は声を聞いた。

――オレの残された命を…お前に託す… この焔はお前を護る…必ずや生きて…混沌を…。

その体が、徐々に黒く輝く鎧へと変化していく。

「そう…兄さん、ドゥクス…私はまだ…戦えるのですね」

こうして、彼女は――転醒を果たした。
+ Ver3.5 ※LoV3ストーリーのネタバレ注意
その力 尊き者を守るために
その意志 静かなる水面の如く
出身 アヴァリシア王国
撃滅対象 混沌種
趣味 勉強
真名 リシア
イラストレーター 輪くすさが
フレーバーテキスト
「ここ…は…?」

制止する私の声を聞かず、大丈夫だからと兄は強引に私の手を引き、その部屋へと入り込んだ。



父から立ち入りを禁じられていた、王城地下のとある一室。活発な兄が好奇心に負け、その兄に半ば引きずられるように忍びこんだ部屋にあったものは、何か高度な開発に使用されていることがひと目でわかる、複雑な機械の山。

そこは何かの“研究室”のようだった。

その中でも一際目を引いたのが、たくさんのコードに繋がれた状態で座り込んでいる――“人の形をした機械”だった。

もちろん、機械を見たことがないわけじゃない。けれどこんな複雑な、ましてや人型のものなんて――私は驚くと同時に、何か見てはいけないものを見てしまったような気がして、少し怖くなった。

「…兄さん、やっぱり帰ろう」

得体のしれない不安から、私は思わず兄にそう言った。けれど兄はそんな私の声が聞こえないかのように、不用意にもその“人型の機械”へと近づいていく。

慌てて私は後を追ったが、私が制止する間もなく、兄は“それ”に手を触れてしまった。

瞬間――何かの駆動音と共に、その機械はガチャリと音を立て、眠っていた人が目覚めるようにその首をもたげた。

「――ぁ…!」

私は、声にならない声を上げた。頭の中にあった漠然とした不安が、警戒の一色に染まった。

どうしよう――私は考えた。

もしもこの機械が今にも立ち上がり私たちを攻撃してきたら――運動神経の良い兄ならばともかく、私は逃げられないかもしれない。いや、いくら兄がすごいとはいえ、所詮はただの子供だ。もしも兄が逃げられなかったら、もしも捕まってしまったら、もしも、もしも、もしも――いくつもの不安や恐怖が頭をよぎる。私は泣きそうになりながら――ただただ動けずにいた。

【………お…】

そのとき、その機械が何かしらの音を発した。

びくりと身体が震える。

「走って」――兄はそう小声で私に告げると、軽く私の背中を叩いた。

私はその声に押されるように、無我夢中で走ってその“研究室”を飛び出していた。

―――
――

その後、戻ってこない兄の身を案じ、けれどあの“研究室”に再び戻る勇気もなく、泣きながら私は待ち続けた。

兄が戻ってきたのは、それからかなり時間が経った後だった。

あいつ、悪い奴じゃなかったよ――兄は泣きじゃくる私の心配をよそに、あっけらかんとそう言い放つと、あの“機械人形”と話した内容を楽しそうに教えてくれた。

それからというもの、兄はあの機械人形のことがすっかり気に入ってしまったらしく、事あるごとにあの研究室に忍びこんでいた。

いっしょに行こうという兄の誘いをいつも何かと理由を付けて断りながら、私はある調べものに没頭していたのだ。

「人工知能…機械が人間と同じように考えて、意思を伝えられるようになる技術…」

しゃべる機械なんて、見たことも聞いたこともない。

兄はああ言うが、あれは、本当は危険なものなのかもしれない――いろいろな本を読んで、私がたどりついた結論はそれだった。

機械が勝手にものを考えて行動する――それは、夢のような技術であると同時に、ものすごく怖いもののように思えた。今は楽しく話していても、いつ不具合が起きるかわからない。いつ悪意を持つかわからない。そうなったら兄は――私は意を決し、父の元へと向かった。
* * *
「はじめまして…ですね」

私はおずおずと、その機械人形に話しかけた。

私にとっては、今日が初めてで最後の、この機械人形と話をする時間だった。

兄を止めるため、私は父に、兄が研究室に出入りしていることを告げた。告げ口のような格好になってしまったが、どれだけ言葉を尽くしても、私には兄を止めることができないと思ったのだ。

