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Ver3.3 |
身長 |
天を貫く |
「ハッハー! ここに俺を止められる奴なんざいねぇ!!」 中つ国に降臨した破壊神は大いに昂ぶり、その荒々しき神威を振るいました。 薙ぎ払う天叢雲剣は雷鳴を轟かせ、海を切り裂きました。しかし、その御魂は、荒々しき昂ぶりとは裏腹に、清々とした安堵に満たされていました。 「俺はやった …とうとう自由を手に入れたのだ!」 破壊神は、荒き御魂を持ちながらも、生まれ落ちたその時より、悪鬼のごとき“それ”にその所作をことごとく封じられ、苦しめられ続けてきました。 しかし、幾重もの手段を重ね、ようやくその魔手から逃れることができたのです。 「クク… とうとう巻いてやった! さすがの奴もこの世界まで追ってこれるはずはねぇ!」 今の自分なら何でもできる――さて、何をしてやろうか。 この世界を騒がしているらしい紅蓮の双眸とやらの顔でも見に行ってみようか。何であれば倒してしまおうか――。 そう自信を漲らせた瞳が天を仰ぐや否や、その顔色は瞬く間に色を失い、深い絶望に染まりました。 「そ…んな… 嘘だろ…」 破壊神の瞳の先には、夜空に浮かぶ月。そして、その横には、この世界のものではない別の月が、燦然と輝いていたのです。 ───『紅蓮古事記』其の拾 |
体重 |
黄泉を踏み抜く |
最高速度 |
嵐を切り裂く |
愛刀 |
天叢雲剣 |
かつての愛刀 |
天羽々斬 |
心許せる女性 |
クシナダのみ |
イラストレーター |
新村 直之 |
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