恋のときめきサバイバル☆ ラヴ・ミー・ドゥー・フォーエバー ~愛は宇宙を救う~内検索 / 「てんやわんやデスヨ」で検索した結果
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てんやわんやデスヨ
てんやわんやデスヨ 指一本でも動かせば確実に刀を振られる。まさにデッドオアアライブ。 だが目の前には小さいけれど可愛い可愛い可愛い可愛いごちそう。 さてどうしようか。いや、どうしたって死亡フラグからは逃れられない気がする。 だったらいっそのこと、周りの侍は無視してタマちゃんを捕食してしまおうか。 と、そんなことを考えていると上から何かが降ってきた。 「ん?」 七人が一斉に空を仰ぎ、宙を舞う小さなボールのような何かに注目する。 落下物が急激な速度で地面との距離を縮めていくにつれ、それが何なのか、この場にどのような効果をもたらすものかを全員が悟った。 「早くこの場から離れろ!!」 「ひゃあ!」 「あーうー」 「喋る蜥蜴…」 「ちょwww転んだwwww」 ドッカーン 「うわあああああああああ」 「... -
失格者情報
...でっていう 044 てんやわんやデスヨ -
【001~050】
...ウ、ビュウ 044 てんやわんやデスヨ ◆LyxxGmpzTY 川添珠姫、でっていう、疋田文五郎、柳生十兵衛三厳、佐々木小次郎、瀬田宗次郎、竜宮レナ、猿飛あやめ 045 神は気まぐれ ◆KazZxBP5Rc 夜神月、灰原哀 046 メイドの冒険 ◆6lu8FNGFaw マリア 047 天空のガチムチ解放黙示録 ◆rBOuobPdrc バァン・ファーネル、姫宮アンシー 048 BACCANO!~恋愛編~ ◆NTOsBYdRZU アイザック・ディアン、ミリア・ハーヴェント 049 恋せよ乙女 ◆7hCIh3U6Rw 櫛枝実乃梨、柊つかさ、日塔奈美、佐倉愛衣、中慈馬早苗 050 なんだか、他人のような気がしませんね ◆oY6SQFVYww ラクス・クライン、水銀燈 Next 【001~050】 【051~100】 -
SSタイトル元ネタ
...3Iro 044 てんやわんやデスヨ ◆LyxxGmpzTY 045 神は気まぐれ ◆KazZxBP5Rc 046 メイドの冒険 ◆6lu8FNGFaw 047 天空のガチムチ解放黙示録 ◆rBOuobPdrc 048 BACCANO!~恋愛編~ ◆NTOsBYdRZU 登場人物たちの原作であるラノベ『BACCANO!』から 049 恋せよ乙女 ◆7hCIh3U6Rw 歌『ゴンドラの唄』の歌詞「命短し 恋せよ 乙女」から 050 なんだか、他人のような気がしませんね ◆oY6SQFVYww ラクス・クラインと水銀燈の声優が同じであることから 【051~100】 NO. タイトル 作者 元ネタ 051 保父ドラ! ◆U85ZpF.SRY ラノベ『とらドラ!』のタイトルと保父をかけたもの 052 せめて参加者として ◆UZc41XfFpM 053 犯罪 ◆miLy... -
誰か助けて!