そのことを知った父は、兄に立ち入りの禁止を再度強く言い渡し、次に見つけた場合は罰を与えると言った。当然ながら、それは私についても同じだろう。

そう言われてしまえば、子供である私たちにもはや抗う術はない。そう思った兄が「せめて最後にもう一度話をさせて欲しい」と父に懇願し、どうにか作ってもらった時間が今だった。

本当は私も、兄がいつも楽しそうに話す機械人形に、興味があったのかもしれない――今日ばかりは兄の誘いを断らず、私も研究室に再び足を踏み入れていた。

【リシ…ア…久し…ぶり…だ…な…】

「本当だ…すごい…」

兄から聞いていた通りだった。この機械人形は私のことを知っている。

それから私は、いろいろなことを機械人形と話した。

勉強の時間は好きだが、身体を動かすことが苦手なこと。兄は大人しく机に向かっていることは苦手だけど、剣術の才能がずば抜けており、ちょっぴり尊敬していること。他にも、たわいのない世間話や日頃の悩みを、時間の許す限り話し続けた。

「――私…あなたのことを誤解してた…」

そう言って私はうつむいた。

実際に話してみた機械人形は、思っていたような恐ろしいものではなかった。優しく、それでいて時折厳しく――それはあえていうならば、まるで父のような…

「ごめんなさい…私のせいで、あなたと兄さんの時間を…」

【リシア…お前の…その…大切な…ものを…守ろうと…思う心…を…大事に…しろ…】

私の謝罪を遮るような機械人形の言葉に、私はハッとして顔を上げた。

【ちゃんと…お前…が…見守って…いないと…ニド…は…無茶を…するか…ら…】

そう言った機械人形は――そんなはずもないのに――かすかに笑ったように見えた。

それきり私は、何も言えなくなってしまった。

その後も兄は、ずっと機械人形と話していたが、やがて「もう行こう」と私に声をかけた。

どうやら終わりの時間が来たらしい。私は兄の言葉にコクリと頷くと、自分の感情の置き場がわからずに、あえて振り向かないように部屋を出ようとした。

そのとき、背後で兄が何か軽口を叩いたのが聞こえた。兄なりに寂しさをごまかすための、特に深い意味はなかったであろう言葉。

【安心し…ろ…私は…い…つでも…2人の味方だ… この…命に…代えても…必ず…守…る…】

なぜだろうか、その軽口に対する無機質なはずの機械の言葉は、穏やかで、温かなものとして私の胸に流れ込んできた。
* * * *
これは追憶――まだ、そこに笑顔と優しさがあり、赤い慟哭に染まった彼女の瞳が、母や兄と同じ、美しい碧緑に輝いていた頃の――――剣を鞘へと納めろと、彼女は長い黒髪を手で押さえ、背後に立つ影へと振り返る。

そこには、同じように剣を取り、戦う一人の青年―― 一度は永遠に失ってしまったと思った、兄の姿があった。

「…ここには私がいて、兄さんがいる。あなたが守ってくれた可能性よ――ドゥクス」

彼女は空を仰ぎ見て、今は亡きもう一人の父のことを想った。
考察
自部隊への補助特化型のマジシャン降魔。
すべての能力は自身へ効果が無いため単体では最低クラスの戦闘力。
完成形が強めなアタッカー+ディフェンダーデッキの補助役として適当。
ただしカルマはSLOWなので早めに呼び出さないと仕事をしづらいため、極端に重いデッキは余り向いていない。
20161027のアップデートでハイアーツの効果時間が延長。カルマが溜まらなくても仕事をしやすくなった。

カルマアビリティは堅実ながら地味目だが、ハイアーツのジョブ相性押しつけがかなり強く、
一方的なクリティカルで頭数を減らす事ができるため、タイマン部隊戦だとほぼ負けないだけでなく、
1:2でも相手1人を壊滅できるぐらいになる(普通このゲームで部隊1:2をやると一方的に1側が全壊する)。

またハイアーツは戦闘でも有用だが、ストーン破壊時のスパクリを軽減するため試合の決定力が非常に高くなる。
カルマが最大まで溜まっていればダメカにリジェネもつくため相手からすれば悪夢の不沈艦隊となる。
もちろん女王本人に効果はないのでスプレッドやシューターで戦闘しスパクリをもらわないようにしたい。
定番のラーに加え守護龍やラーヴァナなど「倒さないと石を割れないが倒しづらい」重量級ディフェンダーへのアンチ力は低め。
大型同士の戦闘を味方に任せられる状況を作ることができれば決定力を存分に活かすことができるだろう。
戦ってよし割ってよしのハイアーツは効果時間が短いため、ここぞという所で使いたい。

