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Ver3.5 DS |
Ver3.5 DS |
全長 |
2.8[meter] |
重量 |
600[kg] |
最高速度 |
45[km/h] |
序列 |
7番目の侯爵 |
屈辱の特技 |
お手 |
気に入っているもの |
友だち |
イラストレーター |
のば |
フレーバーテキスト |
――クク… おい、前にも言ったがなぁ、オレ様はソロモン72柱の中でも最も強靭な悪魔様よ。40の軍団を配下に置く、序列第7位の偉大な「炎の侯爵」様よ! そのオレ様がこうして自ら出向いてやったんだ―― 「はいはい、いいこですね~」 ――んな…! やめろ! だから、オレ様の偉大な頭を撫でようとするんじゃねぇ! 「まあ、はしゃいじゃって… フフ、大丈夫ですよ。3つある頭すべて撫で撫でしてあげますからね」 ――そういう問題じゃねえんだよ! 「もう、ワンワン吼えて… ミミララったら、しつけがなっていないわねぇ。だめですよ、アモンちゃん、せっかくかわいいのですから、愛想よくしなければ。はい、お手!」 ――ワン! …じゃねええええ!! くそ、おまえといい、おまえの娘といい、ソロモンちゃんといい…どいつもこいつも… いいか、オレ様はな、あんたの娘から伝言を預かってきたんだよ! あんたの孫娘に、危険が迫ってるんだ! あいつには今、どうしても果たさなきゃならねぇ努めってのがあるから、『代わりに守ってやって欲しい』ってよ 「……まあ、一人旅で『本当の戦士の強さ』を学んだあの子が、私に助けを…? これはきっと相当な何かですね…」 ――ああ… いつもお気楽なあいつが、珍しく真剣な顔で言ってたしな。そんでオレ様も偉大なる悪魔転移術をあれやこれや駆使して、すっ飛んで来たってわけよ! 「この隠され島の『アマゾーン島』は、そう簡単には入れない結界が山盛りですからね。あの子がいないのに良くぞ入って来てくれました…本当にありがとう――わかりました、すぐに向かいましょう! して、どこに向かえば、良いのですか?」 ――おう、そいつは任せな! ちょっと遠い異世界だがよ、オレ様渾身の偉大なる悪魔転移陣で運んでやるぜ! ほらよ! 「まぁすごい! アモンちゃん、ワンちゃんなのにこんなの出せるんですね!」 ――だから…! ああ! もういい! 早くしな!! 「はいはい。では、失礼して…」 ――…………。 「…………」 ――……………ああああああ!! ダメだあああ! オレ様はいいけど、あんたは悪魔じゃねぇから、オレ様の悪魔転移陣は通れねえんだったあああ! 「あらまぁ… アマゾネスのワンちゃんなら、輪っか潜りぐらいできないとねぇ…」 ――だああああ! もうそれいいから! オレ様はできてるし! てか、あんたの孫娘がピンチだっつってんだろおおおお!? 「んもう、そんなに騒いで、喉かわいちゃいますよ? じゃ、はい、これ」 ――ワン! お水!! …じゃねえええって!! 「そうです、違いますよ? これはお酒です」 ――ああ? こんな時に酒飲んでる場合かよ!? 「フフフ、これはただのお酒じゃないんです。私の主人の親友がおすそ分けしてくれた『神の酒』なんですよ。『何かあったら、これを飲んでください。次元を越えてでもお迎えにあがります』って言ってたんです。彼、次元を越える能力がありますからね。これを飲んで彼に来てもらい、その世界まで“背中”に乗せていってもらいましょう」 ――おお! そりゃすげええ! じゃあさっそくその酒を… 「めっ!」 ――あん? 「勝手に飲むなんてお行儀わるいですよ! はい、待て!」 ――ワ…ワン! …………だから、オレ様は犬じゃねええええ!!
~『新・アマゾネスの冒険』 第14章~
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