...時 044 てんやわんやデスヨ ◆LyxxGmpzTY 川添珠姫、でっていう、疋田文五郎、柳生十兵衛三厳、佐々木小次郎、瀬田宗次郎、竜宮レナ、猿飛あやめ C-6 午前2時 049 恋せよ乙女 ◆7hCIh3U6Rw 櫛枝実乃梨、柊つかさ、日塔奈美、佐倉愛衣、中慈馬早苗 D-2 午前0時 037 危ない人たち ◆vv2z43s8oE 七夜志貴、射命丸文、ジェネラル 午前1時 029 幻のウエディングドレス~友情結び~ ◆u//xntooR. ローラ・ニューフィールド、ナユタ E-8 午前1時 019 童貞皇帝の意地 ◆dGkqy8VIyg ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア、シュナイゼル・エル・ブリタニア、シャルル・ジ・ブリタニア F-6 午前0時 005 アリカという少年 ◆oY6SQFVYww 石杖... -
第一回放送までの本編SS
... 午前2時 044 てんやわんやデスヨ ◆LyxxGmpzTY 川添珠姫、でっていう、疋田文五郎、柳生十兵衛三厳、佐々木小次郎、瀬田宗次郎、竜宮レナ、猿飛あやめ 午前2時 045 神は気まぐれ ◆KazZxBP5Rc 夜神月、灰原哀 午前2時 049 恋せよ乙女 ◆7hCIh3U6Rw 櫛枝実乃梨、柊つかさ、日塔奈美、佐倉愛衣、中慈馬早苗 午前2時 051 保父ドラ! ◆U85ZpF.SRY チルノ、古手梨花、高町なのは、犬神雅、金色の闇、高須竜児 午前2時 054 教師と鬼神と湖と ID Cd4TngsU 張遼、黒井ななこ 午前2時 061 オタク少年は魔女っ子の夢を見るか? ◆3KsDTNPBjk 滝口優一郎、ミリアム 午前2時 063 少女×変態×氷使い ◆lZtsPMHNXM ヴェイグ・リュングベル、アリス・マーガトロイド、デクス 午前2時 064 幸せになろうよ! ◆SB... -
おうちへ帰ろう
おうちへ帰ろう 「ほんま、ごっつう賢い子供やなぁ……」 「アハハッ、小五郎のオジちゃんに……チョットね」 ウチかて、薫や紫穂を出し抜くチャンスや思うてたから、この子に会うまで事態の深刻さが分からんかった。 よう考えてみれば、この告白ゲームはおかしな事だらけなんや。皆本はんゲット!! なんて言うてる場合とちゃうでホンマ。 「つまり、コナン君が言うにはこれは単なる誘拐事件やっちゅーことか?」 「そうだよ葵おねえちゃん、どんなゲームをやるにしても参加者の同意を得て開催しなきゃダメだ」 「糞真面目なこって……」 「だいたい、お姉ちゃんはたった5日で誰かとカップルになれると思う?」 「皆本はんとやったら……」 「その人、20過ぎじゃなかったっけ? いくらなんでも5日じゃ落ちないと思うよ……ロリコンじゃあるまいし……」 「愛があれば年の差なん... -
無題015
出会い ふと目が覚めると見知らぬ島へ連れて来られていた。 「おいおい……何てパラダイスだよここ」 男の名前は――いや、ここでへ名前で語るまい。 男は唯、『恋』と呼ばれる存在だった。 「つまりこれはアレだろ? ○に振られた俺を励ます企画。 ロワなんて甘い冗句で俺を誘い上げて、すているの炎並に俺の恋を燃え上がらせると。 良いよ良いよ、何だろうこの気持ち……ナナリーin虫を見たときのような 初めて○に出会い、ぎんぎんに貫かれたあの夜のように はたまた毒ガスやクロコのようなネ申と乱交したあの日のように 俺の恋が激しく燃え上がってきてる。 ふふ……そうさ、いつだって恋はハリケーン ダイナミックにエレガントに甘いトークを交わすものなのさ」 『恋』は紡ぐ。 己の魂を刻み込んだ言葉を。 「つかアレじゃね? ロワなら普通に二... -
しかしなにもおこらなかった