カット値は3とカットアビリティとしては低い数値で最低保証もカットできない。
また他のカットアビリティと合わせてもおまけ程度で残念ながらクリティカルの最低保証無効ラインまで達することもできず、カット値目的での採用は微妙。ただしカット持ちはDEF上昇効果やハイアーツのクリティカル無効との相性がいいのでそちらとのシナジーを期待して合わせるのはあり。DEF次第では20秒間アタッカーとディフェンダーのスマッシュやツクヨミ等の弱体化効果以外無効というほぼ無敵状態になれる。
カット目的で相性のいい使い魔はエクシエルや混沌幼生体といった所。

相性がいい使い魔としてはDEF上昇とハイアーツを生かせるカット持ち、重ねることで更に強力になるリジェネ持ち、実質的にDEF上昇やカットやリジェネでの回復効果を増せる体力増加持ちといったあたりか。
特にこれらの要素を持つ使い魔が多い神族との相性がいい。
完成すると主力がDEF260、根本もDEF60を超えるような軍団となる。

キャラクター説明
真名はリシア。
LoV1~Re:2までの女性主人公もといヒロインである。

排出率が低く2015年12月現在は高額かつ入手困難なカードとして名を馳せているが、2016年3月発売の設定資料集にVR版が兄ともども付属することが判明。
以前から思い入れのあるプレイヤーには嬉しい知らせとなった。

関連カード


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  • <紅皇>紅蓮
    ATK/DEF 210/210
    ユニットサポートD
    自身が戦場に出ている間、自ユニットの防御力を上げる、ただし、自身は効果を受けない。
    ユニットサポートD
    自身が戦場に出ている間、自ユニットの防御力を上げる、ただし、自身は効果を受けない。
    英雄の紅盾
    自身が戦場に出ている間、自ユニットが受けるダメージを一定量減らし、さらにHPが徐々に回復する。
    ただし、自身は効果を受けない。

    ハイアーツ
    紅き蓮盾
    一定時間、範囲内にいる自ユニット全ての防御力を上げ、敵ユニットから受けるクリティカルを通常ダメージにする。
    ただし、自身は効果を受けない。 -- (名無しさん) 2015-11-28 18:08:56
  • テキスト下にあるDATA類です。

    そこに宿すもの:滅びを破る白
    新たなる力:滅びを招く黒
    父:アルド二世
    兄弟:死別した兄が一人
    目的:混沌を滅ぼす
    真名:リシア

    イラストレーターはタイキさんです。 -- (名無しさん) 2015-11-29 23:14:53
  • カルマ1、カルマ2のDEF上昇はそれぞれ10づつ。ハイアーツで30上昇みたいです。リジェネは1Cで1回復。ダメージカットは10、効果時間は15C?らしいです。 -- (名無しさん) 2015-12-10 08:44:26
  • リシアを普段使っている者ですが、少し追加の解説文書いてみました。

    カルマ3のリジェネ&ダメージカット、ハイアーツのクリティカルガードは戦闘でも有用だが真価を発揮するのは終盤のアルカナストーン攻防戦。
    ストーン破壊時のスパクリを無効化するため試合の決定力が非常に高くなる。
    ただし定番のラーに加え守護龍やラーヴァナなど「倒さないと石を割れないけど倒しづらい」重量級ディフェンダーが環境に多いので押し引きの見極めは必要。
    また上記の効果は全て女王本人にはかからないため女王1人を集中攻撃されてあっさり落ちることも珍しくない。
    女王だけはスプレッドやシューターで戦闘するなどの工夫が必要だろう。
    二部隊以上で石を攻めて、味方に戦闘を任せられる形にできれば決定力を活かしやすい。
    戦ってよし割ってよしの強力な一枚だが自分だけで戦局を変えられる力はないので、味方との連携を意識して柔軟な運用を心がけよう。

