嵐を呼ぶ、ロリショタバトルロワイアルの逆襲◆yNQGqYZGMg7
暗黒。
彼等がいる場所はその言葉通りの世界だった。
その世界に光は一切無く、黒以外の色は存在しない、ただ、黒だけで純粋に統一された闇の世界であった。
それ故に彼等は、自分以外の人の気配を察知することが出来ても、人の存在を確認することが出来ない。
何故、彼等がそのような場所にいるのか、それは彼等でも知らない。
彼等は皆、気付いたら何故か突然ここにいた。それだけのことだった。
「おはよう、諸君」
突然、謎の言葉がこの世界に響き、同時に光が溢れだし、黒で支配された空間は一瞬で変わり、洋風の城内になった。
そこにいるのは子供、それも5列の6人ずつで並び、何故か全員がランドセルを背負っていた。
整列した子供達の前に、一人の男が立っていた。
「私の名前はケン、突然だが君達には殺し合いをしてもらう。」
殺し合い。
ケンと名乗る男はそう言い放った。
子供達はこの言葉を聞き、自分達の中の怒り、怯え、疑問などの感情が湧き出てくるが、決してそれを表に出すことができなかったのだ
どういうことか、ここに来てから動くことも喋ることも出来ずにいた。
彼等にできることは、ただ目の前にいるケンの話しを聞くことだけだった。
「まず
ルールを説明しよう。まず、勝利方法だが、最後の一人になるまで殺し合うという、至って簡単なことだが、君達はまだ子供だ。そう簡単できることじゃない。だから、君達が背負っている、…いや、背負わされていると言った方が正しいか…。ランドセルには様々な道具が入っている。それをうまく使って殺し合うといい。
さて、ランドセルだけではなく、君達には首輪を付けさせているが、これは一体どのようなものか、今から説明しよう。」
ケンがそう言うと同時に上から″ウィーン″という音と共にモニターが降りてきて、映像が映しだされる。
映像には縛られている中年男性と着物を着た美しい女性とスイッチを持った金髪の太っちょの少年が映し出されていた。
『えー皆様おはようございます。こちら現場のチャーミングで有名なポーキー君です。よろしく『おい!いきなり人を縛っておいて何呑気に挨拶してるんだ早く放せ!』『そうよ!一体何のつもりなのよ!早く放しなさい!』あ~も~、人が話してる時に話しかけるなよ!見せしめのくせに!』
ポーキーと名乗る少年は話しを邪魔した男女に怒鳴り散らす。
『見せしめ?一体どういうことだよ…』
『どういうこともなにも、こういうことさ!』
そう言うとポーキーは、スイッチを押した。
それと同時に首輪から″ピコーン″″ピコーン″と音が鳴りだす。それからしばらくすると、
″ドゥカーン″
二人の男女が付けていた首輪が爆発し、二人の頭部は一瞬にしてなくなった。
『皆様見てますか?逆らったり、首輪を無理矢理取ろうとすると、あらまあ不思議、一瞬で頭がなくなってしまいます。だから皆様もちゃんとルールを守って殺し合いをしましょう』
と言うと同時に映像が切れる。
「見ての通りだ、下手に逆らうとああなる。
あと、言い忘れたが禁止エリアに入ってもああなる。禁止エリアは6時間毎の放送にて発表する。よく覚えておきたまえ。…以上だ」
ケンの話しが終わる時、子供達の感情は極限までに高まっていた。しかし、それでも表に出すことは許されなかった。
「さて、これから君達には、殺し合いの舞台となる場所にワープさせる。もちろん体は自由になる。泣け叫ぶなり、逃げ隠れるなり好きにするといい。ちなみに、ここに戻ってこれるのは最後の一人だけだ。もしも、戻ってこられたらご褒美として何でも願いを叶えてあげよう。
だから頑張って殺し合うといい、それではまた。」
そう言い終わると、子供達は全員消えてしまう。残ったのはケン、ただ一人だけであった。
【蓬莱山輝夜@東方project】死亡
【野原ひろし@クレヨンしんちゃん】死亡
主催者側
【ケン@クレヨンしんちゃん】
【ポーキー@MOTHE2】
【ロリショタバトルロワイヤル2014 開始】
最終更新:2014年03月08日 15:03