しかしなにもおこらなかった 悲劇の運命の次には何が待ってると思う? ぶっちゃ毛正解から言ってしまえば、今度は喜劇の運命が待ち構えていたんだ。 それも相当にタチの悪い――比べるもんじゃないとは思うが、沙都子のトラップ100年分には軽く匹敵するんじゃないかってぐらいのな。 この島に飛ばされた少年……というか自分、前原圭一は混乱していた。 目が覚めたらどこぞのテレビ番組に誘拐され、恋愛サバイバルゲームに参加を余儀なくされる。 こんな状況で混乱せずしていつ混乱するんだってんだ。……いや、案外魅音や梨花ちゃんあたりは軽く適応してそうで怖いが。 ちなみに現在地は「とある公園」。……実際に門に掘られてたんだからそう言わざるを得ないだろう。 とりあえず腰を落ち着かせられる場所も見つけたことだし、ぼちぼち今後の方針について考えなきゃな。 「さて、つまりだ。... -
地上最強の式神使い
地上最強の式神使い 犬・竜討伐計画。 十二支の力を持つ武術家たちの中でも最強と謳われている一族たち。 現在は猿藤家によって、東軍の長である犬塚家は窮地に追い込まれているわけであるが。 ……どういうわけか、猿藤優介は計画とは無関係の土地に連れて来られていた。 「わっけわかんねぇ」 整えられていたシーツを掻き乱しながらうな垂れる。 今は―どすん―自分に指示を与える父親はおらず、一体この事態をどう乗り越えていいかわからない。 いっそのこと、さっさと誰かに告白して一緒に帰るか? その後は元の世界に戻ったときに何らかの理由を作って別れ話を持ち出しサヨナラすれば良い訳なのだ。 他の人間だって突然恋愛をしろと言われ、そんなに――わいわい――簡単に誰かを好きになるものだろうか。 皆が自分と同じ考えであるなら、話もスムーズに行きそうなのだが。 だが、ルールの中に... -
教師と鬼神と湖と
教師と鬼神と湖と 全身に鎧を身に纏い、髭を生やしたガタイの良い男、張遼はそこに居た。 「どうなっているのだ・・・?」 張遼、字は文遠。曹操に仕えた武将である。 そして彼が生きた時代、三国時代は今なお日本でも人気があり、「三国志」として様々な人に読まれている。 その中でも張遼は特に人気が高く、多くの人から好かれている。 だがその張遼もこの恋愛ゲームに連れてこられたのだ。 「最初は殿が考えたのかと思ったが・・・違うようだな」 彼の主、曹操は皆が考えないような事を平気でする人物だ。こんなをするかもしれないと張遼は連れてこられた時、一瞬思った。 だが、いくら彼が凄いとはいえ、このような事が出来るはずが無い。 「何はともあれ・・・これからどうするか」 張遼は辺りを見回した後、地べたに座り、支給品のチェックをしはじめ... -
新世界の神になる
新世界の神になる ゲーム開始直後、月明かりの下。 夜神月は、一人夜空を見上げていた。 『おいライト、また面倒な事に巻き込まれたなあ』 そんな彼に、背後から話しかける異形の生物。 名前はリューク。正確には生物では無く、名前を書く事で人を殺すノート、『デスノート』の所有者に憑く死神である。 「居たのか、リューク」 『今のノートの所有者はお前だからな。お前がノートを手放すまで、オレがライトから離れる事は無い』 「……そうか」 デスノートそのものはスタッフに回収されていたが、あくまで回収は一時的なものであり、ゲーム終了後ノートは返却される。 そのため、預かっているだけのスタッフにノートの所有権は移動せず、所有権はこの会場でも変わらず月にある。 月がノートの所有権を放棄しない限り、この会場でもリュークが月から離れる事は無い、とリュー... -
月下の手品
月下の手品 夜の森の中を、一人の少女が彷徨っている。 軍服の様な服装に身を包んだ背の高い少女で、 蒼く長い髪はポニーテールになっており、 体型は程よくスレンダーで機能的な美しさがあった。 しかし、少女の表情は虚ろだ。 さらに言えば、彼女の体は、 まるでバケツでぶっかけたかのように 血まみれだった。 少女の名前はレオナ=ハイデルン。 この名前は本名では無く“コードネーム”であり、 ハイデルンの苗字は、養父であり上官でもある男から もらった物である。 彼女は養父の指揮する傭兵部隊の一員なのだ。 彼女の実の両親は、もうこの世にはいない。 彼女自身が殺してしまったからだ。 厳密に言えば彼女の中に“潜むモノ”がであるが・・・ 「・・・・・・・」 虚ろな表情で森の中をふらふら歩くレオナの 体に大量... -
まだ七人の侍じゃない