    排出率が低く2015年12月現在は高額かつ入手困難なカードとして名を馳せているが、2016年3月発売の設定資料集に兄と共にVR版が付属することが判明。
    前作から思い入れのあるプレイヤーには嬉しい知らせとなった。 -- (名無しさん) 2015-12-27 09:41:39
  • 何故かカルマ3のリジェネが秒間1回復になってますけど実際は3回復ですよ
    ダメージカットの数字は確認してないですが… -- (名無しさん) 2016-01-13 11:50:02
  • 考察ラストの排出率云々の記述は余談の方に移すべきでは?ゲーム内のスペックとは関係ない話ように感じるのですが。 -- (名無しさん) 2016-02-04 15:36:20
  • ハイアーツの紅き蓮盾、48c発動、モーションが終わったのが45cでクリティカルを通常にするアイコンが35c付近で消えてるので多分10cだと思われます。 -- (名無しさん) 2016-05-06 18:44:41
  • カット値3 リジェネ5 アーツ10秒 -- (名無しさん) 2016-05-17 13:39:17
  • 3.5のフレーバーです。

    「ここ…は…?」

    制止する私の声を聞かず、大丈夫だからと兄は強引に私の手を引き、その部屋へと入り込んだ。

    父から立ち入りを禁じられていた、王城地下のとある一室。活発な兄が好奇心に負け、その兄に半ば引きずられるように忍びこんだ部屋にあったものは、何か高度な開発に使用されていることがひと目でわかる、複雑な機械の山。

    そこは何かの“研究室”のようだった。

    その中でも一際目を引いたのが、たくさんのコードに繋がれた状態で座り込んでいる――“人の形をした機械”だった。

    もちろん、機械を見たことがないわけじゃない。けれどこんな複雑な、ましてや人型のものなんて――私は驚くと同時に、何か見てはいけないものを見てしまったような気がして、少し怖くなった。

    「…兄さん、やっぱり帰ろう」

    得体のしれない不安から、私は思わず兄にそう言った。けれど兄はそんな私の声が聞こえないかのように、不用意にもその“人型の機械”へと近づいていく。

    慌てて私は後を追ったが、私が制止する間もなく、兄は“それ”に手を触れてしまった。

    瞬間――何かの駆動音と共に、その機械はガチャリと音を立て、眠っていた人が目覚めるようにその首をもたげた。

    「――ぁ…!」

    私は、声にならない声を上げた。頭の中にあった漠然とした不安が、警戒の一色に染まった。

    どうしよう――私は考えた。

    もしもこの機械が今にも立ち上がり私たちを攻撃してきたら――運動神経の良い兄ならばともかく、私は逃げられないかもしれない。いや、いくら兄がすごいとはいえ、所詮はただの子供だ。もしも兄が逃げられなかったら、もしも捕まってしまったら、もしも、もしも、もしも――いくつもの不安や恐怖が頭をよぎる。私は泣きそうになりながら――ただただ動けずにいた。

    【………お…】

    そのとき、その機械が何かしらの音を発した。

    びくりと身体が震える。

    「走って」――兄はそう小声で私に告げると、軽く私の背中を叩いた。

    私はその声に押されるように、無我夢中で走ってその“研究室”を飛び出していた。

    ―――
    ――

    -- (名無しさん) 2016-08-24 15:23:53
  • その後、戻ってこない兄の身を案じ、けれどあの“研究室”に再び戻る勇気もなく、泣きながら私は待ち続けた。

    兄が戻ってきたのは、それからかなり時間が経った後だった。

    あいつ、悪い奴じゃなかったよ――兄は泣きじゃくる私の心配をよそに、あっけらかんとそう言い放つと、あの“機械人形”と話した内容を楽しそうに教えてくれた。

    それからというもの、兄はあの機械人形のことがすっかり気に入ってしまったらしく、事あるごとにあの研究室に忍びこんでいた。

    いっしょに行こうという兄の誘いをいつも何かと理由を付けて断りながら、私はある調べものに没頭していたのだ。

    「人工知能…機械が人間と同じように考えて、意思を伝えられるようになる技術…」

    しゃべる機械なんて、見たことも聞いたこともない。

    兄はああ言うが、あれは、本当は危険なものなのかもしれない――いろいろな本を読んで、私がたどりついた結論はそれだった。

    機械が勝手にものを考えて行動する――それは、夢のような技術であると同時に、ものすごく怖いもののように思えた。今は楽しく話していても、いつ不具合が起きるかわからない。いつ悪意を持つかわからない。そうなったら兄は――私は意を決し、父の元へと向かった。


    * * * *

    -- (名無しさん) 2016-08-24 15:24:56
  • 「はじめまして…ですね」

    私はおずおずと、その機械人形に話しかけた。

    私にとっては、今日が初めてで最後の、この機械人形と話をする時間だった。

    兄を止めるため、私は父に、兄が研究室に出入りしていることを告げた。告げ口のような格好になってしまったが、どれだけ言葉を尽くしても、私には兄を止めることができないと思ったのだ。

