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Ver3.2 |
身長 |
高慢のごとく |
冥府の奥深く。黒き天使は、鎖に縛られていた。 自由を切望する彼女にとって、その生活はひどく退屈だった。唯一の楽しみと言えば、自分の独房の隣の住人―― と言っても名前も知らず、姿も見たことがないが――と、壁越しに語らうことだった。 ある日、彼女は、人間も天使も、神から解放された時のみ、真の自由を手に入れ、 その魂もまた、真なる価値を持つことを語った。隣人は、彼女の言葉をさも面白そうに聞き、尋ねた。 「もし、君がここから出ることができたら、君は、君の言う 自由で、人間や天使達を幸福へと導くことができるかい?」 黒き天使はこう返した。 「あぁ、少なくとも、神の家畜として生きる今よりは、その魂に価値を与えてやれるだろうね。」 隣人が興味深そうに相槌を打ったその時、黒き天使を縛っていた鎖がほどけ落ちた。 そして、天井には穴が開き、遥か遠い地上から光が差し込んだ。隣人は、驚く黒き天使にこう言った。 「外へ出てごらん。そして、君の言う理想に――神の支配に 挑戦してごらん。その行く末にあるものを私は見たい」 そう言うと、隣人の気配はスッと消えてしまった。 「誰か知らないが、面白いね…乗ってやるよ!」かくして、黒き翼の天使は冥府を脱出し、再び地上へと舞降りた。 |
体重 |
傲慢のごとく |
最大速度 |
落ちるがごとく |
憎むもの |
神の法 |
愛するもの |
自由と怠惰 |
敵対 |
天界 |
イラストレーター |
碧 風羽 |
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