まだ七人の侍じゃない 「おい、そこの蜥蜴」 川添珠姫(以後たまちゃん)に襲いかかろうとする「でっていう」の 背後より、誰かが声をかける。 「あん、誰だってっていう」 でっていうは不機嫌そうに振り向くとそこには、 「若い女子に襲い掛かるとは感心せんのぉ」 「喋る蜥蜴・・・」 「う~あ~っ」 「ちょっと、レナさんやめてくださいよ・・・くすぐったい」 「はうぅっ~!小次郎君も瀬田君もそこのトカゲさんも小さい女の子も かぁいいよぉぉっ!!お持ち帰りィィィィィィィィッ!!!」 手に真剣や木刀を持ち武装した明らかに腕の立ちそうな五人組がいた。 一人は羽織姿に不精髭の武士。 手には抜き身の刀を持っており、 野性的な右目の無い顔が印象的で、 何処となく唯者ではない雰囲気を 身に纏っている。 一... -
医者の不養生
医者の不養生 「あーもー腹立つッ!主催した奴ら……いつか絶対シバいたる」 静かな夜道に、怒声が響く。 「ったくアホらし。なんでこんなくだらんお遊びしなきゃあアカンのや」 「で……でもヒメコさん。このゲームで恋人を見つけないと……一生、筋肉ムキムキの人達と暮らさなきゃいけない事に」 「んなもん律義に聞いたる事あらへんのや!いきなり誘拐されて恋人作れなんて言われて、腹立たへんのかいな?」 「そ、それは勿論腹立ちますけど……でも、どうやって帰ればいいのか分からないし……」 夜道を進む影は二つ。 一人は、金髪の強気そうな関西弁の女学生―――鬼塚一愛、通称ヒメコ。 もう一人は、白いフードの下に気弱そうな顔を隠した少年―――バズ・メディル・アスクレピオス。 「確かにそうやけど……かと言ってあのアホ共の言いなりになるのも癪やしな……」 ... -
おーぷんざぼでぃ
おーぷんざぼでぃ 「ちち、しり、太もも!!!! えーやん、少し触らせて!!! おねえさま!!」 「いい加減にしろ! 糞餓鬼が!!!」 体から漆黒の犬を放つ、自分より少し小さな女の子を「おねえさま」と呼び、横島忠夫は飛び込んでいく。 はっきり言おう、女の子はかなり可愛い。ぶっちゃけ、横島のストライクゾーンど真ん中だ。 まー、体から犬を出したり、妙な妖気を漂わせているあたり怪しい感じバリバリだが。横島には関係ない、こちとらGSだ。GSが妖怪を怖がって何とする。 ちゅーか、それ以前に…… 濡れ色のつややかな黒髪、形の良いオッパイ、むっちりしたお尻…… 「もう辛抱たまらん!! 触らせて、えぇやん減るもんやあるまいし!!」 「何度目だ糞餓鬼!!」 少女の放つ本気の蹴りが、横島を弾き飛ばす。 「大体、貴様はルールを... -
保父ドラ!
保父ドラ! いささか唐突だが、俺――高須竜児は今交番にいる。 先に言っておくが別に何かをやらかして御用になったわけではないし、「五日以内に恋人か……何をしてでもこのゲームで櫛枝を落とすしかあるまい! 」 などと考え、近年では指摘されることも少なくなった強面に浮かべた不気味な薄ら笑いを警察官に不審者と判断 され補導されたわけでもない。 そもそも櫛枝実乃梨にはつい最近振られたばっかり、なのだ。宇宙人だが何だか知らんがこのタイミングで恋愛ゲームに引っ張ってくるとは参加者を選んだプロデューサーは相当のドSらしい。 では何故、何の冤罪も被ってない俺が無人の交番に居るのかといえば、現在俺達は四人というそこそこの大御所ゆえ方針を話そうというのもあったのだが……一番の理由を言えば疲れたから。これに限る。 何せ俺の傍にいる三人ってのが―― 「おいこら竜児! いつまでねて... -
等価?交換
等価?交換 「……どうしろっていうんだよ、もう」 月明かりが静かに降り注ぐ草原のど真ん中。 そこに、一人の人間が佇んでいた。 ―――いや訂正しよう。一体の鎧が佇んでいた。 「突然よく分からない場所に集められて……恋愛をしろって言われたってさ…… 第一、見た目が鎧の僕なんて恋愛には一番不向きじゃないか……」 見た目と違い、随分と幼い声で溜息を吐き続ける鎧。 彼の名は、アルフォンス・エルリック。 とある深い事情により鎧に魂だけを固定されただけの体となった、錬金術師。 「とりあえず、この会場には誰がいるんだろう?」 もしかしたら兄や、色んな意味でこういう催しに向いている某大佐がいるかもしれない。 彼等と合流出来れば何かしらの打開策が見つかるかもしれないと思い立ち……次の瞬間。 「でりゃぁぁぁぁぁ~... -