    そのことを知った父は、兄に立ち入りの禁止を再度強く言い渡し、次に見つけた場合は罰を与えると言った。当然ながら、それは私についても同じだろう。

    そう言われてしまえば、子供である私たちにもはや抗う術はない。そう思った兄が「せめて最後にもう一度話をさせて欲しい」と父に懇願し、どうにか作ってもらった時間が今だった。

    本当は私も、兄がいつも楽しそうに話す機械人形に、興味があったのかもしれない――今日ばかりは兄の誘いを断らず、私も研究室に再び足を踏み入れていた。

    【リシ…ア…久し…ぶり…だ…な…】

    「本当だ…すごい…」

    兄から聞いていた通りだった。この機械人形は私のことを知っている。

    それから私は、いろいろなことを機械人形と話した。

    勉強の時間は好きだが、身体を動かすことが苦手なこと。兄は大人しく机に向かっていることは苦手だけど、剣術の才能がずば抜けており、ちょっぴり尊敬していること。他にも、たわいのない世間話や日頃の悩みを、時間の許す限り話し続けた。

    「――私…あなたのことを誤解してた…」

    そう言って私はうつむいた。

    実際に話してみた機械人形は、思っていたような恐ろしいものではなかった。優しく、それでいて時折厳しく――それはあえていうならば、まるで父のような…

    「ごめんなさい…私のせいで、あなたと兄さんの時間を…」

    【リシア…お前の…その…大切な…ものを…守ろうと…思う心…を…大事に…しろ…】

    私の謝罪を遮るような機械人形の言葉に、私はハッとして顔を上げた。

    【ちゃんと…お前…が…見守って…いないと…ニド…は…無茶を…するか…ら…】

    そう言った機械人形は――そんなはずもないのに――かすかに笑ったように見えた。

    それきり私は、何も言えなくなってしまった。

    その後も兄は、ずっと機械人形と話していたが、やがて「もう行こう」と私に声をかけた。

    どうやら終わりの時間が来たらしい。私は兄の言葉にコクリと頷くと、自分の感情の置き場がわからずに、あえて振り向かないように部屋を出ようとした。

    そのとき、背後で兄が何か軽口を叩いたのが聞こえた。兄なりに寂しさをごまかすための、特に深い意味はなかったであろう言葉。

    【安心し…ろ…私は…い…つでも…2人の味方だ… この…命に…代えても…必ず…守…る…】

    なぜだろうか、その軽口に対する無機質なはずの機械の言葉は、穏やかで、温かなものとして私の胸に流れ込んできた。


    * * * *

  • これは追憶――まだ、そこに笑顔と優しさがあり、赤い慟哭に染まった彼女の瞳が、母や兄と同じ、美しい碧緑に輝いていた頃の――――剣を鞘へと納めろと、彼女は長い黒髪を手で押さえ、背後に立つ影へと振り返る。

    そこには、同じように剣を取り、戦う一人の青年―― 一度は永遠に失ってしまったと思った、兄の姿があった。

    「…ここには私がいて、兄さんがいる。あなたが守ってくれた可能性よ――ドゥクス」

    彼女は空を仰ぎ見て、今は亡きもう一人の父のことを想った。

    その力:尊き者を守るために
    その意志:静かなる水面の如く
    出身:アヴァリシア王国
    撃滅対象:混沌種
    趣味:勉強
    真名:リシア
    イラストレーター:輪くすさが -- (名無しさん) 2016-08-24 15:27:27
  • 10月27日以降
    カルマ1:D15up
    カルマ2:D20up
    ハイアーツが約20c
    です。 -- (名無しさん) 2016-10-29 22:05:22
  • ハイアーツの効果時間を、動画で確認したので反映しました。
    カルマの効果は最新になっていたので、そのままです。
    あわせてR3.5のフレーバーテキストも追記しました。 -- (名無しさん) 2016-11-09 01:06:31
  • カルマ3の効果で天草四郎とかのメルト系ってカットできるんですか? -- (名無しさん) 2016-11-10 14:53:15
  • たしか前の修正でダメージカット系統の仕様が変わり、メルトはカットできなくなったはず
    DOTも、そもそものダメージがゼロならばDOTも受け付けないが1でもダメージが入ったらDOTも入る仕様 -- (名無しさん) 2016-11-10 15:28:09
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最終更新:2016年11月09日 00:55
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