不穏の気配
不穏の気配 事情を知らない者から見れば、実に奇怪な光景なのだろう。 宙に浮いた林檎が傾き、その一部が唐突に消え失せる。 林檎には人間のものとは思えない歯型がくっきりと残されていた。 『で、どれくらい待ってから追いかけるんだ?』 林檎を咀嚼しながら、不可視のソレは目の前の男に話しかけた。 「慌てるなリューク。 僕は"街の位置を聞いた後、隠しておいた荷物を取りに行っていた"という体裁を整えて彼女に会いに行く。 その理由付けが不自然でない程度に時間を置くつもりだよ」 『ふぅん……』 興味なさそうに相槌を打ちながら、リュークは林檎をもう一齧りする。 支給された食料の中に林檎が入っていたのはリュークにとってラッキーな出来事だった。 参加者全員に配られているのか、それとも運良く支給されたのかは分からないが、 ... -
犯罪
犯罪 森の中を一人の年齢不詳の男性が歩いている、彼の職業はマンガ家であり 普段は仕事場に篭りながら仕事をしているが近所の毛深い子供たちから好かれている そんな一面も持ち合わせているそんざいである。 そんな彼は飛び込んだこの恋人探しの場にはある目標を持っていた。 それはターゲットを女子高生に絞って我が物にすることである。 「くーっっ早く出て来い女子高生ーー!!」 程なく幸運にも女子高生を見つけた何処となくバカっぽくも見えたが 最近の女子高生なんてそんなモンだろうそうタカをくくり相手の出方を 見ることにしたどうやら相手はあまり警戒してないらしい。 「オイラ日下部みさお、よろしくなっ」 「あっ、おっ俺はしまぶー、よろしくです」 「しまぶー……変な名前だなハハハハハ」 そんな会話をしながらゆっくりと距離を縮める ... -
101回叫ぶ
101回叫ぶ 小さな孤島。 小さいといってもそれなりに広い。 孤島と言っても道ぐらいはある。 海岸を望むドライブウェイ。 場違いに感じるその道だが、それはある意味、その場にぴったりな道とも言える。 一台の車が、颯爽と海岸通りを走ってゆく。 真っ赤なスポーツカー。 その光景は、出来すぎた程に絵になっていた。 世間一般の女性が見れば、少しはその気になるのだろうか。 「……っても運転してんの女だけどね」 状況が不明瞭ではあっても、スポーツカーはスポーツカーであり、 スポーツカーが高価であることも変わりはない。 で、それをくれる、と言う。 ならば、貰う以外に選択肢はないのである。 「とはいえ、ホントに孤島ってカンジねえ。どこか島外に連絡取れそうなところは――」 彼女が一瞬目を横に逸らしたその瞬間。 「僕は死... -
前方不注意
前方不注意 「見えたっ! 温泉発見だよ!」 「おおおー! ほにゃらば早速寄ってみるしかあるいまいて!」 視界の先に見えた温泉を捉えるやいなや、二人の少女は我先へと温泉マークの看板を横切って突っ走る。 「うわちょっと待てお前ら!」 「……仕方ねぇ、俺達も追おうぜ。置いてけぼりにされたらかなわん。俺のメンタルが」 その後を半ば呆れ気味に追跡する二人の少年。 彼らが出会ったのは数時間前の話である。 最初に結城リトが出会ったのは妙に露出の多い衣装の少女、リーフであった。 何の変哲もなさそうな高校生男子であるリトに対しリーフの方は衣装はともかくにして、頭からは角が生え背中からは羽が生え、 それだけならコスプレで済ませられ、リーフが「モンスター」だと自称するのも一笑のもとに伏せられそうなものだがそれよりも先に彼女はリトの目の前でふよふよと浮いてみせたのだ。... -
幻のウエディングドレス~友情結び~
幻のウエディングドレス~友情結び~ ここに一着の純白のウエディングドレスがある。 女の子の永遠の憧れにして、悠久の愛の象徴。 身に纏う者に輝くばかりの幸福を与えてくれる魔法の衣装。 まさかこのウエディングドレスも、綱引きの綱のような扱いを受けるとは夢にも思ってなかっただろう。 「ちょっとー、離してよぉー!!」 「嫌です。このドレスは、私のドレスです……!!」 「あんたなんてチビだからドレス引きずっちゃうでしょ!? 大人しく譲りなさいよぉ!!」 「それを言ったら、あなただっておチビさんだし、それにぽっちゃりしてるからきっとドレスが入らないです……」 「ぽっちゃりですってー!? あたしは普通だもん!! バカ! わからず屋! ぺったんこ!」 「ひ、ひどい! わ、わ、私、ぺったんこじゃないし、おバカさんでもわからず屋さんでもないです。今... -
神は気まぐれ
神は気まぐれ 湾岸道路から街へとまっすぐ続く道。その中ほどに少女は立っていた。 今、彼女は街へ向かっている。街には人が多く集まるだろう。とにかく情報を収集したい。 ふと、後ろから誰かが来る気配を感じた。足を止め、警戒する。なにせ今の彼女の体は六歳児程度。相手がどんな人間か分からない以上、うかつな行動に出るのは危険だ。 現れたのはひとりの青年だった。その背後に死神を宿しているが、彼女には見えない。 「お、さっそく女じゃねえか。これで失格に一歩近づいたな。」 「……。」 青年は何かを言いかけてやめた。 「なに?」 「……街は、どっちかな?」 「この道をまっすぐ行けばいいわ。地図があったでしょ? それとも磁石の使い方が分からないのかしら。」 「……ありがとう。」 そう言うと、なぜか彼はもと来た道を引き返していく。 「そっちじゃ... -
やる夫が恋愛バトルロワイアルに参戦するようです
やる夫が恋愛バトルロワイアルに参戦するようです 季節は冬、しかしそれにしては過ごしやすい気温。 それもそのはず、ここは島のどこかに誂えられた古風な洋館なのだ。暖房設備は何故か最新式、どうやら宇宙人なりの配慮らしい。その割には死人の出るゲームなのだが。 「チキショー! 折角おいしいイベントだってのに最初にでくわしたのが野郎とかついてないお!」 「えーと……なんか、ごめんよ」 そしてそのホールの真ん中にでへちゃむくれの饅頭のできそこないみたいな白い生物がプンスカ怒っている。 もちろんそれが理不尽な抗議あることは明白なのだが、それに相対する銀髪の少年は何となく勢いに気圧されて謝罪してしまう。 「それにしても、一体何だってのさ……いきなり人を連れてきて、恋人を見つけられなかったらガチムチの惑星に流刑だって? むちゃくちゃすぎるよ……どこからつっこめばいいのさ... -
少年と騎士と魔女と
少年と騎士と魔女と 妙な物音で目が覚める。珍しい。普段なら気にも留めないことなのに。 体を起こして素晴らしいベッドとお別れする。カイエの所のソファと比べれば数段劣るけど、俺の布団より格段に上だ。 ……やめよう、なんかむなしくなる。生活格差について考えてもどうしようもないのです。 物音を確かめようと立ち上がり、部屋の中には異常がないと確認して外に出る。 なんか、外国人っぽい人がいた。しかも美形だ。 「少しいいかな? 忠告というか、警告をしに来たのだが」 声も美声だった。うわ、本気でこのゲームでの勝ち組だ。なんか幸薄そうだが。 だがまあ、天は二物を与えず。そんなナイスガイにも欠点はあるのです。具体的にはファッションセンス。 「……うわ、なんですかそれ。もしかしてこのホテル、コスプレパーティーでも開催してんですか?」 それにし... -
無題011
無題 恋愛しないと死ぬって言われてもよぉ……正直あんましピンとこねぇよな~。 吉良吉影との戦いよりもある意味キツイ気がするんだけどよ…。 こんな事に命賭ける羽目になるなんて誰が思うんだろうな。 生きて帰ってたら急に彼女持ち。 でも馴初めなんか聞かれて本当のこと言った日にゃ「何照れてんだよ~」って冷やかされるしよぉ。 大体俺は純愛タイプだぜ? こんな所でいきなり恋人作れって言われても困るぜ本当。 あ~あ。億泰の野郎だったら死ぬほど喜ぶのかねぇ? いつもキャ―キャー言ってくれる連中にいて欲しいと思ったのは流石に初めてだぜ。 ……そろそろ真面目に考えないとまずいかもしれねぇ。 恐らく杜王町でこっちに飛ばされた可能性が満に一つでもあるのが、億泰、ミキタカ、露伴、間田、玉美、鉄塔の男、トニオさんか? カップルを作る企画上、恋人がいる康一や墳上に妻帯者の承太... - @wiki全体から「てんやわんやデスヨ」で調べる